2017全豪Day4:ジョコビッチ敗れる!

ジョコビッチ敗れる!(驚)

 ジョコビッチが何と2回戦でイストミンに敗れました。
 ジョコビッチがグランドスラムで3回戦に進めないのは2008年のウィンブルドン以来、全豪では2006年以来初めてのことだそうです。

 昨年は後半に少々負けが目立ち、マレーにNo.1の座を明け渡したものの、WTFでの錦織戦は圧勝し、力が健在なところを見せつけていました。
 年初のドーハでもマレーとの頂上対決を制し、今大会1回戦ではベルダスコを圧倒。当然のごとく決勝に上がってくると思っていたのでびっくりです。

 私は映像を見ていないので何とも言えませんが、痩せすぎとコンディションを心配する声もあるようですし、テニスの内容も明らかに悪かったとのこと。
 しかしどんな選手であっても全ての試合でベストなテニスが出来るわけではありません。ジョコビッチにだってたまにはこういうこともあるでしょう。
 それはBIG4とて例外ではありません。ナダルも、マレーも、フェデラーも、怪我があったり調子を落としたり、その都度「もう彼の時代は終わった」と言われました。でも、彼らのテニスはまだ死んでいません。ジョコビッチも、再び調子を取り戻して錦織らの前に立ちはだかる壁となると思われます。

 錦織にとって「唯一勝ち方がまだ見えない」ジョコビッチの敗退は、優勝を狙う上で有利になったと言えますが、まだ3回戦。先を見ずに1つずつ勝っていくことが必要だと思います。3回戦を勝ってもベルディヒ or フェデラー、そして次は(おそらく)マレー、茨の道は変わりありません。

 これで男子のシードダウンは以下の通りとなりました。

Djokovic[1] lost to Istomin in 2R
Cilic[7] lost to Evans in 2R
Kyrgios[14] lost to Seppi in 2R
Pouille[16] lost to Bublik in 1R
Isner[19] lost to M. Zverev in 1R
Cuevas[22] lost to Schwartzman in 1R
Ramos-Vinolas[26] lost to Lacko in 1R
Lopez[28] lost to Fognini in 1R

西岡、大坂なおみ、残念!

2nd Round
Roberto Bautista Agut[13] def. Yoshihito Nishioka, 6-2,6-3,6-3
Johanna Konta[9] def. Naomi Osaka, 6-4,6-2

 両者ともシードの壁に跳ね返されました。
 しかしまだ若い2人には大きな伸びしろがあります。
 経験がどんどん強さに変換されていくことでしょう。
 挑戦を続けて欲しいと思います。

 これでシングルスで残っている日本選手は男女を通じて錦織だけになってしまいました。
 女子ダブルスでは穂積・加藤組、日比野・Rosolska組が2回戦に残っています。

 Players by Country – Players – Australian Open Tennis Championships 2016 – The Grand Slam of Asia/Pacific – Official Site by IBM

 見てください。これは、日本人の今大会の参加状況ですが、男子S本戦が3人、予選が8人(うち、添田は予選通過)。
 女子S本戦が6人、予選が6人(うち、穂積は予選通過)、女子Dが9人です。

 5種目に延べ32人もの選手がエントリーしています(重複カウントありですが)。ものすごく層が厚くなっています。この中から、代わる代わる活躍する選手が出てくるはずです。楽しみ以外の何者でもありませんね。

31 件のコメント

  • 西岡選手、大坂選手、負けて悔しいでしょうが、どちらも大きな糧になる、素晴らしい相手だったと思います
    Players by Country の紹介ありがとうございます
    本当に、層が厚くなりましたね
    選手の皆さん、今年度は始まったばかり、たくさん活躍してください!

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  • 明らかにミスが多くて本調子ではありませんでしたが、そんな状況でもいつも試合に勝ってきたジョコビッチ。
    昨日も重要なポイントでじっくりボールをバウンスさせて自分のペースで集中していましたが、そんななかジョコビッチに勝る不敵な笑みを浮かべて構えていたのはイストミンでした。あの強烈なジョコの目に見えないプレッシャーを真に受けず、逆にリラックスして勝ったような不思議な勝負の感じ。なんだかジョコ攻略の鍵のような気がしました。

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  • 現地で観戦しました。
    1stセット、1stゲームがフットワークのバラツキが気になり、もつれそうと思ってたらこんな試合になるとは…
    まさかの激アツな試合で、ファイナルセットは震えてました。
    2、3をジョコビッチが取ったときは王者の貫禄かと思ったんですが…

    イストミンが必要なところでギアを上げて、休むところでは少しリラックスして、というのを上手くやってたのが印象的でした。

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  • 確かにジョコは本調子ではなかったでしょうが、それ以上にイストミンが素晴らしかったです。
    イストミンおめでとう‼

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  • ジョコ不調の一環として囁かれている新しいコーチのPepe Imaz。コートサイドに最近から来てる長髪のよく日に焼けた人。
    元はスペイン出身のプレーヤーで150以内に入ったこともあるくらいの実力らしいですね。
    幾つかのメディアは彼を新興宗教の教祖つまりGuruと書いてるらしいですが、ジョコ自身はそれを否定し、むしろ違和感を示している感じですね。

    ジョコだけじゃなくエレンも最近やつれて見えるし…大丈夫かいな…
    ちょい心配

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  • みなさん、ジョコビッチが痩せたと書いてらっしゃいますが彼はもとから細いですよ?なにしろ本人も何処かの動画で、「自分は昔から細かったんだ今と同じようにねと」いっていましたし。。。

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  • WOWOWの解説で坂本さんがジョコビッチ選手のダイエットについて心配していらっしゃいました。体重落としすぎだと…。周りが心配しても本人は大丈夫だからと取り合わなかったとか。
    なので痩せたのは気のせいではないと思います。

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  • イストミン選手、何年か前の記事(アジアから世界で活躍している選手?みたいな特集)で読んだのですが、Jr時代に交通事故で何十針も縫うような大怪我で、選手生命の危機もあったそうです。
    昨日も第3セット以降はチェンジコートの度に足を氷で冷やしていましたが、ジョコビッチ選手との戦いは相当に負担が大きかったでしょうね~
    3Rでの奮闘も期待されますね!

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  • @下団さま
    そうです!ジョコビッチ選手を倒して満足して終わって欲しくないですね。次はカレノブスタ選手が対戦相手です。そのあとはディミトロフ選手対ガスケ選手の勝者。まだまだ強敵が続きます。
    頑張れイストミン選手!*\(^o^)/*

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  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170120-00010000-tennisd-spo
    大坂と西岡、2回戦敗退で実感したトップとの距離 [全豪テニス]
    山口奈緒美 氏の記事です。

    アグー選手、2012年にツアーレベルに上がって来た頃は、伊藤選手にフルセットで敗れていましたが・・・当時は13位まで上がってくるとは思わずm(__)m
    日本勢もトップ選手との対戦で良い経験を積んで、それを飛躍につなげてほしいですね~( `ー´)ノ
    皆さん!頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • お早うございます。
    団長さま、こちらのスレ立ても有難うございます。

    下団さま
    前スレで紹介させて頂いたこの記事に、イストミン選手の怪我の記述があります。
    <トップ10相手に33戦で1勝も…30歳の苦労人がジョコビッチ撃破の大金星>
    https://the-ans.jp/news/2539/
    80針!を縫うって…。こんな大怪我から、あのプレイができるまでにはそれこそ血反吐を吐くような並々ならぬ努力があったことでしょう。

    ジョコビッチ選手のちょうど1年前、2016AOのフェデラー戦写真です。gettyさんから。
    http://www.gettyimages.co.jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81?begindate=2015-12-31&enddate=2016-01-30&excludenudity=false&family=editorial&specificpeople=588315&page=1&phrase=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81&recency=daterange&sort=newest#license

    同じくgettyさんから、昨日のイストミン戦写真です。
    http://www.gettyimages.co.jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81?excludenudity=false&family=editorial&specificpeople=588315&events=667881893&page=1&phrase=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81&sort=newest#license

    明らかに痩せていますね。しかも顔から首筋はげっそり。腕も足も筋肉が落ちています。コート上でスライディングしている写真同士を見比べると、昨日のイストミン戦では太ももからふくらはぎがまるで鶏ガラのようです。何より目ヂカラが…。覇気も感じられないように思えますが、どうでしょうか。

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  • おれも ジョコは ちょい痩せすぎやと思うな…
    バックハンドで 面を被せる打ち方が 多かったのも気になるな〜… リオの時と同んなじや

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  • 写真を拝見しました。確かに筋肉が落ちた感じがあって痩せていました。失礼いたしました…
    でも、元に戻ると良いですね

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  • 今日は。
    ラッキーラオニッチさま
    本当に強いジョコビッチ選手であって欲しいですものね。倒したいのに強くあって欲しい人。私、確実に矛盾しています(笑)
    逆に、こんなに世界中のテニス・ファンに心配され、愛されている選手であること、これがきっと彼の糧になりますように。

    そのジョコビッチ選手のコメントです。記事がハネられますので言葉だけご紹介。
    「2人が戦うんだ。1人が勝って1人が負けるということ」
    「AOの2回戦で負けることには慣れていない。いつも本当に良いプレーをしてきた」
    「これはテニスの中の一試合だ。ある日負けることだってある」
    「不可能なことはない。メインドローでは100人を超える選手がプレーしているんだ。毎年テニスのレベルが上がっているように思える。皆がよりプロフェッショナルになった」
    「自分に何ができるだろうか? 最後のショットまで全力を尽くしたけど、力及ばずだった」
    最後のコメントが…。お願いっ! 弱気虫を追い出してっ!

    イストミン選手、喜びのコメント抄訳記事です。
    <ジョコビッチを倒したイストミン、コーチは母>
    http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=121332
    恐らくあの大怪我で、お母様に身の回りのお世話をお願いしなければならない状況から、ずーっと二人三脚で歩んできたのでしょう。ウズベキスタンからスター誕生です。

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  • 加藤選手・穂積選手組、第1セット 3-6 で落としました(T_T)
    挽回!頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • 加藤選手・穂積選手組 3-6、6-3 ファイナルセット突入です!
    頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

    第1セット、体格で劣る加藤選手が風下からのサーブで苦戦してましたが、第2セットでサーブ順を変えて加藤選手が風上からサーブで、穂積選手が風下からサーブにしたのが功を奏したようです!
    頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • たぬきち様
    貴重な現地観戦レポ、ありがとうございます。5時間近くに及ぶ激アツな試合、観客も疲れたでしょうね!
    >イストミンが必要なところでギアを上げて、休むところでは少しリラックスして、というのを上手くやってたのが印象的でした<
    これって、普段はジョコがやっていることですよね。ジョコ相手に2セット取られても、最後まで諦めずに集中を切らさなかったイストミンに天晴れ!ですね。

    NORICHAN様
    いつも多方面から素早い記事のご紹介、恩恵に預かってます。
    写真を見ると、サーブで伸び上がった時に肋骨がシャツに張り付いて見えますよね。グルテンフリーで体重は落ちたけど、筋肉も落ちてしまってはスタミナだけでなく、脳も集中力を失うので、痩せすぎは心配です。試合終盤、勝ちへの執念が以前より淡白になってると感じる時があるので、脳のエネルギー切れでは?と邪推しています。

    一方、下団様も紹介してくださってますが、イストミン選手も大怪我を乗り越えた過去があり、その事実も、今回ジョコビッチに勝つことがなければ記事にならなかったと思うので、そう思うと、参加している全ての選手にドラマがあり、多大な努力の上にこの大舞台に臨んでいることを改めて思い知らされた気がします。
    もしジョコが勝っていたら、次の試合にはケロっとして現れそうですが、さすがにイストミンはキツいでしょうね。それでもなんとか踏ん張って、勝ち進んでほしいです。

    長文失礼しましたm(_ _)m

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  • 加藤選手・穂積選手組 ファイナルセットでブレイク先行!
    2-1 です!キープ頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • @下団 さん、

    第2セットからサービスの順番を変えられるんですか^^;?
    私の息子達はソフトテニスをしていることもあり、ところどころ違う硬式ダブルスのルールとこんがらがってしまって(笑)

    きたぁぁぁ!穂積/加藤組、ファイナル★2-1で1upです^^/
    ・・・被ってしまった。遠足完了、3-1★です♪

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  • セットが変われば、サービス順、リターンサイドが変更出来ますぅ~(`・ω・´)ゞ

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  • 加藤選手・穂積選手組 4-2 です!
    もう一つブレイク頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • 加藤選手・穂積選手組 5-2 2ブレイクアップ!
    このまま押し切れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/
    頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • 加藤選手・穂積選手組 3-6、6-3、6-3 勝利( `ー´)ノ
    3Rも頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

      引用  返信

  • 私もイストミン選手の交通事故のことを教えていただいて驚きました。テニスだけ見ていたら想像もつかないようなドラマがそれぞれの選手にあるんですね。それを知るたびに応援したい選手が増えていきます。

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  • 今晩は。
    ニコダイさま
    確かにジョコビッチ選手、胸板も薄くなっていますねえ。ダイエットの痩せ方ではないような気がしてきました。

    Web Sportivaより、フリーライター神仁司さんのジョコビッチ選手敗退コラムです。
    タイトルにドキッ!
    <錦織も気をつけて。全豪でジョコビッチが117位に敗れる大波乱の背景>
    https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/tennis/2017/01/20/_split_117/
    「ジョコビッチは、必ず巻き返しを図ってくるはず」と。そうでなきゃ困ります。

    ジョコビッチ選手敗退について、解説者でありかつてのレジェンド・プレイヤーのパット・キャッシュ氏のコメント抄訳記事です。ほんのちょこっとですが。
    <ジョコビッチまさかの敗戦 専門家が指摘、敗因は「明らかにメンタル面に」>
    https://the-ans.jp/news/2542/
    テニスプレーヤーとしての転機…。きっといい方向に転換してくれるはず。

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  • ジョコビッチ選手の問題が身体の問題ではなくてメンタル面だけのことであってほしいと願っています。
    自分の努力で立て直しが効くと思えるから。

    もしも健康面の問題だったら・・・、その点が気がかりです。
    覇気のないジョコビッチ選手なんて彼らしくありません。

    どうか健康面の問題ではありませんように!(祈っています)

    錦織選手も健康には気をつけてほしいです。
    誰であっても、若いから大丈夫とは限らないですから。

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  • 去年の後半から、特にバックハンドを打った後、ぐにゃりとバランスを崩す光景を何度も見てきました。
    以前はポパイのように太かった腕橈骨筋というらしいですが、あのラケットを握ると盛り上がる肘の前の筋肉が、明らかに細くなっている、ということは、体幹トレーニングが不足していることはもちろん、ボールを打つ練習をハードにしていれば細くなることはないと思われる腕橈骨筋も細くなっている=コート上の練習量も以前より確実に減っている、もしくは同じトレーニングをしても筋肉が減少していく病気にかかっているか、あるいは動物性のタンパク質を一切摂らない等の極端な食事制限をしている等の原因があるのではないか。私としてはあの闘争心のなさと勝負への執念のなさから、動物性タンパク質を摂らないビーガンかそれにに近い食事を摂っているのではないかと推測しています。

    早く去年前半までの憎らしいほどの強さを取り戻して錦織の前にふたたび壁として立ちはだかって欲しいですね。

      引用  返信

  • 今晩は。
    さらに追加で。やはりジョコビッチ選手の2R敗退は、とてつもない事件のようです。
    <ジョコビッチの時代は終わったのか? ベッカー氏もショック隠せず>
    http://www.afpbb.com/articles/-/3114819
    ライバルたちが自身から白星を挙げることは可能だと理解している…。う~む、ちょっと深刻ですね。

    2014USOファイナリストの錦織選手が2015で初戦敗退。2016AO覇者のジョコビッチ選手が2017で2回戦敗退。間に同じ数、6回分の勝利を挟んだまたもやシンパシー。勿論ジョコビッチ選手の方がインパクトが大きいですが、何故か変なところがジョコビッチ選手と似てると思えて。逆ですね、ジョコビッチ選手が錦織選手に寄せて来たのかな? 寄せてくるのは今回限りで。

      引用  返信

  • 男子シングルス3Rで
    イストミン選手 6-4、4-6、6-4、4-6、6-2 カレーノ・ブスタ選手
    イストミン選手、トップ100復帰確定です!おめでとうございます\(◎o◎)/!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。