錦織圭の2016全豪を大分析(その1)

最近、「鼻血ブログの特色って何だろう」とよく考えます。
ブログを立ち上げたころは錦織圭の情報自体が不足していました。
「こんなすごいテニス選手が日本にいるんだよ!」
そのことを知ってもらいたくてこのブログを立ち上げました。
どんな些細なことでも記事にする意義がありました。

今はほぼ全員の日本人が錦織のことを知っており、昔では考えられないほどたくさんの錦織情報を容易に手に入れることができます。
そういう意味で当初の鼻血ブログの目的は既に達成されています。
そんな中、何をもってアイデンティティとして生きていくか(大袈裟)。

現在のままでは「場」を提供しているに過ぎず、読者の皆様に「付加価値」を提供できていないのではないかという悩みがあります。

個人的な事情として残念ながら仕方ない部分はあります。一番の制約条件は時間不足です。
インプットとアウトプットのための両方の時間が足りていません。
また以前は夜更かしして記事を書いていましたが、今は遠距離通勤ということもあって(あと、年を取った!)夜更かしはあまりに翌日に支障が出るのと、仕事で目が疲れきってしまって自宅でPCの前に長時間座ることに耐え切れないという体の問題もあります。

インプットが豊富ならアウトプットを出すのも容易ですが、今は錦織の試合だけは最低限追いかけているものの、ツアー全体の情報をもっと仕入れないと説得力のある記事は書けません。

アウトプットとしてはまず、サクッと書ける情報はtwitterの方に書くようになりました。
その方が楽ですし早いからです。わざわざ記事にするほどでもない情報は引き続きtwitterに書いていきますので、できればフォローをお願いします。

次に本来記事にすべき情報についてですが、マンネリ化しているということもあり個人的にハードルが高くなっています。
これも時間をかけて考えればそれなりのクオリティのものは出せるとは思いますが、現状できていません。
試合レビューは実際に自分の目で見て書くので大丈夫ですが、他のことについて書くときはしっかり裏を取るなどのことをしないと不完全なものが出てしまいます。

こう考えたときに、まずは無駄に高いハードルを下げようということで大したことでなくても記事にしていこうと思いました。昔は錦織がブログを書くたびにこちらもそれを記事ネタにしていましたからね。
ブログというメディアの性質上、新しい記事を書くたびに古い記事が「流れて」しまうジレンマはありますが・・・それでも更新頻度は多い方がいいですよね。

次に最初のころにやりたかったデータ分析を少しやっていこうと思います。
完成するまでに時間がかかるので、分割して書くことにしました。
結論の出ない主観による感想を述べるよりそっちのほうが性に合っていますw
とうことで第1弾として全豪の錦織圭について、データから何か言えないか考察してみます。
(この段階ではまだ完全に行き当たりばったりで、どんな結論が出るかは分かりませんw)

それでは行って見ましょう。

結果のおさらい

2016全豪の錦織圭は第7シードで出場し、ベスト8に進出しました。

1R vs. コールシュライバー, 6-4,6-3,6-3
2R vs. クライチェク, 6-3,7-6(5),6-3
3R vs. ガルシア=ロペス[26], 7-5,2-6,6-3,6-4
4R vs. ツォンガ[9], 6-4,6-2,6-4
QF vs. ジョコビッチ[1], 3-6,2-6,4-6

4回戦まで失セット1というすばらしい勝ち上がり方でした。
タイブレークも1回だけと、体力を温存してジョコビッチ戦を迎えました。

1回戦の相手がコールシュライバーで今まで対戦したことない選手だったんですけど、僕の中ではトップ10にいけそうな選手だなーっていう目でずっと見てたのでかなり警戒して試合に入りました。
テレビで見てたプレーと試合中の感覚は少し違うところもあったので試合中に調整した部分はありましたがやはりうまいところはうまかったです。
1回戦からかなり気を引き締めて入ったのでそれが良かったんですかね。

全豪から帰ってきました – 錦織圭公式サイト|KEINISHIKORI.COMより

とは本人の弁。まさにこの要因によってプレーが引き締まったのではないかと思います。

全般のスタッツ

下記URLに今大会の全般のスタッツがまとめられています。まずはこれを元に分析します。
Kei Nishikori – Players – Australian Open Tennis Championships 2016 – Official Site by IBM

ウィナーとアンフォースドエラー


勝敗を左右する指標として、ウィナーとアンフォースドエラー(UE)のバランスにいつも注目しています。
ウィナー>UEの関係は必須ではありませんが、この関係が成り立っているときは確実に勝利していると思います。
ウィナー<UEとなった場合でもできるだけUE過多にならないことが必要です。

今大会は4回戦まで理想的なバランスだったと言えます。
特に1回戦は警戒して臨んだことで丁度良いリスクテイク度合いが実現されたと推察します。

負けたQFはやはり大幅にUEがウィナーを上回っていました。
このデータだけでは自滅なのか、無理させられたのかは語ってくれませんので、そこは実際の映像で確認する必要がありますが、少なくとも勝つためにはこの比率をどうにかして改善する必要があると言えます。

エラーを出してもウィナーが取れていれば問題ありません。
ジョコビッチとやるときはエラーを減らしただけではウィナーも減ってしまうだけなので、リスクテイクは必要だったと思います。

エラーを許容しながら攻めているにも関わらずウィナーが増えない状況に陥ったときにどのように修正していくか、すなわち

そのまま攻めていくのか一旦リスクを下げてラリーを組み立てていくのか

この判断をどうするか、今後は考える必要があるのではないでしょうか。

1stサーブ確率、エース、ダブルフォルト


2回戦は確率が高く、エースも量産、それでいてダブルフォルトも少ないということで調子が良かったということが言えます。

サーブが入らないという印象を持たれることが多い錦織ですが、今大会のように60%前後はキープできています。
欲を言えば錦織のサーブの速度、プレースメントならば65%ほど欲しいと思いますが、現状でもそれほど悪いサーブを打っているわけではないと思います。

サーブについては別記事で詳細に分析します。

ジョコビッチ戦は、やはりサーブで取りたいという気持ちからかサーブを打っていった様子が見て取れます。
確率が5試合中最低の58%でエースは多めの9本です。
積極的に打っていった影響でしょうか、ダブルフォルトも4本ありました。
ジョコビッチのリターンを封じ込めるためにはある程度仕方ないリスクテイクだと思います。

まずは第1回目はこんなところで。

45 件のコメント

  • 可能であればフォアとバックでエラーの数がどれだけあるかを
    分けて分析していただきたいです❗

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  • 団長様、お忙しい中、とても分かりやすく整理され、なおかつ視覚的にも一目でデータがわかる図表化をありがとうございます。お忙しいとのことなので、決してお体に負担にならない程度にお願い申し上げます。こうした客観的なデータを見て、私も目の前の事象だけにとらわれず、冷静に考える眼を持ちたいと思いました。勉強になりました。

      引用  返信

  • 分析面白いですね~。
    団長の考察もためになります!
    アドサイド、デュースサイドそれぞれの確率もわかったら、おもしろいかも。
    Tマガジンの受け売りですが、ポイントを取るスコアは以下組み合わせで
    アドコートからのサービスで決まるスコアが多いので、アドコートからのサービスが得意な選手が
    有利、という話でした。
    フェデラーはアドコートからの確率が高く、これがサービスゲームが強い理由というような記事でした。(うろ覚え)
    間違っていたらどなたか訂正下さいませ。

    ************************
    スコア  サービスサイド
    40-15   デュースサイド
    15-40     〃
    30-40   アドサイド 
    40-30     〃
    0-40     〃
    40-0     〃
    アドバンテージ 〃
    *************************

      引用  返信

  • だんちょ、お久しぶりのデータ、楽しく拝見しました。私がテニスを始めた昔々の頃、テニスはデータのスポーツだと、コーチに言われた記憶がかすかにあります。
    これからも、だんちょスタンスのデータ記事、待ってます♪

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  • 久しぶりにコメントさせていただきます。

    こういう記事、大好きです。テニスは、スタッツから様々なことを
    読み解くのに適しているスポーツだと思いまし。

    ただ、自分の考え等をコメントできるほどの知識も経験もないので、
    「なるほど~」と思って、感心しているばかりなのですが…。

    次回以降の記事も、楽しみにしています。
    でも、お体第一で、無理はなさらないでください。m(_ _)m

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  • 団長さん、私が お邪魔させていただき始めた2年前より前のことは、あまり分かりませんが・・・
    ただ、錦織選手の14年の全米準優勝 以降は、団長さんのコメント、鼻血ブログの影響はとても大きくなっているかと思いますm(__)m
    難しい状況になって、思うようなコメントも発信出来ないかもしれませんが、今後も宜しくお願いいたしますm(__)m

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  • 団長さんのあくなき向上心は凄いですね!
    食い付きたいのですが、何せド素人なので食い付き方がわかりません…というか専門用語がすでにわかってないw アドサイドとか、勉強しなくちゃ(*_*)
    詳しい方のコメントを参考にしようと思ってたのですが、皆さんお忙しそう…かな?
    BAKOさんのいわれてる“テニスはデータのスポーツ”っていうのは、データ分析して最終的には自分のプレーに有利に活かせって事だと思うのですが、データ分析をする事は、まず自分のクセを知るって事でしょうか?

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  • データ系の記事、好きですよー^ ^
    ただ、昔よくあった軽いノリの団長ならではの記事も好きですので、お気軽に記事立てしていただけると、なお嬉しいです。

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  • 今回はご紹介いただいたように公式スタッツで取得できるデータですね。比較的取っ掛かり安いところなので、記事立てしたばかりにしてはコメント多いかなと思ったのですが、食いつき悪いですかw。コメント数の期待も以前よりも上がっているようなw
    戯言はさておき、、、
    錦織は、ATP公式で確認できるキャリア通算の1stサービスinの確率が61%なので、今年の全豪OPにしても大会通算ではほぼキャリア通算値と近似してます。試合数をある程度こなすと収斂している様子が良く分かります。時々、強敵相手の試合前のpreviewコメントで「1stサービスinの確率が最低●●%は欲しい。」とかありますが、錦織の場合例えば70%とかを期待するのは結構厳しい印象があります。
    統計学の話になってしまいますが、過去の1stサービスin確率のデータから、平均と分散(標準偏差)のデータを取得し、50%になってしまう確率、70%になる確率とか出せると、面白いかなと思いました。

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  • @netdash
    団長、多分、データ大好き!な方達がお忙しいだけだと思います!σ(*´∀`*)♥
    私も、やっぱり感覚派なので、データ分析は苦手です(^_^;)💦というか、最近ますます面倒になってしまって(年をとったとも言うσ( ̄∇ ̄;))
    圭の最大の武器は、このデータをも凌駕する己れの感覚と、俯瞰視点にあると思っています!(ゝω・´★)♥でも、それは、基本的な基礎データがきちんと整った上でのプラスアルファでなくてはならないものm(__)m
    クリアするべき指標をあぶり出すのが大事ですもんね!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ←すべて団長におまかせでいいですか?σ(^_^;)?
    よろしくお願いします~!!!σ(≧ω≦*)ppp

      引用  返信

  • @ふりすく さん

    最近すごくコメントが付いていたので、記事立て後1時間コメント付かなかったことから食いつき悪いなという印象を持ってしまいましたw まあ、過去にもデータ系、物理系はあんまり食いつきは良くないのは事実ではあります。
    単にネタですのであまりお気になさらずw

    さてサーブの確率の件、おっしゃるとおり70%は期待が高すぎる気がしますし、そもそも1試合単位で数%の差を気にするのはあんまり意味ないかもしれませんよね。ご提案にあるように50%、60%、70%くらいのざっくりした目安でいいのかもしれません。
    3セットマッチなら1本入れば1,2%動きますしね。
    それよりは重要な場面で入るかどうかが気になるところですよね。

    一方で年単位で見たら1%の差はしっかり統計的に意味があると考えますので、
    ATP Match Facts(トップ200のデータ)なんかを見る限り、他の選手との比較で錦織のエース数、ダブルフォルト数を考えたら65%欲しいなと思っていました。
    いきなり4%はけっこう大きい進歩なので、まずは年平均63%くらいが目標ですかね。他のスタッツを落とさずに。

    エースが増えれば今の確率でもいいかなと思います。
    61%はツアーではごく平均的な数字ですよね。
    となると確率は少し高いのが欲しいな、と。

    とはいえエース数も昔の1試合3本未満の頃と比べたら、4.5本/試合を超えてきているので進歩は明らかですよね。
    これもMatch Factsを眺める感じでは8本/試合を超えてきたら立派なビッグサーバーという感じです。
    錦織の場合は6本弱くらいまで来れば、もう申し分ないレベルと言えるんじゃないかなと思いました。

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  • 圭の場合は、サーブの確率も大事だけど、サービスインの時のポイント獲得率を、特に上位者との対戦時にもっとあげて欲しいです!!!((T_T))
    スピードよりも、コースの厳しさや回転の鋭さで勝負してもらいたい。後は、読まれないフォーム!(^_^)v←これが出来たら即BIGサーバーww

    団長、スレと全然関係無いけど、今、何気にスマホで過去レス見に行ったら、コメントの50区切りが無くなってました~(;´д`)トホホ
    お手隙の際に点検くださいませm(__)m

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  • 他選手との比較とか、ポイント別のウィナー/UE率とか、見てみたいです。

      引用  返信

  • だんちょ、お疲れさまです。データが見やすくていいですね♪
    ウィナーとUE率が興味深かったです。
    ジョコに勝った時のウィナーとUE率はどうだったんだろうと思いました。
    データでみせられると納得しちゃいますね。
    サービスの詳細分析待ってます。
    でも、くれぐれも負担のないようにしてくださいね~

      引用  返信

  • GAORAでは5本以下のラリーではどっちが多くとっているかなど細かいスタッツが出てくるのに、グランドスラムではそういうデータないから出してほしいですね。
    自分が無知なだけでどっかに転がっているかもしれませんが

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  • お忙しいのに、さすがの分析で吹き出しそうでした
    チーム圭に団長さんが加われば、ジョコを凌駕するデータテニスに変貌した圭君にドンびいて、勝てそう!

    圭君のアドコートからのサービスの入りの悪さがとても気になっていたとおもっていたら、でらすけさんがふれてらっしゃいますね。

    なんとかならないのかなあww

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  • お忙しい中、試合データ分析ありがとうございます。お仕事、お身体にご負担のない程度でお願いいたします。
    食いつきが悪いわけでなく、今回はグラフなどデータも多く、読みこなすのに時間がかかるのです。
    アドサイド、デュースサイドの確率は私も気になるところです。苦手意識があるのかどうか?試合ごとに違うのか?相手が右利きか左利きかで変わるのか?
    結構気になります。

      引用  返信

  • 管理人様

    コメント欄が…。50区切りがなくなっています(~_~;)。これはバグですか?復活よろしくお願い致します。

      引用  返信

  • @でらすけさん
    クリティカルなポイントはアドサイドからのサーブの方がデュースサイドより多いと。なるほど。書き出してみると一目瞭然なのに今まで気づきませんでした。早速メモメモ。

    フェデラーやバブリンカが、デュースサイドから相手のワイドにフラットサーブを叩き込むシーンが目に浮かびます。

    アドサイド側のサービスに苦手意識をもっている右利きの自分の、サービスキープ率が悪い理由もわかりました(笑)

      引用  返信

  • このデータ分析、素人目にも分かりやすくてとってもいいですね。
    だんちょのこういう記事好きです。
    続編、楽しみにしてますね~

      引用  返信

  • データ分析面白いと思います。
    錦織と1stの最高スピードは大差ない200km/h前後なのに、圧倒的な強さを誇るジョコビッチのサーブに的を絞った団長のデータ分析を読みたいと思います。

    ジョコビッチも錦織と同じくトロフィーポーズの時に右肘が低いですよね。あれがもっと右肘が上がると、フラットサーブのスピードは上がるようにも見えるのですが。

    ただしジョコビッチは関節がずば抜けて柔らかいので、振り出しの直前にラケットヘッドが誰よりもお尻に近い位置から出ていてスイングスピードが速いのかもしれません。

    は錦織より8cm程度高い身長、あの柔軟性からすると、220km/h台の高速サーブを身につけることは可能に思われるのにあえてしない理由は何なのか疑問に思ってます。

      引用  返信

  • 178cmの錦織とTOP1+4との身長差はだいたい5cm〜10cmです。

    183cmのバブリンカと錦織の身長差は5cm。
    この5cmの身長差がサーブにどれだけ有利に働くのかといったデータ分析も読んでみたいです。

    サービスラインからネットまでの距離やネットの高さ、5cmの違いでネットにかかるぎりぎりの弾道が何度変わってくるのか等々。

    錦織はサーブの瞬間バブリンカより5cmくらい余計にジャンプしているように見えるのに(バブリンカはあまりジャンプしない)打点の高さがあまり変わらないバブリンカは220km/h超えのフラットをアドコートのワイドにクイック気味に打ち込め、錦織にそれができないのはなぜなのか。

      引用  返信

  • 団長さん、お疲れ様です。
    団長さんのデータ分析記事、分かりやすくて好きです。
    私もマッチスタッツの中で、ウィナーとUEのバランスは気になるところです。ちなみに、ジョコビッチに対してフェデラー34<51、マレー40<65でした。ジョコ相手では、リスク覚悟で攻撃するしかないんでしょうね…

    サーブの詳細分析も楽しみにしてます。

      引用  返信

  • 今年の全豪ではビッグサーバーとの対戦がなかったため、ストロークにおける指標と勝敗に強い因果関係が出ていることがデータを見ると浮き出ますね。面白い分析です。

    サーブについては1st inは錦織の体格から考えて常に70%台をキープすることはやや現実的ではないと私も思います。
    1stが50%だと下位シード相手にもset downするケースが見られるため、GSや連続週のMSなど体力を温存したい時期には66%あるとかなり安心してみていられます。
    2015年は2nd攻略されているとよく目にしますが、1st win80%、2nd winが低めの52%でもサービスでのポイント率Total70%は取れる展開ではありますが、やはり1st in60%を切るとset downを生じるケースが高い印象です。
    とりあえず60-66%のレンジで安定して1stが入ると嬉しいですね。

    250でポイント代替の利きやすいメンフィスはともかく、500で昨年Finalと失効の大きいアカプルコにラオニッチがエントリーしているのは個人的に脅威です。
    ビッグサーバー相手にbreakを喰らうと「持っていかれる」可能性が非常に高くなるため、サービスキープ率は注目したいポイントだと思っています。

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  • ジョコ戦、アウト気味だと、ラケット張り替えて飛び過ぎを調節、でも今度はネットにかけることが多くなる、という印象がありました。印象とデータは違うでしょうか。ラケットと身体の感覚を一体化させることを、彼に対してできなかったようでした。だれもジョコに対して有効な攻撃ができなかったからジョコが優勝したんでしょうね。あのフットワークがもう異次元。やっぱり180度脚が開かないとできないですよね。

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  • ファーストサーブの確率って、プロだと70%は高すぎると聞いたことがあります。
    テニス雑誌に書いてあったのかな?
    それだけ入るってことはスピードを落として入れにいっているからだ、と。
    読んだ時はそんなもんかな、と思いましたけどたしかにそうなのかも。
    ジョコもそんなに高くないですよね?
    それより、サーブが入ったときにポイントする確率がどれだけあるか?が大事なのかと。

    前回のマレーとジョコの対決ではセカンドサーブが入ったときにポイントする確率が大幅に違ったそうです。
    今回の全豪でもそうだったかな?
    それがスコアに現れてるのでしょう。

    それだけ、ジョコのリターン力がすごいという証明かもしれませんが。

      引用  返信

  • 対ジョコビッチは、リスクを取るので確率が悪くなるのはしょうがないと思いますが、割合を減らして欲しいですね。

    ただ、対ジョコビッチの他の選手のデータも見てみたい、なんてわがまま言っても大丈夫ですか?

    フェデラー、マレーもやはりリスクを取ってエラーが多くなっていたと思うので、どのくらい他の試合よりもジョコビッチ戦は多くなっていたのかと気になって。

    まあ、勝つために必要な割合は、過去のジョコビッチが負けた試合のデータがないと意味ないと思いますが。

      引用  返信

  • 団長さん、データ分析の記事ありがとうございます。
    こうゆう記事、私はとても有難いです。
    スタッツなど見るの好きなんですが、自分でこんな風にグラフにしたり、纏めたりする事までは出来ないので、とても見やすく嬉しいです。
    AOの公式アプリのスタッツを含めたデータもかなり詳しくて感心していましたが、日本語表記でない為、はてな?の部分もあり、想像で見ていましたので(恥💦)

    今後もデータ分析記事、気軽に続けてくださったら嬉しいです。

    そしてこのブログの特色って何だろう?って事ですが、ここにあるだけで有難いです。
    錦織さんの2008年からの歴史が細かく深くファンの気持ちと共に詰まっている貴重なブログだと思っています。
    過去の事を知りたい時に振り返っています。
    私のように2014年から応援するようになった者にとって大変助かっています。

    今後についても今のスタンスのままでも良いし、昔あった面白いネタをたまにやって頂けるのも良いし、もう何でも大歓迎です。
    このブログの存在自体が錦織さんを応援する者にとっての付加価値だと私は思っています😊

    今後もよろしくお願いしますm(_ _)m

      引用  返信

  • データー記事大好きです。
    もし可能であれば2014年全米と今回でジョコビッチ戦のスタッツを比べて見たい・・・などと我儘を妄想してしまいました。

      引用  返信

  • データ分析記事、好きです。
    物理系記事は、チンプンカンプンですが…
    コメントが多いのが人気記事と言う訳ではないと思います。(初コメをするのに相当迷った経験から、自分のようにコメントをするのに躊躇している隠れデータ分析記事ファンの方々がいると思います。)

    statsを見ながらライスコを追うことが多いのですが、錦織選手の試合ではリターンポイント取得率に注目してます。
    対戦相手の1stリターンポイントを23パーセントから27パーセントポイント取得できれば、勝つことが多いです。反対に13〜17パーセントだとセットを取られたり、負けてます。
    ビッグサーバー相手だと、最初は11パーセント取得率とかもあり悲しくなります。それが試合後半で、19〜20に上がると、断然、応援に気合いが入ります。
    statsは全体で見るので、逆転の錦織選手の場合、何パーセント以上ポイント取得できれば勝つ可能性があると言いづらいですが、サービス攻略と共に上昇する錦織選手のstatsは、見ていて楽しいです。

      引用  返信

  • 私も、データ系の記事についてはコメントするほどの知識を持ち合わせていないというくちです。
    データ系の記事で意見交換している皆様の知識の深さに感心しています。

    全豪オープンのストリンガー事情です。
    ヨネックスが最近がんばっていて今回の全豪はウィルソンではなかったですが、メーカーによって違いが出るものですか?機械的に張り替えるからどこでも同じなんでしょうか。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000098-spnannex-spo

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  • 今回の対ジョコ戦、錦織の方がウィナー数が多かったようですが、2014全米の対ジョコ戦はジョコの方がウィナー数が多かったそうです。(自分で確認したわけでないので間違っていたらごめんなさい)

    どちらもウィナーが多い方が負けているという面白い結果です。

    この辺がジョコ攻略のカギかもしれませんね。いかにジョコを攻撃的にさせるか…ってムッチャハードル高い上にそのまま叩き潰されるリスクも高いですね。でもジョコがシモンに苦戦したのも攻撃的にならざるをえなかったからかもしれません。

    ジョコ対シモン戦のUE以外のスタッツはどうだったんでしょう?

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  • zeugさん

    ジョコビッチ選手のサーブについて
    下手に高速サーブを打ってカウンターをとられたくないという戦術上の理由以外に、スピードを求めにくいフォームも要因ではないでしょうか。

    どちらかというと身体の回転よりも、サッカーのスローインのように反り戻しを強調したフォームであり、インパクト時に横向きが残り厚い当たりを得にくいように見えます。また数年前に、それまで下から廻していたラケットを、身体の前側から引き上げるフロントテイクバックに変更したことも拍車をかけていると思います。

    いずれにしても、あのフォームを採用している時点で、エースを連発するより回転を駆使して相手のリターンカを下げ、有利な展開をつくることに主眼を置いているのだと思います。(それでも充分に速いですけど…)

      引用  返信

  • 団長さま

    コメント欄直ってますね。迅速な対応ありがとうございますm(_ _)m
    団長さまの記事はもちろん、色々な方のコメントを読むのもすごく楽しみにしているので…(^-^)v

    古い記事もたまに読み返してるんですよ〜

      引用  返信

  • 団長、お忙しいところ分析記事のアップありがとうございます。
    私もスタッツをボーっと眺めるのは大好きですw

    でらすけさんが提起されているアドサイドの話は面白いですね。
    確かにフェデラーはアドサイドのサーブが上手いように思います。
    特に2nd。よく跳ねるキックサーブで崩す、ボディーサーブ+ボレー、センターぎりぎりにスライス等、技が豊富な印象です。
    錦織くんはあまりキックサーブを使わない印象なんですが(認識違いならすみません)、やはり身長がなければコート外への跳ねあがりが減るんでしょうか⁉

    14年全米の対ジョコ戦のスタッツを掘り出してみました。(うまく貼れるかな…)
    http://2014.usopen.org/en_US/scores/stats/day19/1601ms.html
    ウィナー:ジョコ38-37錦織くん
    UE:ジョコ35-34錦織くん
    でした。
    大きいのは、ジョコの2ndに対してポイント獲得率63%です。

      引用  返信

  • ハマーさん

    ありがとうございます。
    セカンドサーブとブレークポイントでのポイント獲得率が抜群だったんですね。
    (2ndでポイントが取れるからブレークできるわけですが)
    去年の全米以来ブレークポイントはあってもなかなかブレークできず戦績が振るわず今年は改善の兆しが見えていますが、この辺りが胆なのかもしれませんね。
    そう考えると2ndのポイント獲得率は非常に重要な指標かもしれませんね。
    あとReceiving Poinnts Wonがほぼ同じでBreak Points Wonに大きな差があるのは
    1 ジョコが大事なポイントで1stが入らなかった。
    2 錦織選手が大事なポイントでジョコを上回る集中力を発揮した。
    のいずれかということでしょうね。

      引用  返信

  • サーブの速度を考える上で重要な点は、身長、筋力、ジャンプ力に加えて、腕の長さリーチがあります。
    この点を考えると、身長があまり変わらないバブリンカが時速220KMのビッグサーブを打てることを説明できるかもしれません。以前バレーボール協会の会長であった松平さんが、欧米人の身長が日本人より5センチ高いとすると、彼らの腕が長いため、実際の打点はバレーボール一個分30センチぐらい違ってくると解説されてました。上から高い位置で打てるのであれば、ネットにかかりにくく、サーブを強打し易くなると思います。
     錦織のリーチがどのくらいかはわかりませんが、外国人選手が、外に切れるワイドサーブを多用してくるのは、リーチが短くてリターンしにくいからと解説していた方がおられたと思いますので、その点も関係してくるのではないかと思います。
     ただ、身長175センチ程度で、特にリーチが長いという印象はない鈴木貴男選手のサーブが210キロ近く出ていたと聞いたことがあるので、他にもいろいろな要因が関係していて、一概に言えないとは思います。

      引用  返信

  • 団長様
    記事アップありがとうございます。
    昔はライストがない試合だったりすと、データを見て自分なりにどういう試合展開だったのか、何が悪くて何が良かったのかなんて、想像したりしてましたが、今では圭君の試合は殆ど見れるし、チャレンジャーもライストがあるので、あまりデータを隅々まで見る機会も減っててしまいました。

    そういえば、昔はUE(unforced)とFE(forced)に分けられていませんでしたっけ?(当時はあまりそういうのを考えて見ていなかったので、あやふやで定かではありません)UEもそうですが、FEがどれ位あったか、どれだけジョコが相手にプレッシャーを与えてプレーしていたかというのも今後のヒントになりそうかなぁと。

    アドサイド、デュースサイドのポイント獲得率の件、興味深いです。でらすけさんのコメントを見て「ナルホド~」と思いました。圭くんのアドサイドからのサーブ、もう少しサーブを工夫できればなぁ・・・なんて素人目に思ってしまいます。センターへのスライスとか(1stから)ワイドへフラット打つとか(厳しいかな?)

      引用  返信

  • 私はテニスには全くの門外漢なのですが、こうしたデータ分析記事は大好きです。自分は全くの受け身で有益なコメントもできず恐縮なのですが、やはりデータ分析によって見えないものが見えてくる感じ、ゾクゾクします~

    エースであれUEであれ、一球一球に一喜一憂し手に汗握る臨場感は試合ならではのものですが(TVでそうなのですから現地はさぞかし…)、試合そのものや錦織選手の現状についての評価となると、印象でもって茫洋に、得てして感情的・感覚的な素人判断になってしまうことが多いです。とくに錦織選手が負けたときなどは「さぁ、次次」「この悔しさは糧になる」とブツブツひとり精神論を唱えてばかりでして。

    個人的には錦織選手のサーブについての分析、楽しみにしています。コメント欄でも早速皆さん言及されていますが、いま一番知りたい部分かも。

    ところで、こちらのブログのお名前大好きです。「鼻血が出るまで応援し続ける」って、最初は文字通り吹き出してしまい、読み進むにつれあまりの面白さについつい日参して過去記事にも夢中になっています。
    錦織愛にあふれた心は熱々でかつテニス玄人ならではの眼でもって頭は冷静にテニスそのものを「見て」いる。団長さまのブログの魅力はそこにあると思います。この上、錦織選手のようにまだ進化の道をたどろうとされているのですね。うーん、ますます楽しみです。

    団長さま。どうぞお体に気をつけて、決してご無理のありませんように。
    大仏さまのおっしゃるとおり。なかなかコメントできない小心者が確かにここに(笑)。そして、鼻血を吹き出しながら錦織選手を応援し続ける錦鯉の皆さんを応援し続ける私みたいな読者はたくさんいるはずです!
    (なんだか素人の新参者が、長々言わずもがなのことを申し上げすみません^^;)

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  • altsさん、NKFさん

    興味深いご意見ありがとうございます。
    確かにジョコサーブは、反り戻しメインですよね。ただしわたしの観察では、振り下ろし系のバブリンカよりは、回転系とのミックスかなとおもいます。

    確かにリーチも加味しなくてはいけませんね。
    ただしバブリンカは錦織とさほどリーチは変わらないような。

    伊藤竜馬や内田選手も錦織より高速サービスうちますしね。

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  • 自分では全く分析できませんが、こういった記事、大好きです!
    いつもアドサイドのサーブが気になっていました。40ー0からあっさりキープできないのも、相手にBPを与えたときによい1stが入らないのも…
    ジョコにしても、ロジャーにしても、苦しいとき、アドサイドからサーブを打つことで一瞬にしてまたデュースに持っていける強さがありますよね。
    アドサイドでBPのとき、1stの入る確率なんて知りたいです。できればトップの選手のも…
    でも、まだまだ向上の余地があって、ワクワクしますね〜^ ^
    今年もたくさん応援したいと思います。団長さま、お体無理のない程度に、でも、みんな記事を待ってます〜。笑

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  • 団長さん、待ってました!こういうの大好きです。Winner-UEは確かに試合のイメージとぴったり合っていますね。

    私もデータを見てみました。

    まずWinnerですが、Djokovic側のスタッツを見ると、錦織戦が最も少ないというのが目立ちます。それだけ錦織からウィナーを取ることが難しいということの表れかもしれません。

    次にWinner – UEですが、Ground Strokeだけについてフォアハンド(FH)とバックハンド(BH)を見比べると、FHが58-69に対しBHは17-76と極端にUEが多くなっています。他の大会のデータを見ないとわかりませんが、「トップクラスのBHをもつ錦織」にしては意外な数字です。

    また、Djokovic戦を見ていて、やはり錦織が早く攻めすぎてエラーをするという印象がありました。相手が相手なので仕方ないのかもしれませんが、途中の画面では平均のラリー本数が3.5本(?)などと出ていたと思います。これに対し、Djokovic-Simon戦は9本以上のラリーが100回あったとか。そしてその試合が今回のAOでのDjokovic一番の危機でした。。。どうして錦織がラリーを短くして早く決めようとしたのか?もしかして最初から故障の影響があった?

    長いラリーになると錦織の方がポイントを取っていたように思うので、見ている方としては、もう少し安全にラインの内側を狙って行って欲しかったなあと思います(言うのは簡単ですが)。

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  • セリーナがアメリカIBMのCMに出てます。観客でさえこれだけのデータがもらえるんですから、トッププロ達は自国のデータ会社に分析を頼んでライバル相手を分析。今やテニス界はコンピューターゲームよりずっとコンピューティド(計算された) ワールドだとか。そう言えば徹底的にコンピューター分析されて錦織選手がマレーに負けた特集やってましたね。錦織選手もそういうサポート(日本のお家芸のはず)を受けてるのでしょうか?但しそんなデータから攻めても、例えばマリア相手になると、セリーナがどこまで上げれるのそのギアとメンタリティ?状態で、データ分析なんか全くもって意味なーしのごとく、最近では唯一のキャリアGSマリアを粉砕するわけですから、そこがコンピューターゲームと違う人間のスポーツとして愛せ楽しめるってことなんですかね?

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。