【3日たってようやく完成】苦しめられながらも勝負強さを発揮し、5年連続の4回戦進出!(2016全豪3回戦)

【11:04】現在7-5,2-6,2-1。苦しんでいます。手首を傷めている模様。
前の記事にも途中経過の感想コメントが書かれているので、早めにこちらを立てておきます。

【12:12】7-5,2-6,6-3,6-4で勝ちました!
第3セット、苦しい中我慢してチャンスをものにしました!
ガルシアロペスも良かったです。

【0:56】
明日朝早いので、レビューは明日書きます。
ライブの時はスマホ音無しで見ていたので、家に帰って再放送を見て大分印象が変わりました。
2セット目に調子が落ちたことなどネガティブ要素もありましたが、その3倍くらいポジティブ要素があったと思いました。
強い終わり方で、手首の様子も見る限りは問題ないと思いました。
4回戦が楽しみです。
それではまた明日。

【25日 9:00】

試合の流れ

試合の入りは1,2回戦より硬かった感じでした。
3-3まではキープ合戦が続きましたが、次のサーブをブレイクされ嫌な流れに。
しかし4-5から修正して2ブレイクして7-5でセット先取。

ここで手首の治療でMTOを取ります。
2ndセットに入り、手首が気になるのか精彩を欠く錦織。2ブレイクされ、ボールを追いかけない場面も。
このセットはあきらめ、3rdセットに賭ける作戦だった様子。2-6で2ndセットを落とします。

3rdセット、錦織は気合いを入れ直します。ガルシアロペスもしっかり応戦し激しいラリーの中、攻める自分のテニスを取り戻した錦織が僅かにガルシアロペスを上回り、6-3でセットカウント2-1とリードします。ただ、1stサーブの確率は40%と低い。

4thセットは「本日のサーブ」をついに見つけた錦織が高い確率で1stサーブを入れ、盤石の体勢でキープを重ねます。
キープができるとストロークも自信を持って打つことができ、試合を支配しました。結局、セットカウント3-1でガルシアロペスを振り切りました。

ネガティブ要素を上回るポジティブ要素

この試合最大のネガティブ要素は手首の痛みでした。
現地情報によると練習時にも気にするそぶりを見せたとのこと。1stセットと2ndセットの不調は手首が影響したと言えそうです。

幸いなことに、症状自体は深刻ではなかったようです。
(注:この文章は4回戦終了後に書いており、4回戦ではまったく問題ありませんでした。)
痛みそのものよりも、悪化するのではないかという心配により気が散っていたのではないかと思われます。
さすがに無関心ではいられませんし、錦織の場合は怪我に泣かされ続けてきた過去がありますのでナーバスになってしまうのだと思います。
それでもプレーはしっかりまとめなければなりませんし、あそこまでのダウンは避けて欲しいとは思います。上位との対戦ではクリティカルなビハインドとなると思います。
あとはサーブの確率でしょうか。試合の中でもう少し波をなくすことができればキープが更に安定すると思います。
ただ、ここは本人も意識している部分でもあるし、そう簡単にもいかないので長期的に見守っていけば良いと思います。
(入れるだけならいつでもできると思いますが、意味のあるサーブとしないといけないので)

ネガティブ要素はこのくらいのもので、あとはポジティブ要素だらけでした。

私が最も賞賛したいのは1stセットの挽回です。
あの早い段階で追いついたのは素晴らしいです。
昨年の全仏は覚醒するのが遅すぎて、中断後は優勢に進めていた2ndセットを落とし、セットカウント0-2に追い込まれてしまいました。
この試合も1stセットを取られていたら、セット0-2になっていた可能性が高く、そうなったら大ピンチでした。
ポイント先行、ゲーム先行、早めの挽回という意識が錦織の中に強くあるのだと思います。
このセットがあったから、2ndセットを途中からWSO(わざと セット 落とす)して3rdセットに備えることができ、3rdセットの反撃に繋がりました。

2つめのポジティブ要素はサーブの立て直しです。
この試合、サーブに苦しんでいましたが4thセットは84%の高い確率で1stサーブを入れ、4本のエースを奪いました。サービスエースは1st〜3rdセットまでの合計で僅か1本だったので、いかに4thセットは別人だったか分かると思います。
サービスゲームで25ポイント中21ポイントを取っていますので、ガルシアロペスから見るとほぼリターンゲームはノーチャンス、自分のサービスゲームにプレッシャーがかかる流れだったと想像できます。

サーブはデリケートなショットなので、タイミングやフォームを微調整して「本日のサーブ」を早めに見つける必要があります。
時間は掛かりましたが、最終的にこの「本日のサーブ」を見つけ、強い形で終わることができたことが4回戦に向けたいい準備となりました。

3つめのポジティブ要素はストロークの配球です。
3rdセット以降、自分の攻撃的ストロークを取り戻した錦織ですが、特にバックハンドはクロス依存にならず、効果的にストレートを使っていました。
コースも内側に入ることなく、しっかりと無人のスペースにボールが打ち込まれていました。
打ち負けているときはバックのクロスをストレートに持って行かれる悪いパターンでしたが3rdセット以降はそういう場面がほとんどありませんでした。
これは錦織の修正能力の高さ、そして試合の流れを見る目の確かさを示しています。
ジョコビッチ戦でも錦織を大いに助けるでしょう。

まだ細かいポジティブ要素はありますが、錦織をして試合後に「次に向けた修正点はない」と言わしめたように、内容的に非常に見所のある3回戦でした。

ガルシアロペスのプレーに惚れた

ガルシアロペスがいい選手であることも、プレースタイルも知っているつもりでしたが改めて素晴らしい選手だと感じました。
もう少しスピンを掛けてくるイメージだったのですが、錦織対策としてフラット系のボールを使ってきました。
この試合に賭ける気持ちが伝わってきました。

バックハンドは美しく,特にライジングでの処理が軽妙で絶品です。
ワウリンカのような重厚なバックハンドとはまた趣の違った究極の技を見せてもらった思いがしました。

フォアハンドは振られたときの処理が上手く、遠い球はスライスで、ドライブで打てるときはドライブで返していましたが、浅くならず1球では決めさせない良い返し方でした。
「そんなコンパクトなフォームでそういう球が打てるんだ」と驚きました。後で自分でも練習してみましたがまったく飛びませんでした。ラケットフェースの真ん中で捕らえるとともに、踏み込みのタイミングが良いのだと思います。

ファイトし続けたガルシアロペス、さすがに4thセットにはフラストレーションがジェスチャーに出ていましたが、試合開始からそこまでずっと集中して質の高いプレーを続けたことは賞賛に値します。
ここまでやっても錦織を倒せないのかという思いを抱いたかもしれません。
2008年にAIGオープンで生で見たとき(当時25歳かな?)より明らかに強く、32歳でこのプレーのレベルを披露していることは尊敬に値します。
最近はこういった30歳を超えてなお成長する選手が増えているので、26歳の錦織にとっても勇気が出る状況だと思います。
ガルシアロペスにはまだまだ活躍してほしいですね。

以上、大変遅くなりまして申し訳ありませんが3回戦レビューを終わります。

117 件のコメント

  • ばぁばさん 早起き頑張ってくださいね 明日も錦鯉の旗で応援よろしくお願いします(^O^)/
    他の現地観戦の方々も熱い応援で盛り上げてくださーい*\(^o^)/*
    こちら日本は大きな寒波で寒い寒い週末ですがテレビの前では熱く応援します!

      引用  返信

  • くらまさん、コメントありがとうございました(^_^)ノ

    明日は開場前に並んでなるべく良い席で応援したいと思います。
    顔が写ったら恥ずかしいので、応援の特徴とかは伏せさせてくださいm(_ _)m

    どなたか、大人が被り物をして日本人がどう見られているか、少し心配?されていましたが、それは大丈夫だと思います。
    日本人以外の方々も、70代くらいのおばあさまグループが派手な被り物をお揃いでしていたり、結構お祭り状態なのです。
    変なタイミングで声を出すようなマナー違反でなければ、OKと思います。

    昨年は錦織戦の前に、周りの席の人から「日本人はどうして、緑のシャツを着ているの?」「黄色のぬいぐるみはなあに?」とか質問され、「錦織の今回のウエアだから」「錦織のメインスポンサーのチキンヌードルのキャラだから」とか答えると、質問者以外の人もすごく関心を持って聴いてくれ、一緒に錦織選手を応援してくれました。
    さらには、「あなたのチキンのおかげで、私たちも一緒にテレビに写ったわ!と大興奮。一緒に写真撮らせて!という状態になりました。
    周りのオージーに頼まれ、応援グッズを貸してあげることもあります。

    長文になってごめんなさい。

      引用  返信

  • なおっちさん

    〉「あなたのチキンのおかげで、私たちも一緒にテレビに写ったわ!と大興奮。一緒に写真撮らせて!という状態になりました。

    何か珍しい奇妙で興味深い存在を見たという興奮ではないでしょうか。確かに現地の人も被り物とかボディペイントなんかしてるのも映されていますが、なかなかチキンあるいはヒヨコの着ぐるみを着て応援という発想は物珍しそうに思われる気がします。でも、スポンサーのマスコットになっていること等なおっちさんのように周りに説明してくださる方がいてよかったです!

      引用  返信

  • なおっちさんも早起き、頑張って下さいね。
    応援、宜しくお願いしますm(__)m

    ひよこちゃんグッズでの応援ですか〜
    オージーの方にもひよこちゃん人気なんですね〜(*^^*)
    盛り上げてくださいませ〜

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  • 全豪オープンベスト8を賭けてツォンガと試合ですか。奇しくも2012年、錦織くんが初めてGSでシードをもらって初めてベスト8に入った時と同じシチュエーションですね。
    当時は発表されたドローを見て、ベスト8の可能性ありと思いました。ギリギリの勝利ばかりで、4回戦のツォンガ戦もフルセットで粘り勝ちでした。錦織くんのSFMでデュースサイド(カウントは15-15か30-0か忘れましたが)センターに放った、192キロのその試合唯一のエースに興奮したのを今でも鮮明に覚えています。
    今では当時よりサーブが強化されていると言いたいところですが、手首が心配ですね。でも、出場する限りは応援して12年の再来(いや、もっと楽に勝ってほしいですが)を願います。

    関係ありませんが、フェデラーはGS300勝達成ですね。男子では唯一とか。年間GSに全部勝っても7勝×4で28勝ですから、10年続けてもまだ届かない数字ですね。う~ん、このオジサンは偉大すぎる。この先この記録を超える選手は現れるかな⁉ジョコビッチ⁉

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  • なおっちさん
    現地の様子のご説明ありがとうございます。
    テレビで見ていて毎回思うことは、全豪はお祭り色も強くてみんな和気藹々としていて楽しそうということです。なおっちさんのコメントからもその一端が伺えました。現地応援本当に羨ましいです!
    生の声は錦織くんにとっても力になるはず。現地の方々、応援、盛り上げよろしくお願いします!

    連投失礼しました。

      引用  返信

  • てぃ さん、競技に応じて適正な筋トレを指導できる人材の育成が必要ですよね~
    清原選手などは、大リーガーのパワーに憧れて間違った筋トレをしてしまい、膝を痛めて引退を早めてしまいましたが・・・
    野球では投手は速い球を投げ込む、安定した投球をするための「発射台」ではないですが、走力を犠牲にするような身体作りをしますし、ポジション別に付ける筋肉が違いますよね~

    テニス界では、どこを目標にしてトレーニングをしていくかが大事になりますが・・・
    Jrの大会では18歳以下、16歳以下、14歳以下・・・と細かく分かれていて、その年代の上位になれないと強化の対象から外れてしまいます。そのために目先の結果を追ってしまうので、個人差を無視したトレーニングをさせてしまいがちです。高校までは強かったのが、大学、社会人では全く勝てなくなった、伸びなかった例は毎年のようにあります。
    逆に、大学、社会人になってから伸びてきても、年齢的に世界に挑戦するのは難しいとスポンサーの確保が難しいですし・・・
    NTCのような施設を増やすことと、競技別に専門性を持ったトレーナーの育成をして、強化の裾野を拡大してほしいですね(`・ω・´)ゞ

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  • 下団さん

    なるほどー

    ナショナルコーチや現役引退者などがスカウトする形で引き上げたり、強化対象選手の選別にあたって、家系の調査や遺伝子検査みたいなところまで踏み込んで、「伸びしろ」を見てほしいです。とにかく、目先の成績も大事ですが、今はなかなかシニアに転向してすぐにトップまでいくというのも困難になってきているみたいなので、20代後半くらいに完成を目指すような息の長い長期的な育成を目指してほしいなと思いました。

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  • てぃ さん、「家系の調査や遺伝子検査みたいなところまで踏み込んで、「伸びしろ」を見てほしいです。」
    大事だと思います。実力が同等なら、そういったところまで考慮して合否を判定する場合も実際にあるそうですですね(@_@;)

      引用  返信

  • なおっちさん、
    とっても楽しそう~~ヒヨコちゃんワールドに私も交ざりたいなぁ。Keiくんのほんわかムードにぴったりですよねー🐤 現地のお話、面白いです。負担のない範囲でお知らせいただけるとうれしいです(^.^)

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  • 踏み込んでいい領域には範囲があるはずだし、どんな条件を持っていっても俺ならできるって信じて突き進んでいく姿を見るのも美しいと思うので難しいですけどね。奈良くるみ選手もすごくいい成績を残してるし、シモンなんかでも厳しい評価があったみたいですから、数値だけでは全然計れないということもありますし。

    ただやっぱり強化費を注ぐだけじゃなく、なによりまだ若い子が人生をコミットしていく覚悟を持たなければならないのですから、成功可能性のひとつの指標を得るという点でアリだとは思うんですよね。それが絶対視されなければいいわけですから。この辺は自分自身ためらいもありますが、色々手段を尽くしていかないと厳しいような、ますます苛烈な勝負になっていると思うので。。。

      引用  返信

  • いちにの さん、仰る通りだと思います。
    ただ、クイックサーブなどは背筋力が大事かな~と思いますので・・・
    昔、お世話になった方で地肩が強かったのか、クイックサーブが凄い方がいまして憧れました(`・ω・´)ゞ
    学生時代には全国区の選手で、よく稽古をつけていただいたのですが、コースが読み辛かったです。

      引用  返信

  • てぃ さん、西岡選手はそうでしたね~
    盛田氏のテニスファンドに何度か落ちましたが、トライし続けて合格しました。
    意欲と言いますか、挫折から立ち上がる精神力も大事ですよね~

      引用  返信

  • @netdash 様
    お初にお目にかかります。一昨年のWTFあたりからテニスを見始めた新参者ゆえ、いつもこちらのブログでいろいろと勉強させていただいております。
    初コメントがこのような内容になり恐縮ですが、この記事の本文が途中で切れてしまっていてせっかくの試合レビューをほとんど読むことができません。同様のコメントを見かけないので私の環境に限った話なのかとも思いましたが、一応ご報告させていただくとともに、可能であれば全文読めるよう治していただくと嬉しいです。
    ちなみに以下のところで切れています。

    >>>
    試合の流れ

    試合の入りは1,2回戦より硬かった感じでした。
    3-3までは (ここで切れています)
    <<<

      引用  返信

  • 鉄人82号様

    中途半端な状態で放置して申し訳ございません。
    たった今、完成させました。

    催促していただくとやる気が出ます。ありがとうございます。

      引用  返信

  • @netdash 様

    早速の更新ありがとうございます。
    未完だったのですね。サーバートラブルと勘違いし、催促するような形になってしまいまして申し訳有りません。今後とも楽しみに読ませていただきます

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。