「クソ強い。なんだこれ。」からのジェットコースター。最後はAIを超える錦織テニス脳フル活動でモンテカルロ初のベスト8入り!(2018モンテカルロ3回戦)

2018 Monte Carlo (Masters1000)
3rd Round
Kei Nishikori def. Andreas Seppi 6-0,2-6,6-3

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祝!モンテカルロ初ベスト8!
祝!復帰後初のマスターズベスト8!
祝!今季最高獲得ポイント180!
祝!レースランキング40位以内!

苦しゅうない。
苦しゅうないぞ。

一喜一憂はしません。でも百喜一憂します。
本当に嬉しいです。

実は1回戦でベルディヒに勝ったときにすでに天にも昇るくらいうれしかったのですし、半ば錦織の今大会での活躍を確信していたのですが、断定的なことは言いませんでした(ちなみに復活すること自体は疑ったことはありません。分からないのは時期だけ。)。安定して勝利を掴めるようになるまでは、まだまだ試合をこなして証明しなければならないことが沢山あるからです。1試合だけ良いということは十分ありえましたから。まずは(このブログ的に)目標としたベスト8に入るまでは手放しでは喜べないと思っていました。実際には2回戦も勝ってさらに浮かれていたわけですが。

そして3回戦も勝って、とりあえずこの大会は「完全復活に大きく近づいた」大会となることは確定したと思います。
ニューヨークでも手ごたえを得ましたが、戦う舞台と相手が違います。

でも、本当の意味で浮かれるにはまだ早い。トップ10に戻るためにはこのような結果をコンスタントに1年間、続けなければならないのです。今は、全仏でのシード確保に向けて瀬戸際の状況。手首の状態も予断を許さないし、今大会だけの活躍に留まってしまわないようにしたいところです。

でも、嬉しいもんね〜!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

抑えきれない笑み。
去年の夏から鬱憤たまっていたもんな〜。
ここは、行けるところまで行ってもらいたいですね。

試合の流れ

1stセット

netdash
クソ強い。なんだこれ。
これ以外の感想がないので詳細は省略(おい)。
文句のつけようがない圧倒的な攻めでした。フォアも全く問題なし。躍動感がこれまでと違いました。

2ndセット

1stセットはどちらかというと来た球に対しその瞬間瞬間に反応し、見えたコースにそのまま気持ちよく強打して力で奪ったセットでした。
しかし2ndセットに入るとセッピが錦織のボールに慣れてきました。錦織のボールも1stセットに比べると多少甘くなったかもしれません。まあ、1stセットのテニスがずっと続く方がイレギュラーだと思いますので致し方ありません。問題は、1stセットの良かった感覚に引っ張られてしまったこと。

セッピのプレーはベーグルで落とした1stセットの間も悪くはありませんでした。錦織のショットが鋭すぎただけです。元々安定感も粘りもあり、オールラウンドに全てを上手にこなす選手です。対応力も高い。
単調にパンパン打ち合うラリーは本来、セッピのペースです。
錦織は1stセットに決まっていたイメージのままプレーを続け、そのクオリティが僅かに落ちたところをセッピに狙われました。
1stサーブが入らず、攻め球のミスが重なった第5ゲームを接戦の末ブレイクされると、次のゲームはセッピの1stが1本も入らなかったにも関わらず、ラブゲームで落として完全に流れを渡してしまいました。
続く第7ゲームではさらにセッピの攻めが鋭く、2ブレイク目を喫しそのままセットを落としてしまいました。

ファイナルセット

2ndセットで明らかに押されていた錦織、このまま強気を貫くか、ペースを落として流れを引き寄せるか注目されました。
慌てていなかったのがすごい。まだまだ引き出しを隠し持っていました。
最初のゲームは恐れず強気で攻めました。それでいて無謀な攻めはせず、フォアスピンの角度の付いたショットを使いキープ。フォアのクロスがきっちり角度付いて飛んで行くように成ったのが、2回戦以降の収穫です。

ファイナルセットの最初のゲームでまずいプレーをするのが錦織の去年からの負けパターンの1つでしたが、今大会はここをキッチリプレー出来ています。

このプレーが次のゲームで0−40の大チャンスを作ったのですが、ここでセカンドサーブのリターンをミス。打ち込みもミスしてチャンスをつぶしてしまいました。
しかしここからサーブが良くなります。
何かが悪くなったら何かが良くなるのが今大会の錦織。3−2で迎えたリターンゲーム。フォアハンドのストレートをループ気味のボールを混ぜるように成ると、これが得点源に成ります。
セッピのバッククロスを引き出し、得意のバッククロスの打ち合いに。そこからバックDTLやフォアハンドのアングルスピン系ショットで仕留めるという黄金パターンが飛び出すように成りました。
バックハンドは低く速く飛んでくるので、スピンの効いたフォアとのギャップでセッピのタイミングを狂わせたと思います。恐ろしいテニス脳とそれを実現する技術です。ファイナルセットで両者、プレッシャーが掛かる中この大胆な戦略はすごい。

5−3で迎えたリターンゲームはマッチポイントをセッピの良いプレーでしのがれますが、最後のサービスゲームでは再び力でポイントを奪い取るプレーを見せました。ガッツポーズと声も出て、強いフィニッシュ。気持ちいい勝利でした。

一旦アップ(18時30分)

12 件のコメント

  • 団長さま~~~{くそ強い}の連呼で2セット2ゲームぐらいに寝落ちしました(^▽^;)
    チリッチこわい選手です。今日は心して全力熱烈応援します!!!
    あ~~~~勝ってぇ~~~~~~~~~!

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  • うーうー、コメントしたくて我慢できません。
    WOWOWでゴファンvsディミトロフ観てるんですが、面白いゲームです。
    QFで、この試合と圭vsチリチリの試合は、間違いなくお客さんが呼べるなっと思いました(^^)

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  • 第1セットのフォア、これが理想のフォアですね。目に焼き付けます。
    錦織選手のテニス脳も物凄いですけど、団長さまのテニス分析脳と解説力も凄すぎます(°Д°)
    解説のオファー、来てるんじゃないですか?
    顔出しNGでもよいので、錦織専属鼻血解説者(?)として鍋島さん実況のもと解説してほしいです。でも、時々錦織愛が強すぎて、鼻血出しながら叫ぶかも(笑)
    コート脇でのレポートは、オリバーさんからの裏情報満載のゆきんこりさんにお願いします(^∇^)

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  • 団長さん、血沸き肉躍るレビュー記事ありがとうございます。
    セッピ戦の錦織選手、第1セットはまさに実況のコメントどおり「クソ強い。なんだこれ」。
    夢のようなプレーの連続でした。

    そして迎えた第2セット、あれ?あれれれ?という展開に。
    団長さんのレビューを読んで、あらためて納得したことですが
    素人目には試合の流れが「突如として」変わり、「たまたま」相手に有利になったように思える
    場合でも、細かく分析すれば、状況が変わる兆しのような事象がかならず見つかるんですよね。

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  • あっはっは!
    壊れた?団長、面白すぎ!!
    本当に嬉しいですよね~。

    私はここから先はボーナスステージだと思っています。(いや、でもできれば優勝・・・)

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  • 第1セットのあのプレーは衝撃的でした。

    14年マドリード決勝のナダル戦(故障発生前まで)を超えて「自己ベストを叩き出した!」って思いましたから。

    しかし個人的には第3セットの組み立ての方が好きです。(好き嫌いの判断もおかしな話ですが😅)

    野球好きからすれば、投手が豪速球で抑え込むのでは無く緩急・内外・上下等を駆使して相手を抑える感じでしょうか、しかも同点の終盤にそれを実行する様なものですから。

    それって、裏打ちされた技術や引き出しの多さそしてそれらを実行する事を決断する感性が必要ですし、それらが中途半端なら絶対に大事故になると思うので、それを完遂できた錦織選手の凄さを改めて感じました。

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  • 団長さん、レビュー記事、さすがです!
    2セット目の攻防がよ〜く理解できました。
    3セット目の錦織選手がどれだけ凄いのか、私が感じていたものをはるかに超える
    詳細な内容に唸りました。
    錦織選手はそんなことを考えながら、あの緊迫した場面で実行していたのか……。
    あの拳を握ったガッツポーズと声には、団長さんが解説してくれたようなプレーを
    できたことへの達成感が込められていたのかもしれません。
    改めて拍手を送ります👏 錦織選手!素晴らしい!
    ずっと手にしたかった自信もかなり取り戻せてきたのではないでしょうか^_−☆

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  • 「苦しゅうないぞ」という団長さんのお言葉なので、「ハハァ~ 遠慮なく狂喜乱舞させていただきます。m(__)m」 (笑)

    いつもの感情抑えめで理路整然とした記事には、落ち込んだ心を癒して貰ったり、沢山のことを学ばせて貰ったりしていますが、こんな弾けた面白い記事も好きです。楽しい!
    私も1回戦勝利からテンション高いままなのでどうしましょう。\(^o^)/

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  • 家のチビたち、早く寝ろ!ゆっくりTVがみたい—もう始まる~ーー。

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  • しかし負け戦?とはいえティームの黒ずくめ格好いい。お、やっと2つ返した。まだ少女漫画から抜け出してきた様なロリポップ色には馴染めない私です。ナダル 5-2まで来たので、10時位には始まりますかね?

    下団さま、ええでぇ~を言いにモンテカルロまで飛んで行ってるのでは(笑)

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  • はい、第1セットの圭は神でした❗(*≧∀≦*)♥️
    毎日寝不足が続くこのうれしさよ❗✨😍✨♥️
    しかも、圭の超ハイスピード進化つき❗😆👍❤️
    どこまでも行ってくれ~❗!щ(゜▽゜щ)♥️⤴️⤴️
    今日もチリチリに勝っちゃったし~❗😍😍😍❤️⤴️⤴️

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。