【執筆中】日本、クロアチアに惜敗(2012デ杯ワールドグループクロアチア戦最終日)

兵庫県三木市、ブルボン・ビーンズドームでの3日間の熱戦が終わりました。

1勝2敗で迎えた最終日、シングルス2試合が行われ、錦織がドディグに勝利、添田がカルロビッチに敗退ということで2勝3敗。ワールドグループ初の1回戦突破はなりませんでした。

結果は結果として様々な反省点はあると思いますが、日本チームは良く戦いました。結果というものは予想以上の場合も、予想以下のときもあります。すべてが期待通りに行くことはありませんのでその1戦に対する評価と、大局的な評価は区別して考える必要があります。

今対戦に限って言えば、「錦織がカルロビッチに勝っていれば」ということになるでしょうが、3日間フルに活躍して内容も素晴らしかったカルロビッチ大先生を賞賛したいところですし、昨年からの一連の日本チームの大活躍(団体・個人とも)を考えればまた一歩前進といったところです。

竹内監督が辞意表明

2005年よりデ杯監督を務めてきた竹内映二監督が辞意表明したとのことです。昨年までのつもりだったが協会より慰留され、このクロアチア戦まで指揮を執りました。

「各国の平均年令を比較してみてほしい。日本のチームはまだ若い。この若さが武器になる。2、3年後の日本チームは、今の錦織(22歳)や伊藤竜馬(23歳)、杉田祐一(23歳)が全盛期を迎え、添田(27歳)もベテランとしてさらに経験を積んだ存在になれるはず。今回の敗退も大きな差があったわけではなく、小さな差。この小さな差を埋めるのには膨大な努力が必要だが、彼らならきっとやってくれると思う。数年後の彼らは必ず何かをやらかす存在になれると思います」

竹内映二監督が辞意表明、彼らならきっとやってくれる:デビスカップ:テニスニュース: テニスナビ – Tennis Naviより)

このコメントはまったくその通りだと思います。まだまだやれたと思いますが、メンバーもフレッシュになり新しい風を吹き込むことも必要と考えられたのかもしれません。竹内監督、長年お疲れ様でした。

最終日試合レビュー

Kei Nishikori def. Ivan Dodig, 7-5,7-6,6-3

(後ほど加筆します 2/13 19:27)

時間が経過したため、別記事に試合レビューを載せます。(2/15)

12 件のコメント

  •  団長、生応援と記事アップ、どうもお疲れさまでございました。僕も日本のヤング四銃士はやるだけやったと思います。カルロビッチのあの当たり様ではどうしようもなかったでしょう。それでも強豪クロアチアとあれだけの接戦を演じられた事は今後にとって大いなる糧となりますよね。

     最年長の添田が27歳、最年少の錦織が22歳。これから当分はワールドグループを主戦場として活躍してくれたらいいな〜。そして気が早いけど、錦織が27歳になった時に22歳くらいの錦織レベルの若手が何人も続いてくれてると素晴らしいな〜。

     あと、杉田が終戦後のインタビューで「僕も他の3人に早く追い付いてみんなTOP100選手の状態で次の機会に臨みたいです!」みたいな事を言ったのには感激しました。頑張れ日本!

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  • 話題が外れますが・・・

    かねてから噂のテニスウェア・小物類が、ユニクロ銀座店とオンラインストアで4月2日から発売されることが発表されました。ファン心理をくすぐる戦略とわかっていながら、ついポチッと押してしまう私ですw

     http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/02/021314_sports.html

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  • 負けた原因は3つあると思いますが
    1.サーフェスをビッグサーバーのクロアチアに有利な
    条件を与えたこと。
    2.カルロビッチvs錦織の時の試合中 「落着け」とリターンの位置の
    事ぐらいしか アドバイス出来なかったこと。どうすればいいかの
    助言が足りない。
    3.初日で1-1になった時点で勝ちに行くメンバーを作らなかった
    事。 リターンのいい添田をなぜ使わないで、経験のない杉田を使ったのか?
    最終日の事を考えれば 添田vsカルロビッチの勝算は難しいから
    添田を投入して錦織に決めてもらうという考えは思いつかなかったのか?
    など、感じてしまいました。
    ダブルスの重要性をもっと、考えて欲しかったという結論です。

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  • 一日遅れの燃え尽き症候群…

    LIVEで応援できず新聞やスポーツニュースなどシャットアウトして今日録画を見ました。

    皆さんの様な評論はできないけれど、一日目とは違ういつもの錦織クンのプレーにスカッとしたし、負けてしまったけど27歳ながらも添田クンの今後の成長に期待が持てました。

    あと、解説の修造さんの悔しさがヒシヒシと伝わってきた(^_^;)

    頑張れ!これからだTEAM JAPAN!!

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  • 3日間、間近でプレーが見られて幸せでした。
    日本のトップ選手が一気に集まって、イベントやエキシビジョンでなく
    マジの試合がみられるなんて(しかも日本で!!)稀有な機会だと思います。
    錦織君が大好きですが、添田君はじめ伊藤君、杉田君もすごいプレーをたくさん見せてくれたし、
    それぞれの良さを発揮していて、とっても魅力的でした。
    錦織以外誰が誰なの?って感じで言ってた観客さんも多かったんですが、
    みんなしっかり覚えて帰ってくれたと思います^^

    これから、グランドスラムとかATPの試合でもそんなふうに
    4人揃い踏みが見られるんじゃないかと期待してます!!

    試合の感想は、「カルロビッチ大先生、すごいな、こりゃ」でした。が、初日の錦織はいつもの調子は出てなかったです。
    初体験でアジャストするまでに時間が必要だっただろうし、
    打つ暇も与えてくれず乗れなかったんだろうなと思います。
    エースで決められると観客もどう盛り上げていいのか
    「あ、ええっと・・」「またきたか。さてと」みたいな状態で、
    一旦がっくりきて無理矢理盛り上げる感じだったので、
    受けてる本人もわかってても気持ち的にだんだんきいてきて
    きついだろうなと感じました。
    ラダー4は素晴らしい早い錦織(逆転)で安心のプレーで
    夏に見た時より強くなったと実感するとこができました。
    どんどん上を目指していっちゃってほしいです!!

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  • はじめてお便りします。
    3日間観戦してきました。
    テニス大好きな私にとって夢のような楽しい3日間でした。
    会場の係りの方の応対も親切で、駅から会場間のシャトルバスもあり、遠方から訪れた私たちは大変助かりました。
    選手のひたむきなプレーに心をうたれました。
    今回のデビスカップの敗因はカルロビッチのサービスを攻略できなかったその一点につきると思います。
    ティコさんも言っておられましたが、ビッグサーバー揃いのクロアチア相手なのだから、もっと遅いサーフェスにできなかったのでしょうか?USオープンと同じサーフェスと聞きましたが、ボールは球足の速いスリクソンを使用していました。カルロビッチはサービス以外は並み以下の選手です。サービスさえ殺してしまえば、今回の結果は違ったものになったはずです。
    欧米ではホーム開催では自国有利のサーフェスを準備するのは、当たり前のことです。錦織がエースとしている今、日本はワールドグループで上位進出できると今回強くかんじました。
    最後のインタビューで竹内監督が相手にサインを盗まれたといっていました。相手国はそこまでしてどうしても勝とうとしてきているのです。サーフェスの問題は選手ではどうにもなりません。
    選手は必死で勝とうとしているのだから、協会の方にも必死で勝とうとしてもらいたいです。今回は本当に歴史を作るチャンスでした。次こそチャンスを逃してほしくありません。入れ替え戦も必死で応援しようとおもいます。

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  • サーフェスの問題は、私も感じていました。
    クロアチアは、ある意味分かりやすいチームで、イバニセビッチ以来、伝統的にビッグサーブを主軸に戦う選手が多いのが特徴です。
    普通に考えるとスローなサーフェスを選択するべきなんでしょうが。
    一つは、圭君以外にスローサーフェスを得意とする選手が日本チームにいないという問題があります。
    仮にクレーコートを用意できたとして、優位だったかどうかはちょっと微妙かな、と。 それでも、高速ハードよりはよかったでしょうけれど。
    もう一つは、やはり資金の問題でしょうね。
    テニスに力を入れている国、あるいは入れられる国は、プールに土を入れたり、無理やり芝コートにしたりしてでも勝とうとしますが、今の日本にそれが可能かどうか・・・。 たぶん、できないでしょう。
    いろんな意味で残念な敗戦でしたが、選手(特に添田選手!)はよく頑張ったと思います。
    そういえば、イバニセビッチが今回限りの監督をやるって話は、どうなった?

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  • まず、選手は必死によくやりました。できるだけのことはやり、今できるだけの結果は残したと思っています。
    協会はサーフェスのことはどう考えられていたのでしょうか。おそらく、大先生がアレほどのパフォーマンスを出してくるのは想定外であり、今の錦織くんであればなんとかなるだろうと、甘い考えがあったのではないでしょうか。錦織くんも最近は土でも対応してきていますし。
    協会は次は考え得るできるだけの手は打って、しっかり選手の気合いに応えて頂きたいと思います。

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  • 日本チームの頑張りに感謝します。Karlovicのサービスがすごいことは万人が認めるところです。
    しかし、彼のサービスを打ち破って今年勝った人はDohaのYouzhnyと全豪のFedererだけです。これらの時のサービスは70%未満とあまり調子が良いとは言えません。ZagrebのYouzhnyにはサービスは82%でしたが、タイブレを2回も負けて失いました。これが今年10試合した中での3敗の様子です。他の勝利した7勝は皆相手をブレークしたセットが決め手と言えます。
    Karlovic対策として、単にスピードだけではないサービスゲームをブレークして勝つ戦略は至難と見るべきでしょう。普通、サービスがすごければタイブレークの勝率も高いでしょう。がしかし、Karlovicの弱点は1試合に1回以上行うタイブレークの勝率にあります。彼も短い間にはミスもするわけですね。
    簡単にまとめてみました。

         キャリヤー      今年
         Karlovic  錦織   Karlovic  錦織
    試合数  384    125    10    9
    タイブレ 410    40     10    4
    率    106.77   32     100    44.44
    勝利数  204    26     6    4
    率    49.8    65    60    100
    キープ率 91    65以下   89    71

    Karlovicのキープ率90%に挑戦し、そこをブレークして勝つ戦略よりも、相手の50%に対して、有利な65%、今年に限れば60%対100%のタイブレ勝利でセットを取る戦略に目を向けるべきだと思います。
    自分のサービスゲームのキープ、つまり通常のストローク戦をしない相手に対する対策を練る方が勝ちにつながることだと思うのです。

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  • 日本チーム、残念でしたが、次につながる試合だったと思います。

    ぐーがーさんと少し重複してしまいますが、サーフェスの件について。

    私も確かに、今回は日本選手の得意不得意はおいても、なるべく遅めのサーフェスがベターだったと思います。ただこの時期、室内はマストだとすると、デ杯が開催できる規模の会場を考えると、カーペットよりはデコターフということで、ビーンズドームはやむをえない選択かな、と思っていました。

    インドアに特別にデ杯限りのクレーコートを作る、ヨーロッパの強豪国では確かにありますが、レッドクレーのコート自体が極端に少ない日本では、現状では現実はかなり難しいでしょう。
    もしデ杯規模の会場が確保できれば、対カルロビッチで考えるとオムニコート(ITFの国際試合をやっているのでルール上はOK?)もおもしろかったとは思いますが、これは個人的にはあまり好ましくない気がします。

    もちろん今回は今回として、(特にこの時期の)自国開催時のコートの選択肢を広げることは、協会には考えてもらいたいとは思います。いま書いていて思いついたのですが、NTCのクレー2面を1面にして周りに仮設のスタンドを作るというのはどうですかね?(キャパが小さすぎるか?)

    いずれにせよ、なんとかWGにとどまって今回のような経験を積み重ね、いずれ勝ち進んでいく日を期待したいと思います。

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  • 3日間豆ドームで応援してきました。
    圭くんvsカルロビッチ戦は、とにかくカルロビッチのサービスを圭くんが攻略できず、頭が真っ白状態で試合をしていたという感じでした。
    自分を見失った感じ。とにかくいつもの圭くんではなかったと思います。
    その原因のひとつかどうかはわかりませんが、ダブルスのビデオを観ていた時、解説の松岡さんが「圭は、あまりに寒くてボールが飛ばないのでガットのテンションを10ポンド下げた」と言っておられました。
    調子の良い時は対応できるが、調子がイマイチの時、いつもとそんなにテンションの違う状態だと対応できないと。
    そして、カルロビッチ大先生。サービスだけなんてとんでもない!サービスの後、前に出てくる速さ、横に振られた時の対応、ボレーでの相手の動きをよく見たボールさばき。全て完ぺきでした。あの状態の大先生に勝利するのはかなり厳しいでしょう。

    ダブルスは・・・会場にいて選手変更でクロアチアがエース二人を出してきたとき、確かに私も日本は錦織、添田じゃなくて良いの?って思いました。でも、竜馬、おすぎのダブルスを観て監督の選択は間違ってなかったと思いましたよ。
    監督のお話では、添田君がとにかく疲れていたので休ませたかったらしいです。圭くんも初日のあの試合のすぐ後で、1日自分を取り戻す時間を与えたかったのではないかと思います(勝手に思ってるだけでが)
    杉田君はダブルスがちょっと・・・という印象があったのですが、今回の果敢に攻める姿は、デビスカップ向きじゃないかな?あの大先生の鬼サーブを1歩も2歩も前に出てリターンし、攻める攻める。
    結果的に負けはしましたけれど、粘って1セットもぎ取りました。これからに期待が持てるペアではないでしょうか。今回の勝敗を決めたのは経験値も大きいと思います。あの二人には、今後海外の大会でもシングルスの実力を上げつつ出来うる限りペアを組んでダブルスの経験を積んでほしいです。そして、プレーオフの頃までに、どのペアでも行ける!という日本チームになってもらいたいです(これは希望)

    3日目。状況的に追い込まれながら勝ち切った圭くんは、やはりさすがでした。
    自分を取り戻していましたね。今回の経験を今後に生かしてさらなる飛躍を期待したいです。次にカルロビッチに当たったらリベンジね!

    今回のデビスカップでは添田君のがんばりが光りました。月曜にはもうイタリアに行ってるそうです。ここで勝ち切ったらランキングもすごいことになりますね。本気でオリンピック狙えますね!

    それにしても、今回はクロアチアのエース二人はすばらしかったです。
    圭くん対策は完璧。ダブルスで日本チームに追い込まれ、カルロビッチは最後かなり足に来てました。3日目のドディクもかなり足に来ていた感じですが、二人とも最後まで走り切ってました。絶対勝つんだという気迫がクロアチアチームすごかったです。

    プレーオフがどのチームと当たっても楽なチームはないはず。9月まで全員がさらなるステップアップしてくれることを期待しています。
    がんばれ~Team Japan!!

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  • >あまりに寒くてボールが飛ばないのでガットのテンションを10ポンド下げた

    3日目のドディグ戦開始の時、ベースラインに向かう途中でヒーターにラケットをかざしてましたね。そのラケットのテンションはどうだったのかな。

    ○日新聞に興味深い記事が載ってました。2008年夏(圭くんは18歳)記者の「一つだけ夢が叶うとしたら、誰のテクニックを手に入れたいですか」との質問に対する答えは「カルロビッチのサーブ」だったそう。
    あれから3年半、カルロビッチのサーブは無理だけれど、身長をカバーしてあまりある、素晴らしいショットや俊敏な動き、スマートな戦術を身に着けているのが素晴らしい!

    今回は1勝1敗。また今後につながる大きなものを得たはず。
    まだまだ2月。今シーズンが楽しみですね。

    初日の添田くんの試合、これぞデ杯というくらい応援が盛り上がり生観戦で大興奮しました。感動しました!
    彼もランキングキャリアハイを更新し嬉しい限りです。
    おすぎ・竜馬もペアを組む機会を増やし、ダブルスの経験を積んでいってほしいです。

    若き4銃士、頼もしいです!!!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。