2012デ杯プレーオフ2日目:ダブルスを落として1勝2敗に

2012年デ杯プレーオフ第2日はダブルスが行われ、伊藤竜馬/杉田佑一ペアがイスラエルペアにセットカウント1−3(7−5,3−6,3−6,1−6)で敗れ、トータルで1勝2敗となりました。

相手のラム/エルリックペアはダブルススペシャリストで、その経験とテクニックの差が出ました。

日本セットは果敢に攻め第1セットを奪いましたが、第2セット以降リターンとストレートアタックに苦しめられ、徐々に勢いを失っていきました。

日本ペアはストロークの攻撃力を活かすためダブルバック(2人ともベースライン付近に下がってストロークで攻める)の作戦を取ってきました。これは現在の2人の武器を活かすという戦略で正しい判断だったとは思いますが、世界のダブルストップレベルのスタンダードはやはりネットプレイであり、そしてそれが通常は有利ですのでよっぽどのいいプレーをしないとそもそも厳しい状況だったと思います。

差が出たのはリターンとファーストボレーの厳しさと確率でした。

ダブルスはサーブリターンからファーストボレーまでの間にポイントの大勢がほぼ決します。シングルスと異なりラリーが長くなることはあまりありません。

ラリーが長くなると言うことはすなわちストローク側が健闘しているということになり、日本としてはそういう展開に持ち込みたいところでしたが、なかなかそのような場面は訪れませんでした。

イスラエルペアのリターンは低く沈み、ダブルスの経験が浅い日本ペアのミスを誘発。ただ返すだけでは前衛のポーチにかかってしまうのでプレッシャーのかかる状況です。また効果的な場面で出るストレートへの返球も効き、日本ペアの迷いを引き出していたと思います。

序盤は杉田のサーブのキープを苦労する展開でしたが、中盤以降伊藤竜馬もサーブの流れが悪くなり、終始後追いとなる苦しい展開でした。

頑張ってはいましたがもう少し元気なプレーが見たかったです。ダブルスのテクニックでは敵わないのですから、若さを活かしてコースよりも力でぐいぐい押すとか、動きでポイントを取るとかそういう姿勢をもう少し見せてくれれば良かったと思います。

これで1勝2敗、すべては最終日にゆだねられました。

錦織圭の出場はギリギリまで状態をみて判断するとのことです。

逆に言えば万全の状態ではないと言うことでしょう。

難しい判断になると思いますが、勝利のためには錦織の力が不可欠ですし、逆に無理をして今後のツアーに影響が出るのも避けたいところです。

本人と監督の話し合いで決めるとのことですので、よく考えた上で納得のいく判断をしてくれると思います。ファンとしては、ただ見守りたいと思います。

8 件のコメント

  • やはりデ杯は国を背負った戦いです 私も初日のシングルス2勝は計算できるかなとタカをくくっていました 体を痛めても勝つんだというイスラエルのダブルス選手には感服かつ脱帽です お見事!!! それにしても伊藤選手の調子が気がかりです やはり後10kgは減量必要でしょう そうしたら あのパワー 世界20位も可能だとおもうのですが それとやはり日本はダブルスのスペシャリスト養成すべきです 杉田選手なんか良いダブルスプレーヤーになるとおもうのですが・・・今日は行きますよ 有明 生圭応援だ~!!

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  • おはようございます♪

    三日間有明に通ってまーす!!
    錦織圭選手の出場がいろんな意味で気がかりですが、
    応援頑張ります!!

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  •  あっぺさん、価値の高い情報ありがたいのですが、そういう情報は
    ソースを添えていただけると、なおありがたいです。

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  • 今日はやっと、WOWOW観戦だけど、応援できるのでうれしい!!
    チームジャパン、2勝してくれると信じてますよー(≧∀≦)
    頑張れ、ニッポン

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  • 遅ればせながら、ダブルスの感想、書きたくなりました。

    竜馬、おすぎのコンビは、同期で気心がしれているので
    とてもいいと思っています。

    竜馬の気持ちのやさしい部分をおすぎがガッツで後押ししてくれます。そんな二人の姿を見るのが心地いいです。

    今ダブルス試合のおすぎは素晴らしかったと思います。
    気合のこもった一発入魂のリターンが何度決まったことか!!
    ここぞという局面でのエースも何度も決まっていました。

    デ杯にこそ、おすぎのようなガッツを前面に出す選手が
    必要なのではないでしょうか。
    そしてそんな応援を力に変えて爆発してくれる選手です。

    試合は先に進むにつれて、ダブルス巧者のイスラエルチームに
    弱点を見抜かれてポイントが取れなくなって行きました。
    どんどん勝ちの目を詰まれていってしまった日本チームです。

    積極的に打ってくるのはおすぎのみ!と
    おすぎにセンター際を取らせて、今度はサイドに、
    のパターンで何度やられたことか。

    竜馬は、あまり調子が上がってなかったという話も聞いています。
    大事な場面でこそサービスエースがほしいところですが、
    反対にダブルフォルトが出てしまったり、残念なところが
    ありました。

    でも、ダブルスは両者が調子がいいときはない
    と聞いたことがあります。
    どちらかが調子がよくなくて、それをパートナーが
    カバーしながら得点を取る。
    そういうところに心打たれます。
    竜馬&おすぎで、うまいダブルスチームに勝ったとき
    日本のデ杯上位進出の夢もかなっていくと思います。

    今大会、圭の涙のガッツポーズも最高によかったですが、
    おすぎの1セット目のおたけびガッツポーズを
    わたしはデ杯ベストショットに上げたいと思います。
    (どこかにupしていないかな・・・。)

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。