改善すべきはまずは試合運び。今は雌伏の時。バルセロナで捲土重来を(2019モンテカルロ2回戦 vs. エルベール レビュー)

2019 Monte Carlo (Masters 1000)
2nd Round
Pierre-Hugues Herbert def. Kei Nishikori[5], 7-5,6-4

心配された体調の問題は(少なくとも見た目上は)ありませんでした。
最後まで異変なく試合を終えました。

そこは良かったのですが、ブレイクポイントを10回迎えながら1本も取れなかったことが響き敗戦となりました。
それに加えエルベールの勝負所でのプレーが全て素晴らしかったことが重なりました。2ndセットは隙がありませんでした。

それほどミスが多いという感じはありませんした。ミスの数は錦織、エルベールとも同数でした(確か、25本前後)。

ただウィナーの差が圧倒的でした。錦織14(確か)に対しエルベール31。
ブレイクポイントの問題も確かにあったのですが、攻め手に欠いたこととエルベールの決定力の強さもあったので、1つ2つブレイクしたところで、勝ったとは言えない試合だったと思います。

なぜこれほどまでに決められたのか。どうやったらそれを回避出来たのか。
個人的に思う最大の要因は、錦織のエネルギー不足なのかな、と。

比較的簡単にオープンスペースに攻め込まれていましたし、振られてからの返しが弱かった。
攻め込んでおいてからのフィニッシュのショットで差が出ていました。
躊躇なく前に入ってくるエルベールに対し、1テンポ置いてしまう錦織。
簡単な球を決めることができず、ミスもする錦織と、難しいところからでも1本で決めてくるエルベール。

エネルギーの差を感じました。フットワークが少し、落ちているようにも見えます。

あと、テニス界全体の流れとしてどんどんボールがフラットになってきていると思います。
スピンのボールは安定はしますが、時間を与えてしまいます。
スピンのボールの跳ねにも、みんな対応できるようになってきてしまいました。
クレーコートでもポンポン早いタイミングで打つようになってきました。今日のエルベールもそうでした。

錦織は序盤、フレームショットが多く、フォアの調整に苦労しました。
あまり思い切ってフラットにボールを打てる状況ではなかったと思います。
これは今日に限らず、ここ最近はずっとスピン過多のように思っています。

それでも体のエネルギーがあれば、スピンもかかってスピードのあるボールも打てると思いますが、今日はそれができませんでした。

あとはサーブのコースですかね。
1st確率は70%を超えましたが、wonが上がりませんでした。
1stセットを取られたのは、1stサーブをことごとく入れながらもきっちりリターンされ、ミスに繋がったことが原因です。

ブレイクポイントでサーブでポイントを取ってくるエルベールと対照的でした。

すなわち、1stの確率を上げることはそれほど重要ではなくて、入ったらポイントの取れる1stサーブを打つことの方が大事なのです。
まさに、ハモ理論の根幹をなす考え方。

誤解しないでいただきたいのは、1stが入らない方が良いと言っているのではないこと。
クオリティの高いサーブを打って、それが確率高く入るに越したことはありません。

ただ、基本的にはクオリティの高いサーブと、入る確率はトレードオフの関係にあるので、
どっちを取るかとなると、確率よりクオリティですよ、という話しなのです。

2ndセットで1stサーブが4本甘くはいって、全て深くリターンされたとき、次の4ポイントは強く1stサーブを打つ場面がありました。
なので、錦織も体感としてその辺のことは分かっていると思われます。
入れに行ったらやられる、と。
けどどうしても、1stを入れたいと思ってしまう心理は分かります。だから難しい。

エルベールの強みは、ミスしようが錦織が良いショット打ってこようが、お構いなしに次のポイントでガンガン攻撃してくるところにあります。
最近の錦織はそれができていないことが気になります。
その気持ちを取り戻せば、サービスでももっと攻撃的に行けるようになると思います。

その他、キーとなったポイント

  • 1stセット2−1の0−40の3BPチャンス、完全に相手の態勢を崩してあとは入れるだけのドライブボレーをネット。迷いがあったとしか思えない。
  • 4−4の30−40のブレイクポイント。2ndサーブに対し、今日まだ試していない前に入るリターンでタイミング合わずネット。ストローク戦では錦織が有利の状況だったので、後ろからリターンしてラリーに持ち込んだ方が良かった。まったく同じことをロッテルダムのバブリンカ戦でもやったが、ここはチームでよく話合って修正して欲しいと思う。
  • 2ndセットは内容的に1stセットより良かったと思う。ただエルベールがさらに良くなった。2ndセットの中でもどんどん良くなった。1stセット序盤で流れを作れなかったことが最後まで響くというのが最近のパターン。
  • 余裕がないときのクロス偏重が出てしまった。エルベールに先にストレートに展開された。恐れずストレートにもっと打ってほしい。序盤からでも良い。

と、なかなかポジティブになれない結果と内容ではありますが、きっかけ1つの気がします。
ミスで大崩れという試合ではありませんでしたし、相手の調子が良かったことも確かですが、
相手の調子が良かったらいつも負けてしまうようでは困ります。
そこを受け止めて、上手い試合運びで逆転してきたのが錦織圭なのですから、その良さをまずは取り戻したい。
今日くらいの調子でも、これまで多くの試合を勝ってきました。

作戦はショットセレクションが原因で負けることは、錦織らしくないです。
そこは対策は難しくありませんので、バルセロナまでにもう一度自分のテニスを考え直して、復活してほしい。

ツアー3連敗、最近4大会で2勝は辛いですね。でも二度優勝したバルセロナで、疲労もなく調子上向きで迎えてもらって捲土重来と行きましょう。

106 件のコメント

  • プロの試合では、3セットマッチだと流れを止めるのが非常に難しいものなのかもしれませんね。
    5セットなら、あれだけフラットで叩き続けるとどこかに粗が見えてそこを攻めて崩していくチャンスもあるんでしょうが…
    トップ選手はどんどん速いテンポで攻めるスタイルに変わってきているようですので、やはり格下を圧倒するテニスをするには、受けて立つ側がもっと前に入っていかなきゃなんでしょうね。

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  • 錦織選手はもうバルセロナですね。
    ファンにとっては試合がすぐあることは嬉しい。
    自分の生活は錦織選手の予定が最優先、勝てば浮かれまくり負ければ落ち込むけど、次に試合と聞くとすぐワクワクします。

    負けが続いていると大事なポイントほど力が入ったり迷いが生じたりすることもあるかもしれないし、負のスパイラルを意識し過ぎないように会見でもしてるのかもしれないなぁ、なんて思ったり。
    やたら続く咳とか、クレーでの手首とか、体調も気になるところですが。。。

    錦織選手もそうですが他のトップ選手達も苦しんでいるし、テニス界のみならずゴルフの松山選手も水泳の萩野選手等々みんな苦しんでるけど、こういう時ほど応援したい。

    私は、錦織選手がピークを過ぎたとは1ミリも思っていません。(フェデラー選手もこれから来ると言ってくれてたし。)
    失望するには、昨秋やブリスベンでのすんごく強い姿が新鮮過ぎるし超強烈過ぎて、それを語るには早過ぎる。
    あの衝撃的な強さは、何かをきっかけにまた見られると信じて疑いません。

    復帰後、色々新しいことに取り組んで来ていると思いますが、正しい現状把握、緻密な戦略とトレーニング、万全な体調管理がきちんと機能すれば、自信という起爆剤を経て、その自信が次々と新しいスイッチを入れて新(真・神)錦織圭が現れると思っています。
    そのためにも、錦織選手には前を向いて、ガツガツ貪欲に行ってほしい。そして、出来ればそれを楽しむ余地を残して。

    ファンの欲目だろうが何でもいいんです。
    錦織圭のテニスが一番好きなんで。
    付いて行きますよ~。
    さあ、また応援準備態勢に入りますか。
    ということで、今日も元気にそこそこ頑張ります。

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  • aoiですさん,
    とても素晴らしいコメントで、私も元気づけられます。後ろ向きなコメントが目につき、ムカつくやら悔しい思いをしていますが、真の錦織応援団は、こういう時にこそ、錦織を信じて全力応援することだと思います。お互い、バルセロナでの応援、頑張りましょう!

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  • 「ファンを失望させてるのでは〜 」
    と、錦織くんも 辛いのではないでしょうか。
    そんなこと、そんなこと ないです。
    私たちファンも 一緒に苦しみましょうよ!
    そして、次こその勝利に、思いっきり弾けましょう!

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  • ホヤぼうさま, あけびさま,

    ご返信ありがとうございます。
    バルセロナ、楽しみですね。
    錦織選手がもしパワー不足なら、ファンが少しでもパワーを送りたい。
    錦織選手なら転んでもタダでは起きないはず。
    相性の良いバルセロナで自信をつけて、調子を上げていってほしいですね。

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  • このままのジリ打開するには何らかの刺激策や環境の変化は不可欠だと思います。
    フォアが一向に改善されないままではスタートラインに立てません

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  • ジョコビッチ選手対メドベーデフ選手の試合。クレーならではの見応えたっぷりな、凄い試合でした❗
    我慢比べに勝った、しかもジョコビッチ選手に勝利した、メドベーデフ選手、立派なクレーコーターです。
    いやあ、凄い❗体力気力削られたのは、王者のほうだったなんて。
    錦織君も、こんな息詰まる攻防戦が、早く見たいです❗

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  • なっちさま
    しかしメドベージェフ選手は過去のATPのクレーはたった2勝・・・、もはや「何でもあり」になってきている気がします・・・😅😅😅

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  • ゆうたさん。
    果たして、クレーキングは、順当に勝利しましたね。此の試合も、面白かったです。でも、ナダル選手、簡単な勝利ではなかった。ペラ選手?キングを充分苦しめました、良い選手ですね、 ペラ選手。
    あれ?錦織君が、負けちゃってるのに、他の選手の試合をテレビを見ている?イッパシのテニスファンに、私も、なってきたんじゃろか?(錦織君の早期敗退で、私の応援体力は、有り余ってます❗)
    それもこれも、錦織圭君のテニスに魅了され、此のブログ主さまや、皆さんにテニスの面白さを教わったからですね〜。
    ああ、ホントにね、錦鯉たちの思いが、満ちる日が来るといいな❗

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  • なっちさま
    ご返信ありがとうございます。
    錦織選手を入口にして色々な選手を見て楽しむ、とても素晴らしい事だと思います。その事で錦織選手の良さも改めて見える事がありますから。

    かく言う私はフォニーニvsチョリッチを第2セットから見ましたが、脚と右肘にガッツリとテーピングしているフォニーニ選手の方が完全に支配して上質のエンタメとして観客を沸かせまくりました。

    錦織選手が最近勝ちきれず若手に押し切られる事で言われる方もいますし別に否定はしませんが(ここ大事!)、一方で「何か小ちゃいな、その考えって」思ったりもします。

    何故なら、先日も書きましたがフォニーニ選手って昨年のグシュタードから先週のマラケシュまでクレー5大会連続で初戦敗退だったのが今大会でSF進出ですし、破った相手がルブレフ・サーシャそしてチョリッチ選手と思いっ切り次世代ですから。それに比べたら今の錦織選手の状況なんて「小ちゃいな」と。

    まぁ、でもいきなり勝てなくなる事もあり、逆に負け続けていたのがいきなり勝ち進む事もあり、そしてメドベージェフ選手の様な事もある。やはり、今シーズンは「何でもあり」の様相になっていますし、何なら錦織選手のGS初制覇だって・・・有るかもしれませんよ〜😆

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  • 上限値の高い錦織選手ですから、また何かのきっかけでいつ爆発するか分かりませんし、あくまでトップ10プレイヤー、既に実力は証明されています。人間ですから年中試合していれば上手くいかない事なんて出てくるでしょう。
    私は今までの錦織選手の実績で評価していますのであまり直近の大会結果で否定的な気持ちにはなりません。
    不調の原因が何なのか想像しても、それは錦織本人、コーチや関係者でなければ本当のところ分かりませんし、テレビの前の一般人が考える事を当事者や関係者が理解出来ていないともあまり思えません。その上で今出来る最善を尽くしていると捉えていますし、彼らの選択を信じています。

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  • 団長さん、遅くなりましたがレビュー記事ありがとうございます。

    錦織選手にとっても、ファンにとっても辛い時間が続いていますが、「今は雌伏の時」に賛同します。
    少し前インタビューの中で、自分のテニスについて「まだまだ上手くなれると思うので、それが楽しい(だったかな)、楽しみ(だったかな)。」みたいな事を言っていました。
    錦織選手&チーム圭は、これから突入する30代のテニスと体にシフトしながら錦織選手史上最強のテニスを手に入れるために、ビジョンをもって今頑張っているような気がします。☜何の根拠も無い、ただの素人オバサンの感なのですが…。(^^;

    なので、今は何が起きようと(怪我はダメよ)悲観せず、これも錦織選手のテニス人生劇場の一幕と思って応援を続けます。鼻血が出るまで!!

      引用  返信

  • ゆうたさん、
    フォニーニ選手素晴らしい活躍ですね。
    テーピングが痛々しい感じさえしてたのに!
    私もつい遅くまで試合を観てしまいました。
    第2セットの前半までは完全にチョリッチ選手にやられていたのに! ミスも連発だったのに!

    錦織選手の年齢が上がるにつれ、彼より年上の選手の活躍する姿がとても心強く感じます。

    >「クレー5大会連続で初戦敗退だったのが今大会でSF進出」
    いいですねー。フォニーニファンは歓喜していることでしょう。私も嬉しいです。

    >「破った相手がルブレフ・サーシャそしてチョリッチ選手と思いっ切り次世代ですから。それに比べたら今の錦織選手の状況なんて「小ちゃいな」と。」

    そうですね。
    これこそ私たちに今必要な視点なのかもしれません。

      引用  返信

  • さま
    ご返信ありがとうございます。
    錦織選手の現状を考えるとネガティヴ思考になるのは否定はしませんし、むしろ当然だと思っています。

    ただ、錦織選手がATPの流れに取り残されつつある的な考えは流石に違うかなぁっと。

    サーシャ選手は先週のマラケシュ&来週のバルセロナ、チリッチ選手は来週のブダペスト、ハチャノフ選手は再来週のミュンヘンとWCと調子が上がらず「余分な事」をする羽目になる上位選手もいますし、ティーム選手もIW優勝の貯金を切り崩していてお世辞にもシーズン通して好調とは・・・

    風さま御贔屓の「ジャーマン・ダンディ」なコーリー選手に完全に狂わされているジョコビッチ選手も然り、大部分の選手が何らかの問題を抱えているのが今季のここまでATPシーンだと思っています。

    例えると「ほぼ全員が追試を受けている状態」かなっと・・・、違いますかね?😅

    「先述の選手たちはいつか浮上する。しかし錦織選手は浮上しない」的な事も言われる方もいるでしょうが、でもそれに対して説得力ある方って誰もいないんですよねぇ。まさか、年齢なんて安易100%的な考えのみで押し切るピュアな方はいないでしょうし。

    そういう意味では、これからのATPシーンは錦織選手を始め大部分の選手が上位で戦える事を実証する場なんでしょうし、1ファンとしてそれを楽しんで(時に胃をキリキリさせ😅)いこうかなって思っています。

      引用  返信

  • 【ハモのモンテ・カルロ観戦記】

    行って来ましたモンテ・カルロ。モンテ・カルロはカジノで有名ですが、シミュレーションをするときに、乱数(サイコロ)を振ることから、モンテ・カルロ法と言われるくらいデータ解析と関係があります。なので、「データちょうだいったらねえねえねえ」と念仏を唱えると御利益があるらしい鼻血データ教の熱狂的信者としては、以前から行きたいと思っていたのですが、チケットはあっという間にソールド・アウト(後から気がつきましたが、リセール・システムがあるようです)。ところが2週間前に、ひょんなことからQFのチケットがあるので行きませんか?という話が降って湧いて、ウキウキ話に乗ることに。鼻血ブログ熱血ファンでもあるIさん、この場を借りてお礼申し上げます。たいへんありがとうございました。モンテ・カルロのホテルは高いので、電車で20分のニースにホテルを予約、ニースまで直通のTGVがあるので、行きは奮発してリッチなクラス、帰りはマイレージを使ってフツーのクラスを予約しました。

    TGVではチケットの番号と名前を入力すると無料WiFiを使うことが出来て快適です。ですがパリ=ニース間は6時間もかかります(パリ=ミラノとかもTGVで乗り換えなしで行くことが出来ますが、同じくらい時間がかかる)。パリから南仏のアヴィニョンとかエクサン・プロバンスまでは時速300km/h近くで走って3時間くらいなのに、そこからが長い長い3時間。でも久しぶりに地中海をみたら、海を見るたびに「あっ、海や〜」と叫ぶらしい(?)奈良県民の気持ちが良くわかりました。旅行していると小さなドラマに遭遇することが時々あります。後ろ方の席で、TGVがパリを出発した時から割と大きい声で携帯で話すおじいさんがいて、小生の後ろの席のおっさんがついにキレて、「あんたはパリ出発からずっと大声で携帯で話している!」と抗議。ところが周りはおじいさんの味方で、「あなたも皆と同じように老人になると耳が聞こえなくなるのよ」と全くの正論をのたまうお姉さんがいて、周りも全く同意で、おっさんはすごすごと退散。で、やっとニースに到着して、木曜日の夕方に駅前のホテルにチェックインしました。

    前書きが長くなりましたが、金曜日のQF当日朝は、TERというローカル電車に乗ってニースからモンテ・カルロへ。チケットは事前に販売機で買うことができます。片道3.5から4.1ユーロで20分です。ところが、朝10時なのに東京の通勤列車かと思うような、押すな押すなの乗客で溢れかえっており、皆テニス観戦に向かう人たちのようです。言葉を聞いていると、なぜかイギリス人とイタリア人多し。次の日曜日はイースター(フランスではパックPâques)なので休暇で観光客多し(自分もそうだろ)。モンテ・カルロ駅到着後、そこからモンテ・カルロMS会場へのナベット・バス(無料、10分くらい)へ接続。ここでトリビア、モンテ・カルロMSですが、会場のモンテ・カルロ・カントリー・クラブはモナコ公国でなくて、東側のフランス領のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、アルプ=マリティーム県、ロクブリュヌ=カップ=マルタンというところです。なのでモナコからは東に少しはずれたところにあります。モナコ中心部から徒歩でも歩けない距離ではないですが、遠いです。ナダルの試合途中に、モナコ大公が観戦に訪れているのに気づきましたが、フランス領の土地なので、モナコ公国の人が堂々と貴賓席の中央に座ってるのは、本当は変な話なんですが(笑)。

    モンテ・カルロMSは初めてなので、とりあへず会場を一周。テニス会場は10分もあれば一周することができるくら狭いです。前は海、後ろは崖なので、テニスコートも段々畑のように。到着後、午前10時半頃に一番上のコートにいってみると、ちょうどナダルがコート8で練習中。錦織は水曜日に練習していたらしいですが、木曜日にはすでにバルセロナに移動したようで全くのすれ違いでした。会場では、PUBLIC ROLEX MASTERSという無料WiFiが飛んでおり繋がりました(電波中毒)。あいにく当日は風がとても強く、時折風速45km/h(12.5m/s)以上の突風でプレーが出来ないほどです。

    QFの第1試合、ラヨビッチvsソネゴ、ソネゴには熱狂的なイタリア人ファン(イタリアは近いのでイタリア人が多かった)がいましたが、ショットの精度も勢いもラヨビッチの方がソネゴよりかなり上にみえました。ラヨビッチは、フォアも片手バックハンドも堅実でミスが少なく、さすがにマイアミで錦織を破っただけのことはあると思いました。ラヨビッチ、以前からイケメンだと思っているのですが(話がテニスと関係ない)。この後の試合でジョコビッチが勝てば、セルビア勢対決のSFになります。

    QFの第2試合、ジョコビッチvsメドヴェデフ 、やっぱり試合開始前からバナナを食べていたメドヴェデフ(笑)。 二人のラリーのレベルは高く、メドヴェデフはFHもBHもミスせず、二人とも低いスライスもミスせず返します。立ち上がりジョコにミスが目立ち、最初のゲームでいきなり被ブレーク。試合序盤、昼飯時なのか周りの観客は帰って来ません。ジョコを見るたびに手足長い(リーチがある)なあと思うのですが、大柄なメドヴェデフは一見ドタドタのフットワークながら、左右に振られても3歩か4歩であっという間に追いついてしまいます。ミスが目立つジョコですが、執拗なドロップ攻撃で第2セットを取り返して、ファイナルセット突入。この頃には、金曜日午後のイースター休暇の週末モードとなり、観客席がほぼ満席になり、(自分の、笑)南仏モードが高まります。肉眼では気が付きませんでしたが、カメラでズームすると、メドヴェデフは両太股内側に黒いテーピングをしています。試合途中にキネが出てきましたが、メドヴェデフの動きは悪くないように見えました。結局、第3セットもメドヴェデフが再びブレークして、試合が決まりました。ジョコビッチのコンディションが悪かったのかもしれませんが、ミスをしないシモン沼の正統的後継者のメドヴェデフのプレーが光りました。最後は鮮やかなBHウィナー。

    朝からおにぎり2個とバナナ1本しか食べてないので、午後3時頃にはお腹がすいてきて、遠くの木が丸々太ってうまそうなエビ天のしっぽに見えた。名古屋のみなさん、是非来年現地で名古屋城のシャチホコをご確認ください(笑)。

    QFの第3試合、ナダルvsペラもナダルが被ブレークスタート。だがナダルが直ぐにブレークバック。ギド・ペラ、初めてみましたが、シュアなプレーでいい選手ですね。その後もブレーク合戦に。ナダルが3ゲーム連続の披ブレークで会場がざわつきます。特にナダルのFHが不調にみえました。金曜日は乾いてやや気温が上がって、寒かったそれまでとコンディションがだいぶ違うのでしょうか。ナダル、披ブレーク4つ(?)くらいの時に、テンションを変えたラケットが届けられました。第1セットは、ブレーク合戦の結果タイブレ突入しましたが、この頃にはナダルのプレーが良くなって、タイブレを圧倒しました。ペラはセット間にピルを飲んおり、試合は一方的になるかもと思いましたが、ペラは最後まで意地をみせた試合でした。ペラといいクレーコーターで個性的で良い選手が多く、クレーは観戦していて面白いですね。ナダルが勝って皆ハッピーで、第2セット、ナダルがペラのグラウンド・スマッシュを火が吹くような見事なカウンター(たぶん試合の最速ショット)で返して、観客は床を踏み鳴らして拍手大喝采。モンテ・カルロ、見栄えはいいですが、構造はアルミの櫓を組んでいる「ポチョムキン村」状態(笑)なので、あんまり客が暴れると観客席が崩壊する、とまでは思いませんでしたが。

    細かい話ですが、ナダルはゲーム終了後コートチェンジの時に、必ずペラを先に通します。ペラがまだ10m先にいても、ボールパーソンからタオル貰って汗を拭いて時間つぶしながら待ってます(笑)。コートマナーが良いのに感心しました。たぶんジョコはやってない(笑)。ナダルの試合中、太陽はまだ高いが会場はやや涼しくなって、テニスにはプレーも観戦にも好コンディションでした。ところが、試合途中に緑の帽子を被った巨大なおっさんが何処からか移動してきて目の前に座り、前が見えねーじゃねーか状態になったので、こちらが席を一つ横に移動しませした。その巨大なおっさんは、小生の隣で足を前に投げ出していた(多分)米国人の若い兄ちゃんと、「俺の前に座るな、チケット持ってんのか?」、「お前こそちゃんとチケット持ってんのか?」とネチネチやり合う小さいトラブルになってましたが、こういう厚顔無恥な観客って絶対にいますよね。まあクラッシック・コンサートではガラ空きだと、係員が前に詰めて良いと言うことはありますが。あと、会場をよく見渡すと、ホーク・アイのカメラが設置されているのが分かります。コートエンドは、いつものようにそれぞれ3台づつで、山側は、レストランのある階、海側は最上段とカメラの櫓にカメラが取り付けてあります。クレーでは較正が難しいので、ホークアイは正式には使われませんが。

    最後のQFの第4試合になると、会場は少し冷え込んで、東側スタンド上部に陽は残っているけれども、照明が入りました。観客は思ったほど減りません。なぜかというと、フォニーニ応援のイタリア人観客が多いから。巨大なおっさんどころか、イタリア人応援客は皆何処からか移ってききて、勝手に前の方に座ってます(笑)。前も後ろも周りはイタリア人観客だらになり、ミャーミャーみゃーみゃー五月蝿い。ファビオは、第1セットはミスが多く、やる気なさそう(笑)ですが、時々目の覚めるようなウイナーを放ちます。しかしフォニーニは右腕(?)のメディカルケアを受けており、こりゃチョリッチの一方的な試合になるかと思って(と思ってたら、後からチェックしたらなんとフォニーニが逆転で勝ってた!)、第1セット終了後会場を後にしました。本当は最後まで観るべきだったけど、午後7時半になってニースに帰るTERが極端に少なくなるので、混雑を避けるため早めに会場を出ることにしました。

    夜は、折角ニースに来たので、海岸沿いの散歩道Promenade des Anglaisに行ってみました。ちょうど(ほぼ完璧な)満月が登って来てました。「圭、うふっ」などとはおっさんは絶対に書けないので、「バカヤロー、ハモ様がご来賓なのにQFくらい残っとかんかい!」と、某女史に倣って砂浜に落書きしてくるべきだったかと後から思いましたが、後の祭りでした(笑)。

    錦織の試合ではなく、気楽にかつ黙って(笑)観戦となりましたが、流石にQFで全試合楽しめました。来年は錦織がまたモンテ・カルロで大暴れしてくれることを期待しています。特に名古屋のみなさん、是非名古屋城の金のシャチホコを見に行くだけでも価値があります!(いやないか、笑)。また会場でツィートしていると、以前「ハモさんですか?」と聞かれたことがありましたが(なぜバレる?)、今回はツィートに反応してくださった現地観戦の方が何人かおられました。ありがとうございました。小生同様に楽しまれたことと思います。

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  • ラヨビッチ選手すごい!!
    素晴らしいテニスで準決勝進出!
    錦織選手を破っただけの実力を見せてくれました。
    おめでとうございます!

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  • ハモさん,

    ちょっぴし長かったですが、楽しんで拝読いたしました(笑
    TGVのおじいさんのドラマ、周りが擁護する様子は海外ならではですね。緑の帽子の巨大オッさんと若者のやりとりとか。イタリア人だらけのフォニーニ戦(笑
    海に崖に、どの試合会場よりも景観は素晴らしいですよね。

    ハモさんが現地で観戦されてた時は私はGAORAで寝落ちながら全試合みてました。
    ジョコ戦は、圭が調子悪い時とシンクロするようにジョコも今ひとつなのがおかしいやら、悔しいやら。

    ナダルもシード勢皆消えちゃう?って感じでしたが、さすがの逆転でしたね。
    “ナダルはゲーム終了後コートチェンジの時に、必ずペラを先に通します。ペラがまだ10m先にいても、ボールパーソンからタオル貰って汗を拭いて時間つぶしながら待ってます”
    はい、私もナダルのこの行為は素晴らしいなぁ、といつも感じます。
    ウォーミングアップの時も紹介されると手を上げ、試合に負けた相手選手が退場する時は拍手を送る。ナダルの毛髪が寂しくなってきたとこばかり気にしてはいません!

    あ、セルビア🇷🇸ラヨビッチが決勝進出!
    セルビアはジョコだけじゃないですね。
    次はナダルVフォニーニ戦が始まります。すごいイタリア人⁉️

    来週のバルセロナ、圭初戦はシュワちゃん。
    シュワには勝ち越し中なので、これで調子が戻るといいですね。

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  • ゆうたさん
    コーリィのことを「ジャーマン・ダンディ」(お目が高い!)と・・。ありがとうございます。
    今の男子テニス界はすごい混戦模様に突入しましたが、
    混戦に参加しているのはネクトジェネばかりではない、
    様々な世代が台頭してきてます。(コーリィも35歳ですし・・。)
    年齢じゃないんですね。
    錦織選手もまだまだこれからですよー。

    ハモさん
    【ハモのモンテ・カルロ観戦記】楽しく読ませていただきました。
    >「来年は錦織がまたモンテ・カルロで大暴れしてくれることを期待しています。」
    激しく同意します。

      引用  返信

  • 団長さん、レビュー記事を読み返し、あらためて納得しています。エルベール戦以来、しばらく意気消沈していたのですが、皆さんのコメントにも励まされて立ち直りました(笑)。バルセロナと全仏での錦織選手の活躍に期待します。

    禮さん、楽しいたのしいモンテカルロ観戦レポ、ありがとうございます。QFの臨場感が伝わってきました。山と海のコントラストが美しい会場ですが、シャチホコもちゃんとあるんですか~。行ってみたいなあ。

    ラヨビッチ選手、ここ数週間の躍進ぶりはめざましいものがありますね。今日のメドベージェフ戦でもフットワークよく、ショットにもキレがあるように見えました。祝・決勝進出。

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  • 神よ、改めえないものをあるがままに受け入れるれる心の平安と、改めうるものを改める不屈の意思と、たびたび失敗を繰り返さぬ幸運をわれに与えたまえ。
    – スティーヴン・キング

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  • ハモ部長の観戦記を楽しく拝読しました。
    モンテカルロって、独特の雰囲気がありますね。TV画面からも南仏の香りが立ち昇ってくるように感じます。海辺の近くにあって海風が強いんでしょうか、今日の試合でも赤い土煙が舞い、選手にとっては決してやりやすいコートではなさそうですが…。
    今日はラヨビッチの逆転勝利が何と言っても素晴らしかったです。イケメンかどうかは「?」ですが、勝利直後のニコッと笑った顔が素敵で、なかなかの好青年! 棒立ち(失礼!構えからそう見えるんです)メドベージェフの長身の利点を生かした粘り強いテニスとか、色気ムンムンフォニーニの閃光のように時折センスを煌めかせるセクシーなテニスとか、土魔人ナダルの曲がる魔球と対照的(?)に紳士的なコートマナーとか、ナダルを苦しめたペラとか、本当に今回のモンテカルロは魅力ある選手が多くて見所満載ですね。錦織君がすれ違いの恋人のように立ち去った後で残念にお感じでしょうが、十分にライブ観戦を楽しまれた様子が伝わってきます。
    それにしても、テニス観戦に向かう乗客で満員電車になるなんて、なんて素敵なんだろう!そういう状況そのものがもう羨ましいです。どうぞ、前に座った巨大なおっさんや床を踏み鳴らして壊しそうになる観客や五月蝿いイタリア人観客を、許してあげてください(笑)

      引用  返信

  • ハモさん。モンテカルロ観戦記、ありがとうございます。面白い小噺がいっぱい、クスクス笑いながら楽しみました。どのスポーツでも、準々決勝が一番面白いといいますもんね。錦織君がいないのは、ホントに残念でした。

    ラヨビッチ選手、鮮やかな1stセットの大逆転、2ndセットは、圧巻でした。実力は、モンモノ❗とお見逸れしました。メドベ選手、昨日とは打って変わった展開、残念でした。ホントに何が起こるか分からない。だから面白いのでしょうね。さて、もう一つの準決勝は、果たして?

      引用  返信

  • ハモ部長様

    素晴らしい観戦記ありがとうございました。いろんな場面や景色が目に浮かぶ様でした。旅行気分を味わうことが出来てとても楽しませていただきました😊

    確かに美味しそう⁉︎なエビ天のしっぽですね🤣🤣🤣

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  • フォニーニ選手がナダル選手を破って決勝進出!
    おめでとうございます。

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  • フォニーニ選手がナダル選手にも勝った!!!
    ねっ? 今季のATPは何でも有りでしょ?😀

    これで来週のバルセロナは錦織・サーシャ・ティーム・ハチャノフ選手に続いて、ナダル選手までも「追試受験者リスト」の仲間入りですね。

    ちなみに既に合格して追試に全く縁遠いのはは「フェデラー生徒会長」ぐらいでしょうかねぇ〜?🤓

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  • 2019/04/20 22:31:25 のコメントでも書きましたが、
    男子テニス界は混戦時代に突入の様相です。
    錦織選手にもきっとチャンスが訪れるはず。
    長い間続いてきたビッグ4体制が崩れて、
    いつかこういう日が来ると言われてきました。
    この混戦に参加しているのは若い世代ばかりじゃない、
    いろんな世代の選手が壁を乗り越えています。
    ファンも精神が試されますが、
    ここはもう応援あるのみ!です。

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  • びっくり、驚きました❗途中フォニーニ選手、どうしちゃったの?と、逆に思ったほどでした。クレーのナダル選手を粉砕、ゾーン状態 のフォニーニ選手でした。(フォニーニ選手の、小出っ腹は、実は腹筋だったのね、失礼。)
    フォニーニ選手、ラヨビッチ選手、決勝進出おめでとう。いやあ、ホントに予想外、なんでもあり❗状態
    錦織君にも絶対チャンスは、くるよ❗

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  • ハモ部長さま
    モンテカルロ現地観戦記楽しく読ませて頂きました。地中海を見ながらテニス…素敵ですね。Twitterも拝見いたしました。奥様の手作り弁当も愛情たっぷり〜。
    海外観戦は思い切りが必要なのですが、やはり主婦は家族に迷惑かからない時期を考えてしまいます。でも、千里の道も一歩から!まずは軍資金稼ぎから始めました(^ ^)。
    ナダル選手のコートチェンジ、あまのじゃくな私はマナーの良さではなくルーティンの1つと考えておりました。さらには「おら、待ってやってんだからさっさと移動しろよ!」と圧力かけているのかと…(๑˃̵ᴗ˂̵)。あ、否定ではありませんよ?コート脇だって戦場の一部ですので精神的な駆け引きもとても大事です。

    はてさて決勝戦は予想を裏切りましたがラテン系クレーコーター対セルビア人選手!どんな結果が待っているのか楽しみです。

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  • 群雄割拠の時代に戻ってきましたかね~(。´・ω・)?
    フェデラー選手の覚醒以降の一部の上位選手による寡占状態が長く続いたのが異例の事態であって、本来の面白い状況になりつつあります。
    まあ、制度上「150位以内なら誰でも1年でトップ(10)に来れる」のは難しいですが、トップ50以内なら誰でもチャンスがある時代になってほしいですねm(__)m

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  • ハモさん,
    『ハモのモンテ・カルロ観戦記』楽しく読ませていただきました。
    モンテカルロの大会は、観客から滲み出る雰囲気や、選手が飲むお高そうな水やスポーツドリンク(ボトルの首が長ーいやつ)等、会場全体にセレブ感が溢れているなーと思って毎年観ています。
    でも観客席はアルミの櫓なんですね。セレブたるもの見えないところにも気を使わなくては駄目ですね(笑)。行けない者のひがみです(笑)。
    それと「せっかく観に来たのにQFくらい残っとかんかい!」は錦鯉の本音ですよね。
    満月の夜、海岸沿いの散歩道を歩いている哀愁漂うハモさんを想像したら、少しキュンとしました。(^^)

    いつも世界中の色々な事を教えて頂き、また手間の掛かるデータ分析にも感謝しております。

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  • 上記のコメントの
    ×セレブたるもの → 〇セレブが集う大会なので  です。m(__)m

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  • ハモ部長さま

    少々難解なお方だと勝手に思っていたのですが、モンテカルロへのはしゃぎっぷりが!
    特に前書き、序文と後書き?が なんとも言えず。クスクス わはは。
    普段の難解ハモ論教授の話からは想像できない、小学生の遠足のワクワク間と、『あーこれが、錦鯉応援団遠征ならば〜』がちらほら見え隠れ。
    お人柄ですね。今度、小学生でもわかるハモ理論を、是非!

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  • みんな、真実から目をそらしているとしか思えない。ジョコビッチやナダルが負けたから、フォニーニやラヨビッチが決勝に進出したからと言って、何でもありだという理論で、今後の錦織が楽しみだという楽観的な憶測? 唯一、「錦織のフォア」さんが錦織の問題を的確に指摘しているが、この全体的に妙に楽観的でハイテンションな雰囲気は何だろう? 不安の裏返し?

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  • その通りです。錦織君の全盛期は終わりました。全豪オープンのブスタ戦の1セット目で確信しました。

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  • 楽観も悲観もそれは見る側の心理であって、真実は誰にも分かりませんね。
    ピークは過ぎたかもしれないし、そうでないかもしれない。
    現役が終わった時に、あの時がピークだったと語れば良いのではないでしょうか。

    これからMSやGSを優勝したりキャリアハイを更新したりすることもあるかもしれないし、
    逆に、トップ10どころかトップ30、トップ50陥落だってありえる。

    どちらの心情も少なからず皆さん持ち合わせていると思うので、
    『もう応援するのが辛い』『期待出来ない』というのであれば距離を置けばいいし、
    『まだまだ期待出来る』と思えば熱量を持って応援すればいい。

    自分が応援するのにストレスフリーなやり方を選んで、別に考え方を相手に強制することでもないし、ただ最低限、錦織選手や他者を貶めるようなことを言わなければ良いのではないでしょうか。

    とりあえず自分は、錦織選手が現役生活を終えると決断するその日まで『まだまだやれる』と期待を持って応援しようと思います。

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  • ケガ以外で錦織圭がここまで落ち込んだのは過去にない
    ケガかもしれませんが?
    何の根拠もないのにいつかはやってくれると言い、楽観的でないと後ろ向きと発言してしまう人達こそまるで戦前の陸軍作戦参謀と当時のマスコミみたいで気持ち悪い
    去年の手首をやってしまう直前と似てるけど、あの時よりも今の方が深刻でしょう
    去年からの復帰から今年のブリスベンまで飛ばしに飛ばしましたからね
    精神的な疲労に加えて身体が悲鳴をあげても仕方ないと思います
    騙し騙しやってるとしか思えません
    手首の手術も視野にいれてもいいのではないかと思います
    錦織圭の身体からして毎年確実にトップに君臨するのがどだい無理な話でしょう
    よしんば大きなケガしてなくてもおそらく手首は万全でないしテニス事態の錦織圭の取り組み方も変えない限り復活は難しいかと思います
    才能だけに頼ってきた天才ですがジョコビッチやマレーやナダルやフェデラーのようなストイックさと研究熱心さと自己管理は今の錦織圭からは感じません
    何かしらそういったテニスに取り組む姿勢は試合や本人の表情や全体の本人のもってるオーラや記者会見等々て感じるものなのですか錦織圭はまだまだもって生まれた天分だけでテニスをしてるでしょう
    本人は努力してるつもりでしょうがてぎてないと断言します
    僕は同じように天才肌で一度はとことん落ちこんで復活したアガシーのようになって欲しいです
    戦略的にも同じ事の繰り返しで同じ失敗を重ねてるだけですしね
    トップがピークを過ぎかけてる今がチャンスなのに一緒にピークを過ぎてくるのは悔し過ぎるのでなんとか復活して欲しいですね

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  • aoiですさま
    100%同意です。
    考え方なんて人それぞれですし、その違いを楽しめれば良いかなぁって思っています。

    錦織選手の今後の浮沈に関しては正直分からないというのが本音です。今の現状は悪いが直ぐに復活出来るという考え方の論も、そのままずっと浮上しないという考え方の論も共にイマイチ説得力に欠けるかなぁっと。ただ1つだけ確かなのは、違う考え方であろうとも錦織選手が勝てば嬉しいんだろうなぁっと。

    今季23大会中優勝者が22人、らしく無い上位陣の序盤敗退ドミノ、それに伴う上位陣のWCによる追加参戦の続出etc.・・・、今季のATPはやはり「何でも有り」な状態になっていると感じています。

    このATPシーンで錦織選手がどの様に立ち回っていくのか、幾らファンがあれこれ言ったところで錦織選手のみがそれを実証していく事ですので今週のバルセロナも応援📣📣📣したと思います。

    https://mobile.twitter.com/tarodaniel93/status/1119499479483392000

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  • 年度末も何とか目途がつき、久々にこちらを覗いたらやっぱりな荒れ具合。

    男子テニスって、デビスカップ除いて全てトーナメントですよね? 総当たりで同じ相手とホーム&アウェイで何回も対戦を繰り返し、1年を通じての勝敗でリーグを制するわけではないですよね?
    例えば32ドローの大会で同じドロー数の予選があったとすると、選手は総勢64人。1人のチャンピオンと63人の敗者を決める大会ですよね?

    その1人のチャンピオンになれず、63人の敗者側に回ったからといって、たかだかファンごとき(敢えて言います)に、「ピークは過ぎた」だの「陣営刷新」だの「戦略不足」だの「貪欲さが感じられない」だの。応援するはずのファンにそんなことを言われる選手が哀れ。
    噴飯ものです。何で上からそんなことが言えるのか不思議でならないです。

    大雑把に考えても、64ドローで同じ数の予選なら1人のチャンピオンと127人の敗者、グランドスラムなら1人のチャンピオンと255人の敗者。
    その1人のチャンピオンになるのがどれだけ困難なことかは皆さんご存じのはずでしょう。

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  • 応援、批評、スポーツ観戦には醍醐味だと思います。
    ただ努力不足って言葉だけは、失礼だと思います。
    自己のストイックさなど、表現するタイプしないタイプいると思います。
    目に見えない予測でしか言えない事で、ネガティブな事は言わないほうがいいと思う。
    本当だったら、錦織がブログを通じてもっといろいろな事に触れて、
    状況を語ってほしいけど、そんな機会も半ば狂ったファンに潰されたような印象を受けます。
    (試合前後の錦織のコメントはあまりあてにならない・・・。)

    以前のジョコのように、コーチから明確に練習不足を指摘されるようになったら、
    不安を表明しても良いと思いますが・・・・。チャンはそんな事言ったことないですしね。

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  • 妙に楽天的でハイテンションな理由は……(ド、ドン)……………カンタン 笑

    このブログが「錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ」だから……👆(チコ風)

    鼻血が出るほどいい試合の時だけ応援するんじゃなくて、応援し続けるブログだから
    だと思います。

    錦織圭という選手に対していろいろな見方があるのは知っているし、知人でも見切る
    ような発言をする人はいるし、そういう人がいても当たり前かな。
    同じ事象を見ても人によって180度捉え方が違うことも了解してる。

    ただここは応援し続けるブログだから、色々錦織選手の課題は理解しているし、厳しい
    プロテニス界のことも重々承知した上で、錦織圭の可能性を信じて応援していると私は
    解釈しています。
    錦織選手に限界を感じてもうダメだと感じるのは全く自由なんです。でも、それをわざ
    わざ応援し続けているブログに発信する必要はないんじゃないかな?不安の裏返しか?
    とおっしゃるけど、応援し続けているブログにわざわざ錦織はもうダメと言いに来るこ
    との方が不安の裏返しなのかな?と感じてしまいますね、私は。錦織選手のプレーへの
    ダメ出しのことじゃありませんよ。ここをもっと頑張って!こうするといいのになどは
    団長さん自ら大いに語っているわけだし、それを読むのも楽しみだし。ただ錦織はもう
    ダメと決めつけて全否定するためにここに来るのはどうかな?と思っているだけなんです。

    楽天、上海、ウィーン、ブリスベンと信じられないほどの好調時のプレーが目に焼き付
    ていますが、それはまだわずか半年前からのこと。苦しい時期があってこその進化が楽
    しみなのは、強がりでもなんでもなく、普通に思っていることなんです。

    バルセロナもすぐ目の前(´⊙ω⊙`) オペルカ選手はビッグサーバーな上にストローク戦も
    なかなかやるし、フリッツ選手も一皮向けて強くなってると思うし、どちらがきても
    ノッっている若手。相変わらず初戦から厳しい相手だけど、勝たなくちゃ上に進めない
    トーナメント。がんばれ!錦織選手╰(*´︶`*)╯♡
    願わくば心配のネタとなっている課題の1つだけでも改善させた姿を見せてクレー!!
    ブログ平和のためにも❤️ (冗談🤭)

      引用  返信

  • 今回の錦織の初戦敗退はけっこうショックでした。
    ドバイ、インディアンウェルズ、マイアミと全く錦織らしくない敗退をしたあとの、去年は怪我明けにもかかわらず決勝まで辿り着いたモンテカルロです。クレーになれば気持ちも変わる・・・と言ったのは錦織本人だったはず。
    それがふたを開けて見れば、更にらしくない状態でのストレート負け。フットワークも粘りもない、錦織とは思えないプレー内容だったように思います。

    だからといって、錦織が終わったなんて私は1㎜たりとも思っていません。
    ただ、何かしら現在の状況を変える必要はあるんじゃないかと思っています。
    そんなことを書きました。
    https://yuri-san.com/tennis215/

    目が覚めるような素晴らしいプレーでブリスベンを優勝したのはたった3か月前です。

    できること、選択肢は沢山あるはずです。
    何とか再浮上して、トップレベルのフォームに戻して欲しいです。
    そうすれば必ず結果もまたついてきます。

      引用  返信

  • たとえ否定的な内容でも根底に錦織愛を感じる意見もあります。そんな意見は読んでいて嫌な気持ちにはなりません。
    多分ですが、そんな方々は錦織選手の才能を認めているからこそ、もっと出来るのに勿体ないとか、焦りのような感情を抑えきれなくてコメントされているんだろうなぁと思っています。(違ってたらゴメンナサイ)

    自分の場合、錦織選手のテニスを応援することが、ふと気が付けば自分の人生の一部分になっていて、平凡な主婦の生活に刺激を与えて貰っています。
    しかし錦織選手のテニスを楽しめるのも引退するまでの期間限定であること、しかも残り少なくなってきたという現実を考えた時、同じ時間を過ごすならネガティブな気持ちに支配されて時間を過ごすより、楽観的と言われようが、いつか必ずGS、MSで優勝できると信じ前向きな気持ちで過ごした方がいいと思うようになりました。まあ素人なのでそんな考えになれるのかもしれませんが…。
    そうは言っても人間が出来ていないので、相変わらず負けた時は落ち込み、ここを読んで元気になる。
    不安と安堵の繰り返しなんですけど…。(^^;)

    あとはaoiですさんの意見に賛成です。
    まあ何が真実かは誰もわかりません(@_@)。何を信じるかでしょうか。

      引用  返信

  • マスターズ初制覇のフォニー二、おめでとうございます。
    1回戦対ルブレフ戦は1セットダウン、2セット目も1ブレイクダウン、もう少しで2ブレイクダウンの危機をゲーム10分以上の末踏みとどまってからの巻き返しでした。足にはテーピングしてたしMTOも取ったし、そこからよく優勝まで漕ぎつけましたね。
    何事にも「絶対」なんてない、ってことの一つの例でもあると思います。

    物事の考え方、感じ方、捉え方は千差万別です。どれが正しくてどれが間違っているかなんて
    結局は後から振り返った時にしかわからないことなのかもしれません。
    どんな考え方を持つこともどんな意見を言うことも個人の自由です。「愛する」が故に感じる「不安」もよくわかります。ただ、ここはみんなで錦織圭を「応援」しましょうという場ですよね。自分の書くことが圭くんを「応援」することになるのか?ただ自分の気を晴らしたいだけなのか?自分の独り言として心の中だけですませるってことも立派な応援になることだってあるように思います。(なんて書いちゃうと、私も書いていいのかしら??になってしまいますが)

    さて、バルセロナ大会。あのシュワルツマンでさえ予選からの出場ということにさっき気がついて驚いています。そんな熾烈な戦いの場でトップ10内をキープしレースランキングも11位、本当に立派です。一緒に練習すると、自分の調子が上がると言っていた、そのシュワルツマンとダブルスも組んでいて、楽しみな大会です。私は圭くんがラケットを置く(?)その日まで、とにかく彼を信じて応援あるのみです。

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  • このブログに載る楽観論も悲観論も、結局は錦織を心配しての事と思ってます。
    こう言う私は、よくアンケートに有る「どちらとも言えない」という最も嫌いな答えになってしまうのですが……😱
    それは、推測でしか本当の事は判らないから。
    もしかしたら錦織本人も陣営内も、不調の要因を掴みきれてないのでは? 怪我の影響か、疲労の蓄積か、スランプなのか、負の連鎖?か。
    取り切るべき所を取り切れないミスが続くのは、研究不足か、意欲や粘り、フットワークに翳りが…?
    判っていても言わないという事もありますし!
    いちテニスファン、錦織ファンとして私は、トーナメントの厳しさ、男子ツアーの厳しさも承知の上で本音は、せめて準々位に残って欲しいといつも思っています!
    だから早期敗退した時は、悔しさをこらえて我慢してやり過ごし、次の試合を待つのみ……この繰り返し!です。
    結局言いたいのは、錦織を応援出来る幸せは、時々味わう嬉しさと、多くの我慢と辛さも共有してる事だと! 
    錦織が現役でいる限り、これからも何が起こるか判らないけど、応援するのみ! 
    MSでの優勝の希望は捨ててません❗❗
    今のテニス界の状況と、昨日の決勝戦を観ていて、その思いが強くなりました❗

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  • 錦織選手のバルセロナ初戦の相手はフリッツ選手に決まりました。

    今日の相手が「2代目大先生」ことオペルカ選手でしたので全く参考にならない試合でしたが、先週のモンテカルロMSではシュワルツマン選手に完勝するなどしているので油断は禁物です。

    とはいえ、この後のクレーシーズンで戦っていくには是が非でも勝って欲しい試合でもあります。

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  • フリッツは、21歳、193センチメートルと若く、身長も高く当然、サーブも良く、ストロークもそれなりの選手。1回戦の相手としては、強敵だけど、ある意味、錦織の今の力を見るには良い相手かも。今回は、内容はどうであれ、勝ちにこだわり、何としても勝ちきってもらいたい!ここの皆は、全力応援しているぞ。少しでもこの皆の応援の力が錦織に届いてもらいたい。頑張れ、圭!

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  • WOWOWオンデマンドで西岡戦を見てたら明日のフリッツ戦が日本時間1800の第一試合とアナウンスが、、、。
    GAORAかBS朝日は生放送出来るのか?
    ところで
    プリッツは前回対戦時に既出ですね。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。