200903インディアンウェルス | 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ
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Die-Hard Nishikori Aficionado

インディアンウェルスレポートbyもうひとりのきょうこさん その5(後編・最終回)

火曜日, 3月 24th, 2009

もうひとりのきょうこさんによるインディアンウェルスレポート、最終回です。
大作、ありがとうございました。

このシリーズの過去の回は以下のリンクよりお楽しみください。

その1
その2 初テニス観戦の巻
その3
その4 「15-0のラブは思いやりの愛の巻」
その5前編 「ストリンガーはご近所さんの巻」

駐車場に戻る途中で、ある重大なことに気づいた。

そういえば、あたし、どこに車とめたんだっけ?

くるま……

脳の記憶を急いで巻き戻す。

車をとめた後、そのままトイレに行って、センターコートの入り口まで走っていって…。

やっちゃったんだ!

わき目もふらず、真っすぐ行っちゃったから、どこにとめたのかわかんないって事?!

仕方なくガードマンの方に事情を言い、駐車場係の人と一緒にさがすことになった。

カートに乗って迎えに来てくれたのはビルさん。

大変だったねー。 で、本当に何も覚えてないのかい?

はい。

あーそう。 じゃ、探しましょうか。

あまりにも広すぎるガランとした空き地のような駐車場を斜めに横切る。

しばし、ビルさんとの深夜のドライヴデートをする事になった。

途中、急にカーブで曲がった時、Gがかかって、外側に振り落とされそうになりながら、

必死でカートにしがみついた。

こんなに猛スピードで運転するなら、シードベルトが欲しいよ はぁぁぁぁ(汗)。

端から順番に見ていって一番最後の駐車場に来た。

あ! いた! 

あ、あったあった!!

さびしそうに待っていた車。おそくなりました!

で、カートを降りる時、右前にあるジュースのホルダーに

ポコンと置かれていたテニスボールを発見。

ダメもとで聞いてみた。

このボール、もらってもいいですか?

あ、これ? はいどうぞ。

わーありがとう、ビルさん!

ビルさんに帰り道を教えてもらい、車の前でおわかれ。

運転席でボールを握りしめてみた。

へぇ、意外に小さくてかるいんだなぁ。

と、そこで、パッと目に入ったのは

大会の名前が入ったロゴの文字!

ってことは、この大会のためだけのボールだってこと??

つ、つまり、選手用のボールなの???

わぁ! ラッキー!!

いい記念のお土産だー!

そう! ここにもラッキーが転がっていたんだ。

ホックホクの気分でインディアンェルズを後にした。

行きは右側のスピーカーから花火があがったけど、帰りは電波の弱い、ピントがずれているラジオのような

大雨に変わっていた。

ちょうどその時、徳永英明のレイニーブルーが流れていた。

なんていい曲。      ザーザーザーザーザーザー………

途中、ドライブの表示ライトがピコピコ点滅し始めた。

ピ、ピンチ?!  一瞬ビビッたけど、        ……そのまま知らん顔してひた走った。

何も見なかったことにしよう

(メカニックではなく、たんなるライトの故障だったのでご安心を)

自宅のガレージを開ける直前、ガソリンのEmptyのランプがポッとついた。

一滴の水も飲む暇もなかったが、とてもジューシーな一日だった。

冷たいビールできょうこのガソリンを補給した。

干からびていたきょうこのからだ、やっと生き返った。

珍道中もうひとりのきょうこの旅  おわり

追伸
次の朝、Dougさんと連絡がとれました。
そして、Dougさん経由→トラベリングコーチのGllenWeinerさん経由→おそらくKくんという連携で
プレゼントは無事に届けられたもよう。 めでたし

記念ボールの写真は鼻血さんに送っときました。
ではみなさん、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それから、無期限生観戦禁止の謹慎処分、今日とかれました。
今度は家族全員で一緒にKくんを応援に行こう!!ということになりました。

ではいつかまた。

強風のインディアンウェルス決勝は意外な面白さ

月曜日, 3月 23rd, 2009

2009 BNP Paribas Open
Location: Indian Wells, U.S.A.
Category: ATP Masters 1000
Surface: Outdoor Hard
Draw Size: 96

Final
R. Nadal def. A. Murray, 6-1,6-2

インディアンウェルス決勝はロディックを退けたナダルとフェデラーを破ったマレーの対戦。
スコアの上でこそナダルの圧勝でしたが、意外なことにかなり楽しめました。

それは強風の存在によるもの。

激しく横風が吹き付け、映像からも明らかにボールが流されているのが分かります。
当然ながら二人のパフォーマンスも大きく影響を受けます。

特にマレーのプレーは風の影響を強く受け、打点を調整しながら終始受身のプレー。リスキーなショットは打てず、打ったとしてもミスになってしまうので仕方なくつないで様子を見る→ジリ貧、という感じでした。

サーブはエリアの真ん中あたりに浅く入り、セカンドサーブのスピードはしばしば70MPH(112km/h)そこそこという、アマチュア並みのスピードになっていました。

2ndセットの終盤は流れを変えるべく果敢にサーブ&ボレーを試みますが上手く行かず。最後まで風に翻弄されっぱなしでした。

対するナダルはマレーより上手く風に対処できていました。
普段しないようなミスも多少出ましたが、甘い球に対してはきっちりとハードヒットできていました。

明らかにナダル優勢が序盤から見てとれたため、勝負の行方という意味では面白くない試合でした。

風に泣かされたマレーですが、そこはナダルも同条件ですので、単純にナダルの方が強かったということでしょう。ますます怪物じみてきました。

余談ですが、ナダルは悪条件に強いですね。クレーコートとは対極のサーフェスであるウィンブルドンでも強いのは、芝というサーフェスが特殊(=悪条件)でほとんどのプレーヤーが苦手だということが大きく関係していると思います。つまり普通の選手は芝になるとコートの速さやイレギュラーが原因でパフォーマンスが落ちるところが、ナダルはあまりパフォーマンスが落ちないのです。
今日の試合で強風にも強そうだということが分かりました。
そういう意味で「ノーマルな条件」だった今年の全豪を勝ったことは、私の中ではウィンブルドン以上に衝撃的でした。

話を戻します。ではなぜそんな悪条件だった今日の試合が意外と面白かったのか?

それは風に苦労したとは言えマレーもナダルもラリーは続けることができたから。
風に流された球を無理やり強打して凡ミス、という試合ではなく、ナダルもマレーも我慢をしてラリーを続けながら勝負所を探る面白いラリーが多かったたからです。

いつものようなスピーディな、コーナーを突くショットの応酬は見られませんでしたが、その代わりに非常に味のあるラリーでした。

私のレベルのアマチュアプレイヤーにとっては、なんの迷いもなくスムーズにハードヒットできるショットなんて試合中に何本もありません。

ほとんどの場合は相手の球に翻弄され、打点を誤まり、また打点に入るのが遅れ、そのズレを修正しながら打っています。
スピンはスピードボールをコート内に収めるためというよりは単にコントロールの調整に使っている感じです。

打てそうで打てない球を、「強打しようかどうしようか」「コーナーを狙うか安全に返すか」そんな迷いが常に頭にありながらラリーを組み立てるわけです。

調子が良いとあまり考えずに思うように入ることもありますが、強い選手に当たってしまうと自分のプレーをさせてくれません。そんな制限がある中、自分の持ち駒と相手の持ち駒を計算し、その時点で最も期待値の高い戦略を考える、そんな詰将棋のような面白さがテニスにはあります。

今日の試合はある意味そのような状況に近く(特にマレー)、間があって迷いながら、調節しながら、それでも必死にラリーを組み立てる姿が非常に味のあるものに思えました。

思えば昔のテニスはプロでもこのような味があるテニスだった気がします。最近はスライスでのアプローチショットからの組み立てなんてほとんど見なくなりました。

最近のスピーディでダイナミックなテニスにも魅了されますが、時にはこんな味のあるテニスを見るのもいいモノだな、と思える試合でした。

現在でもシニアツアーではこのような味のあるプレーを見ることができます。テニスの強さでは現役にはとても敵いませんが、勝負の駆け引きやラリーの組み立ては一見の価値があります。

東京で昔やっていたNTTデータチャンピオンシップスが懐かしくなってきました。

錦織戦後のリュビチッチ(2/2):準々決勝マレー戦

月曜日, 3月 23rd, 2009

錦織に勝ったあとのリュビチッチを追っかける(?)コーナーの後編です。
本レポートはnetdash@鼻血のTV観戦レポートです。

リュビチッチの2009インディアンウェルス戦績

1回戦 vs錦織 6-3,6-3
2回戦 vsアンチッチ 3-3ret.
3回戦 vsシモン(8) 6-3,7-6(3)
4回戦 vsアンドレエフ(22) 4-6,7-6(5),7-6(4)
準々決勝 vsマレー(4) 5-7,6-7(6)

4回戦もアンドレエフ相手に1セットダウンからタイブレーク2つを制して勝利するという勝負強さ。
これは完全復活でしょうか?

そして準々決勝のマレー戦も負けて強しといった印象の素晴らしいプレーでした。
マレーは本日フェデラーに勝って(これでフェデラーに4連勝!)決勝進出したように、グランドスラムタイトルこそないものの完全にNo.1を狙える実力を付けてきた選手であると言えます。

そのマレーをかなりのところまで追い込みました。

イワニセビッチにそっくりな構えから放たれるサーブは3回戦同様、200km/hを裕に超え、サービスエリアの端っこにバシバシ決まっておりました。

1stセット5-5までは互角でしたが、続く第11ゲームはマレーの粘りが一段上がります。この勝負所のゲームを取ったマレーがこのセットを取ります。

2ndセット、それでも気落ちした素振りを見せずにリュビチッチは奮闘します。そして3-2からのリターンゲームで勝負をかけます。
素晴らしい攻撃が続き、チャンスを掴みかけます。

しかし強打したリターンが僅かにアウトになったりして結局マレーにキープされ3-3。
競ってはいるもののマレーはもう一段ギアを上げれそうな感じがするのに対し、リュビチッチはかなり頑張って食らいついているように見えたので、このチャンスを逃した時点でマレーの勝利はほぼ決まったのではないか、と思いながら見ていました。

そして転機が4-4のリュビチッチサーブで訪れます。リュビチッチの鋭いボールをやっとのことでロブで返球したマレーの球が、サイドライン上の浅いところにポトリと落ちます。

線審はアウトのコール。リュビチッチも当然アウトだと思ったようですがここでマレーがチャレンジ。

このボールがなんと入っていたのです!しかもギリギリではなくて、画像の上では数cmはラインにかかっていました。

唖然とするリュビチッチ。当然ながら、この判定に猛然と抗議します。あれほどゆっくりと落ちてきた球を目の前で見ていたのですから、気持ちは分かります。

よく聞き取れませんでしたがリュビチッチは機械がおかしいと主張していたようです。
しかし主審の答えは

「機械(ホークアイ)の判定を覆す権限が私にはない」

といったものでした。
ギリギリの勝負を続けてきたリュビチッチに対してこの判定は精神的にきつく、このゲームをブレイクされて4-5とされてしまいました。

その後ももう一度、チャレンジをする場面があり、その時は線審の判定通りだったのですが、どうやらリュビチッチの目測とはやはりかなりずれた位置にボールのマークが表示されたらしく、かなり怒っていました。

このホークアイというシステム、精度はどうなんでしょうか?聞いた話だと誤差3mmとのことですが、本当なのでしょうか?

よくほんの数mmだけラインにかかったと判定された画像が表示されたりしますが、ボールの変形などを考慮したら怪しいものではないかと個人的には思っています。

画像を見るとボールの接触領域が球速に応じて楕円状に変形して表示されますので、どうやらボールの変形なども考慮しているようなのですが、その「変形」が単に計算によるものだとすれば・・・実際の接触領域とは多少異なるのが普通だと思うのですが・・・。ボールの変形まで計測しているとは思えません。

ラインズマンが「フォルト」と判定したサーブがチャレンジされて3mmほどラインにかかっているのを見るたび、

「ラインズマンかわいそうに、あなたは正しい!」

と言ってあげたくなります。だってそんなボールをインと判定する方が選手の反感を買いそうですから。

個人的にはビデオとホークアイを併用し、最終的には主審の判断にゆだねるとか何かいい方法がないかな?と思うのですが。

話がそれてしましました。

4-5になったげーむ、これでこの試合は勝負あった、と思ったのですがこの後リュビチッチはブレイクバックしたあと自分のサーブを力強くキープしてなんと6-5とします。

会場もかなり盛り上がってきました。
私もこの予想外のリュビチッチの反撃に驚きました。

最終的には地力に勝るマレーが粘り勝ちをするのですが、見ていて飽きない面白い試合でした。

リュビチッチのプレーの印象

リュビチッチのストロークのフォームは少し独特です。
フォアもバックも懐が深いフォームをしています。
バックはシングルハンドで、結構「ゆるゆる」な感じで打っているように見えます。

片手バックハンドと言えば例えばハースのように、早く打点に入って肩をきっちり入れて、手首を固めてラケットを立てて・・・と言った「かっちりタイプ」が模範的なフォームとされますが、リュビチッチのバックハンドは柔らかい感じがします。

フォームを真似することは難しいですが、個人的にはいつもインスピレーションを与えてくれるフォームなので好きです。
フォアもバックも、肩の可動域の広さには目を見張るものがあります。

あれだけ大きな人(193cm)が大きなリーチで、広い肩の可動域で、遠心力を使って打つのだからそれはすごい球になるのもうなづけるというものです・・・。
あんまり一生懸命打ってる感じがしないのに球がするどいのは肩の可動域の広さがかなり寄与していると思います。

サーブはスピードがあるのはもちろんのこと、スピンサーブは異常な跳ね方で、リターンをするマレーが画面から消えてしまうほどでした・・・。

丸山薫さんも「70位台の選手ではない」とおっしゃっていましたが、本当にそう思います。

錦織戦後のリュビチッチ(1/2):3Rレポートbyフォーさん

日曜日, 3月 22nd, 2009

インディアンウェルス2009、1回戦で錦織圭をストレートで破ったリュビチッチはそのまま勢いに乗って準々決勝まで進出しました。

準々決勝でもマレーにストレートで敗れはしましたが5-7,6-7の競ったスコア。内容も素晴らしいものがありました。
私も錦織に勝った選手ということで注目して見ていましたが、フォーさんが実際に観戦された3回戦(&ちょっとだけ4回戦)の模様をレポートしてくださいましたので、リュビチッチがどんなプレーをしていたのかご紹介したいと思います。
(豪華おまけとしてガスケvsベルダスコのレポート付き!フォーさん本当にありがとうございます。)

次回は私がGAORAで見た準々決勝、マレー戦の模様を簡単にですがお伝えします。

2009 IW 3月16日(月)男子3回戦 スタジアム2

リュビチッチ 対 シモン (8番シード)

前の試合(ガスケvsベルダスコ)とは打って変わって、この二人の対戦には超満員だったスタンドが何とガラガラになってしまいました。

強力サーブのリューに対してシモンがどう立ち向かっていくのか興味ある対戦だったし、また圭くんが対戦した相手がその後どこまで勝ち上がっていくのかにも大いに関心がありました。

2回戦はアンチッチの棄権で不戦勝のリューは1回戦以上に自分のサービスゲームをさくさくキープ。あの動きの良いシモンもリターンからの攻撃ができません。

1セット目2-2のリューのサーブでは、

137MPH(注1)でセンターへ
132MPHでワイドへ
132MPHでセンターへ

3連続でノータッチエースを取り、シモンも両手を広げ肩をすくめてのお手上げ状態。

逆に2-3のシモンのサーブではリューがダブルブレークチャンスを握りプレッシャーをかけますが、シモンも何とかキープ。しかしすでに表情やジェスチャーからもわかるとおり、サーブだけではなくストロークも安定しているリューに対してラリーでも押されているシモン。

そして3-4のシモンのサーブ。センターサービスエースで幸先の良いスタートを切ったかに見えたシモンがエラーとDF(注2)で15-40の大ピンチ。

ラリーの後、シモンのBH(注3)がネットしてリューがブレーク。この瞬間怒ったシモンはラケットをコートにたたきつけました。
このラリーでもBHを攻めるシモンに対してスライスの深いショットを返すリューの粘り勝ちでした。

リューはBHを攻撃されてもスライスとトップスピンをバランスよく使い分けてとにかくミスを簡単にしません。結局6-3でファーストセットはリュー。

ラリーに持ち込みたいシモンですが、あの粘り強いシモンがラリーでも先にミスをするケースが多く、リューのファーストサーブもエースでなくても厳しいコースをつくのでブレークチャンスも全く無し。

リューはラリー戦になるとBHの堅い守りからFH(注4)にきたチャンスボールは積極的に攻撃し、フットワークの良いシモンを逆に翻弄。守備と攻撃の切り替えがうまくシモンが守勢に立たされます。BHのウイナーもかなりありました。

2セット目はお互いサービスキープが続き3-4のリューのサーブ。3本のエースが決まったもののミスもあって40-30。シモンにとっては初めて相手のサーブで2ポイントを取りそして待望のセカンドサーブ。
これまではリューのサービスゲームは40-0か40-15で簡単にキープされていました。

しかしこれがこの試合シモンの最大のチャンスだったという厳しい現実からもよくわかるように、リューのサービスゲームが余りにも素晴らしくそして完璧に近かったため、結局シモンはブレークチャンスが一度も無いままTBに突入。

TBでは3-3からリューの135MPHのセンターサービスエースで4-3になった後、リューの打ったドロップショットでネットに出たシモンを見事なBHクロスコートパッシングショットで決めて初のミニブレーク。

シモンの3-5のサーブに対して前に出てきたリューをシモンがBHダウンザラインのパッシングショットで対応するもアウト。6-3でサービング・フォー・ザ・マッチのリューは133MPHのサービスエースを決めてゲーム、セット&マッチ。

その次のロシアのアンドレエフとの対戦ではファーストセットを落としたものの、セカンドとファイナルをタイブレークで破り、今日のマリー戦に進出。7-5、7-6で惜敗。30才の誕生日を勝利で飾ることはできませんでしたが、本大会でのリューの活躍はベテランの復活を確信させてくれたと思います。

ガスケ 対 ベルダスコ(10番シード)

試合開始前から多くのファンが押し寄せ一般席は超満員。
入場を待つ長蛇の列が各入り口に見られました。

試合は一方的だったものの、天才型ガスケのプレーと努力の人ベルダスコの試合を楽しみにしているテニスファンがこんな
にもいるなんて1テニスファンとしてはとても嬉しい。

試合開始からベルダスコが全豪の勢いをそのまま活かした形で、自信に溢れるショットを打ち続けます。特にBHのダウンザラインも要所で正確に決め、ガスケの逆を突くショットも含めてクリーンウイナーが多々あり。

ガスケがラリーをコントロールしていてもベルダスコのフットワークが良く、左右に走り我慢しきれずに先にミスをするのはガスケ。

ベルダスコがバランスよくドロップショットやインサイドアウトショットも織り交ぜるためガスケが動けないケースもあり、全体を通してガスケは先行出来ないままベルダスコのペースで6-3、6-2で試合終了。ベルダスコの余裕たっぷりのプレーが印象に残りました。

年末に行われたラスベガスでのアディダスキャンプで受けたアドバイスがまだまだ効いているようですね。いよいよ今晩はフェデラー対ベルダスコ戦です。

(注1)MPH:Miles Per Hourの略。時速~マイル。
(注2)DF:ダブルフォルト
(注3)BH:バックハンド
(注4)FH:フォアハンド

なるほど、リュビチッチは完璧なプレー内容でしたね。
シモンは昨年末と比較して少し調子を落としているようですが、それでも世界8位にこの内容での完勝とは恐れ入ります。

ちなみに1MPH=1.6km/hで計算すると、

133MPHは213km/hくらい
135MPHは216km/hくらい
137MPHは219km/hくらいです。

125MPH=200km/hと覚えておけば計算がしやすくなります。

133=125+8 ですから、

133MPH=125MPH+8MPH
      =200km/h+8×1.6km/h
      =200+12.8 km/h
      ≒213 km/h

という計算です。暗算で行けます。これ豆知識な。

インディアンウェルスレポートbyもうひとりのきょうこさん その5:ストリンガーはご近所さんの巻 その5前編

土曜日, 3月 21st, 2009

センターコートの会場を出て駐車場に向かおうと歩きはじめた。
でも、一つだけ心残りなことがあった。

小さなプレゼントを持ってきていたんです。
ひとつはベイビーマイロというおさるさんの、ファスナーに付けるタイプの小さなアクセサリー。
(足の小指くらいの大きさです。)
もうひとつは試合を見に行く直前の明け方ごろ、突然思い立って編んだ黄緑色のコットンブレスレット、ミサンガ。
糸が切れた時に願いが叶うという、いいつたえがある事を知り、わざと細めに作ったんです。

だって、早く願い事が叶ってほしいと思ったから!

小さなビニール袋に入れたそれらを見つめ、渡そうか、やめようか、しばらく迷った。

こんな子供じみた物わざわざ渡したって、ただの ありがた迷惑じゃないのか?

ただ単に、何これ??ってひんしゅくをかうかもしれない。

ゴミとして捨てようか、どうしようか、結局圭くんを困らせてしまうだけじゃないか、と。

自問自答はしばらく続いた。

帰りかけては引き返し、帰りかけては足を止め、なかなか答えがみつからない。

こんなミーハーなこと考えて! なんて図々しいんだよホントに!!

なかなか決断できず、自分で自分にイライラした。

で、今度は自分に訊いてみた。

本当は直接本人に渡したいんじゃないの?

すべてを振り切って無謀な事して、片道2時間半かけてこんな遠いところまで来たんでしょ?

やって後悔するのと、やらないで後悔するのと、どっちがマシだと思う?

ミーハーなストーカー野郎、気持ち悪い!なんて思われるのは、やっぱり勇気がいるよぉー!!

ぐわぁぁぁぁぁぁ ムンクの叫び顔!!

よし!!

覚悟を決めたゼ

やって後悔しよう!

もと来た道をひたすら駆け戻った。

人道りの多い出口はみな、関係者用のパスを首からぶら下げた人たち。

その出口の脇でポツーンとひとり、突っ立っている、もうひとりのきょうこ。

きょうこの顔を一瞬不思議そうに見てから帰っていく人たち。

出口の人波がとだえようとしていた時、スポーツウエアを着た男性と、すれ違いざまに偶然目が合った。

そうしたら、私の前でピタッと足を止め、

どうかしたんですか? 何をさがしてるんですか? と尋ねられ、

錦織選手にプレゼントを渡そうと思って待っているんですけど、まだ来ないんです。

と言ったら、

そうなの?僕はKのストリングスを担当しているんだよ。

えぇっ?! そ、そうなんですか!!

ああ。そうなんだよ。 うーん、まだKは残っているのかな? よくわからないけど…。

今、急いで見てきてあげるよ。ちょっと待ってて! と言い残し、

建物の中に消えて行きました。

しばらくして駆け足で戻って来てくれました。

ちょっと浮かない顔で。

Kはまだロッカールームにいたよ。

だけど、とてもガッカリした様子で、何というか、悲しそうにしていたよ。

(kind of sad って何て訳せばいいのかな?)

コーチ、スタッフ全員集まってミーティングしているけど、

重苦しい空気で、とても(この事を)話せるような雰囲気じゃなかったんだ。

負けてしまったからね。

残念だけど、今は話しかけたりしない方がいいと僕は思うよ。

ここでKに会えるかどうかなんてわからないし、

会えないかもしれないでしょう。

リスクが大きいと思うよ。もう夜遅いんだし。

僕にそれを渡してくれたら、なんとか明日渡せるようにしてあげる。

ミーティングの様子を思い浮かべた。
からだじゅうの血液が逆流し始めたんじゃないかって思っちゃったほど、

瞬間湯沸かし器のように自分の顔が熱をもってカーっと赤くなっていくのがわかった。

なんか、いてもたってもいられない気持ちになって、どうにもならなかった。

Kくんがどんな気持ちでいるのか考えられずにはいられなかった。

そして、
Dougさん(ストリンガーの方)にプレゼントを頼むことにして、

このまま家に帰ることにした。

Dougさんに何度もお礼を言い、 笑顔を一生懸命つくった。

Dougさんのおかげですごく助かった。

君、どこからきたの?

サンディエゴです。

えぇ?どこなの?

へ? さ、サンディエゴ……

いや、サンディエゴのどのあたりに住んでるの?

○○なんですけど。

僕、××に住んでるんだよ。

えーっほんとにぃー?!

なんという偶然!

車で10分足らずの場所だなんて!!

こんなことってあるんだ。 びっくりした

私から話かけたのではなく、声をかけてくださったのはDougさん。

Kくんには会えなかったけど、不思議なことってあるんだなぁ……

ラッキーだったのかラッキーじゃなかったのか わかんないけど、

Kくんが紙に書いたという言葉、

いつでも、どこでも、ラッキーは来る! そう思え!

うん!すぐとなりに来たよ

ほんとうに。

(前編)

インディアンウェルスレポートbyもうひとりのきょうこさん その4:15-0のラブは思いやりの愛の巻

木曜日, 3月 19th, 2009

試合後、思い切って話かけたのは、
試合中の休憩時間にキョロキョロしていた時、メディアの席で熱心にシャッターを切っていたカメラマン。

それはなんと、鼻血ブログ指定図書になっている錦織圭くんの本をかかれた

神(こう)仁司さん!

綿のシャツとジーンズのラフな着こなしが似合う、気さくですっごくやさしいお兄さんといった感じで、
まるで沖縄の島の診療所で働く、コトー先生みたいでしたよ。

あの本持ってます!ブログを時々読ませていただいてます!これからも錦織選手の記事、楽しみにしてます!
と言ったら、

「えぇ~ホントですか~!ありがとうございます~。い~え~、こちらこそ~~。」

とニッコリ微笑んでくれました。

「インディアンウェルズの取材は今回初めてなんですよ~。」

私も、「あ~そ~なんですか~~。」

「じゃ、僕、もうそろそろ(記者会見に)行かないといけないんで~、失礼しま~す!」

「はい!ありがとうございましたー!!」

はぁ~この方が神さんなのか~~ まさかこんな風に話ができるなんてうれしい~っ!

で、神さんの姿をジ~ンとしながら見送っていたら、ちょうど姿が見えなくなりそうな遠い場所から、

最後に神さんが私に向かって言った言葉、みなさん、何だと思いますか?

「これからも応援してあげてくださいね~」

錦織選手への愛情あふれる言葉にキューンとして、
寒さで震えていた自分のハートがポカポカにあったかーくなった瞬間でした。
まわりの人を大事にする素敵な方なのでした。

私からも神さんにエールを贈りたいと思います。

神さんへ

15-0(フィフティーンラブ)の0はどうしてラブって言うの?ってもし誰かに聞かれたら、

私は間違いなく答えます!

ゲームでまだ点数が入っていない選手に向かって

ゼロ!って大きな声で言ったら、ショック受けるかもしれないでしょ?

だから、0点の時にはその選手に思いやりの愛をこめて

ラブって言うんだよ!

そう!フィフティーンラブのラブは選手たちへの愛なんだよって!!

もひとりのきょうこより

次回は錦織圭選手、ラファエル・ナダル選手のラケットのストリングスを担当されている、Doug Denton さんとの出会いについて
お届けしたいと思います。

(つづく)