日本ペア、チェコペアにあと一歩及ばず、日本の敗退が決定(2014

2014 Davis Cup World Group 2nd Round
Japan vs Czech Republic
Rubber 3: Radek Stepanek/Lukas Rosol def. Tatsuma Ito/Yasutaka Uchiyama, 6-4,6-4,6-4

どのセットも1ブレイク差の接戦ではあったのですが、チェコペアの方が実力が上でした。

特にステパネクはさすがで、沈めるリターン、ポーチ、読みを外すサーブなど世界最高峰のダブルス技術を見せてくれました。
日本ペアもファイトし、特に内山のプレーが素晴らしかったのですが、セカンドサーブとボレー全般でチェコ(特にステパネク)との差を感じました。

1stサーブは竜馬、内山とも威力があり、180km/h台後半から190km/h台がコンスタントに入れば一線級相手でもキープはできる。課題はセカンドサーブ。浅くなることが多く、足元やストレートに打ち込まれていました。そのせいかステイバックすることも多く、どうしても劣勢になってしまいました。今回、コートサイドにいたのでサーブの深さがよく分かりました。

ボレーに関してはステパネクと比べると、1stボレーの当たりが悪く、ボールに威力を加えられていなかった。悪いボレーではなかったのですが、深いだけでは逆襲を食らってしまうのがこのレベル。同じ当たりが悪いショットでも、(意図せず)浅くなった場合の方が効いていました。ステパネクは当たりの厚さ、薄さのコントロールを完璧にコントロールしていました。特にローボレーにも関わらず厚い当たりでペースのあるボレーを打っていたのが驚きです。「調節する」という感じがまったくなく、来た球に素直に面を出しているという印象です。

このレベルのラリーになると超高速ですのでボレーでは素早い反応も必要となりますが、その短い時間の中でステパネクは落ち着いてよくボールを見ており、「有効に」時間を使っていたと思います。このあたりは日本チームとしても見習いたい部分だと思います。そのあたりはマッチポイントの伊藤竜馬のボレー空振りに集約されていると思います(既にさんざんいろんなところで言われていると思うので迷ったのですが、やはりこれは触れざるを得ないかなと思い書きました。)。

あのミスは速い展開の中、マッチポイントということもあり余裕がなくボールの速度を見誤ったことによるものと思われます。ボールにスライス回転がかかっており失速しました。普段ならまずやらないミスですが、状況がそうさせたのだと思います。つまり、あの1本のミスを単独で批判しても意味はなく、試合のファーストポイントからの積み重ねでそういう展開に持っていかないことが大事だと思います。

同様に「チャンスに1本出れば」「あのチャンスを活かせていれば」というのはその1試合を論じる上では真実ですが、チャンスの回数を増やすことこそが解決策であり、数少ないチャンスを活かせなかったからと言って即、問題点になるとは思えません(チャンスの回数が少ないこと自体を問題にするべきです)。また逆に、数少ないチャンスを活かせるようになることよりも、チャンスの回数を増やすように努力し、練習していくことの方が合理的であり、また容易だと思います。

とは言え、チャンスを活かせないまでもその内容は重要です。日本チームが唯一のブレイクしたゲームはロングラリーから内山のフォアハンドショートクロスが決まりました。ああいうプレーは勢いを産みます。逆に竜馬がブレイクポイントでセカンドサービスのリターンをネットに掛けた場面がありましたが、こういうミスは減らしていかないといけません(確かにスピンの効いた良いサーブでしたが)。

ストレートの敗退とは言え、日本チームにも光るプレーが沢山ありました。例えば3rdセット3−4からの竜馬サーブというクリティカルな局面で内山が2連続ポーチ。ブレイクこそできませんでしたが1stセット、竜馬の声を出しながらのねじ込みボレー。気迫を感じました。竜馬のフォアハンドの突き球の威力、内山のネット際の強さも世界に通用するレベルのものだったと思います。みなさんも感じているように、世界との差は確実に縮まっていますので期待して良いと思います。

今、国際展示場前のマクドナルドでこの記事を書いています。もうすぐ試合が始まるので、最終日の応援に行ってきます。竜馬の代わりに内山が入り、内山 vs ロソル、ダニエル vs ベセリーとなりました。若い2人に経験を積ませたいとの意図だと思いますが、2人にとっては消化試合と言えども今後のレギュラー争いの上で重要な意味を持つ2試合です。 特にダニエルが勝利するようだと添田を含めたシングルスNo.2争いに名乗りを上げることになると思います。そういう意味でも注目です。

 

 

 

10 件のコメント

  • ダニエル太郎が勝てばATPポイントはもらえるのでしょうか?
    敗戦チームにはもらえないのでしょうか?

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  • そうなんですか。
    ありがとうございます。
    けど、相手も同世代ですし、負けられない戦いですね!

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  • 今日11時頃から錦織くん外コートで練習していました。
    ジュニア選手2人相手に岩渕コーチと組んでダブルスの試合形式で練習したり、岩渕コーチに球出ししてもらってポイント練習したり。終始リラックスムードであんなに笑顔で練習してる錦織くん初めて見ました。
    怪我の具合は分かりませんが、中尾コーチも見守る中、左右に振られたりはしてませんでしたが、かなりフットワークも使って機敏に動いているように感じました。
    また次の大会がんばれー!

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  • ゆかちんさん、うれしい情報ですね。テニスは止められていないんだ〜!すご〜くほっとしてます。スペイン、間に合うかな。
    総じて、デ杯、良かったですね。JTAさんも、スポンサーさんも、選手たちも、日本のテニスを面白くしてくれました。
    ありがとう!JAPAN!
    http://www.thetennisdaily.jp/news_detail.asp?idx=104473
    この写真の中に団長や錦鯉さんはいるんだろうな。

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  • WOWOWでも土橋氏が「錦織の怪我は順調に回復している」みたいなことを言ってたらしいのですが、ちゃんと聞いた人います?

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  • 2日間土、日曜息子と観戦しました。
    子供たちが、巨大国旗を持ち上げ大喜びした前々回からの会場の様子とは違い、色々なチームの戦略を応援する方も了解の上で行なわれた、せいか?なんとなく子供の声援も少なかったように感じました。ダニエル太郎選手はわからない!という子も多かったのでは、、大人は注目していたダニエル君ですけどね‼︎
    有明で、拍手を通り越してつい立ち上がるような応援がしたかったのですが、、、雰囲気も難しいかなぁ。

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  • オンデマンドで確認しましたが確かに土橋さんが順調に回復していると言ってますね
    太郎の対ヴェセリー戦の61:50~辺りで言ってます
    クレーコートシーズンには復帰できそうだとも

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  • WOWOWで最後の方で坂本さんも順調に回復しているので、クレーコートシーズンには間に合います。のようなコメントされていました。
    伊藤選手の試合前のアップでヒッティングパートナーもしていたそうです!

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  • 全くのスレ違いですが、昨晩のBS-TBSで圭はテニスを「趣味」だと言ってましたね。
    仕事ではなく、好きでやっている趣味だと。
    好きこそのものの上手なれ、の格言通りでしょうか。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。