全豪OP シード考 (by コリコリ)

 年末ランキング(11/14付)での25位が確定し、来シーズンは
日本人男子初のコミットメントプレーヤーとしてツアーを回る
こととなった圭。

 日本人男子最高位も大きく更新し、夢は膨らむばかりですが、
今回は、当面のターゲットとなる全豪OPのシード権について
考察してみました。

 来年の全豪OPのシードは、大会前週の1/9付のランキングで
決定されます。即ち、年初のATP250格の3ツアー(ブリスベン、
チェンナイ、ドーハ)の結果まで反映されることになります。

 以下に、圭前後の選手の1/9付の基礎点、ならびに年初ツアー
で優勝した場合のMax点を示しました。(間違いがあればご指摘
ください。)

 21位  Viktor Troicki SRB 1730pt ~ Max.1830pt
 
 22位  Marin Cilic CRO 1665pt ~ Max.1765pt

 
 23位  Florian Mayer GER 1630pt ~ Max.1730pt
 
 24位  Fernando Verdasco ESP 1550pt ~ Max.1650pt
 
 25位  Kei Nishikori JPN 1410pt ~ Max.1635pt
 
 26位  Marcel Granollers ESP 1335pt ~ Max.1565pt
 
 27位  Juan Monaco ARG 1335pt ~ Max.1540pt
 
 28位  Juan Ignacio Chela ARG 1290p ~ Max.1520pt
 
 29位  Ivan Ljubicic CRO 1270pt ~ Max.1475pt

 30位  Milos Raonic CAN 1255pt ~ Max.1460pt 
 
 31位  Radek Stepanek CZE 1230pt ~ Max.1435pt

 
 32位  Kevin Anderson RSA 1190pt ~ Max.1395pt

 33位  Jurgen Melzer AUT 1170pt ~ Max.1375pt

 これによれば、1/9付での圭は最悪ケース(圭が1回戦負け&
29~31位の選手が優勝&26~28位の選手が準優勝)でも31位と
なり、32本ある全豪シードが与えられることは確実である
ことが分かります。

 「日本人男子選手にグランドスラムでシードが付く」これは
これだけでも大変な快挙と言って良く、ATPランキングがコン
ピュータ化された1973年以降は勿論、恐らくは戦後でも初めての
ことになるのではないでしょうか?

 グランドスラムでシードが付けば、それが#32シードであったと
しても3回戦までは格上の選手には当たらない、即ち、順当でさえ
あれば、昨年の圭と同じベスト32に入れるシナリオが作られて
いるということです。

 これは、ドローによっては1回戦からナダル選手等と対戦しな
ければならないノーシードの選手に比べ、大変なアドバンテージと
言えます。

 次に、このシード順位の実質的な意味について考えてみます。

 実は、グランドスラムにおいては、#25~#32シードの8選手の
間には実質的な有意差はありません。というのも、彼らの3回戦
での対抗シード(#1~#8)は抽選で決められるからです。

 ところが、シード順位が1つ上がって#24シードとなれば、3回
戦での対抗シードは#1~#8ではなく、#9~#16の抽選となります。
 この差は、ベスト16以上を狙う圭にとって、非常に大きいと
いえるでしょう。

 上述のように、#25~#32シードの獲得は確実となった今、次の
当面の目標は全豪OPで#17~#24シードを獲得することだと
思っています。

 このような観点で前述の1/9付基礎点リストを見返してみると、
1/9付で24位以上になるためにはブリスベンで優勝することが絶対
条件となり、ハードルとしてはかなり高いことが分かります。

 ただ、#24以上のシードを獲得することが目標であることを考え
れば、仮に25位であってもその可能性がない訳ではありません。

 以下に、全豪OPの過去10年間の#24シード選手のランキング
を示しました。

2011:24位
2010:24位
2009:25位
2008:26位
2007:24位
2006:27位
2005:24位
2004:24位
2003:29位
2002:26位

 このデータを見る限り、上位選手が欠場する場合もあり、1/9付
で25位をキープしていれば、#24以上のシードをもらえる可能性が
半分程度はあることが分かります。

 要は、1/9付の最低ノルマは25位キープ、そのためであっても
ブリスベンでベスト4には入っておきたいところです。

 差し当たり、もう来週にはブリスベンのエントリーリストが
発表されます。
 最終的にベスト4に入れそうなリストか? という意味で、
シード順位を含め、まずは注目だと思います。

8 件のコメント

  • さすが、コリコリさんの視線は常に先を見てらっしゃいますね。
    ブリスベン優勝が照準となるとシーズン開幕戦からハードル高いな、と思ってしまいますがベスト4だとシードが付くことが予想されるので十分狙えますよね。
    全豪はここ2年トップ24の欠場者無しですか・・・これはちょっと意外。以前は4大大会の中で全豪が軽視されていたと聞きますがそれはいつ頃までの話でしょうか? 確かに開幕してすぐにトップコンディションに上げなきゃならない選手は大変だと思いますが。

      引用  返信

  • 関係ないですが、我ら宿敵ティプさんとうとうトップ10入りを成し遂げ現在9位。最終戦におしくも一つ足りず。もしジョコが肩の痛みで欠場した場合なんとあの晴れ舞台に参戦出来てしまう。ここまでの選手だとは。。

      引用  返信

  • しゃくれさん

    それは2009年に現行の大会プログラムとランキングポイント制に変わったからだと思います。つまりその年、それまでの獲得ポイントが半分に減らされてスタートしたのです。それで、各選手はこぞって色々な大会に参戦したので、2008年以前の参戦様相と明らかに違ってきていると思われます。

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  • 記事アップありがとうございます!
    ついに錦織はシードですか…すごいです
    とりあえず全豪ベスト16には入ってほしい!圭の実力があがるに連れてファンの期待度も上がってしまいますよね
    今後とも更新楽しみにしてます!!

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  • ケイメヒコさん、ご回答ありがとうございます。
    コメントを元に2008年→2009年のポイント制の変更を調べてみました。それによると以前に比べGS優勝のポイント比がより大きく、250以下の大会は小さくなっています。
    トップ選手としては全豪で差をつければ大きなアドバンテージ、逆に出遅れれば取り戻すのは容易ではない・・・ということがモチベーションアップに繋がってるんでしょうね。
    現に、2008年以前の全豪には下位シードあるいはノーシード選手の上位進出が毎年のように見られますが(2002年などはベスト8中の最高が第7シードです)、2009年以降ここ3年は概ね上位シードでの決着となってますね。

    それから、一つ訂正があります。
    前のコメントに「ここ2年トップ24の欠場者は無し」と書きましたがこれは間違いです。2010年第15シードのシモンが欠場していました。
    ただしこの場合はドロー決定後の欠場ですので代わりにラッキールーザーが本戦INし、イズナーが「33」シードとなっています。
    よって、コリコリさんの表の通り第24シード=24位に変更はありません。

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  •  速報です。
     ブリスベンのエントリーリスト出ました。

    # Anderson, Kevin RSA 32
    # Baghdatis, Marcos CYP 44
    # Benneteau, Julien FRA 52
    # Blake, James USA 59
    # Dolgopolov, Alexandr UKR 16
    # Falla, Alejandro COL 75
    # Giraldo, Santiago COL 55
    @# Haas, Tommy GER 20
    # Harrison, Ryan USA 79
    # Istomin, Denis UZB 74
    # Mahut, Nicolas FRA 80
    # Mayer, Florian GER 23
    # Melzer, Jurgen AUT 33
    # Muller, Gilles LUX 54
    # Murray, Andy GBR 3
    # Nieminen, Jarkko FIN 77
    # Nishikori, Kei JPN 25
    # Petzschner, Philipp GER 63
    # Robredo, Tommy ESP 51
    # Simon, Gilles FRA 12
    # Stebe, Cedrik-Marcel GER 81
    # Stepanek, Radek CZE 28
    # Sweeting, Ryan USA 73
    # Tomic, Bernard AUS 41
    # Young, Donald USA 39

     エントリー時のカットオフRKは81位、圭は第5シード相当
    ですね。

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  •  ランキング順に並べ替えてみました。

    1 Murray, Andy GBR 3
    2 Simon, Gilles FRA 12
    3 Dolgopolov, Alexandr UKR 16
    4 Mayer, Florian GER 23

    5 Nishikori, Kei JPN 25
    6 Stepanek, Radek CZE 28
    7 Anderson, Kevin RSA 32
    8 Melzer, Jurgen AUT 33

    9 Young, Donald USA 39
    10Tomic, Bernard AUS 41
    11Baghdatis, Marcos CYP 44
    12Robredo, Tommy ESP 51
    13Benneteau, Julien FRA 52
    14Muller, Gilles LUX 54
    15Giraldo, Santiago COL 55
    16Blake, James USA 59
    17Petzschner, Philipp GER 63
    18Sweeting, Ryan USA 73
    19Istomin, Denis UZB 74
    20Falla, Alejandro COL 75
    21Nieminen, Jarkko FIN 77
    22Harrison, Ryan USA 79
    23Mahut, Nicolas FRA 80
    24Stebe, Cedrik-Marcel GER 81
    25Haas, Tommy GER 207

     ノーシード選手にも怖い選手はいますが、4決めでマレーにさえ
    当たらなかれば、結構いけそうなエントリーリストだと思います。

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  • コリコリさん、エントリー情報ありがとうございます。

    現時点で第5シードというのはうれしいですね。
    来年の話をするのは早いですが、よいスタートを
    きってもらいたいと思います。

    Chennai、Dohaでもどこにエントリーしても
    第5か6シードあたりですね。
    来年のほとんどはエントリーするのに苦労しないだろうから
    出場できるか心配しないでいいですね。

      引用  返信

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