USOジュニアの結果です。
BOYSシングルスは、ウー選手がゲラー選手をストレートで下して優勝。これで彼は単複ダブル優勝達成です。彼はある意味、アジアの男子テニスを活況に導いてくれる存在かも知れません。逆に楽しみになりました。
GIRLSは第4シードのアマンダ・アニシモワ選手が優勝。彼女はもうツアーでお馴染みですね。RGの1Rで奈良選手がフルセットに追い込まれたのは記憶に新しいところです。
そして新たな悔しさが沸々と。
GIRLSダブルスの決勝カードは、内藤祐希組がQFで敗れたボスコビッチ組と、佐藤南帆組が2Rで敗れたダニロビッチ組の対戦。優勝はダニロビッチ組。
ああ! また日本ジュニアが踏み台にされた!と見当違いの悔しさがこみ上げています(苦笑) しかも佐藤南帆選手、シングルスでも3Rでダニロビッチ選手に敗れてる! にっくきオルガ・ダニロビッチ選手!
出場制限について補足を。
これが設けられた理由は大きく2つ。バーン・アウト回避と家族崩壊回避です。もし10代でGS優勝し億単位の賞金を受け取ったりしたら…。必ず出てくる弊害ですね。
バーン・アウト。
若くして頂点を極めるとそれで燃え尽きてしまい、以後ツアーに専念せず身を持ち崩してしまう。17歳でRGを制したチャン少年は、確固たる自分を持っていたので崩れませんでした。
家族崩壊。
若くして大金を手にしてしまうと、本人ではなく親族がその賞金に群がってしまう。ある親は仕事を辞めて素人ながらマネージメントにしゃしゃり出る。ギャンブルに高じたり資産運用に投じたり。
悪い例が15歳でGSを制したヒンギス選手の一家ですね。賞金に群がり家庭崩壊。ご両親は離婚し兄弟で裁判沙汰になる始末。
試合に出たい、テニスがしたいという気持ちを持続させ、お金で身を持ち崩さないようにするための出場制限。いわば若い選手を守るためですので致し方ないかと思います。
USOジュニアのSKIPについて補足を。
BOYSシングルス第1シードのゲラー選手は、直前のジュニア・ランクが実は第5位。今大会はトップ4が欠場したGSで、いわばBIG4のいないGSと同じです。ほら、みんなGSでさえ出場大会を微妙に調整していますでしょ。ただ今回は、それだけに優勝が狙えた大会でもあるワケで、そこが私の悔しい思いの原点なんです。姑息で歪んでいますね(苦笑)
②ですが、盛田ファンドは半年ごとに明確な目標を掲げ、クリアできなければ即帰国。それを13歳から12回クリアしてプロ転向したのが錦織選手、西岡選手、中川選手の3選手です。なので彼らがジュニアの頃は、目標クリアのためにGSジュニア出場を蹴っていたこともあったでしょう。そもそも所属がIMGなので、JTAの方針に捉われなかったこともあったのではと。
ただ中川選手は、不運にもプロ転向後ほどなくして負傷。リハビリを乗り越えやっと今復帰段階です。怪我からの復帰はツアーで多くの選手を散々見てきましたが、どの選手も長くかかっていますね。同じように中川選手の復調は長い目で見ていきませんか。
③ですが、これは②とある程度繋がりますが、所属アカデミーの方針に従うのがほとんどではないでしょうか。本人がいくらアレに出たいコレに行きたいと言っても、そこは許されないかと。
例えばダニエル選手。彼はバレンシアのアカデミーに所属していたので、ジュニア時代はスペインのジュニアとして扱われ、出場大会決定もスペインのテニス連盟方針に則っていたと思われます。
今のところ思い当たるフシをピック致しましたが、あくまでも憶測であり、これだ!とは全く言い切れません。そこはご了承願います。
ただ、日本ジュニア達はみな絶対、上部ATP大会に挑戦したい、強くなりたいと思っているはず。なので上部ATP大会になかなか出場しない要因を、選手自身に求めることだけは避けたいなと思っています。
長文失礼致しました。
]]>①ですが、錦織選手がジュニアだった10年以上前にこの制限があったのか定かではありませんが、少なくとも現在は12大会までとなっています。4GSジュニア、ぶっつけ本番とはいかないのでそれぞれ前哨戦大会も出場とすると計8大会、あとはもう4大会しか自由采配の余地がありません。
私がJTAの方針が見えないと言うのはここです。何も4GS全てに出場する必要はない。でも日本ジュニアは毎年4GSに全出場です。なので前哨戦も合わせて8大会は年初に決定してしまう。
翻って諸外国、例えば以前コメントしたAO覇者のピロシュ選手(ハンガリー)、RG覇者のクーン選手(スペイン)、WB覇者のフォキナ選手(スペイン)はみな、USOジュニアはSKIPしています。SKIPした分他の大会、上部ATP大会の出場に充てることができるワケですね。
長文になりましたので、一旦ここで。
]]>今回は奮わなかったけれど、前哨戦のカナダ国際(グレード1=MS1000に相当)でダブルス優勝の羽澤選手がUSO終了を呟き。他選手が次々リツィです。
https://twitter.com/merci_nji412/status/906521802305703938
堀江選手、羽澤選手、予選で敗れたジェームス・K・トロッター選手は、3人で連れ立ってこんなところに出現。堀江選手インスタより。
https://www.instagram.com/p/BYuMHUMhHcx/?taken-by=toruhorie0518
https://www.instagram.com/p/BYuON1_hy9_/?taken-by=toruhorie0518
羽澤選手は「これでジュニアは終了」と。ならばシニアに参戦ですね。
今週の上海CH、ウー選手は決勝も終わっていないのに、本戦ドローにWCでお名前が!
同じくケアリーCH、USO予選やジュニアで敗れた選手たちが大挙本戦ドローにいますよ!
でも私、何が悔しいって、相手のウー・イービン選手! シングルスでも彼は決勝進出、相手は何とアクセル・ゲラー選手!
シングルスで田島選手を破ったゲラー選手と、ダブルスで清水選手&堀江選手を破ったウー選手が、シングルスのタイトルを争います。ウー選手には更に単複ダブル優勝の快挙がかかります。ああ悔しい!
もっと言えばフェリクス・オジェ-アリアッシム選手。
セビーリャCHでダニエル選手を破った彼は、昨日セルバンテス選手を破って見事優勝です。
もっと言えばニコラ・クーン選手。
RGで日本ジュニアを散々苦しめた彼は、既に7月のブラウンシュヴァイクCHで優勝しています。
もっと言えばキャスパー・ルード選手。
錦織選手のIMGでの可愛い後輩で練習相手の彼は、既に昨年CHで優勝しています。
彼等3人はみなジュニアのままでCHに参戦し、17歳で優勝。さあ日本ジュニアたち、立ち上がれ! CHやツアーに挑戦して! 楽天さん、WC出して!
ゆきんこりさま
気合の入った観戦レポート有難うございます。読めば読むほど、そこまで頑張っているのにどうして勝利の女神は微笑んでくれないの!と、改めて悔しさが沸々と…(苦笑)
いえ、きっとこの経験が彼等を一回りも二回りも大きくしてくれるはず、と私は信じます。
堀江選手、清水選手の試合はWOWOWオンデマンドで配信ありました。ジュニア達がお互い切磋琢磨しながら目標に向かって成長していく姿をこれからも注目していきます。
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