ラケットのテンションを落としてもボールスピードは速くならない(テニスの物理) | 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ
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Die-Hard Nishikori Aficionado
2009年9月17日  投稿者:netdash

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ラケットのテンションを落としてもボールスピードは速くならない(テニスの物理)

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衝撃の事実ですよね。

しかし、実験データが語る事実なのです。

ある程度以上(20m/s以上くらい)のスイングスピードでは、ガットを緩くしても反発力は1%程度しか増加しません。

「ガットを緩くするとボールは飛ぶ」

という経験則とは違いますね。

では何が違うのか。

それは飛び出し角度です。

シドニー大学のRod Cross教授はテニスに関する研究で有名ですが、Cross教授によるとガットを緩くすると2度くらいボールが上に飛ぶそうです[Journal of Sports Science, 2005]。

きっとこれが「ガットを緩くするとボールは飛ぶようになる」の正体ですね。

つまり、緩くすると反発が増すのではなくて、上に飛ぶからボールが飛ぶような気がするということのようです。

ということなら、緩いガットでもうまく使えば安心してハードヒットできるようになるということだと思います。

2度の角度の違いの感覚を修正できるようになれば、飛び自体はほとんど変わらないのですから。

逆に言えば初心者時代から緩いガットでプレーし続けている人は、難なく緩いガットでハードヒットできる可能性があります。

遅いスイングスピードではテンションの差によってそれなりに反発力に差が出る(緩い方が飛ぶ)ようです。具体的数字は忘れましたが。ただし、劇的に違うというほどではなかったように記憶しています。

以上をまとめると、緩いテンションは、硬いテンションとの相対比較で、

「遅いスイングスピードでは反発が増し、速いスイングスピードでは反発が(ほとんど)増さない」

というすばらしい性質を、緩いガットは持っているということになります。

緩いガットが飛びすぎて嫌だという人は、感覚の違いにとまどっている場合が多いと思います。

しかし物理的性質は上のように利用価値があるものですので、トライしてみる価値はあるのではないでしょうか。

私も以前よりはすこし緩いテンションにするようになりましたし、この論文を読んでもっとテンションを落としてみようかと思っています。

ちなみにテンションとコントロールの関係については、まだよくわかっていないそうです。コントロールというものは計測が難しいからのようです。

ちょっとこのあたりおもしろいので、今後掘り下げたいと思います。

ちなみに上記のCross教授、テニスの物理関係の検索をすると一番よく出てきます。

ホームページは衝撃的なくらいデータや論文が豊富で、あまりにも私がほしい情報を提供してくれるので、著書の

Technical Tennis: Racquets, Strings, Balls, Courts, Spin, And Bounce

を購入しました。

読みましたが、本当に驚くくらい、私がほしい情報が載っています。おもしろすぎます。1320円でこんなに分かっちゃっていいの?というくらい。

1年くらいはこの本をネタにブログできる気がしますが、たぶんそれでは読者の方は逃げていくのでしょうねw

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13件のコメントがあります。

  1. 種丸 Says:
    2009/09/18 at 7:27:15

    テンション弱くても飛びにさほど差は無いのは
    昔から実感として持っていましたが、
    この記事で確証されて納得した種丸ですw
    80Lbsから38Lbsまで色々試してきました。
    それぞれ打感は勿論違いますが、硬い方が
    玉離れが良いから「飛びが良い」と思う時期もあり
    自分のテニスの変化により(と、言うかテンションに変えさせられてる?)感じ方が変わるのが面白いですね。
    弱テンション、一度お試しあれ。

  2. え~?そうだったんですか?
    ガットをゆるく張ると飛びすぎちゃうから
    そ~っと打たないといけないと思ってました。
    飛び出し角度か~。

    そういえば、テンションが緩めって聞いてるフェデは
    スローで見た事あるけど、打った後のフェース面が
    すごくかぶってますよね。
    これでよくボールが下に行かないな~って思うくらい。

    わたしもテンション緩めにして飛び出し角度気をつけて
    ハードヒットしてみます♪

  3. 個人的な感覚ですが、テンション緩い
    →(自分の感覚では)面をかぶせめにして打ってもボールが下に行かない
    →スイングの角度が小さくても割合に順回転がかけられる
    なので、下から上にスイングできない私は緩めで張っています。
    でも55lbsは考えてみたらそんなに低くない……ここに落ち着く前はもっと高かったので低くした気がしていましたが。
    以前どこかの雑誌で低いテンションでしっかり打つのは
    プロ並みのスイングスピードでないとボールを抑え込めないとか
    そういった記述を見かけた覚えがあります。
    それならこの程度でいいのかも……?

  4. netdash Says:
    2009/09/19 at 0:19:18

    のめさん、コメントありがとうございます。

    >以前どこかの雑誌で低いテンションでしっかり打つのは
    プロ並みのスイングスピードでないとボールを抑え込めないとか

    この文章だけだと、どういうことを指しているのかちょっと不明ですよね。
    スイングスピードが速くても遅くても、ボールがガットに接触している時間は0.003~0.004秒でほとんど差がないですし、その間にラケットが移動する距離も、せいぜい10cm程度ですね。
    基本、当たった面の角度のまま飛んでいくので、スイングスピードで押さえ込むということはよく分かりませんね。スイングスピードが速くなれば、ボール速度が速くなりますからむしろ飛ぶはずですし。

    「フェイスをかぶせ気味に打つ」なら理解できるんですけどね。

  5. たなー Says:
    2009/09/19 at 21:25:48

    いやー、長いことテニスやってますが、そういう事ですか。

    私は極端にテンションが高くても低くても飛ばなく、「それなり」のテンションが一番飛びがいいと思っていました。

    個人的には、50~60ポンドから極端に外れているのが「いい」と云う人は内心「変態」扱いでした。w(種さん、ゴメンw)

    この記事からすると、緩くした場合は(打ち方にもよるでしょうが)多少面を被せ気味にすれば良いということですね。緩いテンションで打つことがあったら検証してみたいと思います。

    しかし、ガット自体が柔らかいとか、テンションが低い時に感じる「ボールが長く乗っている」感覚は何なんでしょうね?
    人間の感覚もあながち間違いではない気もするんですよね。

  6. hentai種○ Says:
    2009/09/21 at 6:52:27

    両極端好き「変態」種丸です、たなーサン呼んだ?w
    最高は80ポンドで「カッチカチやで、気持ちエエわぁ」
    最低は20ポンド「こりゃアカン!どこ飛ぶかわからへん」
    この20ポンドは10分も使わず張り替えましたw
    自分で張れるからしょっちゅう試し替え出来たンですね。
    硬いほうで落ち着いたテンションは68ポンド
    まだ試合に出てましたねぇ、この頃は。
    柔らかいほうで落ち着いたのが現在の43ポンド
    試合って何だっけ?どーやるの??ってカンジの日々でっすww
    始めた頃はショップで張ってもらうから平均的?な55ポンド。
    まったく違和感なく「こんなもんでしょ?」的な無頓着ぶりwww
    自分で張れるようになって色々試せるやうに。
    時間もコストも段違いだしね。
    自分で張れるようになるとテニスの幅もひろがりますよ。
    レンタルDVDならぬレンタルストリンギングマシーンあれば
    いいのにと思う今日この頃。
    買うと高いからね、新品は。軽自動車買えちゃうよwww
    勿論手動で安いのもある。でも電動のヤツがいいし・・・
    結構場所取るから家族に無断で買っちゃダメよ、皆様。
    自分は麻雀の全自動卓を自宅に勝手に置いてから
    家の中で「何かが変わった」やうな気がしてますwwworz
    あ、モノの内容が違うからかw失礼っっ!!

  7. netdash Says:
    2009/09/21 at 14:48:32

    私も試合に出まくっていたころはストリングマシーン購入を考えていた時期もありましたが、結局やめました。
    理由としては結局、張りに出すということは時間と手間を買っているということで、時間と手間の方が重要だと考えたこと、
    そして安いマシーンで15万円くらいとして1回あたり張り代が10000円(安めに設定)として、ペイするのに150回ガットを張らなければならないこと。メンテナンスに費用もかかるでしょうし、これは最も早い場合です。そして今や1年に10回も張り替えない私・・・15年かかります。
    さらに「DCF法」という、簡単に言えば経済価値を計算する考え方を使うとストリングマシーンの経済価値はどうやっても15万円に満たず、やめることにしました。

    おっしゃる通りマシンの置き場所の問題もあります。おかねは出てい勝たなくても、場所を占有するだけでコストはかかっています。

    ただし、テニス友達から安くガット張りを請け負ったり、種さんのようにテニスマニアだったりすると購入した方がいい場合もあります。

    いつでも気軽にいろんなテンションを試したりできるという精神的なメリットもあります。

    中古の安い機械もありますし、コストを下げる方法は工夫すればあることはありそうです。

    ガットについては銘柄が決まっていれば、ロールでの購入が断然おとくですね。
    ロールのキープをしてくれるショップやクラブがあれば重宝します。

    バボラのストリングマシーンなどは、150万円したりしますから事業としてやらない限り完全にペイすることはないでしょうねw

  8. netdash Says:
    2009/09/21 at 15:11:04

    時間については、テニスショップに行く往復の時間もありますので、家で張った方が早いという場合もw

    私は2,3分のロスで済むのでショップで問題ないですが・・・。

  9. 錦織君が休養中なのでこちらのブログへはしばらく訪れてなかったのですが、ひょんなことから来てみたら、予想外の物理シリーズが。

    一気に読みました!面白いっす!

    読者が飽きて誰一人いなくなる「その日」まで
    ぜひ続けてくださいまし。

  10. netdash Says:
    2009/09/23 at 8:22:38

    reedomさん

    おお、励みになります。

  11. だちょ~、ひとつの疑問ですが、
    トランポリンってすごい高く飛べますが
    床運動だとあまり高く飛べませんよね?
    これってやっぱりテンションゆるい方が
    よく飛ぶっていうことなのじゃ??

  12. netdash Says:
    2009/09/23 at 21:58:55

    reikoさん

    床とトランポリンの比較ではなくて、硬いトランポリンと柔らかいトランポリンの比較ですよ。

    テニスでも、地面にバウンドさせるよりストリング上でバウンドさせる方がバウンドします。

    地面の場合は落とした高さの55%(と、決められています)でストリングの場合は90%くらいです。

    で、やわらかいとトランポリンと硬いトランポリンでは、やわらかい方が飛ぶんだけど、その差はわずかです、というお話です。

  13. あ~なるほど。
    ちなみにどっちも同じ量のたわみが得られれば
    硬い方が飛ぶ?(重い人?)
    テニスだと相手の球が速い?自分のスィングスピードが
    速い?だと硬いテンションでもよく飛ぶ?

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