4月24日現在の錦織圭エントリー状況まとめ

MensTennisForums (MTF)のエントリーリスト、各大会公式サイト及び各種メディアからの情報に基づき、本日現在の錦織圭のエントリー状況を整理しておきます。

出場・欠場の可能性を独自に判断していますが、 私の個人的推測であること及び、腕が完治していると仮定していることをご承知ください。

あくまで状況証拠を整理した上での推測です。「腕が完治しているかどうか?」については情報が少ないので、判断は難しいです。

現在のところ判明しているエントリー済み大会(全仏まで)

日程 大会 開催地 エントリー状況 情報日付
4/27~ ローマ予選 ローマ 予選待機1番目だが
キャンセルとの情報あり
4/23
5/4~ セルビアOP ベオグラード 本戦待機1番目
WCをもらう可能性あり
4/21
5/11~ ザグレブCH ザグレブ 本戦ダイレクトイン
第3シード見込み
4/22
5/17~ オーストリアOP キッツビュール 本戦待機15番目 4/7
5/25~ 全仏OP パリ 本戦ダイレクトイン 4/21

以下、各大会の詳細情報。

4/25~ ローマ予選 大会の格:Masters1000

MTFの4/23現在予選エントリーリストでは待機の1番手。
しかしその後のコメント(その1その2)により欠場と伝えられています。

→ 欠場の可能性濃厚

5/4~ ベオグラード(セルビアオープン)  大会の格:ATP250

ベオグラードはセルビア語で、英語だとBelgrade(ベルグラード)となるようです。セルビアの首都。

MTFの4/21現在本戦エントリーリストでは待機の1番手(全体の20番手)。
大会公式サイトの選手リストには堂々と名前が載っています(ただし日付がないので最新かどうかは不明)。

ドロー数28の内訳はダイレクトインが19人、SEが2人、WCが3人、予選勝者が4人。
地元のKrajinovicとZlatanovicにWCが与えられ、錦織も招待されたとの書き込みあり。
しかしその後、ガウディオにもWCが与えられたとの書き込みもあったので、これが本当だとすると

  • 錦織が出場を辞退
  • 錦織は(おそらく埋まらないであろう)SE枠を使って出場予定
  • 本戦選手に欠場者が出る見込み→錦織が繰り上がり本戦IN予定

の3つの可能性が考えられます。

(ちなみにSEとはSpecial Exemptの略で、前週の大会で上位進出したために予選に参加できなくなった選手に与えられる本戦枠のことです。2枠が埋まることはあまりありません。)

また当初、同じ週に開催されるミュンヘン、エストリルにも重複エントリーしていたがこの2大会へはエントリーを取り下げています(ミュンヘンのエントリーリストエストリルのエントリーリスト)。

→ ベオグラードへの出場意思を固めたとも取れる

また、この週はウィンブルドン本戦ダイレクトインの資格を得るためのラストチャンスでもある。

→ 出場可能性ありと推測。

5/8~10 デ杯ウズベキスタン戦

アジア/オセアニアゾーン・グループI 3回戦です。勝ったらワールドグループ入りを賭けたプレーオフに進出。
デ杯がある週は通常ATPツアーの大会は開催されませんが、大陸予選には適用されないみたいです。

錦織はとりあえずデ杯のメンバー入りはしています。
そして3月の中国戦では「次のウズベキスタン戦も出場します」と宣言しました。
しかし、リハビリのための休養発表がその後にありましたので、判断はいったんリセットされたと思います。

仮にベオグラードに出場し、勝ち上がるとデ杯には間に合わなくなります。
さすがにベオグラードを勝ち残っておきながらデ杯のために棄権することはないでしょうし、ATPのルール上許されているとも思えません(ご存知の方いらっしゃいませんか?)。

なお、デ杯のルールは以下の通りです(2009 Daves Cup Rules and Regulations16-17ページより)。

  • 対戦の10日前までに、3人か4人の選手リストを提出。
  • 組み合わせ抽選の1時間前までなら2人の選手交代が可能。
  • 組み合わせ抽選は試合開始の24時間前までに行わなければならない。

これに従うと5月7日(木)の午前中に組み合わせ抽選を行うことになると思いますから、スケジュールは以下のようになるはずです。

日付

ベオグラード

デ杯

5月4日(月)

1回戦  

5月5日(火)

1回戦  

5月6日(水)

2回戦  

5月7日(木)

2回戦 組み合わせ抽選(AM)

5月8日(金)

準々決勝 シングルス2試合

5月9日(土)

準決勝 ダブルス1試合

5月10日(日)

決勝 シングルス2試合

ベオグラード1回戦敗退 → デ杯出場可能
ベオグラード2回戦が水曜日に入り、敗退 → デ杯出場可能
ベオグラード2回戦が木曜日に入る → デ杯出場不可能
ベオグラード準々決勝進出 → デ杯出場不可能

原理的にはこのようになります。
しかし現実的には、ベオグラード1回戦敗退でない限りデ杯への出場は物理的に難しそうです。

ウズベキスタン戦がどこで開催されるかはまだ分かりませんが、仮に首都のタシュケントだとするとベオグラードとの距離はなんと3925km。結構な大移動となります。

しかもベオグラードからタシュケントへの5月7日のフライトを調べてみると、最低でも10時間20分。しかもイスタンブールでの乗り換えが必要で、到着は明朝4時です・・・。ちょっと現実的ではありません。

出発を1日早くして5月6日にすると、乗り継ぎ待ちが短縮されて合計7時間半の旅にはなりますが、到着は深夜1時です。出発がPM2:40なのでこの日に試合をしてからタシュケントへ移動するというのも時間的に厳しいです。

というわけでベオグラードで1回戦に勝つとデ杯ウズベキスタン戦には出れないのではないかと思います。

しかしデ杯の方もワールドグループ入りがかかっていますし、ウズベキスタンにはイストミンという強い選手がいますから錦織の力が必要です。

錦織も国の代表となることに誇りを感じ、デ杯に対する意欲も強いですからスケジュール的に出場可能なら出るかもしれません。

ベオグラードを回避してデ杯から復帰、という可能性もないことはありませんが、いきなりプレッシャーのかかる&5セットマッチのデ杯から復帰するということは普通に考えれば厳しいように思えます。

最終的には、デ杯への出場可能性は低いと推測します。

5/11~ ザグレブチャレンジャー 大会の格:チャレンジャー

MTFの本戦エントリーリスト(4/22現在?)ではダイレクトイン。現在第3シード。

「リハビリ中の錦織 5月中旬に試合復帰へ」(スポニチ)という記事もありますから、ここからの復帰になる可能性もありそうです。

ちなみにベオグラード/ザグレブ間は369km。タシュケント/ザグレブ間は4245km。

ベオグラード→タシュケント→ザグレブとフルコースで試合に参加したら合計8170km の大移動となりますから、この点からもベオグラード→ザグレブルートの方が現実的です。
(あるいはザグレブチャレンジャーで復帰)

出場の可能性は比較的高いと推測します。

5/17~ キッツビュール 大会の格:ATP250

キッツビュールはオーストリアの都市です。

MTFの4/7現在本戦エントリーリストでは、待機の15番手となっています。
このままではワイルドカードをもらえない限り本戦ダイレクトインは難しいでしょう。
情報が4月7日現在とやや古いです。その後エントリーを取り消している可能性もあります。

しかし、

全仏の1週前ですし、日程的にここに出場してくる可能性は高いと言えるでしょう。

予選からの出場なら緒戦は5月15日になると思います。
もし前週のザグレブチャレンジャーに出場し、準々決勝あるいは準決勝まで勝ち残ったらSE枠で本戦出場も可能です。

5/25~ 全仏オープン 大会の格:グランドスラム

月曜日(25日)スタートになっていますが、昨年までの日曜日スタートはやめたのでしょうか。

MTFの4/21現在エントリーリストではしっかり本戦ダイレクトインとなっています。良かったですね^^

さすがにここは出てくるでしょう。

まとめ

3月24日に「少なくとも6週間の休養」と発表しましたが、この日を起点にすると6週間後は5月5日となります。

ドクターの診察日を起点にするとそれより前になりますが、まあこのあたりが最初の目安となります。

次に上記リンク先のスポニチ記事にあるように、「5月中旬に1大会出場予定」という言葉を信じると、ザグレブチャレンジャーかキッツビューヘルでの復帰後、全仏に挑戦するプランが濃厚ということになります。

一方で状況証拠的にはベオグラードで復帰という線も捨てがたいものがあります。

ローマ予選とデ杯に関してはすでに述べましたように可能性が低いと考えています。

理屈の上ではベオグラード→ザグレブ→キッツビュール→全仏と連戦することも可能です。

これらの都市間の距離にもそれほど離れていません。

4連戦というきついスケジュールを嫌う場合、以下のルートも考えられます。

(1)ベオグラード→ザグレブ→全仏

  • ザグレブ後1週間空くので体力回復、コンディション調整を行うことができる。
  • その代り全仏直前の実戦経験が積めなくなる。

(2)ベオグラード→キッツビュール→全仏

  • キッツビュールで
    • 全仏直前の実戦経験を積める。
    • 勝ち進んだ場合、ザグレブより多くのポイントを稼げる。
    • 予選からになった場合、上位まで勝ち残ると体力面でややマイナス。

(3)ザグレブ→キッツビュール→全仏

  • レベルの落ちるチャレンジャー大会からスタートできるので調整しやすい。
  • ザグレブで勝ち進むとキッツビュールでSE獲得が期待できる。
  • 全仏直前の実戦経験を積める。

この他、ベオグラード→全仏というルートもありますが、ベオグラードに出れるくらいだったら2週も空けて全仏を迎えるよりはポイント的にも実戦経験的にももう1大会出たくなると思われますので、可能性は低いと思います。

こうして見ると(3)のルートが良さそうに見えますが、いずれにせよ「何の試合に出場するかは、近いうちにお知らせする予定です」とブログにIMGからのコメントがありましたので、正式なコメントを待ちたいところです。

あーこうやってアレコレ妄想するの楽しいっっっ!!!

 

14 件のコメント

  • キッツビューヘルでSE獲得できるかも、と書きましたが、前週の大会がチャレンジャーでもOKなんでしたっけ?過去の事例忘れました。

      引用  返信

  • 団長。
    すばらしい情報のご提供、ありがとうございます。
    見ているだけで、興奮してきました。
    がんばれ 圭!!

      引用  返信

  • 鼻血さん、私も3のスケジュールがいいのではないかと
    おもいます。
    じょじょにギアを上げていってくれたらなって思います。
    腕の状態を優先してもらいたいですが、、、。
    また再発したらなんて心配しています。
    無理してフレンチオープンに合わせなくても、全英も
    全米もジャパンオープンもありますし。
    とにかく不安をかかえた状態で消極的にならないで、
    マイペースでコートに戻ってきてくれればいいな、と
    思います。これからのテニス人生のほうがはるかに
    長いですし、試合に集中するにはヘルシーな状態で
    闘ってほしいと心から願っています。
    不安や苛立ちも、どうか精神的に強くなって戻ってきて
    もらいたいです。いい意味で開き直って、またのびのびとした大胆でスピード感あふれるショットで楽しませて
    もらえたらと思います。

    はぁぁぁ、、、、、。

      引用  返信

  • 団長さんの「妄想記事」読むのは楽しい!

    鈴木貴男選手のコラムに錦織選手について
    「すぐ身体が弱いと言われるけれど僕は違うと思う。プロツァー、そしていきなりグランプリレベルで戦うことによって、身体がびっくりしているのでしょう。無理をせず、ステップを踏んでいってほしい。」と書いてありました。
    鈴木選手にこう言ってもらえると本当に心強いです。

      引用  返信

  • 気合いの入った推測、ありがとうございました。
    ただでさえ、復帰が楽しみなのに、読むとなおさらです!

    ツアーの移動距離って、ハンパないですね。
    私も、なんとなく(3)が良いような気がする
    …いづれにせよ、全仏本戦WOWOWのLIVE観戦につながるかと思うと、本当にワクワク。

    しかし、ライスコ観戦、実況板参加もまた別の楽しさが!
    連日、記事とても楽しんでます。

      引用  返信

  • スッキリ頭の中が整理できました。ありがとうございました。
    これだけの大作記事、相当のご苦労が...と思いきや、妄想だったなんて...楽しんでいるところがスバラスィー!

    私事ですが、昨日初めてのラケット&シューズを注文しました。
    5月、僕も始動します!! ドレミファソラ始動、なんつって。
    ズルッ。

      引用  返信

  • もちろん、肘のケガが完治したということが、大大大前提なんですが…

    楽しみですね~!いつ頃復帰できるのか。
    (私も、3を希望です)
    団長さんの妄想記事を読み、勝手に早々と期待ふくらましちゃてます!

    それにしても、相変わらず細かい推測ですね。
    ベオグラードからタシュケントまでのフライト時間まで調べるとは…
    芸が細かすぎます~(笑)

      引用  返信

  • ローマ予選、MTFのリストでOUTになりました。
    お騒がせしました。

      引用  返信

  •  参考情報です。

     錦織を含む22名の選手が掲載されている、現在のベオ
    グラード公式サイトの選手リストは、4/23以降に更新さ
    れたものです。4/22深夜の時点では、Filip Krajinovic
    を除く21名の選手しか掲載されていませんでした。

     ベオグラードのダイレクトイン枠は19名、WC枠は3名で
    あるため、少なくとも現リストの更新時点では、WC枠の
    内の1名は錦織であったことになります。
     団長ご指摘の「ガウディオにもWCが与えられたとの書き
    込み」との関連性までは、よく分かりません。

      引用  返信

  • 団長さん初めまして。
    いつも楽しく拝見させていただいています。
    私はテニス経験は全くないのですが、圭くんと同じ島根県出身ということだけでここ最近テニスに興味を持ちました。
    このブログで何から何まで勉強させていただいています。
    この1ヶ月、試合がなくてうずうずしていましたが、団長さんの記事を拝見しながらずーっと復帰を楽しみにしてきました。
    いよいよなんですね。
    緻密に研究された妄想スケジュール、すばらしいです!!
    本当にいつもいつも頭が下がります。
    これからも勉強がてら楽しく読ませていただきます。

      引用  返信

  • がくとやさん

    コメントありがとうございました!
    今まで興味のなかった方がテニスに興味を持ってくださるのはテニスファンとしてすごくうれしいです。
    今後ともよろしくお願いします。

    コリコリさん、ケイメヒコさん

    データ部の活動、ご苦労様です。
    しかしベオグラードの線は捨てがたいなあ・・。

    うめぞーさん

    距離を調べたら思いのほか遠かったので、移動時間についても調べてみました。
    あんなにかかるなんてびっくりです。

      引用  返信

  •  その後、またセルビアOPエントリーの経緯について
    考えていたのですが、真相は、セルビアOP事務局と錦織
    陣営の間で、以下のようなやり取りがあったのではないか?
    と考えるに至りました。

    ・セルビア→錦織陣営
     どのような形になるかは流動的だが、あなた(錦織)が
     本戦にダイレクトインできるように便宜を図りたい。
     その代わり、エストリルとミュンヘンへのエントリーは
     取り下げてほしい。
    ・錦織陣営→セルビア
     療養中故出場は保証できないが、趣旨はありがたく了解
     した。エストリルとミュンヘンは辞退することにする。

     セルビアOP事務局としては、ライバルツアーより先に
    錦織を確保したいものの、錦織の場合はZlatanovicや
    Krajinovicとは異なり、ランキング的にWCを出さなく
    てもダイレクトインさせることができる(SE枠)と判断し、
    上記のような打診になったものと推察します。

     以上のように考えれば、セルビアオープンHPの選手
    リストの推移やMTFの「ガウディオにもWC」情報に
    ついても、無理なく説明することができます。(現時点で
    錦織出場辞退の可能性は低い)

     要は、錦織がセルビアOP本戦(5/4~)に出場できるか
    否かについては錦織陣営次第という可能性が高く、腕の
    状態が一日でも早く良くなっていることを祈るばかりです。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。