バグダティスを格下扱いするような報道はもうやめてほしいなあ・・・

一般の(テニス専門でないという意味での)メディアがこういった知識不足の報道をするのは今に始まったことではないし、いちいち反応していたらキリがないのは確かなのですが、記録の意味を込めて記しておきます。

日刊スポーツに、昨日の錦織のバグダティスに対する敗戦を「格下相手に対するとりこぼし」として扱う記事が掲載されていました。

錦織あちゃ~2回戦で格下に敗退/テニス

<テニス:ブリスベーン国際>◇4日◇オーストラリア・ブリスベーン

 男子シングルス2回戦で第5シードの錦織圭(22=フリー)はマルコス・バグダティス(キプロス)に3-6、4-6で敗れ、8強入りを逃した。

 世界ランキング25位の錦織は、同44位のバグダティスのサーブに押されてチャンスをつくれず第1セットを落とした。第2セットはブレーク合戦となったが、第5ゲームから4ゲーム続けて取られたのが響いた。

錦織あちゃ~2回戦で格下に敗退/テニス – テニスニュース : nikkansports.comより)

錦織8強逃す 格下に完敗/テニス

<テニス:ブリスベーン国際>◇4日◇オーストラリア・ブリスベーン

 テニスの今季ツアー開幕戦、ブリスベーン国際男子シングルス2回戦で第5シードの世界ランク25位の錦織圭(フリー)は同44位のマルコス・バグダティス(キプロス)に3-6、4-6で敗れ、8強入りを逃した。

錦織8強逃す 格下に完敗/テニス – テニスニュース : nikkansports.comより)

ランキングは確かに錦織25位に対してバグダティス44位でしたが、元トップ10で全豪準優勝、ウィンブルドンベスト4の実績を持つバグちゃんを「格下」扱いとは、調査不足も甚だしいです。

そもそも25位が44位に負けるなんて珍しくもなんともない上に、錦織はまだバグダティスに勝ったことがないのです。負けたことは言い訳できませんが、「格下に対するとりこぼし」とは絶対に言えないと思います。
(実は初対戦時にも「錦織、格下に不覚」と報道されました。3年経っても学習していない・・・。)

「錦織圭 15−0」「翔べ、錦織圭」の著者である神(こう)さんもご自身のブログで

インターネットのニュースを見ていると、
錦織圭が、
格下にまさかの初戦敗退、
と書かれている。

なんと、
まぁ、
短絡的で、
いかにもテニスを知らない
紋切り型の見出しだろう。

(中略)

どう捉えたら、
格下にまさかの敗退と言えるのだろうか。
国際テニスライターとしては、
まったく理解できない。

まさか、じゃないよ|Ever Tennisより)

と述べられてます。

これ、今回の試合でなくて昨年11月のパリ1回戦(vsスタコフスキー)のときのコメントですが、今回にもそっくりそのまま当てはまりますね。

とにかくテニスを少しでも知ってる者からすれば驚くような報道ばかり。「一般の」と書きましたが、日刊スポーツはテニス専門でこそ無いものの、日本を代表するスポーツ紙です。錦織が台頭してきてからもう4年になるのですから、そろそろテニスのことにも詳しくなっていただきたいものです。

14 件のコメント

  • めちゃめちゃ同意します。メディアの扱い方には、がっかり。ジョコヴィッチに勝って、決勝の相手フェデラーの時、1位に勝ったんだから4位には勝てるだろう、といった方々。報道するなら、きちんと正しい知識を持って報道してほしい、と怒り心頭でした。

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  • あちゃ~?あちゃ~って・・・(>Д< ;)

    日刊スポーツは錦織選手お誕生日の日には裏一面でどかんと取り上げてくれたり、比較的記事にしてくれているスポーツ紙だと思っていたんですけれどね。
    テニスの内容はあまり興味がなくて、ただ話題が欲しいんでしょうね。
    より多くの人に知ってもらえる半面・・・うーん。残念。。

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  • みなさま、明けましておめでとうございます。
    Basel(バーゼル)以来、すっかりご無沙汰してしまってすみません…。

    私も全くのど素人ですが、バーゼルでホンマモンの選手たちの戦いを見て(記念すべき初観戦。夢のような日々でした…。)、Top50,いやいやTop100の選手の中にもすごい選手がたくさんいて、その力はその時の精神状態や対戦相手によってはどちらが勝ってもおかしくないってくらいな中に圭君はいるんだなと言うことを肌で感じました。ランキングが上がれば上がるほど、その厳しさは増すのでしょうが、本当に誰と戦っても気を抜けない世界なんだな…と。

    何で、テニスを知っている人が記事を書かないんでしょうね?!

    勝負の世界ですから、もちろん勝ちに行くわけですが、負けることはステップアップにつながる大事な過程ですよね。去年、爆発的な飛躍を見せた圭君だから周りも期待するのは当然と言えば当然なのかもしれませんが、圭君には焦らずひとつずつ頑張ってもらいたいです!!!

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  • 僕は格下に完敗って書かれるだろうと当初から予想してたから特に怒りはありませんでしたね。というのも今の日本のスポーツマスコミなんてランキングでしか強弱が判別できないレベルですから。ネットでちょっと情報を検索すれば分かるけどそれすらしない。せめて全豪で準優勝したぐらいは書いてほしいんですがね。それに鼻血さんもおっしゃるように僕もバグダティスはTOP20の実力を未だ兼ね備えてると思ってます。昨年は謎の不調時期がありましたしw

    しかし現状を見ると現在のATP/WTAツアーに詳しい記者の方はテニス雑誌以外では皆無だろうと思うので今後もテレビ・ネットニュースでこういう報道は多々にあると思いますからその都度まあこんな書き方にするだろうなと思っておいたほうが精神的にいいかもしれませんね。分かってる人は分かってますが何も知らない一般の方が額面通りに受け取るのがちょっと癪に障りますがw

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  • 皆様、明けましておめでとうございます。
    今年もポチッポチッではありますが書き込みさせていただきますので、よろしくお願いします。
    「格下」記事の件、たしかにイラッとしますよね。
    これがゴルフの遼君とかだと、ランキングが下の相手にマッチプレーで負けても「格下に負けた」なんて言われないんでしょうけど。
    サッカーの日本代表もそうですよね。
    テニスというスポーツの過酷さ、層の厚さ、競争の厳しさは、直接
    取材することがほとんどない日本のメディア(もちろん、numberさんみたいに、専門雑誌でなくてもしっかり取材してくださっているところもありますが)には、期待するべくもないんでしょうか・・・。
    まあ、圭君が活躍して取り上げられる機会が増えて、認識を改めてもらうことを期待するとしましょう!

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  • ニッカンスポーツは錦織くんがジョコビッチを倒したときに表一面で扱ってくれました(日本シリーズ、世界体操を押し退けてです)。

    “格下相手”の敗戦には落胆する反面、同じロジックで”格上相手”の勝利には手放しで喜んでくれるので、しばらくは大目に見てもいいのでは、と思います。(錦織くんの活躍、テニス人気が続けば”苦手の”、”ベテラン”などの形容詞が加わるでしょう)

    それとも、”マス”メディアのやりくちを望むように変えるにはどうしましょうか。

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  •  はじめまして(でもないけど)
     いまの男子テニスをちょっとブームにした草分け的存在が錦織君ということになりまして、どうしてもそういう人は良くても悪くても第1人者として注目されてしまいますが、世にこのような錦織選手の特別サイトが存在するというようなことも、一般のメディアにとっては、注目すべきは錦織選手一人というような誤解を招く一助となっているのかも、と思います。
     どうでしょう、ひとつ、「杉田選手を脂汗が出るまで応援するブログ」とか、「添田選手を十円禿が出来るまで応援するブログ」とか、「伊藤選手を何か?が出るまで応援するブログ」とか、どなたか作ってくださらないでしょうかね?
     日本の男子に、とんでもない大金星を挙げている選手が二人もいる時に、負けた人が取りざたされているだけなんて、ひどいとおもいませんか?
     杉田君、今接戦の末、1セット取りましたね! がんばれ杉田君!

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  • namicchiroさんと同じく、日刊スポーツは他紙よりいろいろ取り上げてくれてると私も思ってました。
    系列が同じ朝日新聞の今日の紙面に「錦織、8強逃す」と結構大きな記事が載ってます。
    バグちゃんを全豪2位にもなった実力者とあり、格下とは書いてなかったですよw
    一般紙でもスペースを割いてくれるようになり、注目度はかなりあがってますね。
    次は、ぜひ勝利で紙面を飾ってほしいです。

    圭くん、がんばれ~!!

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  • >いつも拝見しています  さん

    打倒ロジャー・フェデラー! 添田豪を絶賛応援するブログ
    なら前からありますよ〜 検索してみてください。

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  • 明けましておめでとうございます。
    今年も楽しく、錦織選手を応援しつつ&このブログもささやかに応援しながら勉強させていただこうと思っています。

    といいますのも、私はテニスはド素人で、わからないことが沢山あります。
    ですが、このブログでは、団長様の視点からの鋭い解説があったり、
    ケイメヒコさん・ひろQさんによるランキング試算なるものがあったりして、とても勉強になります。
    私なりのテニスの楽しみ方をみつけられるような気持ちで拝見させてもらっています。

    昨日「食べログ」の問題が取り上げられていましたが、情報の何が正しいのか???になってきました。

    私は、ここでみなさんが交わしておられる内容を面白い!!と感じながら、でもそれ以上に、何よりも信頼しています。対戦相手のランキングに単純に左右させられそうな私を、ひきもどしてくださっているのもこのブログです。

    今年は『はぁ?』っていうような質問をするかもしれないですけれど宜しくお願い致します。

    ※ちなみに今だ心の中でくすっぶているのはケイメヒコさんの名前の由来です・・・ごめんなさいっ!!

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  • あけましておめでとうございます。
    にしこりは残念でしたが、Chennaiがすごいことになっていますね。

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  • 添田がやっちゃっていませんか?
    ちょっと凄すぎませんか?
    あのバブリンカを倒して
    しまい大興奮してます!
    これは全国ニュースもんでしょう!

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。