【詳細レビュー追記済み】2014ブリスベン準々決勝 vs チリッチ

2014 Brisbane ATP250
Quarterfinal
Kei Nishikori[2] def. Marin Cilic, 6-4,5-7,6-2

1セットオールになったところで外出したため、ファイナルセットはどういう経過だったのか分かりませんが、少なくとも2セット目まではキープを中心にした非常に良い試合でした。
チリッチの2ndセットがかなり良かったので心配していましたが、あっさりとファイナルを取ったのですね。強いなあ・・・。
まだ帰宅しておりませんので、夜遅くに詳細をレビュー致します。

(以下 1/4 0:30更新)

チリッチはバックハンドのストレートが良く、速くて低い弾道なので錦織はフォアハンドで食い込まれる場面がしばしば見られました。

1stセットはいきなりのブレイクが効いて6−4で取りましたが、お互いにサービスゲームが安定していたので締まったゲームとなりました。

セットを先取されながらも、2ndセットのチリッチは上記バックハンドに加えフォアハンドの逆クロスも鋭角に決め、確率は悪いものの要所でビッグサーブを繰り出し、ファイナルインした時点では勝負の行方は全く分かりませんでした。ただ、チリッチは鋭いボールも多いがミスもやや期待できる状況でしたし、錦織が打ったエース級の球に対しては有効なカウンターを打てていませんでしたので、錦織がそれまでのレベルをキープできれば十分勝算があるとは思いました。

37度に達したという酷暑が影響したのはチリッチだったようで、ファイナルセットに入ってもテニスのレベルをキープした錦織に軍配が上がったようです。競ったリターンゲームを2度ともブレイクしたことが決め手になりました。この2人は2010年のUSオープン2回戦で同じように酷暑の中、5時間30分の大熱戦を繰り広げましたが(錦織が勝利)、あの試合を思い出させる結果となりました。

錦織はこのような競った試合、自身も相当体力的にきついとは思いますが相手に体力勝ちすることも多く、勝負強さを感じさせます。
一方で次の試合に反動が出てしまうことも多いので、準決勝がやや心配です。

全豪オープンに対してはこの大会後1週間、間隔が開くので問題ないと思います。
(来週はエキシビション出場なので試合数が決まっており、調整しやすい)

次の試合はヒューイット、2011年ウィンブルドン1回戦以来の対戦となります。

当時はセットカウント1−3で錦織が敗れましたが、その後の実績や試合の条件も違います。今回は錦織が優位だと思います。

当時は初対戦だったことに加え1回戦、そしてヒューイット得意の芝ということで危険な条件が揃っていました。
しかしセットカウント1−3とは言え、錦織にも逆転できそうな雰囲気が漂っていましたので、今回の対戦に対して特に悲観的になる要素は見当たりません。

気になるリスク要因は上記の通り、激戦の反動とヒューイットのカウンターテニスへの対応でしょう。
現在の実力では錦織が一枚上だとは思いますが、ヒューイットの特長である相手の力を利用した「流し打ち」はやっかいです。
ボールのスピードではなくタイミングの早さで勝負してきます。フォアでもバックでもストレートからやや逆クロス気味へと流すショットが絶品です。
錦織がしっかりヒューイットを左右に振ることができれば大丈夫だと思いますが、真ん中気味に入ってきた高速ストロークはこのカウンターショットの餌食となります。

1回戦で対戦したエブデンのランキングは68位、ヒューイットのランキングは60位で、それほど違いはありません。ランキングが近いということは一年を通じて同程度の成績だったということであり、基本的には実力も近いと考えられます。しかし2人のうち断然怖いのはヒューイットです。エブデンにはあまり負けるイメージが沸きませんが、ヒューイットのような過去にトップに昇ったことがある選手というのは、「実力の上限値」が高いので、年間のランキング勝負ならともかく、1試合の直接対決では高いパフォーマンスを見せ、しばしば上位選手を食うことがあります。
その代わり、錦織が6−2,6−2くらいであっさり勝ってしまうシナリオも十分ありえます。いずれにせよ、明日の試合は大注目です。

3 件のコメント

  • 本当にいい試合でした。そして、圭くんの強さも感じました。
    明日のヒューイット戦も、楽しみです!

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  • マイケル・チャンとのサービス特訓の様子を頭に思い浮かべるような試合でした。
    いつもだとサービスの精度が落ちてくるのに逆にチリッチのダブルフォルトの連続で最後は楽でしたね。
    今日はオージー大応援団(黄色の固まり)、完全アウェイの中 集中力と日本の現地応援の方の力で絶対勝ってロジャー・フェデラーと対戦してほしいですよね、皆さん!(*^^*)

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  • いい試合でした、しかししびれた。チリッチ強かったですね。
    チリッチのダブルフォルトのたびに、イバニセビッチの微妙な表情がカメラに抜かれていたような、気のせいか。
    ヒューイット戦も頑張ってほしいです。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。