錦織圭、反撃が遅かった・・・パワーに押された前半が痛い(2018全仏オープン4回戦 vs. ティーム)

2018 French Open (Grand Slam)
4th Round
Dominic Thiem[7] def. Kei Nishikori[19], 6-2,6-0,5-7,6-3

パワーに押された最初の2セット

よく反撃したんですが、序盤の2セットがね・・・。
錦織が悪かったのもあるしティームも最高の出来でしたね。
パワーに押されましたね。

乾いたコートコンディションに異常なまで跳ねるティームにまったくタイミングが合わず、力をボールに伝えられていませんでした。
取られるにしてももう少し攻略の目処を立てておきたかった。

序盤で流れを作ることに成功したティームはほぼノンプレッシャーでバカスカ打ちまくってきました。
特にサーブが凄かったです。215km/h前後でありながら1st確率が途中まで8割くらいありました。
しかしそれも、錦織が調子付かせた面があったと思います。

気持ちを切り替え調子を上げた3rdセット

3rdセット以降は錦織のプレーが良くなり、ティームにもプレッシャーがかかるようになりました。
最初の2セットほどは思うようにゲームを支配できなくなりましたが、サーブだけは入れば取れるという目処があったと思われます。
最後の最後で硬さを出してミスしてくれ、セットを取ることができましたが、このサーブを攻略出来ない限り苦しい戦いが続くだろうと思われました。

最後までサーブを攻略できなかったことが響いた4thセット

4thセットに入り、錦織のストロークは良くなったのですがティームのサーブが落ちず、先にミスをしたのは錦織でした。

しかし、錦織のミスは多くはありませんでした。
4thセット6ゲーム終わって錦織のミスは僅か2本(鼻血によるカウント)。ジャストアウトの打ち込んだリターンと、異常に跳ねてきたセカンドサーブのリターンアウトだけでした。

しかし第7ゲームの最初に2本のミス。これが痛かった。とにかく痛かった。サーブが入らなかったことが痛い。ラリーになれば錦織に高確率でポイントが入るようになってきてはいたものの、ティームのサーブではポンポンとサーブあるいは3球目で決められ30−0になりますが、錦織のサーブでは最初から一進一退の攻防でミスの許されないゲームを強いられます。このプレースタイルだと1セットに1回のブレイクは許容範囲と言えます。その代わりそれ以上に相手をブレイクしたい。

結局プレッシャーがかかればかかるほど、ティームはぶんぶん振り回せば良く、最後のゲームなどもTVの画面越しに力みが思い切り伝わってきましたが(マッチポイントでドチャンボフォアを吹かした)、もうとにかくティームにとっては自分のパワーを信じるのみ、という感じでしたね。そういう点はパワープレイヤーの強みです。

総評 & どうすれば良かったか

とにかく序盤にティームのパワーに、跳ねに全く合わなかったことが全て。
メンタルが、とか言われることは分かっていますがそういうメンタルにさせられてしまったのです。
3セットでずるずる負けなかった点は良かったと思います。

今日、勝つためにはどうすれば良かったか。

私は、(伊達さんも言っていたように)ティームのボールに合わないというのを早めに認めて、ラリーを長くすることを目的に早めに切り替えて欲しかった。
ボールに慣れるためには時間が必要です。また、ボールを打つ回数が増えれば確実に慣れることは出来ます。
これにより2セット連取されるにしてももう少し目処を立てることができたと思います。

次に、フォアのストレート。ティームはバックも強力ですがフォアで多くを決められていました。特にフォアのクロス打ち合いでは負けていました。自分のバック側にオープンスペースはできますが、フォアのストレートで高い弾道で時間を稼ぎつつバックのクロスを誘って体勢を立て直す戦術があれば良かったかなと思います。
ボールが厳しすぎてなかなかそういう球は来なかったかも知れませんが。

チャンスは4thセットの最初だったと思います。
この時間帯は明らかにティームに気落ちがあり元気がありませんでした。
1−0のティームサーブでDFがあり15−30がありましたが、ここで2本1stを入れられました。1本でも返せていたらなという感じです。
そして2−1からの第4ゲームではラブゲームでキープを許してしまい、「今のゲームのキープのさせ方はちょっとティーム復活させるかもしれない」と実況記事に書きましたが、その通りになってしまいました。

やはりもう少し1stサーブの確率は上げて欲しいですね。この試合は61%。平均的な錦織の1st確率なのですが、エースが取れるサーブではないので確率はどうしても必要です。4thセットのブレイクされたゲームも1stサーブが入らないゲームでした。

私が思うに、錦織は跳ねる球が苦手。
そこそこ高い球は好き。でもそれ以上に高い球は力が入らない。
これは身長のせいもあります。178cmは一般的には低い身長ではないですが、190cmの選手が腰の力が入る打点のとき、錦織は胸か肩の打点です。
ティームやナダルの跳ね方をされると、顔やそれ以上の打点にもなることも。で、力の入る打点にするためには下げられます。

この下がってからの攻撃力が復帰後の課題だと思います。下がって打ったセカンドサーブへのリターンは浅くなって逆襲されることが多いですし、当たりが薄くなることもあります。
前に入って早いタイミングで攻撃したい錦織にとってはイライラするラリー展開ですが、クレーコートではそれも我慢しなければなりません。

次にクレーでティームと対戦することがあったら、まずは早いタイミング狙いでいいですが、難しいとあれば早めの切り替えで慣れること重視、我慢をしつつチャンスに前に出るという作戦が良いのではないでしょうか。

今日の試合は上記のような対策を全て上手くやれば勝てたかも知れませんが、基本的にはクレーではティームの方が強かったと認めて良いと思います。
最初の2セットはもう少し良いプレーが出来たとは思いますが、あの展開になってしまえば打つ手が無くなることもある程度仕方ないというか、ありえる展開の1つかなと思います。

でも毎回あのようになるとは思えません。錦織が優勢に試合を進めることもあると思います。ティームがミスもなくパワフルなショットを入れ続けてきたことが第一の勝負を決めた要因だと思います。

悔しさは残るが落胆はなし

ということで、2015ツォンガ戦(序盤は完全な自滅)や2016ガスケ戦(雨上がりの決まりにくいコートで無理に攻めた)と比べると落胆はありません。
強い選手に負けたので。

ティームの力みがもう少しあれば逆転もあり得た試合で、スタッツは完全に負けていますが惨敗ではないと思います。

やっぱりグランドスラムを勝つことは難しいということです。

ティーム、ズベレフ、ジョコビッチ、ナダルと4つ勝たなければ優勝できないんです。なんと高い壁でしょう。
単純に各試合の勝率が50%だとしても、優勝する確率は6.25%ですよ。
確かに、勝利の期待があって臨んだ試合でしたのでそこまで来たということが重要です。
ブレイクスルーとまでは行きませんでしたが、勝つべき相手にはしっかり勝って復帰後の経過は順調です。手首も問題ありません。
元気にプレーできる機会が多ければそれだけ成績を残せるチャンスが増えます。期待していいと思います。

芝のシーズンは例年、怪我が多いシーズンなのでとにかく怪我をしないように願うだけです。
手首に加え臀部や膝の故障が心配ですよね。

クレーシーズンは負けた相手がナダル、ジョコビッチ、ティーム。一方チリッチ、ズベレフ、ディミトロフに勝ちました。良かったと思います。
世界一を求める人には物足りないでしょうが・・・。私は、世界一を目指して欲しいですが何より前進することが重要だと考えています。
前進し続けている限り、いつかチャンスが来ます。

328 件のコメント

  • FUMAさま
    ご返信ありがとうございます。
    杉田選手、昨年のハレはLLでの出場のち「いきなりロジャー様」でしたから・・・😅、もっとも本人は大喜びだった様ですが。

    ドロー運については昨日勝ったバシラシビリ選手は芝を避けていたフシがありましたし、そういう意味では少し運が向いて来たかもしれませんね。

    下団さま
    詳細情報、ありがとうございます。
    確かに挙げられた2人、特にカレーニョ・ブスタ選手の動向は気になるところです。

    逆に欠場候補としてはチョン選手が気になります。下半身の故障リスクの高い芝と、昨年の芝を全休して失効がゼロの現状を考えると芝のシーズンに無理して出場する必要はありませんからね。

      引用  返信

  • mahaloさま

    もっと早く返信したかったのですが、遅くなって申し訳ありませんでした。
    今週の土日にある行事の準備で忙しく、夜は全仏中の寝不足が祟って早い時間から眠くなり、コメントを書きかけては完成に至らず、随分時間が経ってしまいました。

    mahaloさまのコメントを読んで自分に対して呆れたというか・・・・。
    何度も議論されたはずなのに喉元過ぎればでルーズになっていたこと。
    団長さまが超多忙で記事立ても困難な状態だと知った時、負担の無いようにして下さいなんて書いておきながら、自分が負担の原因を作ってしまっていたこと。
    そんな自分が情けなく、自責の念にかられてあのような謝罪コメントを書いてしまいました。他にも付け加えようかなと思いましたが、何を書いても言い訳にしかならない様な気がして、言葉足らずだったかもしれません。
    送られた側の気持ちを考えず、mahaloさまを悩ませてしまいスイマセンでした。
    なんか纏まりなくて、まことに意を尽くしませんが、これがあの時の気持ちです。mahalo様に対して不快な気持など、これっぽっちもありませんでした。

    そしてこれからは、団長さまから与えて頂いた有難いスペースだという事を忘れずに楽しませていただきたいと思っています。(^^)v

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  • おけい さま

    ご返信ありがとうございます。

    書きこむ言葉を選ぶのは難しいですね。
    でも、それも楽しみの中の一つと思って、たまには参加させていただきつつ、楽しんでいきたいと思います。

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  • お早うございます。
    来週はいよいよハレ500開催ですね。ようやく錦織選手に再会、また今季初のグラス、そしてマクラクラン選手とのダブルスにも挑戦、と話題に事欠かない大会になりそうです。

    気になるドローですが、ぎゃPPさまからフォーラムにセレモニーのお知らせを頂いています。
    セレモニーは現地時間明日6月16日(土)の13時から。日本時間は20時頃。公式FB等でライブ配信があるのなら、夕食後に一息ついてPCにかぶりつきたいところです(笑)

    そのハレ、ゆうたさま始め大方の予想通りチョン・ヒョン選手もOUT。下団さまのシード見込みが更に1段階上がり、錦織選手は第7シードになりそうです。
    ちなみに下位シード筆頭となるルブレフ選手もOUTです。
    ハレ500、ロンドン500のその他の欠場ドミノについて、鼻血ブログラボ「南蛮渡来」トピにてお知らせしています。

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  • 芝のシーズン、錦織君には、怪我をせずに
    さらっと、しれっと、するっと、遣り過ごせますように。と願わずにはおれません。心配性な、親心が、ムクムクともたげてきて……困ってしまいますね。(楽しみ半分、怖さ半分といった、ところかな)

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  • 【ローラン・ギャロス2018のスタッツ】

    前記事【ドミニク・ティームの研究】(

    【ローラン・ギャロスのナダル、ティーム&錦織のサーブ】(まとめのプロット)
    注:ローラン・ギャロスのサイト&アプリからデータ収集。最初のページの1stサーブ確率は、DFを無視しているため、公式数字よりは数%高いです。

    1)ナダル

    ◯ トーナメント終盤は、1stも2ndも平均速度は約10−5km/h落ちた。
    ◯ ティーム戦ではデュースもアドも1stサーブの確率を上げ68%だった。
    ◯ サーブ・プレースメントは、全データだとデュースでTセンター、アドでワイドが多い(サウスポーが打ちやすい方向)が、実は試合ごとにプレースメントを変えている。
    ◯ 決勝のティーム戦では、1stも2ndサーブもミドル(ボディ)に集めた。2ndサーブは、RGを通じてずっとミドル(ボディ)だった。

    2)ティーム

    ◯ 平均サーブ速度は、1stは180km/h、2ndは155km/hくらいだったが、(重要な試合だと思われた)錦織戦とナダル戦でフラット・サーブを多く打って、平均速度で10km/h以上上げた(錦織戦平均190km/h、ナダル戦183km/hだが、1stセットはなんと196km/h、最速224km/h)。
    ◯ だが1stセットのサーブ確率は45%。第2セットからサーブ速度を落として、確率は第2セット78%、第3セットは56%だった。
    ◯ 1stサーブIN確率は、錦織戦までデュースもアドもばらつきは少なかったが(錦織戦第2セットではなんと92%)、トーナメント後半になってばらつきが出た。特に決勝ナダル戦ではアドが45%しか入らなかった。
    ◯ まとめると、ティームは特にClutch Serve(プレッシャー下のサーブ)や大事な試合で、全選手中最速1stサーブ(フラット)を打つことができる。錦織戦ではうまくいったが、ナダル戦ではプランBがなく次第にフェードアウトした。もっとキック・サーブを打ってもよかったか。

    ◯ ティームも試合ごとにサーブ・プレースメントを変えた。錦織戦ではデュースはワイド(外に追い出し)、アドもワイド(BH)だったが、この得点源のパターンはズヴェレフ弟戦でも同じだった。
    ◯ ところがナダル戦ではパターンを変え、特に1stが入らなかったアドでは全方向に散らした。2ndはミドル。
    ◯ ティームの対戦相手のサーブのプレースメントは、錦織はデュースは1stも2ndも全方向にランダム、アドはワイド(BH)狙い。第4セット、アドの2ndが浅く入って、アタックされブレークされた痛恨のサーブもワイドだった。
    ◯ ズヴェレフ弟は、デュースは左右に振り、アドはワイドのパターン。
    ◯ ところがナダルは、徹底して1stも2ndもミドル(ボディ)狙いだった。理由は何だろう?
    ◯ ビッグ4の過去の対ティームのサーブ傾向は、フェデラーは両サイドとも左右に振る、ナダルとジョコビッチはBH狙いだった。

    3)錦織

    ◯ 錦織の1stサーブ速度は、トップ100では平均的な数字(1st170km/h、2nd140km/h)だが、ティームより1stは10km/h、2ndは15km/h遅い。せめて1stサーブがあと5km/h速くなってナダル並みになれば、もっと楽に試合を進めることができると思うのだが。
    ◯ 錦織はシモン戦で特にアドの1stイン率が76%と絶好調だったが、同じ配球パターン(デュースはランダム、アドは兎に角ワイド一辺倒)で臨んだティーム戦では、一転アドが47%と全く入らなかった。
    ◯ 錦織の対戦相手の配球は、ティームはデュースでワイド、アドも徹底的にワイドだった。

    纏め

     デル・ポトロが試合前にセンターに打つかワイドに打つか一晩悩んだと言っていたが、選手は試合(対戦相手)ごとにサーブの配球パターンを変えている。全試合の記録で一般的な傾向は読めるが、それは必ずしも試合のパターンではない。錦織選手は、絶好調だったシモン戦そのままのパターン(デュースは散らし、アドは兎に角ワイド)でティーム戦に臨んだフシがある。データを駆使して、対戦相手の攻略を練ってるのかなあ?

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  • 【ローラン・ギャロスのサーブ】(まとめのプロット、RGは最後の2ページ)
    注:ローラン・ギャロスのサイトからデータ収集。R1(64試合中)41試合、R2(32試合中28試合)、R3以降は全試合。トーナメント序盤戦のアネックス・コートではデータが存在しない(スピードガンがない)試合があったため。

    [1stサーブ最速vs平均速度]

    ◯ ほとんどの選手は、1stサーブの<最速ー平均>速度が、20±10km/h以内に収まる。
    ◯ 最速と平均速度の差が大きいのは、ティームとヒラルド(46km/h差)、ベルダスコとモンフィス(42km/h差)、PCB、コバリク、ムーテ、ベルッチなど。

    [1stサーブvs2ndサーブ速度]

    ◯ 全選手では、<1st速度ー2nd速度>=33±7km/h。
    ◯ 最も差が小さいのは、カルロビッチ大先生(R1)でたったの12km/h、ムーテ(R1)14km/h、モンフィス(R3)16km/hなど。
    ◯ 最も差が大きいのは、チチパス(R1)53km/h、オッテ(R1)50km/h、クエリー(R2)48km/hなど。

      引用  返信

  • 【ローラン・ギャロスのサーブ】(まとめのプロット)
    注1:マイアミ、モンテ・カルロ、マドリード、ローマ、ローラン・ギャロスのサーブ速度とトップスピンのまとめ。ローラン・ギャロスのトップ・スピンのデータは存在しない。サーブ速度は、レーダー(ローラン・ギャロスのスピード・ガン)またはホーク・アイで測定されている。
    注2:CPI、サーフェスとボール、標高のデータは最初のページにまとめてある。マイアミ(ハード、Penn)、他はクレーでボールは、モンテ・カルロ、マドリード、ローマがDunlop。ローラン・ギャロスはBabolat。

    [サーブ速度]
    ◯ モンテ・カルロとローラン・ギャロスでは、1stサーブvも2ndサーブも他のトーナメントに比べて−4%遅い。
    ◯ 最初マドリード(標高677m)がモンテ・カルロに比べて速いので、高地効果(空気密度が低い)かと思ったがそうではない。何らかの理由(ボール内圧)か単なる系統誤差なのか?
    ◯ サーブ速度はラケットからボールが離れた初速度を測定しているはず(スピード・ガンでは最初にシグナルを受信した瞬間)。初速度は、主にボール(内圧)、ストリング張力、サーブの種類(フラット/スライス/キック)に依存するはずで、サーフェス、気温、湿度、標高(大気、空気密度)には大きく依存しないはず。
    ◯ ボールは、飛行中にDrag forceと重力を受け減速する。Drag forceは空気密度に比例、また速度の2乗に比例する(ボールの空気力学に関する興味深い記事)。マドリードは高地で空気密度が低いのでボールは減速しない。着地後のサーブ速度は、初速度の半分以下とされている(記事)。

    [トップスピン]
    ◯ マドリード(標高677m)のトップスピン率は、フォアハンドもバックハンドも他のトーナメント(標高ほぼ0m)に比べて−6%低い。
    ◯ マイアミ、モンテ・カルロ、ローマのトップスピン率は同じ。

    [考察]
    ツィッターの識者の意見では、
    ◯ モンテ・カルロはクレーでは最も高速サーブが効かないので(実際は他の大会はCPI=21−22だが、モンテ・カルロはCPI=25)、キックサーブを多用した。ローラン・ギャロスはベストオブ5セットで試合時間が長くなる可能性があるので、サーブのパワーに変化を与えた(フラットばかりでなかった)説。ローラン・ギャロスでは、確かにボールが高く跳ねていた印象がある。
    ◯ 高地マドリードでは、空気密度が低いので、ラケットを(僅かながら)速く振ることが出来るので、ボールによりスピンを掛けることができる(でも実際はマドリードのトップスピン率は落ちる方向)。
    ◯ 空気密度が低い高地では、ボールの飛跡のコントロールやショットの深さのコントロールが難しく、選手は高地ではトップスピン率を下げる傾向がある(キトやボゴタで戦術を間違えてトップスピンを打ち続けてミスを量産する選手が毎年いる)。確かにマドリードでは、ティームがナダルを破り、同じくハードヒットのズベレフ弟が決勝に進出したり、通常グラスやハードで活躍するビッグサーバーが上位進出した。

    纏め

    ◯ モンテ・カルロとローラン・ギャロスで、1stサーブvも2ndサーブも速度が遅かったのは、サーフェスがスローで跳ねるので、選手がキック・サーブ(やフラット・サーブ)を多用した可能性がある。
    ◯ マドリードでトップスピン率が低いのは、高地ではトップスピンが効かないので、選手がフラットなショットを選択した可能性がある。
    ◯ いずれにせよ、これらの仮説は今後のトーナメント(特にウインブルドンとUSO)で追跡調査したいと思います。ウインブルドンとUSOではIBM担当なので、ローラン・ギャロスでなかったトップスピンのデータだけでなく、ショット・スピードのデータとかあると面白いのですが。

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  • 禮さん
    全仏とモンテカルロのサーブ関連データと分析、ありがとうございます。さすが、データ・サイエンティストですね。
    数字に疎い私には難しいですが、興味深いです。

    あ、もうハレのドロー出てますよね。ワクワク。

    スレチですが、今夜のノッティンガムSF、大坂vsバーティは テニスデイリー公式サイトでライブ配信予定です。(チャレンジャーのエヴァンズvsグラノリェルスの後)

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  • 今晩は。
    ハレ500のシングルス・ドローが出ましたね。ハレ公式より。
    https://www.gerryweber-open.de/ergebnisse/einzel/
    錦織選手はボトム・ハーフ。アグート選手[4]対抗の第7シード。以下敬称略で。
     1R:予選勝者
     2R:カチャノフ/ズベレフ兄
     QF:アグート
     SF:ズベレフ弟/ガスケ
     F :フェデラー/ティーム
    うん、まずはSFまできっちり勝ち進んでほしいですね。

    ダブルス・ドローも。同じくハレ公式より。
    https://www.gerryweber-open.de/ergebnisse/doppel/
    錦織選手/マクラクラン選手組の初戦はハーセ選手/グラノイェルス兄選手組。注目のシュトルフ選手はやはり同国のプエッツ選手とのペアで。

    禮さま
    何という大作。これからじっくり読ませて頂きます。

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  • ハレ500のドロー、NORICHANさまに先を越されましたね・・・😀🦀👮‍♂️😡

    組み合わせとしては良いかなって思っています。
    後は身体次第ではないでしょうか?

    「個人的な朗報」は予選で大先生が敗退した事でしょうか。負けたとは言え、被ブレイクどころか被BPゼロのタイブレ負けとらしさ全開でしたから、初戦で当たった日にゃ・・・😱😱😱

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  • 錦織君のドロー、いい感じじゃないですか。
    予選勝者って、誰が来るんだろう??とちょいと気になりますが。

    第2回戦でもしカチャノフと当たったら、今度はきっちり最後まで試合して勝ってほしいし、アグートにはウィンブルドンの借りを返して欲しい。
    そうだ、ミーシャにもジュネーブでの借りがあったのでしたね。

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  • 今晩は。
    ゆうたさま
    いえいえ、上には上がいらっしゃいまして。既に浦島太郎さま、下団さまが。
    とにかく錦織選手、来週は「ハレー!ニシコリ」です。このフレーズ、3年前からコメントしている気がする(苦笑)

    ここから先は今後、フォーラムでのみコメントいたしますが、初回(ドロー)のみお許しください。
    ロンドン500が大変なことになっています。
    まずはマレー選手無事復帰。その初戦がキリオス選手! バブリンカ選手のお名前も。もちろんジョコビッチ選手も超迷惑WCで。ナダル選手とデルポトロ選手がOUTとはいえ、こってり感は払拭できるはずもなく…。
    そしてダブルス。何とジョコビッチ選手/バブリンカ選手組がWCで! その初戦がベルディヒ選手/ベルダスコ選手組…。何という濃い1Rでしょう(苦笑)

      引用  返信

  • NORICHANさま
    別に先を越された事に根に持ち、あんな事やこんな事はたまたそーんな事まで画策してはいませんので安心してください(棒)

    FUMAさま
    御指摘の通りに「借り返したい系」が多いんですよね。しかも、まだまだ返しきれていないガスケ選手もいますし。しかし、こういう時に限ってそういう選手が早期敗退する事も多いのが、この世界でも有りますが・・・

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  • FUMAさん,
    借り……………………結構ありますね(^◇^;)
    しかも、結構ほろ苦い思い出…………(T_T)
    錦織選手が辛そうな時期だったな…心身ともに。

    だから今年の芝シーズンは錦織選手が元気に楽しそうにプレー
    していたら、私は満足♪( ´▽`)元気に走り回ってほしい!

    まずは正体不明の予選勝者に勝つことだけを祈ります(⌒▽⌒)
    そのあとですね、1個1個借りたもの返すのは(笑)

      引用  返信

  • ゆうたさん,
    あけびさん,

    去年は特に、「これまで全勝」の選手に負けることもしばしばでしたね。ハレの怪我のことも、外国の記者さんに「ニシコリの年中行事」なんて揶揄されちゃって、むーっときちゃいましたよ。

    今年こそは怪我なく!って本当にそう思いますね。

      引用  返信

  • FUMAさま
    ご返信ありがとうございます。

    御指摘の件以外にも、本来ならスパッと勝つべき相手に「勝つには勝ったけど・・・ね😔」的な勝ち方も多かった気がしますが今年はそれも特にクレーになって少なくなった感じですので「2017年の錦織圭」は超えたかなって思っています。

    後はハチャノフ選手を始め今大会は「2017年の借り」が出来た相手が結構いるので、「借りたモンは返す。小学生でもわかる事でっせ」とミナ⚫️の帝王的なスタンスで今大会は観戦しようかなぁって思います😅😅😅

      引用  返信

  • 禮さん

    作って頂いたサーブのコースの変遷を見ると、一回戦と二回戦は同じような感じですがシモン戦で変えているので、相手によってコースを変えるというのは錦織の戦略にあるような気がします。しかしティエム戦でもシモン戦と同じことをやっているようなので、シモン戦でうまく行ったからとティエム独自の事情は無視して同じコースを続けたという可能性は否めませんね。楽勝した後に負けやすいというのは、こんな理由があるかも。(全くの憶測ですが)

    サーブ速度のデータもありがとうございます。将来は、フラット、キック、スライスの違いもデータに記録されるようになるといいですね。

      引用  返信

  • 錦織選手のハレ1回戦、
    地元のベテラン、マティアス・バッキンガー選手に決まりましたね。
    Stadionで、現地時間6/18(月)12時開始のシュトルフvsバウティスタ-アグートの後の第2試合です。
    第3試合が杉田vsマルテレール。
    今からもう、ワクワクしています。

      引用  返信

  • 錦織選手のハレ初戦は明日、月曜日の第2試合、杉田選手はその後の第3試合とのこと。
    夜の9時頃からの応援しやすい時間帯(^_^)
    ちなみに、相手のバッヒンガー選手は、何と2月のダラスの2回戦で当たった選手とのこと、錦織選手は覚えているのだろうか(笑)?

      引用  返信

  • バッキンガー選手は予選でイストミン選手を倒して本戦に進出しているので、油断できないですね。あ、nakaさん、バッヒンガーって読むんですか?
    ダラスはチャレンジャーだったから、ツアー初対戦という戦績になっているんですね。

      引用  返信

  • だいあんさま
    試合を見ていないのでなんともいえませんが、イストミン選手はシュツットガルトからの連戦でしたので疲れもあったかと思います。
    初戦からドイツ選手ということで、またアウェー感は否めませんがここはサクッと勝ってほしいところですね。
    とにかく怪我なく無事に芝シーズンを過ごして欲しいです。

      引用  返信

  • 試合時間のお知らせありがとうございます(^∇^)
    バッキンガー選手と聞いて、ダラスでの試合をすぐ思い出しました。
    あの大会では一番接戦だったし、バッキンガー選手のプレーも良かった印象
    があったので、オンデマンド見逃し配信で見てきました。
    錦織選手が…………………まだ手首の不安がありありの様子ながら、最後は
    しっかりギアを上げて勝ち切った試合でした。あれから全仏までの復活具合
    が驚異的だったことを改めて実感しました👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏
    いやあ素晴らしい (((o(*゚▽゚*)o)))♡
    1回戦のバッキンガー戦では「あの時の俺とは違うぜ」というプレーを見せて
    くれるのではないでしょうか(笑) 錦織選手が覚えていれば…ですがε-(´∀`; )
    ただ地元選手ということは、芝が得意なんでしょうか?
    2人がどんなプレーをしてくれるのか、楽しみです。

    Zhong−taoさん、ROMさん同様「怪我なく」が一番の願いなので、勝敗より
    もどんなプレーをするのか……できれば楽しんでほしいという気持ちの方が
    強いです( ´ ▽ ` )

    杉田選手、大坂選手もみんながんばれ!!

    関西方面の方、地震の被害が心配です。
    大きな被害になりませんように…。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。