【勝手に素人分析】ナダルに勝つにはどうすればいいか?

ロブレドすごいですね。コート上で見せた涙には感動させられました。私の予想は軽く外したわけですが。

さてナダル戦、錦織が勝つにはどうしたらいいでしょうか?攻めるしかないでしょうね。

ナダルの戦略はいつもシンプルです。走り、スピンをかけ、フルスイングにして相手をベースラインに釘付け、あるいは外へ追いやる。そして浅い球を選んで攻撃。

ディフェンスは鉄壁。ドロップショットも全部拾うし、パッシングの精度は神レベルで、アプローチを打つ方が不利に思えるくらい。

普通につないでもミスはまったく期待できませんので、打ち抜くしかありません。過去にナダルに勝った選手もそういうテニスをしてきました。今日に限っては、錦織がミスしようとも何も文句言うつもりはありません。攻めている限りは。

具体的な配球としては、バックのダウンザラインが鍵となると見ています。ダウンザラインと言っても、コートの端から打つ決めに行くダウンザラインではありません。その球は、決まるかもしれないけどミスする危険もあり、また少しでも甘くなるとナダルがオープンコートに逆襲してきます。

ここで言うダウンザラインはコートの幅1/4くらいの位置からやや外側へ打つダウンザラインのことで、決め球ではありません。

ナダルはオープンコートのカバーは鬼です。オープンコートへの攻撃は基本ではありますが、ナダルの場合ものすごいスピードで追いついてきますし、少しでも甘くなるとカウンターを打ってきます。このスタイルでポイントを取るには、今までより2本から3本ほど余計にエース級の球を打つ必要があるでしょう。

そこで予測を外したダウンザラインです。基本的にクロスに返してくると思いますが、今大会のナダルを見ると、ややバックハンドのクロス(レーザービーム)の角度が甘いように見えます。そこを錦織のフォアハンドストレートです。

一番いいパターンは、

1.錦織のフォアハンドクロス(できれば鋭角に)

2.ナダルのバックハンドが錦織のバックハンドに来る

3.錦織がバックハンド をストレート〜逆クロス気味に流す

4.ナダル逆突かれる,クロス甘くなる

5.錦織のフォアストレート

こんな感じかと思います。

1のフォアハンドではまだ絶対的な有利な場面は作れてないとの想定です。

そうなると2で返ってくる球は ある程度以上、強い球が想定されますが、1できっちりと鋭角にフォアを打てていればそんなに厳しいコースには返ってこないでしょう。

ここで(3で)オープンコート(ナダルのフォア側)に展開することも可能ですが、ナダルは待っています。すごい勢いでボールに近づいてくるでしょう。

そこで3のバックハンド・ストレートです。フォアで打てるならフォアでもいいのですが、要するに2回目のバックを打たせるのです。逆を突かれたナダルの球は、2よりは甘くなることが予想されます。

実際、3回戦までの試合を見て、上と似たような配球のときに最もチャンスがありそうな球が返ってきていたと感じました。

こんなに上手くシミュレーション通りに行くとは限りませんが、少なくとも単純なオープン攻撃に対してナダルは滅法強いので、ゴリ押しで勝つためには相当なボールの威力と深さが必要で、しかもそれを5セットマッチの間ずっと入れ続ける必要があります。

過去の対戦では、(おそらくチームの作戦として)錦織はナダルのフォア狙いが多く見られました。強力なのはフォアだが、バックの方が確実性があるのでバックを嫌がったそうです(おそらく球の軌道としても、多少跳ねてくれた方が錦織も打ちやすいのだと思います)。確かにナダルのフォアはスピン過多になって浅くなることもありますが、やっぱりナダルのフォア。私にはいきなりフォアを狙うよりも、まずバックに流しておいてからフォアを狙った方が良いように思いますが、ダンテコーチはどういう作戦を与えるのでしょうか。

もう一つ具体的な策として必要なことは、「できるだけコートの中に入って,高い打点でフォアを打つ」ことです。

ジョコビッチがナダルに勝てるのも、この技術がジョコビッチは抜群に優れているからだと思います(世界No.1でしょう)。「コートのやや左から回り込みフォアハンドを逆クロスに、ややサイドスピン気味に打つ」これがジョコビッチの対ナダルの必殺パターンです。また唯一全仏でナダルに土をつけたソダーリングも高い打点からの打ち込みを得意としていました。

錦織も高い打点からの打ち込みは得意です。ジョコビッチよりはミスが出るでしょうが、それを恐れず積極的に打ってほしいと思います。このショットの難しさは打点に入るためのフットワークで、判断を速くし、無駄なく素早く打点に入らないといけません。体力的にもきつくなると思いますが、果敢にトライしてほしいです。バックハンドのジャックナイフなども使っていっていいと思います。

サーブに関しては、あまり無理せず確率重視でいいと思います。セカンドサーブは狙われるでしょうが、セカンドサーブの数自体を減らせばいいのです。どのみち、ナダルは1stサーブに対してはコート奥深くに構え、返球率重視のリターンをしてきますから、無理して190km/hのサーブを打ち続けるメリットは少ないです。それでもある程度は速いのを混ぜていかないと、読み切られてしまって1stからポジションを前にされる可能性もありますので、難しいところではあります。

11 件のコメント

  • 団長、そわそわ落ち着かないのは私だけじゃあないってわかってうれしいです!(*^^*)♪

    攻めダルマと化した鬼の圭が見たいぞ~p(^-^)q

    種丸神社様、
    圭の身体が最後まで持ちますように!m(__)m

      引用  返信

  • 団長、是非転職して2人目の帯同コーチになってくださいw
    少なくとも「予測を外したダウンザライン」は、戦術として有効だと思います。

      引用  返信

  • 団長のおっしゃる通り 中に入って高い打点で果敢に打ち続けることが勝利への道だと思います!
    過去の圭がゾーンに入った試合を思い出すと(ベルディヒ戦、フェレールとの初戦、ツォンガ戦等)早いタイミングでの鬼のライジングショット連発戦方かつコーナーに決まる快速サーブ(170キロ前後)が武器のテニスだったように思います 失敗恐れず前に出ての果敢なアタックが勝利の鍵を握ってると思います! 本日鼻血出したいですね!!!!

      引用  返信

  • 別の意味で“ふわふわさん”になっとります。
    マウスが手に付きませんw
    この記事を頭に置きながら観戦することにします。
    あ〜夜までに心臓が止まりそうだ。。。

      引用  返信

  • けっこう今大会はナダルのミスが多い気がするのですが。
    ナダルの球は一発でウィナーになるようなのは少ないのでギリギリでも粘ればけっこうミスするのではないかと思います。まぁそれでも他の選手よりはかなり少ないですが。
    私は攻撃偏重より攻撃と守備のミックスを高いレベルで見たいと思います、攻めまくってミスするのは見たくはありません。

      引用  返信

  • 団長の言うとおり、読みを外す、というのがキーワードだと私も思います。
    ナダルはコートカバーリングの速さがとんでもないので、いかに読みを外してナダルの逆を突くかがポイントを取る鍵になると思います。
    そういう意味では圭くんは天才的で、ギリギリまで相手にコースを読ませずに相手の動きを止めてから、どちらにも打ち込めるので、以前の対戦でもナダルを相手にストロークエースをかなり取っていましたが、今回もかなりやってくれるんじゃないかと期待しています。
    ただ、競ることはできても勝つとなると、さらに肉体的および精神的スタミナの部分と運とが必要になってくると思いますので、もうそこのところは神に祈りたいと思います。
    がんばれ、圭!!!

      引用  返信

  • 後は「本当に2バウンドするまで返ってくる認識で居ること」でしょうねw。
    去年のマイアミの「さすがにこれは決まりだろ~」が返ってきましたからね!
    もちろんナダルのスーパープレーなんですけど、あれやられるとノッてきちゃいますしね!

      引用  返信

  • 団長さんの作戦いいですね、ぜひ圭くんチームも取り入れてくださいな。
    あとひとつ、勝利に対する執着心がナダルにまさった時 おのずと圭くんが勝利すると思います。一ファンとして私も勝利への執着心を抱きながら応援します。シャンパン ビールを用意してますよ。

      引用  返信

  • 流石団長です。ほとんど他に攻略ポイントが見当たりません。1.2回戦の苦戦は相手のフォアとサービスのショットの威力とナダルの消極性が目に付きました。しかし、いずれも3セット取るまでは持ちませんでしたね。慣れと疲れが出てしまいました。
    ナダルは何気にセカンドサービスがいいんですよね。1stとセカンドサービスの回転量の差が世界一らしいです。だから、叩きたいけど難しい。。
    錦織選手応援しまくりで行きますが、まだ5セットマッチで押し切るフィジカルは備わってないと思います。今後に繋がる素晴らしい試合になればとチャレンジして欲しいですね。

      引用  返信

  • 団長を始め、皆さんのような戦術について素人の私には、なるほどな〜…(???)って感じなのですが(笑)、参考にして観戦を楽しませていただきます。ありがとうございます!!!

    希望としてはナダルをタジタジにする場面をいくつも見せて欲しい!!!もちろん本人は勝つ気でいくのでしょうから、最後の最後までその気迫が感じられるような試合…、少なくとも、前回の対戦よりはグンと成長している圭くんでしょうから、面白い試合をしてくれるんじゃないかと期待しています。
    後は、体が最後まで持ちこたえてくれますように…。
    圭くん、頑張れ〜!!!

      引用  返信

  • ナダルの今大会の不調(といいながら勝ってる・・・)は、メンタルみたいですよ。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130602-00010004-tennisnet-spo
    疲れてはないみたい。膝も問題ないでしょう。
    となれば、記事中にあるように「謙虚になって」いいプレーしてくるかもしれません。いや、してくるでしょう。
    3回戦までのナダルでしたら錦織にもチャンスはあると思いますが、万全のナダルをイメージして本記事書きました。

    でもコートの上に出れば対等、どちらにも勝つ権利があるわけですから、錦織は勝ちにいくはず。私の予想はナダル勝利にしましたが、50%以上の確率でそうなるという意味しか持たせていません。1ポイントずつ取りに行って、その先にある勝利を狙いに行きたいですね。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。