【完成】錦織圭、凌いで耐えて、やがて自分のベストプレー(2016バルセロナ準々決勝)

2016 Barcelona (ATP 500)
Quarterfinal
Kei Nishikori[2] def. Alexandr Dolgopolov[11], 7-5,6-0

試合の流れは前の記事で。
今日も錦織は強かったです。

初のクレーでの対戦。これまでの対戦と異なり積極的に攻めてくるドルゴポロフ。
安定したサービスを軸に対抗する錦織圭。
スコア4−5からの錦織圭のサービスゲームがこの試合最大のポイントでした。

ドルゴポロフは2ndサーブになると迷わずリターンからアタック。
このゲームを落とすとセットを落としてしまう錦織に硬さが見られ、ドルゴポロフがポイント先行。
それでも簡単にミスはしない錦織圭が緊迫したラリーを制し、30−30。
190km/hを超える錦織のサーブを鋭く返球し、チャンスを掴むドルゴポロフ。セットポイント。
2ndサーブのピンチにサーブがイレギュラー。このポイントには助けられた。
怒濤の攻めで全ボールを強打してくるドルゴポロフ。まるで錦織が乗り移ったかのよう。
195km/h前後のサーブでも全て返してくる。
攻められながらも錦織は簡単にはポイントを渡さない。勇気を持って打ったフォアのストレートで4度目のセットポイントを凌ぐ。
ここでようやくドルゴポロフにミスがでて、ピンチ脱出。

このゲームのドルゴポロフの攻撃は素晴らしく、最後になってようやくミスをしてくれたという印象。
つまり錦織が、決められながらもやるべきプレーをやり切ったということです。
その後は徐々にドルゴポロフのウィナー/エラーのバランスが崩れていき、錦織ペースとっていきました。

(果敢に攻めたドルゴポロフ)

2ndセットにおける錦織のミスはわずか2本。
時々訪れる「錦織のジョコビッチ化」試合の1つと言っていいでしょう。

昨年まではこのような、相手がリスク度外視で攻めてきたときに攻めきられるパターンが見られましたが、今年はがっちり受け止めて跳ね返すテニスが出来ています。
確実に錦織は強くなっていますね!

サービスは、今日も1st確率64%と上々。
それでいて1stで190km/h台のサーブから130km/h台のサーブまで緩急を付け、振れていたと思います。
コースに関しては、もう少し厳しめに行って欲しいとも思いましたが贅沢はいいますまい。
ハードやグラスよりデュースサイドからワイドへのスライスサーブ(鼻血サーブ)は効きづらいのでしょうかね。クレーコートでは。
あんまり打っている印象ありませんし、クロスにカウンターで返されるイメージがややあります。錦織もこのコースに反応して鋭く返している印象があります。

さてSF、いよいよペールを返り討ちにするときがやってきましたよ。
ペールも調子が良さそうです。
2回、痛い敗戦を喫しましたが地力は上です。
嫌なイメージをお持ちでしょうが、対戦するチャンスさえ与えられれば勝ち越せるはずですので、恐れすぎる必要はありません。
ただ、バックハンドに安易にボールを流して気持ちよく打たせてはいけません。
ナダルも強さをとりもどし、ATP500ながら全仏に向けて重要性が高い大会となりました。
今のところいい過程で来ていますので、このまま行って欲しいですね。

金曜日のハイライト動画。

29 件のコメント

  • あの流れでまさかベーグルかますとは!
    凄みが出てきましたね。

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  • 1セットのブレークポイントを4つセーブしたのがすべてでしたね・・・。
    強いなぁ・・・。

    次戦はペールか。楽しみです!

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  • 完全に心を折ってしまいました。少しドルゴが可哀想になりました。

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  • @netdash
    団長www(^w^)ウフフ♥
    連日、お仕事の合間?をぬって記事うp、本当にお疲れさまですm(__)m♥
    のんびりお待ちしてますよ~!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ♥

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  • 錦織くん、準決勝進出おめでとうございます。
    ライブスコアと団長さんのツイートを見て勝利を知りました。
    2セット目ベーグルとは!!凄い!
    BSで後追い録画楽しみます(^^♪
    スピードガン故障の件、団長さんのツイート見て笑いました!!
    それと錦織くんが熊本にマットレス寄贈した件。
    自分にできること、すぐに行動に移されたのですね。
    被災された方々が少しでも落ち着いた状況で睡眠が取れますようにと願います。
    ペール戦も楽しみにしています!

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  • もう180cm以下の体格の選手の中ならほぼ最強ですね・・・過去の選手含めても屈指ですね

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  • ドルゴ君は、マイアミを経て、絶対に強くなるぞって思っていたので、
    今日は、「お願い、神様~」状態で見てました。
    でも圭くんの強さはそれを上回っていました。
    自分の仕事は勝つことなんだって、背中で語っていましたねぇ~。
    みんなの想いを背負ってましたねぇ~。

    でも、大丈夫! ドルゴ君も絶対に強くなります!
    今年は、天才肌プレーヤーが安定性まで身につけてブレークする年なんです!
    って、勝手な妄想ですが、
    モンちゃんの次は、ドルゴ君ですよ~♪
    圭くんと別の山に入ったときは、全力応援します!

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  • 夢のコントさん、おばっちさん、
    おっしゃるとおりですね。

    勝ててよかった。
    錦織選手本当に強かったです。

    とうとうペールと対戦です。
    リベンジの舞台が3連覇の懸かっているバルセロナとは!!

    ペールよ、
    2度目はあっても3度目はないぞ!

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  • BS朝日見終わりました~
    1セット目はお互いに凄いショットの連続で
    ハラハラしつつもワクワクしました。
    相手のセットポイント4つはどきどきでしたけど…
    2セット目は私まで呆気に取られてたみたいで
    いつの間にかマッチポイントになってました~あれ!?

    次はペールですね。
    リベンジしてスッキリしたいです。

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  • 2回大事なところで負けてるので良い印象がありませんが、十分対策を練れば絶対勝てるはず!
    現日本の期待と言えば重いですが、もし競るようなことがあれば絶対に耐えてくれるはず。そして嫌な印象も払拭ですね!

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  • 錦織らしい・錦織ペースの試合と言うより、ドルゴのイチバチを受け切って勝ったって印象。
    でも、ドルゴをイチバチに出させたのも前回対戦や今年の錦織の強さがさせた事かな。
    1stセットはイチバチが上手くハマり接戦になったが、さすがに2ndセットまでは続かなかった。と言うよりイチバチを受け切って更に無理をさせた結果のベーグル。
    去年は受け切る事ができずに、捨て身の相手にに不覚を取る事も多かったけど、今の錦織は下位相手に取りこぼさない強さが備わってきた気がする。
    これに以前の上位相手への爆発力が戻ればマジでMS、GS取れるぞ!
    コンディションの良い今。全仏いったれ!

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  • ESPNに錦織を取り上げた記事がありました(英文)。

    http://espn.go.com/tennis/story/_/id/15291971/tennis-nishikori-overlooked-clay-prowess

    最後の

    ”Kei sera, sera.”

    ってナイス!w

    やっぱり、サーブの出来がキーになりそう?でも全仏での活躍を期待されてますね!
    期待に応えて欲しいですね~。

    でもその前に!
    ペールにリベンジ!!!
    お願いします。

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  • フォニーニはナダル戦だけは別人のように強いのは何故なんだろう?

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  • ペールも圭相手のときには別人のように(?)強く感じますよね。どんな選手にも下位の天敵は存在するということでしょうか。
    でもそれも今日までの話、明日(もう日付変わってますけど)は違う風が吹くと信じたいです!

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  • ナダル、フォニーニに勝ちましたね。
    錦織選手もこれに続いて天敵ペールを打ち破ってほしいです。
    ところでフォニーニってあんなにお腹出てましたっけ?ウェアのせい?
    フェレール的な体格で記憶してたんですが、ナルバンディアン並のぽよっとしたお腹にびっくりしてしまいました…

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  • かつてフェデラーにとってのナルバンディアンのようにどんなトップ選手でも1人は天敵が付く運命なんでしょう、だからそれが面白いという見方もあるかもしれませんね。
    昨年ペールに負けた2試合はどちらも疲れの蓄積したシーズン後半だったことを考えたら、今回は間違いなく分があるでしょう。

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  • 対 ドルゴ、1スト セット5-5からの D/AD/D/AD と長いラリー 相手にミスさせて ブレーク 6-5でドルゴ が用意してた策戦と気迫の堤防が 崩れたカタチで、 後 2ンド セット、で 何故 ドルゴが立ち直れなかったのか? 逆 だったら、相当 モメタと思うと ドルゴ(天才的な丈に) もう一息 喰いついて貰いたいしテコ入れして貰いたいデス! だけど ペール 戦へと漕ぎ着けて life goes on。 次は 背丈手足巨大質丈で無く 気になる超変則型で 不自然な相手し難い アニマルが 立ちはだかりました!錦織の 武器は 速さと UE の 減少とナイス & イージーな1スト サーブ % で 2ンド サーブを 叩かれる 率を少なくしている点で精神面も安定した 試合運びなので 上手く 通過 すると察します シナリオからすれば 現実的にも!ヒヒ

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  • 本当に、この記事のタイトル通りの試合でしたね(^_^)
    1st Setのブレイクポイントを凌いだ後に、あんなに急にモメンタムが変わるとは。(流れがこっちに来たから良かったですっ!)
    IWのナダル戦でも感じましたが、一つのミスがきっかけで何が起こるか分からないし、選手交代もハーフタイムの作戦会議も無くて、独りでコートで戦い続けなければならない…テニスって怖いです。が、それがたまらなく面白いです!

    明日のSFも楽しみですね。
    クレイでの錦織選手、イキイキしていて見ていて楽しいです。
    何よりも、本人が納得するプレイをして、ペール選手にリベンジして欲しいです!
    錦織選手、頑張れー!!!

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  • ベースライン 深く来た場合 (誰しも同じですが) ペールは特に モタついて ミスります 今ヤット 録画を 見てます! ランクから見ても ペール は 錦織に 挑戦(対 マレーと同じく)するカタチに成ります!当たって砕けろの立場に居マス!今回の錦織の立場は、バルセロナの緯度圭度(tokyoではなく) 相性の良い クレーコート メンタル 体調 サイケックフォーメイション良好 相手の動き策を 読む 余裕と 見た通りに良い感じですネ!フレンチの粘りよりも錦織の 有機的粘りに 強さを 感じマス 自然勝利待ちでオットリ構えてラレマス!ひひ

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  • 実を言えば、第1セット3ゲーム目から9ゲーム目までの記憶がないのです(~_~;)。はい!すっかり寝落ちておりました!!申し訳ありません!!でも、自然と10ゲーム目で目が覚めたのは「これを見逃しちゃあかん!」とテニスの神様が揺り起こしてくれたに違いありません。いいもの見させて頂きました。これをおかずにご飯3杯はいけます。

    次はペールですね。本音を言えばジャジリになって、micchiさんの応援フードがなんだったか知りたかった…(T . T)

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  • ドルゴの凄まじい攻撃を凌ぎ切りましたねぇ。

    サーブのコースについては団長が言うように厳しいとこというよりボディサーブが多かったです。
    シャルディ戦はセンター/ボディ/ワイドが25/5/29だったのに対してドルゴ戦は11/23/21でした。(と言っても私の見た目なんであんまり信用おけませんが…)
    シャルディ戦は最後に修正しましたが、昨日は一貫してこんな割合だったような気がするのでそれなりに思った通りになってたんてしょう。

    1stのスピードも団長ご指摘の通り、135km/hから199km/hまでのバリエーションで1stのバラツキ(STDEVP)は18.2。バルセロナに来てからの1st%/1st平均スピード/1stバラツキは以下の通り。
    71/174/21.2
    63/183/15.5
    64/178/15.2 (昨日はスピードガン故障による不明な分は抜いてます。

    これはマイアミ時の56/175/8.5より大幅改善です。スピードも去ることながら、確率とバラツキが良くなったんで1st pw%がマイアミ平均69%から78→70→81と上がりました。あとこれはマイアミのたときには取ってなかったのでなんとも言えませんが、サーブコースの打ち分けもシャルディ→ドルゴをみるといい感じになっているのかもしれません。

    ただ昨日は2ndのバラツキが7.3(その前は12.7→13.7)とマイアミ時に戻ってたのが気になるので、今日はそこもバリエーションを広げたいとこです。

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  • いやあ、勝負強い!
    『錦織のジョコビツチ化』
    まさに、そんな試合でした。
    セットポイント4本凌いでからの、2ndセットはUE 2本でカラッとベーグル焼いてしまうなんて!
    鬼凄かったです❗️❗️

    SF ペール戦、鬼強い錦織がリベンジ出来ると信じてます( ̄^ ̄)ゞ

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  • @yuri さん、
    ホントにそうですね(^^;←いつもあのプレーが出来れば、簡単にトップ10入りしそうですけど(ノ´∀`*)そうならないところが、テニスの奥深い、“まるで人生のようだ”と言われているゆえんなんでしょう!d=(^o^)=b
    “テニスが噛み合う”ってありますもんね!相手にとってめちゃくちゃ心地良いリズムというか、なんというか(^^;←ロジャーにとってのラファが、まさにこれですね~!でも、下手にリズムを変えると、自分までおかしくなってしまうというジレンマ(´д`|||)
    圭とドルゴ君は、初対戦の時からいつもスペクタクルな試合になり、めちゃめちゃ楽しいです!d=(^o^)=b♥しかも、いつも圭が勝つので、錦鯉にとってはもうたまりません❗(^3^)/~☆♥←確か、最初の対戦では、ドルゴ君はトップ10に迫っており、圭のランキングはまだまだずっと下の方で、“圭がドルゴ君の胸を借りる”図だったはずですm(__)mそれがなんの、すっかりテニスが噛み合って、どんどん圭がドルゴ君を圧倒して行きました!(≧∇≦)♪キャー♥ドルゴ君が攻めに攻めたのに全てしのいで、最後に圭のフォアのダウンザラインの深いループ気味のショットが、オンラインに落ちて、ドルゴ君が天をあおいだ瞬間、全身の毛が逆立ちました!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ♥
    あの試合をきっかけに、圭はものすごい早さでランキングをかけ上がって行ったんでは?(^w^)ウフフ♥まさに、ロジャーにとってのラファ状態ですm(__)m←ロジャー、どんなに調子良くても、なかなかラファには勝てないんだよなぁ~(>_<)
    圭とドルゴ君の実力差は、あんなにスコアが離れるほど開いてはいませんね(^◇^)かつてのドルゴ君のコーチが、圭の試合を見せて、“ショット選択の勉強”をさせていたそうです(^-^)/ロジャーも、ドルゴ君はショット選択が間違っていることが多いが、圭はいつも正しい選択が出来ると言ってます!!!(≧∇≦)♪♥
    何かだらだらと、とりとめのない長文、失礼しましたm(__)m←思ったより興奮が続いているようです(ノ´∀`*)圭の活躍に免じて、お許しくださいませ(*^ー^)ノ♪♥

      引用  返信

  • 流れが相手にあるときは我慢して凌ぎ自分に来た流れは離さない。ジョコビッチの試合を見ているようでした。強かったです。

      引用  返信

  • @圭 大好き!
    新参者(ホントは、もっと早くから参加してたかった)としては、
    生粋の錦鯉の圭大好きさんからの激しく同意コメント、うひょひょで~す♪
    心からおおきにです!

    ドルゴ君、今は本当に悔しいでしょうけど、あのモンちゃんが変わったんだから、
    これから絶対に出てきますよね^^
    え、ここでこれ来る? って、本気でワクワクできる試合を、いつか決勝で見たいです!

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。