3時間を超える大熱戦!王者に肉薄したがほんの僅かで敗れる。(2016ローマ準決勝)

2016 Rome (Masters 1000)
Semifinal
Novak Djokovic[1] def. Kei Nishikori[6], 2-6,6-4,7-6(5)

寝坊して2nd 2-3からの観戦となってしまいました・・・せっかく1stセット取ったのに。

本当にあと少しでしたね。
タイブレークの3−2からの4本連続ミスはもったいないと言えばもったいないですが、勝負はそこだけではないので。
ファイナルセットの驚異的な粘りがあってこそタイブレークがあったわけです。

疲労困憊で股関節も痛む中、ファイナルは完全にジョコビッチペースでした。
そこから力を出し尽くして追いついた今日の試合は大収穫です。
最後の最後まで分からない試合でしたし、それをマスターズ1000の準決勝でジョコビッチ相手に行うことができました。
こんなことができるのはATPでもほんの数人しかいないと思います。
以前の錦織なら、ファイナルセットは1−6か2−6くらいで敗れていたと思います。

押される時間帯はあったものの、セカンドセット以降の「いつものジョコ」に対して引かずにストロークを互角に戦えたことは大収穫です。
注意してみていましたが、ラリー戦になると本当に球が深く、攻撃できる球が少ない。
そのジョコに対し、特に攻め球のミスが多いという印象もなかったですし、ディフェンスでも簡単にはミスしていませんでした。
足がもっと使える状態だったらもっといいショットが打てていたと思います。

それにしても、スローガンのように言っている、「ベスト4常連化」「BIG4と、敗れるとしても何回も死闘を演じること」。この実績を着実に積んでステップアップの地固めをしていますね。

大会 昨年 今年 ポイント差
ブリスベン SF QF -45
全豪 QF QF 0
メンフィス W W 0
アカプルコ F 2R -255
(デ杯 1勝1敗)
IW 4R QF 90
マイアミ QF F 420
バルセロナ W F -200
マドリッド SF SF 0
ローマ QF SF 180

トータル +190 (2500pts)

と、稼いだポイントはそんなに違いません。
ですが試合内容は段違いですよね。負けた相手も違う。(今年9敗のうち、ジョコビッチ4敗、ナダル2敗、マレー1敗(デ杯))

マスターズ1000以上の5大会で全てベスト8以上、そしてベスト4以上が3回。
BIG4とのビッグマッチ経験はデ杯マレー戦、バルセロナ ナダル戦、そして今日のローマ ジョコビッチ戦と3回。
勝ち上がり内容も素晴らしい。
大きな故障もない。

1試合だけならどの選手もいい試合ができるでしょう。しかしそれだけでは実力とは言い切れません。
しかし4ヶ月以上の間、これだけのパフォーマンスを続けるということは確実なレベルアップだと言えます。
去年の全仏も楽しみでしたが、今年はそれ以上に楽しみにして良いと思います。

ただ、怖いのはやはり故障。
昔の錦織によくあったパターンは、試合中はなんとか耐えるが、翌日になって悪化し、リタイアを余儀なくされるというもの。
これは昔はランキング、実力的に一戦一戦に全力を傾ける必要があったので、心身ともに一杯一杯な部分があったことによるもの。
その後、実力アップしてシードが付き、フィジカルも向上したことによって、耐久性は上がったが、ダメージが蓄積してどこかの大会でそれが顕在化するパターンが増えました。
さらなるフィジカルの向上、そして勝ち上がりに体力を要しない試合が増えたことにより年々、1試合あたりの負担は小さくなっています。
今年はこれまで上手く体の調子と付き合ってきていると思いますので、過度の心配は必要ないとは思いますが、
それでもこれまでの歴史を振り返ると一抹の不安があります。とにかく、回復を祈ります。

今大会、最初から疲労があるなかよく戦ったと思います。
1週間空くことで回復できるでしょうし、体力を使ったとしてもそれ以上に得た経験が大きいです。

技術的な話では、バックハンドのダウンザラインがずーーーっと神がかっています。
これも、単なる調子の良さ以上のものを感じます。
以前の錦織は、安定感抜群のクロスと比較して、ストレート系はギャンブルショットっぽく見えました。
今は普通にラリーの組み立てにも使えるし、ウィニングショットして完璧に機能しています。
あとは締めのネットプレーをもう少し・・・という感じですがこれはすぐには大幅にレベルアップすることは難しいですし、今日はミスしなかったことでまずは良かったと思います。

リターンに関しては素晴らしいレベルにあると思いままし、アドサイドのセンターのサーブへの対応が少し良くなっていたのが今日の収穫です。
ライン際に来ると厳しいですが、少しでも内側に入ってくるとカウンターでフォア側に取るリターンエースが冴えていました。
でも、このコースは狙われるでしょうね。今日の最後のポイントもこのコースでした。

サーブは1st確率が70%を超える試合も多く、良かったと思います。今日は62%でしたが。
このくらい確率が高いと、「3本連続1stが入らない場面」を大幅に減らすことができます。

それにしてもこの2週間濃すぎました・・・

マドリッドでは、

  • フォニーニにやられそうになりながら生還
  • ガスケからついに初勝利
  • キリオスとの超ハイレベルな試合を制す
  • ジョコビッチのSFMから挽回(負けたが)

ローマでは、

  • トロイツキに、疲労ありありの中ウィナー量産で勝利
  • ガスケを圧倒して連勝
  • ティームに経験の差を見せて勝利
  • ジョコビッチと大接戦

特に今週は、大きな期待は寄せてなかったので予想以上でした。
こういうときは全仏が逆に怖いですが、活躍しなかったらしなかったで全仏が不安になるので、素直に喜ぶことにしますw

261 件のコメント

  • @団長さんのファン さん、
    1時間前のツイに、“マイケル合流”の情報があがってましたよ!p(^-^)q♥
    チャンコーチ、何らかの事情があるに違いありませんけど、とりあえず全仏には絶対いて欲しいので、私もホッとしました❗(*^ー^)ノ♪♥

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  • @節穴さん、
    コメントありがとうございます。
    書き込みが遅れてしまってごめんなさい。

    こんな暖かい声掛けをいただけるなんて、
    お言葉に感激してちょっと心がふるえました。

    私も節穴さんのユニークで暖かいコメント、大好きです。
    いつもいつも楽しみにしています。
    これからもどうぞよろしく!!

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  • HIPPO さん、同じ記事を貼ろうとしたら・・・丁度良かったです(^^)/

    錦織選手が赤土で汚れた背中をしながら、チャンコーチ、ダンテコーチ、中尾トレーナーやチーム圭の皆さんと抱き合って歓喜する姿がみたいですね~\(゜ロ\)(/ロ゜)/🐻

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  • 圭 大好き!さん、お返事ありがとうございました!!
    昨年、圭君がツォンガ戦で真っ白になったとき、アクシデントでチャンコーチと話してからいつもの圭君に戻ったので、いないと不安w 昨年の圭君とは今年は違ったメンタリティーのようですが。
    安心しました(笑

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  • 錦織選手本人が「プレッシャーのない人生はつまらない」と言ったように、最近の圭はプレッシャーのかかる場面でもメンタル冷静になってる気がします。
    燃えるフィジカルとクールなメンタル。 圭にこれがかみ合ってきたら・・・・
    勝手な妄想ですが、圭の中の本当のKがこう望んでる気がするんです

    もっと強くなりたい! ジョコやBIG4との戦いが最高に自分を高めてくれる!
    自分の限界に挑戦したい、自分の最高のテニスを表現したい!

    一見マレーは(激闘後疲弊のジョコで)棚ぼただったようですが、僕はKの方が息詰まる戦いから得たものは大きいと思います。 6位?まだまだ旅の途中ですよね。 (^^)/

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  • @下団
    あの SF 対 ジョーコ で 開いたピンホール を 更に 満月よりも ズーム アップ をノンストップで 通過して 開けた 新しい 視界にいる 錦織を確認 出来るもう少しの辛抱デス 極 自動的 真夏の トコロテン を 喰える化!ミラクル×当たり前 =2016÷%

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  • 節穴 さん、今シーズンはBig4との、レースランキングで錦織選手より上の3選手との対戦が7度と、多いので、心身の疲労の蓄積が怖いですが・・・それもチーム圭が支えてくれるでしょう( `ー´)ノ
    我々は信じて応援すのみですね( `ー´)ノ

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  • あの ローマ での ジョーコ 戦 は スコアで云う 負け試合 ですが ジョーコとしては ラッキーエスケープでもありましたし、股関節の疲労による 一種の釣り落としとも映りました。錦織は メモリーを playback して勝ちとるには ローランドギャロスで 勝ち残り デジャブを 再現させて結着を付ける シナリオです!ジンクスのデーモンに苛まれているジョーコは 錦織圭の姿を見て 恐怖感を持つと思いマス!ジョーコが自身の墓掘プレーヤーになるべくして 錦織圭のど根性が座る舞台となるのを予言したいと感じマス!

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  • @海
    最近 夢の中で 錦織がサーブしながら ”ワーッ”と叫んで 豪快な 決め方のエースをとり ウーム!良くなってきたというイメージでした。フリップ フォアの デュースサイドから 相手の アドの ライン上へが外れて ”f”と 叫んで ラケットを真横から 叩き着けました!たまには Oケイだと 感激して 目が覚め アレッ ソンガ?かの様な 相手デシタが! それは 異例な出来事でしたが 日本人も 少し 羽目を外しても面白いかなと 考えてクスクス! たまには そんなシーンを 見たいとも思いマス!太郎なんか必要かも知れないとか?でも、日本人ファン達は どういう反応を起こすであろうか?ネガ か 許すかとか!

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  • @ばもすけいさん、
    はい。6位は「まだまだ旅の途中」だと思います。
    以前ランキングが一桁に定着し始めた頃、本人が「居心地が悪い」と言っていた事を、ふと思い出しました。
    BIG4に肉薄しつつある今は、逆の意味で6位は「居心地悪く」実力は「もっと上のはず?」と感じているのでは。
    昨年の全仏のツォンガ戦の敗因の一つは風(暴風?)への対応だったと思います。最近は風への対処の仕方も上手くなったのではと感じます。着実に進化をし続けている姿を見られるのは大きな喜びですね(^.^)
    間もなく錦織選手の今年の全仏が幕を開けます。
    一戦一戦、心を込めて応援します(^-^)v

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  • 節穴さん、昨日はコメント有難うございまシタ!嬉しかったデス!

    でもやっぱり錦織選手を始め、日本人選手にはクリーンに闘ってほしいかな~。先日、2013年全仏でのペール戦を見て、余計にその思いを強くしました。自分が悪いのに審判にしつこく抗議したり、観客を味方につけるために煽ったり…..それで勝ってくれても嬉しくないデス。闘志は内に秘め、静かに、「禅」の精神で闘ってほしいし、その方が勝てると思います。騒ぐのは彼の性分に合ってなさそうですから。

    2011年ドイツワールドカップでのなでしこジャパンと、2010年南アフリカワールドカップでのスペインは、参加チーム中、最もクリーンに闘いながら、優勝もしちゃったんですよ。それって、すごくカッコイイ!ことだと思うんです。

    ラケット投げは、2014年全米ジョコ戦での「ノー・ルック・ラケット・フリップ」なら、超クールだから、もっとやってほしいデス!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。