2018全仏オープン4回戦 vs. ティーム プレビュー

2018 全仏オープン 4回戦
錦織圭[19] vs. ドミニク・ティーム[7] 6月3日(日)
現地時間 11:00からの第2試合
日本時間 18:00からの第2試合
@フィリップ・シャトリエコート

復帰してから毎試合毎試合が勝負、山場ではあるのですが、特に山場と思われる4回戦ティーム戦です。
様々な意味を持ちます。
その意味を箇条書きにしてみましたが、書くのやめました。
そういうの関係なく、クレーコートの実質No.2に対して迷いなく勝負を挑んで欲しいです。

下馬評は、ランキング上位でクレーでの実績もあるティームが上ながらも、錦織の戦い方が評価されてオッズが接近しつつある状態かな〜、と思います。
ティームの方がプレッシャーかかっているかもしれません。チャレンジャーとしてのこの状況を大いに楽しんで欲しいところ。

しかし、最近の錦織の発言を聞くとプライドが感じられ頼もしいです。プレッシャーがどうこう、というのはあまり考えていないかも。
「復帰直後だから」「自分の方がランキング低いから」といった意識は感じられず、すでにトップ10だったころのマインドを取り戻しているように思えます。

なお、ティームが「僕が有利」と言ったという記事がありましたが、、、少しミスリードだと思います。

「彼はどのサーフェスでも同じようなプレーをしてくると思う。コートの中へ入ってボールを早いタイミングでとらえる。彼をベースライン後方へ下げたい。芝やハードと比べると、クレーでは僕の方が少し有利」

錦織戦へ ティーム「僕が有利」 – テニス365 | tennis365.net

英語での原文を読まないとニュアンスは確かめることができませんですが、この訳を読む限り、「俺の方が強い」と実力のことを言ってるわけではなく、コートサーフェスのことを言ってるように見えます。(ひょっとしたら実力のことも含まれているかもしれない微妙な表現ではありますが)

そりゃあハードで対戦するよりもクレーで対戦する方が、ティームに有利だと思いますので間違っていません。
ニュアンスをごっそり取り除き、センセーショナルな部分だけ切り取って「僕が有利」とだけ報道するのはあまり好ましくありませんね。
この記事だけでなく、あらゆるメディアに横行している悪しき慣習だと思います。

ティームは今年、クレーコートでナダルに唯一土をつけた選手。
そして2年連続全仏ベスト4です。
昨年のQFジョコビッチ戦は非常に良い席で目の前で見ましたが、圧巻でした。
ジョコビッチの不調ばかり心配された試合でしたが、ティームのパワフルなショットはもちろん、ライン際へのコントロールも見事で、「一皮むけたか」と思わせるものでした。
しかしSFではナダルに「手も足も出ない」という印象すら浮かぶ敗戦。その後もジョコビッチ戦のようなテニスは見せていないと思います。

パワーに関してはナダル級ですが、テニスの緻密さはナダルには敵わないと思います。パワーでグイグイ押すことができなくなったときの次のプランがあまりないように思えますし、効率という面ではあまりよろしくない。
そのあたりに錦織のつけいる隙があります。

錦織はポジションを前に取り、高い打点で速く仕掛けたい。
ティームを後ろに下げ、ドロップやネットプレーを混ぜる。
フォアハンドの復調がそれを可能にしてくれると思います。

なんとなく、錦織の評価が高まってきてこの試合も「勝てる」って雰囲気になっているのが、追い風でもあり心配でもあります。
確かに2勝0敗と負けていませんが、ティームだってその後経験を積み強くなっていますし、錦織の方も大会を通じて調子が安定している方ではありません。
もつれる試合をなんとかかんとか工夫して乗り切ることが多いタイプであり、3回戦の圧勝劇の後でもその傾向が解消されるとは思えません。
おそらく、もつれる試合になると思います。
となると、お決まりの「勝負所をどちらが取るか」の勝負になる。
この点については、4月以降かなり良い結果を出していると思います。取れなかったのはジョコビッチとの2戦くらいでしょうか。

技術面で言えば、ティームのバックで高い打点で取らせる(後ろに下げる)ことが有効だと思います。
普通の感じでバッククロスを打ち続けると、ガスケやバブリンカに対して食らってきたようなダウンザライン、ショートクロスを打たれそうです。
単調にならないよう、高さの変化やスライスなども使い揺さぶって欲しい。

コートの中に入ってのフォアハンドクロスがシモン戦で見られました。
これがあるとないとでは大違いです。逆クロスしかないと読まれてパスで抜かれます。差し込まれた相手が錦織のバック側に返し、錦織のバックボレーが増えるのも良いことです(錦織はフォアボレーよりバックボレーが上手い)。

あとはリターンをどうするか。セカンドサーブは前で叩きたいですねえ。
でもティームのサーブの跳ね方との相談ですかね。かなり跳ねますからね。
難しそうならいったん下がるのもありですが、それはティームの間になってしまいそうです。
前後のポジションをいろいろ変えつつも、終盤にはタイミングを掴んで前に入って欲しいですね。

応援フード

ティーム選手との試合は、チームの(ややこしい)戦術が楽しみです

圭くん、自信持って戦ってね〜

micchi

43 件のコメント

  • プレビューお疲れ様です、いまから夜が待ちきれないです!

    ティームはプレッシャーかかっているでしょうね、二年連続SFまでいった得意のGSで4回戦敗けは許されないはずですが、相手は錦織と。ティームの今後にとっても重要な一戦になりそうです。

    展開は色々考えられますが、3回戦の好調の流れそのままに錦織が第1セットを簡単に取った場合、その後の第2セットがなんとなく怖いです。第2セットで失速するときは、たいていそれまでの試合で体力を消耗してることが多いので、今回は大丈夫だと思いますが。
    もし第1セットを取った場合、第2セット序盤が勝負所になる気がします!

      引用  返信

  • 優勝までの最も困難な道のりを想定すると、ティーム、Aズベレフ、ジョコビッチ、ナダルと、マスターズ決勝を一日おきに2回勝ち抜いた後、GS決勝を2度戦ってすべて勝利するような感覚ですね。ものすごいハードルの高さ。でも今の錦織のショットのキレと身体の調子、ノリノリで楽しそうにプレーする姿を見ると・・・

    3回戦で調子が早くあがり過ぎているのが気にはなりますが、その日の自分と相手の調子を見極めて5セットの終わりまで忍耐強く自分の精神をコントロールする力でも、ショットの仕上がり具合でも、現時点でティームとAズベレフを少しだけ上回っている感じがします。

    なんとかSFでジョコビッチと戦う姿を見てみたい。

    今晩の大一番、楽しみです。

      引用  返信

  • 今日は。
    団長さま、プレビュー記事有難うございます。仰るように山場ですね。
    ただ私、ティーム選手はグラスのイメージが強過ぎて(苦笑) 何ででしょうね、間違いなく「クレーコートの実質No.2」であるのに。

    さて、そのティーム選手。
    この記事はタイトルとは異なり、中身はオーストリア国内のテニス事情や、彼とブレスニク・コーチとの関係性に多くを割いています。ティーム選手の「人」と「なり」がよくわかります。
    スポーツ報知より。
    <錦織の4回戦の相手ティエムは「ストロークのスピードが上がっている」>
    http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180603-OHT1T50043.html
    私は何故か、選手のバックグラウンドがわかる記事に惹かれます。

    さあ錦織選手、今夜もファンタジスタぶりを大いに発揮してくださいね。試合開始時間には間に合いそうにありませんが….。悲しいな。

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  • 今夜の試合、応援する方も全力ですね。楽しみはもちろんですが、ドキドキ感の方が強いです。何としてもこの山は、乗り換えてもらいたいです。錦織の強く、不撓不屈の精神力に期待したいです。頑張れ!錦織!

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  • 以前から365の記事は特にひどかった。わたしはタイトルが365ぽかったら開かないようにしてます。
    オーバーパワーしようとしてくるところを耐えれば最後は錦織が勝つと思いますが、相手もTop10に定着しクレーのナダルに勝ちきる実力があり、簡単ではないのは間違いない。高まる大一番感、ドキドキしてきました。

      引用  返信

  • 団長さま
    プレビュー記事ありがとうございます。まあ、間違いなくシモン選手よりさらに重さもスピードも増すストローク戦中心になるのでしょうね。それをどう攻略するのか楽しみです。
    さて、ティーム選手のインタビュー記事ですが、RG公式サイトのプレビュー記事でその一部が載っていました。団長さまのおっしゃる通り、ニュアンスは少々違うように私は受け止めました。
    https://www.rolandgarros.com/en-us/article/roland-garros-2018-three-to-see-day-8-thiem-vs-nishikori-kontaveit-vs-stephens-wozniacki-vs-kasatkina

    micchi師匠
    相変わらず秀逸な応援フードありがとうございます。GJ!サムアップです!!

      引用  返信

  • 個人的にはバックのショートアングルもうまく使って欲しいですねー。
    ティームのバックに後ろに下げるスピンや、高い打点を強いる球、スピンでのショートアングルに浅く跳ねないスライスも混ぜられれば、持ち味の強い球はかなり抑えられる気がします。
    ジョコ戦での負けパターンのように、深く重い球で押し込まれてジリ貧になるのは避けたいところ。
    シモン沼を技術で角に持っていき、アングル含めたラリー戦に持ち込んだように、パワー勝負を上手く交わせれば、かなり優位に進められるのではないかと!

      引用  返信

  • そういえば、3回戦で残っていたフランス人選手が全員負けてしまいました。寂しいような、ホッとしたような…(^◇^;)

    二回戦敗退のベネトー選手は今回がラストの全仏でした。フィリップシャトリエで終えられたのは、大会側がそうなることを予想していたわけではないですよね?

      引用  返信

  • 団長さま、プレビューありがとうございます。
    僕が有利って私も見てえっと思いましたが、そういうことだったんですね。ROMさんのリンクとあわせてニュアンスがわかりました。ちょっとミスリードですね。

    シモン戦の完勝がどういうインパクトを与えたか、記事を見つけました。
    https://the-ans.jp/news/24880/
    よりによって自分の試合に向けて絶好調に。。最初から全力でくるかも。
    ショットもですがサーブも強いので、最初の方でうまく合わせていければ試合の前半でブレークチャンスが来るかもしれない
    ですね。ペール先生のレッスンが生きてくることを祈ります。
    フィジカルに問題なく元気で試合に入れるのが何より嬉しいですね。存分に戦いながら試合を楽しんでほしいです🎾

    最近応援フードが夕飯のヒントになりつつあります^^;
    きょうも鶏肉を美味しくいただきながら応援します🇯🇵

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  • いまのティームにいままでの対戦成績はあてにならないでしょうね。

      引用  返信

  • ファーストサーブ入ってほしい。
    そこから自分のペースに持ち込めれば、勝機は絶対あると思います。
    今日も勝利を信じて応援します!

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  • 既に2週間戦いっぱなしのティームに付け入る隙は絶対あります。
    クレーの上で錦織が出来ることはティームよりはるかに多いです。
    自分らしいテニスで勝って上まで行って欲しい!!
    プレビューです。
    https://yuri-san.com/tennis143/

    疲れが溜まり始めてるはずのティームをこれでもか!と振り回して乳酸いっぱい作らせたいですね。(笑)

      引用  返信

  • 錦織vsティエム戦、ATP認定のポップコーンマッチだそうですが、どなたか、もう少し分かりやすく解説してくれませんか?
    ポップコーンをつまみながら・・・とか何とか・・・?help me!

      引用  返信

  • ぼうず さんに同意です(`・ω・´)ゞ
    ましてや、初めての5セットマッチでの戦いですからね・・・
    それと、全仏や全英では、ランキング以上に、そのコートに合っている、苦手意識を持っていない選手は怖いです。ティエム選手に関しては、クレーコートに合っているし、ランキングもトップ10を維持し続けていますからね~(ΦωΦ)
    この相手を倒すことが出来れば、更なる自信を得て、加速することが期待出来そうです!!
    錦織選手、頑張れ~\(◎o◎)/!

    赤毛のアン さん、皆様m(__)m、今宵も、
    ええでぇ~(V)o¥o(V)ええでぇ~(V)o¥o(V)ええでぇ~(V)o¥o(V)
    連発といきたいですね~\(◎o◎)/!

      引用  返信

  • キリ丼さん,
    https://article.auone.jp/detail/1/6/12/112_12_r_20180603_1527995422417483
    の記事によると、元1位アンドレ・アガシや、錦織のコーチを務めた解説者ブラッド・ギルバート氏はかつてツイッターで「大きなボウルに盛ったポップコーンとともに、ショーを楽しむ。映画スタイルだ」と説明していた。そうです。
    それだけ、たっぷり楽しめそうな試合、って事ですかね?

      引用  返信

  • キリ丼さん,

    欧米では映画を楽しむ時にポップコーンを片手に・・・という文化?があります。映画でもそんなシーンを良く見ますよね?
    それと同じように、「(映画を見る時みたいに)ワクワクした試合が期待できるからをポップコーン片手に鑑賞しよう!」っていう感じだと思います。

    まあ、それだけ面白い試合になること間違いなし!という、お墨付きの試合ということですね。

      引用  返信

  • 落ち着かなくて団長さまのプレビューを繰り返し読み、皆さまのコメントを読み返しています。
    それでもドキドキが止まらない❗
    フランス沼を渡り切ったら今度はティエム山かぁ~

    平坦な道はないと知りつつも期待してしまう…

      引用  返信

  • キリ丼さん、the popcorn match of the fourth roundは「4回戦の目玉となる試合。映画を見るときのようにボウルいっぱいのポップコーンを用意して観戦にのぞむ、楽しみな試合」という意味合いかと思われます。ありゃ、yuriさんとnakaさんとかぶっちゃった。

    popcorn matchについて、あるイギリス人に訊いてみたら「アメリカ的な表現だねえ、僕らはあまり使わないけどね」と一蹴されましたが(笑)。
    とにかく、楽しみな試合であることは間違いありませんよね。

    私は今日が帰国日。クライアント企業のお偉方と一緒に観戦します。フィリップ・シャトリエのチケットが大人気で、リセールでも争奪戦だったようです(ふふふ、私は一次販売でゲットしたもんね)。同行者はそれぞれ離れた席になったため、気を使わずに思いきり応援できます。私にとっては団長さんのプレビューがポップコーンです。

    心配は、試合がもつれて長引いた場合、最後まで見届けられないかもしれないこと。お願いだから第1試合さっくり終わってほしい……

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  • 団長さん、プレビュー記事ありがとうございます。
    「今日の試合が持つ様々な意味を書こうとして辞めた。」ここに団長さんの心情が表れていますね。
    私も錦織選手にはチャレンジャーの気持ちで、思いっきり楽しんで欲しいと思っています。
    二人ともクレーの戦いに自信を持っているので、意地と意地のぶつかり合い。縺れる試合になる事間違いなしでしょうね。
    さあ、今日も腹括って応援するぞー!!

    応援フードの焼き鳥缶、まだ食べたことが無いのですが美味しいらしいですね。
    食べてみます。!!

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  • naka様、yuri様、だいあん@RG様
    御礼を言い切れないほどの皆さんからのコメント、感謝感激雨あられ(T_T)
    だいあん@RGさん、最後まで見届けることができることをお祈りします。
    ポップコーンではなく、大皿に缶詰の焼き鳥を用意して、どくだみティーを飲みながら応援することにします。(^^)
    早く始まらないかとワクワクします。

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  • リヨンの決勝戦(シモン対ティーム)のYoutube動画を観ました.1セット目6−3で劣勢だったティームは2セット目でも先にブレークされて,際どいウイナーで決めるテニスに切り替えましたね.シモンは相変わらずラリー戦で受けにまわるも,2回の勝負所でダウンザラインのバックハンドを失敗し,タイブレークの末2セット目を落とす.やっぱり,受けてばかりでは勝てません.錦織も勝負所で集中力を切らさない頑張りを発揮してもらいたい.

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  • 団長さま、
    逸る心を抑えての冷静なプレビュー記事、ありがとうございます。
    いつもながら、観戦の参考になります。

    micchiさま、素晴らしい応援フード!
    鶏肉だけは当たりましたが、キープで缶詰って最高です!
    やはり、皆で簡単に用意できて応援できることが大切、流石ですね~。
    錦織K子さまのドクダミ茶ティーも素晴らしい!

    さて、いい時間帯の試合、これなら安心して応援できます。
    ティーム選手とて、Big4という厚い壁を破るための、旅の仲間。
    お互いの力を高めあえる試合になって欲しいです。
    そして、錦織選手が先輩の貫禄を見せ付けることができますように、八百万の神様よろしく!

    ティーム選手も、錦織選手の試合を見るのが好きだと言ってましたよね、
    若手のパワー全開で打ち捲くるテニスも、爽快で気持ちいいですが、
    やはり、駆け引きの面白さこそがテニスの醍醐味!
    錦織選手の復活が、全世界のテニスファンをワクワクさせているのは間違いないです。
    本当に楽しみですね^^

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  • ティームの重いスピンのかかった球を振り上げずに前の打点でライジングフォアで捉えられるか
    振り上げフォアだとティームの目論見どおりにポジション下げられてしまう

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  • 今日は体力勝負のタフなバトルになりそうですね。最後まで走り切って何とかこの山を乗り切ってほしい!!

      引用  返信

  • 【RG 2018での錦織選手のサーブ】

    今年のRGでの錦織のサーブ・プレースメントを、キャリア・クレー(右利き相手)のデータと比較してみました。図はこちらからです。
    ◯ キャリアのクレーのデータでは、1stサーブは左右に散らし、2ndサーブはワイド(BH)、次にミドル(ボディ)が増えるパターン。
    ところが今年のRGでは様相が違ってかなり工夫している。
    ◯ 1回戦(ジャンビエ)と2回戦(ペール)では、彼らのあからさまなリターン狙いのため、1stも2ndサーブ(特にペール戦)も圧倒的にミドル(ボディ)が増えた。
    ◯ ところが3回戦(シモン)では、デュースはワイド(FH)またはミドル、アドは圧倒的にワイド(BH)に集めた。
    ◯ ジル・シモンは記者会見で、試合のポイントとしてリターン率の悪さを挙げていましたが、ジルも指摘していたように、錦織はサーブを工夫して速度・種類・コースを変え、サーブ勝率が上がった(特に2ndサーブのポイント勝率65%が光る。)のがポイントでした。ジルは特にアド・サイドのワイドサーブは事前に情報として持ってなかったはずで、面食らったのではないかと。
    ◯ なので今日の錦織のサーブのプレースメントがどうなるかも楽しみです。

      引用  返信

  • 【ドミニク・ティームの研究】

    ツィートしましたが、ローラン・ギャロス2018の錦織選手の4回戦対戦相手のドミニク・ティームの調査です。
    ◯ 実力を測るには様々な数字がありますが、最もその時点の実力を反映すると言われるTennis AbstractによるEloレーティング(5/28付)では、
        総合  ハード クレー グラス
    錦織  10位 16位 5位  18位
    ティーム 9位 23位 3位  28位
    となっており、実力伯仲のクレー巧者同士の好試合です。因みにクレー1位はナダル、2位はズヴェレフ弟、4位はジョコビッチとなっており、今年のローラン・ギャロスではナダル以外全員ボトム・ハーフでした。
    ◯ キャリアのサーブ&リターンゲーム勝率(ゲーム勝率なので単なるポイントとちがって勝負強さなどの要素も入っている)でいうと、にしティームは現在のトップ100で、
         ハード クレー グラス
    錦織   11位 4位  12位
    ティーム 29位 8位  32位
    とEloレーティングと似た結果です。この図では他の選手のそれぞれのサーフェスの得意度もみてとれると思います。
    2017年の総合スタッツ(サボってBPとかまだ未作成です)からみると、ゲームやポイント取得率ではサーブ&リターンでバランスがとれた選手です。サーブは1stサーブポイントがやや高いビッグサーバー型で、ディミトロフやズヴェレフ弟に近いパターンです。リターンは1stサーブリターンポイントは錦織並みに高いですが、2ndリターンにやや難があります。
    ◯ サーブ(今年のマイアミ、モンテ・カルロ、マドリード、ローマのサーブ速度とトップスピンの纏めた図)は、
    サーブ  1st   2nd
    MC   195 165km/h
    マドリード190 163
    ローマ  184 162
    RG1R 180 150 最速217km/h、1エース、3DF
      2R 176 156 最速213km/h、5エース、7DF
      3R 178 156 最速224km/h、7エース、7DF
    となっており、ローラン・ギャロスで1stサーブ速度がローマ並みに少し遅くなってますが、最速220km/hを越えるビッグ・サーバーです。DFが少し多いですね。
    ◯ トップスピン率は(トップスピンとゲーム勝率の相関図)、今年のクレー(モンテ・カルロ、マドリード、ローマ)の平均が、フォアハンドは3176rpmとナダル、ソック、フォニーニ並みの強烈です。錦織選手が好きだという片手バックハンドも2428rpmとスピン量豊富で、後方からでもバックハンドでDTLに強烈に打ち抜くことができます。
    ◯ 勝負強さの指標(ATPのアンダープレッシャーのスタッツ)では、過去52週間のスタッツで、
               錦織  ティーム
    BPコンバージョン率 44位 76位
    BPセーブ率     38位  8位
    TP勝率       63位 32位
    3(5)セット勝率   6位 51位
    となっており、ティームのサーブが良いのでブレークしにくいです。錦織選手は有名な3(5)セット勝率歴代1位!(77.1%)なので、縺れたら勝利確実です(笑)。
    ◯ あまり関係ないかもしれませんが(選手の年齢、身長、体重
         年齢 身長  体重
    錦織   28 178 75
    ティーム 24 185 82
    でティームの身長はナダル&フェデラーと同じです(ナダル&フェデラーの体重は85kgで、こちらも二人とも同じ)。

      引用  返信

  • シモン選手との試合、それにしても、なんとすごいショットの連続か。何度見てもおおお・お・お・・・ です。こんなに強かったんか!スカッとしました。試合が一番の練習という意味では ものすごい強化です。これも出来る、これも出来る!とたくさんの出来るが出来た。今夜のティエム、一段と双方にプレッシャーのかかるところ、メンタル星の見えない敵が錦織の背後に詰め寄りセンスを狂わせることのないように、たくさんの出来るを武器に戦ってほしいです。カモーン!!

      引用  返信

  • 余談ですが、ティームのコーチGünter Bresnik(ギュンター・ブレスニク)は、「ドミニク・ティーム・メソッド」という本を書いています。

    錦織選手とティームのクレーでの実力は伯仲していると思います。ティームは先週のリヨンから2週間で8試合目で、そこで決勝を争ったシモンは錦織戦後半に明らかに疲れていましたが、そんな淡い期待はスパルタで教育されたティームには通じないもしれません(笑)。

    ティームといへば、昨年のマーク・ロセのティームのインタビュー記事があって、
    ◯ 好試合でなくても錦織vsマレーなら観客は納得する。
    ◯ Q)錦織やラオニッチはMSで輝いていないが? A)いやチリッチやティームより遥かにマシだ。(チリッチとティーム)二人は自分のプレースタイルが通じない時に、プランBやCを持っておらず(観ていて)飽きる。
    ◯ マレーとかなら何とかしようとするが、ティームは全く何も変えようとしない!
    と辛口評価で思っていた通りです(笑)。が、ティームはこの1−2年でかなり進化したと思うべきでしょうね。

    Eurosport記事では、今日の錦織vsティームを観るべき3つの理由として、
    1)ティームは唯一ナダルを破ることが出来るかもしれないRGダークホース
    2)トップ10に3年間君臨した錦織はトップレベルに戻ってきた
    3)パワーのティームvsメトロノーム錦織。錦織がティームをコントロールできるか?
    としています。

    オーストリア紙Der Standard記事では、土曜日の練習後のティームのコメントとして、「ノックアウト・ラウンドになりタフな試合になる。オッズはイーブン。錦織はベースラインの後ろに下がらず内に入ってくる。こちらの目標は彼をベースラインから少し後ろに下げること」と書いており、コーチのブレスニクは「8位の選手ならやるべきことは分かっているだろう。超攻撃的にいくだろう」と言っています。攻撃的にくるティームを下げておいて(それでもウイナーが飛んで来ると思いますが)、錦織選手本人が言っていた駆け引きを駆使して、メトロノーム錦織ティームをコントロールできるかが、今日の試合のポイントでしょうか。

      引用  返信

  • 焼き鳥(缶ではないけど)に喰らいつき、自家製のどくだみ茶(不味いんです)を煮出してのみほしましたあ❗
    手強いティーム選手だと、百も承知。縺れる試合になると、覚悟もできてます。団長さまのプレビューも、3度5度・・と読み込みました。
    錦織君の戦術と、素晴らしい勝負所の勘と集中力を発揮して、勝利してね〜〜❗何より、元気で楽しそうなのが、一番嬉しいですね。

      引用  返信

  • ROMさん,
    これ、めちゃくちゃかっこいいです!早速リツイートしておきました。
    ティームは錦織からセットを取ったこともない・・って、確かに!

    2年前とは違うかもしれませんが、今の錦織は怖いものなしだと思います。
    頑張れ!Kei!!

      引用  返信

  • 団長様や皆さんのコメント読んで心を落ち着けようとしていますが、なかなか落ち着かないです〜。シモン戦より間違いなくタフな試合になると思いますが、どうか錦織選手らしいプレーでセンターコートを大いに沸かせて欲しいです!今日も試合を楽しめますように🙏日本から全力で応援します‼️現地応援の方々、本日も力強い応援宜しくお願い致します。
    あ、日本から熱い男もやってきましたね!

      引用  返信

  • 試合に間に合うように無事に帰ってまいりました\(^o^)/
    良かったあ\(^o^)/
    錦織選手、体調面での心配が全くなく、自分の思うようなプレーができていること
    を本当に嬉しく感じているでしょうね。まずそのことが私も嬉しいです。
    団長さんのプレビューを読んで、試合がますます楽しみです。技術的なことを詳し
    くは知らないのですが、言葉からイメージすることはできるようになりました!
    私の想像ではティーム選手は錦織選手のプレーによってまた一段ギアを上げた質の
    高いプレーをするのではないか(錦織選手がシモン選手によってギアが上がったように) (^◇^;) そのティーム選手に対し、錦織選手がその上をまた行けるのか!(◎_◎;)
    結果は本人も含め誰にもわかりません。両チームのコーチ陣の戦略がうまくはまる
    どうかも、今日やってみないとわかりません。
    単にテニスの技術で勝利が決まるのではないことが、今日の試合の様々な局面で見
    られるのではないかな…( ̄ー ̄)
    今までも散々使ってきたフレーズですがσ^_^;
    「楽しみでしかない❤️」
    もうすぐです!

      引用  返信

  • シモン戦に続き、出張先のホテルの部屋のテレビにPCを繋げてWOWOWオンデマンドで観戦です。
    ジネルホテルに毛が生えた程度のホテルですがテレビはまあまあの大きさ、WOWOWオンデマンドの画質、フレームレートは十分(DA○Nとは大違い)で良い感じ。出張時はPCだけでなく、HDMIケーブルも持ち運んでおいたほうがよいですね。

    それにしても、ここまでの錦織選手の凄さに、言葉が出ない…

    現地観戦されている方々がとってもうらやましいです。

    もうまもなく、ワクワクします。

      引用  返信

  • 禮 鼻血迷画館館長ψ(`∇´)ψ
    マーク・ロセ氏、バルセロナ五輪の金メダリストですね〜
    オープン13の決勝で倒した、若きフェデラー選手を「見所はあるよ。精神的な問題さえ解決できれば…」
    みたいなコメントを残してましたが…ψ(`∇´)ψ
    お前が言うな‼️みたいなヤンチャな選手でしたよね〜
    スイスは、いきなりフェデラー選手が出てきた‼️みたいなイメージがありますが、実は、ラセク選手、ロセ選手と世界のトップで活躍した選手がいて、その流れを引き継いで、フェデラー選手、ワウリンカ選手の大活躍‼️
    オーストリアも絶えず、好選手を輩出し続けてますが、日本の偉大な開拓者の勝利を信じたいですね🎌😤🎌

      引用  返信

  • micchiさま、応援フードの採用、ありがとうございます。
    焼き鳥も買ってきたし、どくだみの入ったやくぜん茶も煮出し準備万端です。
    2年前より進化してるであろうティーム選手。
    それも得意なクレーコートでの対戦。
    ワクワク止まりませんね♪
    調子を上げてきてる錦織選手がプレーレベルを一段も二段も上げて、ティーム選手を封じてくれること願ってます。
    頑張れ~~!!圭~~!!

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。