勝つべき試合を勝つ!これぞ錦織圭!(2014マドリッド3回戦)

2014 Madrid Masters 1000
3rd Round
Kei Nishikori[10] def. Milos Raonic, 7-6(5),7-6(5)

いやー、久しぶりに緊張する試合でした・・・。最近は圧勝が続いてましたし。

試合の流れ

1ゲームサーブを打っただけでいきなり肩のメディカルタイムアウトを取ったラオニッチ。
しばらくは力の抜いたサーブしか打ってきませんでしたが、それでも結構なスピードが出てましたし、コースは厳しいし、跳ねるしで錦織のリターンが合っていませんでした。

ラオニッチは動きも悪く、リタイアするのではないかとすら思いましたが、一発だけは狙ってくる。それが入ってきて先にチャンスをものにしたのはなんとラオニッチ。

そうこうしているうちに痛み止めが効いてきたのか、徐々にいつもの威力を取り戻すラオニッチサーブ。錦織は3-5と後がなくなりました。
しかし試合序盤からずっと我慢を重ねて来た錦織は、数少ないチャンスを狙っていました。ラオニッチの置きに来たアプローチショットに対し確実にパスを決め、ダブルフォルトもあってブレイクバック。

一発狙いを続けるラオニッチとの対戦は非常にやりにくそうで、ポイントを取ろうが取るまいがラリーをさせてくれませんから錦織のフラストレーションは相当なものだったと思います(見ている私もイライラw)。

はっきり言って自分のプレーはほとんどできていませんでした(させてもらえなかった)状態で、錦織としてはとにかく淡々とサービスを入れて崩れないように崩れないようにプレーしていたと思います。少しずつではありますがリターンも返るようになり、ようやく巡ってきたタイブレーク6−5のチャンスをリターンエースで決め、取られてもおかしくなかった1stセットを取りました。

2ndセットもキープ合戦となり、ミスが少ないのは錦織でしたがラオニッチの「エースかミスか」のテニスが意外と崩れず(むしろとんでもないスピードの球が入ってきて)、またもやタイブレークに突入。ここでも1stセット同様の我慢と粘りを見せた錦織に対しラオニッチはミスを減らすことができず、2セット連続のタイブレーク7−5のスコアで錦織が大きな勝利を手に入れました。

やりにくかったラオニッチのテニス

2012ジャパンオープンではもう少しラリーしていたように思うのですが、ラオニッチは短いラリーでポイントを決めに来ました。おそらく肩の痛みがあったからでしょう。

大量にミスをしてくれましたが目の覚めるようなエースも同じくらい多く、錦織はかなり苦しかったと思います。
ラオニッチのスーパーサーブを良くリターンしていたとは言え、攻撃できるほどではありませんでしたので、その次の球を強打されてしまいブレイクするまでは至りませんでした。

ラリーでも予想しないところから強打してきたり、ラオニッチのテニスはかなり読みづらかった。ラオニッチ自身も自分のテニス読めてなかったんじゃないかなw

かつ、ラオニッチの肩の治療もあり集中力を保つのが難しかった中、本当によく勝ったと思います。

この勝利が持つ意味

この勝利が持つ意味は、皆さんすでによくご存知の通り非常に大きいです。

まずラオニッチが同世代の最大のライバルであること。一足先にトップ10入りされていますからここで負けて差を広げられるわけにはいかなかった。

次に昨年の180ポイントを守ることができたこと。

そして今大会でのトップ10入りに望みを繋いだことです!

現時点で確定しているポイントが2440ポイント。次の試合に勝つと2620ポイントになります。

現在11位のガスケ(2535ポイント)は欠場中。10位のイズナーが次の試合で負けると2600ポイントでこの2人を抜くことになります。

錦織より下位の選手ではグルビスが優勝すれば2735ポイントになる計算ですので、次の試合に勝っても10位が確定するわけではありませんが、かなり近づくことは確かです。

本当に大きな大きな1勝でした!(準鼻血試合)

そして今大会でのトップ10入り

57 件のコメント

  • しかし2ー5ダウンからセットを奪うとは思いませんでした。コメンテーターもセットを盗んだと表現してましたが、どのように勝ったかのか、見てても不思議です。実際のプレー時間以上にメンタルゲームが激しくてかなり見てる方も疲れましたねー。
    剣道の一本勝負みたいな試合でしたね。本当に勝てたのがスゴイ。。

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  • gaku1さんの言われるように、見ている方も読めない、一瞬たりとも目が離せない、試合でした
    こんなテニスの試合ってあるんだと、新しい発見した気分です
    圭くん、精神的に疲れたことでしょう(ワタシも疲れました)
    明日は、技と技が盛りだくさんの試合になりそうで楽しみです

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  • 第5ゲームをブレイクできなかったから、流れが行っちゃったのかな…との心配をよそに大逆転!
    2つのタイブレを取っちゃうなんてメンタル強子!なんて人なんでしょう(嬉)♪
    やはり、ライバルには絶対負けないという強い気持ちなのかな!
    ラオニッチ、ほんとうに楽天の時よりも成長してますね。
    テニスの調子が良かっただけに、これで圭に対する苦手意識ができちゃったりして…^^;
    (密かにハーフボレーさんのラオ試合後感想待ち)

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  • ラオニッチの一か八かのテニスをしのいで勝った圭くんは、さすがとしかいいようがありません。
    とにかく必死に見ていたので、内容をあまり覚えていません…
    次のロペスさんは休養たっぷりで心配ですが、ラオのサーブに比べたら楽と思ってがんばって欲しいです!
    体の疲労はいかがなものかな??

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  • ぼく、ラオニッチ。3球目勝負に賭けて、それなりにウィナー取れただに。圭のリズムを崩そうと、のそのそ歩いたり、覇気のない素振りしたりで、効果あったら。しかし、圭のサービスが良かったもんで、
    まいっただに(^_^;)、楽天の時よりえらい進歩だら!
    ところで、ぼくのポマードヘッドだけど、カエルみたいな顔つきって言う人がいるもんで、顔より頭に注意を向けさせるためだら、空力抵抗もいいんですう。(なりきり妄想、ネタ切れ気味)

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  • いや~、ハーフボレーさん、
    面白すぎ(*^^*)
    電車の中なのに思わず笑い声が出てしまいました。
    当方、遠州隣の三河育ち
    言葉に近いものがあり、ツボりました(*`艸´)

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  • (≧∇≦)やっぱり、のそのそ歩いてたのは、わざとだったんですね…(笑)
    ハーフボレーさんのコメントで確信しました。(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。