錦織は「死の組」に入る。しかし、これで良いのだ!(2016WTF組み合わせ)

いよいよ今年の最終戦、World Tour Finals (WTF)が日曜日(13日)から開催されます。

この大会が通常の大会と異なるのは、まず8人を4人ずつ2グループに分け、総当たり戦(ラウンドロビン)を行うことです。
そして各グループ上位2人が決勝トーナメントに進出します。

組み合わせ抽選が行われ、以下のようにグループ分けされました。
カッコ内はシード順位です。

グループ ジョン・マッケンロー
アンディ・マレー(1)
スタン・バブリンカ(3)
錦織圭(5)
マリン・チリッチ(7)

グループ イワン・レンドル
ミロス・ラオニッチ(4)
ドミニク・ティーム(8)
ノバク・ジョコビッチ(2)
ガエル・モンフィス(6)

御覧のように、錦織は「強い方」のグループに入ってしまいました。巷では「死の組」などと呼ばれているようです。
シード順の1位と2位、3位と4位、5位と6位、7位と8位はそれぞれ同じグループに入らないように抽選が行われますが、見事に1,3,5,7のグループと2,4,6,8のグループに分かれてしまいましたね。
こうなる確率は1/8ですからまあ、あり得ますけどね。

で、実際1位と2位を比べると、1位のマレーの方が今の勢いは上ですね。
3位と4位では、故障があり出場も危ぶまれる4位ラオニッチより3位バブリンカの方が強いでしょうね。
リザーブはランキング通りならベルディヒとゴファンですかね(最終的な状況未確認です)。
この2人と比較してもバブリンカの方が怖いですね。
7位と8位は、勤続疲労がありそうなティームより、バーゼルで錦織に勝ち、パリでもジョコビッチに勝ったチリッチの方がやはり怖いですね。

ということで、錦織にまたもや試練のドローとなったわけですが・・・。
私はこれで良かったな、と思います。

なぜならこのWTFは、もちろん重要な大会でありポイントも大きく、勝ちたいことは勝ちたいのですが、
なんとなく「ボーナスステージ」的な要素を感じるためです。
1年頑張ったことに対するご褒美というか。

2014年は全米準優勝があり初出場を決め、初めてマレーに勝ち準決勝進出。
昨年は予選敗退するものの1勝をあげ、フェデラーに対して大接戦して手ごたえを感じたままシーズンを終えました。

今年、上位進出を考えたら厳しいグループですが、かえってチャレンジャー精神で臨めるのでは。
何回か触れてますが錦織は「ゴールが見えたら」強いです。
この大会をがんばればしばしのオフですし、勝てるかもしれないと思いながら、勝負に徹するテニスをするよりは、
最高の選手たちに何も考えずに思い切りテニスをする方が、何かといいと思うのです。
マレーはともかく、バブリンカやチリッチに負けたら連敗になるので、なんとなく格付け的にも下に見られてしまいそうでそれなりのプレッシャーはあると思いますが、
ティーム、モンフィス、ラオニッチに負けたらもっといろいろあると思います。
逆に1勝するたびに錦織の評価は上がっていくし、錦織本人も自信がつくと思います。

またラウンドロビンですから1敗=即敗退でないのもいいです。
スケジュール的にもラウンドロビンは1日おきのはず。読みやすいし錦織に向いていると思います。
そして、たとえラウンドロビンでマレーに負けたとしても、2位で通過して、もし決勝まで進んでマレーと再戦とでもなれば、
持ち前の修正能力の高さを発揮して頑張ってくれるのではないかと期待してしまいます。
1週間に同じ相手と2回試合するときの錦織の戦い方に非常に興味があります。

とまあ、タフドローもそんなに悪くないのではないかと。
もっとも、全豪の第4シード確保のことを考えれば、ぜひ勝っておきたいですけどね・・・。

皆さんはどうお考えですか?

166 件のコメント

  • だいあん様
    うらやましい限りです。世界のトッププレイを楽しんでください。ダブルスは、後日ガオラで録画放送すると思うので、そちらで観戦します。

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  • お早うございます。
    ROMさま
    サンプリング完成形有難うございます。ラップ振られたんじゃなかったですねー。

    昨日のゴファン選手、マレー選手よりジョコビッチ選手との練習が先でしたね。Hello! Londonの呟きは到着したずっと後かも、と今になって気づきました(苦笑)
    今日は錦織選手と練習です。マレー選手はフリッツ選手と。ATPアワード表彰終わってもこういう特典があると。アグー選手もロンドン入り、バブリンカ選手のお相手です。

    ツアーファイナル公式サイト「You Think Kei Is Popular Now?」の記事後半の2つのセンテンスの抄訳記事です。
    <錦織が米国拠点のメリット語る「もし日本にいたら…」>
    https://the-ans.jp/news/2048/
    <チャンコーチが語る世界トップ選手への条件「私はケイにそう伝えている」>
    https://the-ans.jp/news/2051/
    もー、一度に全部翻訳して欲しいです。

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  • 連投失礼致します。
    マネキンチャレンジ裏話です。
    <マレー「震えちゃうね…」 錦織らトップ8選手「マネキンチャレンジ」公開>
    https://the-ans.jp/news/2054/
    マネキンチャレンジ…。そう言えばアイスバケツチャレンジの最終形って? フラッシュモブもとんと見ないし、マカンコウサッポウ(魔貫光殺砲)でしたっけジャンプ写真、あれは? 儚きかな流行り廃り。PPAPもどうなることやら。脱線失礼。

    ちょっと発見。気付いた方他にもいらっしゃるかも。そのマネキンチャレンジで撮った写真、これですね。
    https://www.instagram.com/p/BMpI6w3jZDw/?taken-by=atpworldtour
    写真の上でクリックすると各選手の名前が。更に名前をクリックすると各選手のインスタへショートカットで飛びます。バブリンカ選手はインスタしてなかったのかな。

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  • @だいあん
    羨ましいです。ジョコビッチとティームの調子がどうなのか感想を教えていただけたらいいなー。

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  • @だいあん さん
    フォーラムへもお越しいただき、ありがとうございます😊 お仕事の合間でお忙しいとは思いますが、独特の雰囲気を楽しんでくださいね。レポートもお待ちしてます(^o^)/

    現地観戦の皆さま、フォーラムの方も是非ご活用くださいね(^o^)/

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  • @K+nyc
    エクサイティング!羨ましい!勝ちそうな予感がシマス vs ワブリンカ!ベーゼルの時よりも 調子は 良い筈デスヨ!エンジヨイ!

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  • @NORICHAN
    いつも楽しい記事をありがとうございます。
    ひとつ前の記事に選手のインスタがありましたが マレーが愛犬に耳をペロペロされているのか どんぐり目になってるのがなんかかわいいです。

    ちっちゃくても他の選手が羨むような才能をいっぱい持ってる錦織選手です。その才能溢れるテニスで 
    デカイ人達を翻弄して勝つところを見たいです。

      引用  返信

  • @夜叉さま
    あまり卑屈になりたくないので、ここは未来志向で最近の五年間で比較しませんか(^-^)v

    来シーズンは是非2人に完全復活して欲しいです。もう、これ以上のロス状態は辛すぎる…(T ^ T)。

      引用  返信

  • http://www.dailymail.co.uk/news/article-3811771/What-champ-Rafael-Nadal-stops-tennis-match-against-John-McEnroe-distraught-mother-looks-little-girl-lost-crowd.html?ito=embedded

    スレ違いですがFBの記事ちょっとほほえましかったので。マジョルカで9月に行われた対モヤ、マッケンローのダブルス戦。サーブを止めて迷子になった女の子と母親との再会を見守るラファに称賛の記事。ま、母親の不注意も責められてますが。

    そう言えば前に楽天でラファを見たときも途中で赤ちゃんが泣いて、母親が場外に連れ出すまで待ってた事を思い出しました。優しさが伝わってきますね。

      引用  返信

  • @ROM
    この2人のプレーが見れんくなりつつあると思たら やっぱり辛てかなわんな
    如何にロジャラファが伝説かってことやな
    あり得んけど 全盛期の力を取り戻して欲しいと思うし それでなくたって いつまでも見てたいわ
    ここ5年やとジョコの実績が目立つな
    バブとマレーも頑張りよる
    チリッチの優勝もあるし新しい時代になりつつあるな
    特にジョコはロジャラファの伝説レベルに記録の面でも近づきつつあるけん 大したもんやな ホンマに…
    錦織世代はテニス界のレベルをなるべく落とさんために もっと頑張らなあかんな

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  • @夜叉さま
    まったく同感ですd( ̄  ̄)

    今後のテニス界のために新しい勢力の台頭を期待しながらもレジェンド級2選手にはまだまだ頑張って欲しい。ジレンマです。

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  • 完璧な勝利!
    まさか体力も温存しつつ勝てるとは、驚きしかないです。
    残りラウンドロビー二試合もしっかりリカバリーして頑張ってくれー!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。