The Championships, Wimbledon 2008
Ladies’ Singles Final
V. Williams def. S. Williams, 7-5,6-4
ハイレベルな戦いでした。
今までの姉妹対決の中では一番楽しめました。
確かに姉妹でグランドスラムの決勝を争うということに対しては複雑な感情もあるでしょう。
昔は姉が遠慮しているとか、今度は○○が勝つ順番だとかいろいろ言われていました。
少なくとも今回はプレーを見る限り2人とも全力で戦い、見ごたえがありました。
セレナは勝ちたい気持ちがやや空回りしているように見えました。
序盤はすばらしいプレーの連続で、抜群のコートカバーを誇るヴィーナスがボールに追いつけない。
セレナはどんなところからでもハードヒットして、しかもそれが入っていました。
それが最後まで続けばセレナの勝利だったのですが、あまりに最初から飛ばしすぎたのではないでしょうか。
ヴィーナスはリードされても自分のプレーを淡々と行っていました。あれだけ激しく攻められ続けたら、数少ない自分のチャンスボールが来たときに「決めなければ」という気持ちが先に来てミスをしてしまったり、ボールが甘くなったりするものですが、
ヴィーナスはポーカーフェイスで確実にボールをとらえていました。
1stセット1-3ダウンのとき、バックのクロスを強打してアプローチ、セレナがその球にようやく追いついた態勢からストレートに鋭いパス。決まったかに思わましたがヴィーナスが鮮やかにクロスのアングルにローボレー。
ここでスコアを離されずについていったことがヴィーナスの勝因の一つだと思います。
私が学生の時、「自分の最後の武器は4-4まで取っておくんだ」と教えられたことを思い出しました。
最初から自分の駒を全部出してしまったセレナは、リードを広げることに失敗すると徐々に失速していきました。
ヴィーナスは最初から最後まで安定して力を発揮し、5度目の栄冠。
偉大な「グラスマスター」の一人に数えていいと思います。
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