2010サラソタCH ダブル戦 GAORA放映を見ての感想

本日GAORAで放映された、サラソタチャレンジャー決勝 ブライアン・ダブル戦を見ました。

2-6,6-3,6-4で錦織圭の逆転勝利となり、2週連続のチャレンジャー大会優勝となった試合です。

フロリダの暑い気候の中、前週含めて2週間で10試合を戦った錦織圭ですが、きっちりフィットして体力的にも問題なさそうでした(きつかったと言ってはいましたが)。

相手のブライアン・ダブルのテニスを短い言葉で形容するなら「ソリッドなプレー」でしょうか。

左利きから放たれるフォアハンドのスピンは安定していて、時折ペースを変えて打ち込むストレートへのフォアハンド・ドライブ(通常よりスピンが少なめ)が効果的でした。

1stセットは錦織も悪くなかったと思いますが、最初からガンガン来たダブルに対してとまどったのか、ちょっとしたミスが重なってブレイクされてしまいました。

2-6でしたが内容的に押されているようには見えませんでした。錦織のプレーの方が多彩でしたし、焦りも見られませんでした。

2ndセットに入ると錦織のサービスゲームも安定してきてキープが楽になってきて、きっちり1ブレイクして取りました。

1stサーブの確率も75%前後と良く入り、隙のないプレーだったと言えるでしょう。ダブルもレベルを保って引きしまったいいセットでした。お互いにしっかりプレーした上で地力に勝る錦織が取ったという印象でした。

ファイナルセットはダブルが疲れたのか、後半ややミスが目立ちました。錦織は最後まで集中を切らさずに攻め続け、キープも危なげがありませんでした。

結果を知っていたからかもしれませんが、1セット取られたものの危ない感じは全くしませんでした。ダブルはしっかりしたストロークを持っていてしつこい選手だということが良くわかりましたが、持っている実力そのものが錦織の方が上だったと思いました。

プレーのレベル自体は全仏のヒラルド戦、ジョコビッチ戦を見た後でしたし、カメラのアングルも低くボールが遅く見えるアングルでしたので、全仏の時と比べると少し低めだったと思いました。

逆に言えばやっぱりグランドスラム本戦の戦いはものすごく厳しいものですし、そんな舞台で1回戦を大逆転勝ちし、ジョコビッチに対してもプレーのレベルとしては拮抗することができたというのは大きな収穫でした。

この試合については、前の記事のコメントでコリコリさんが「勝ちにこだわったために積極性に欠け、結果的に守り勝ちした試合」と評価しておられましたが、私はまあそこまでディフェンシブだったようには見えませんでしたが、勝ちにこだわった試合でその結果勝つべくして勝った試合だと思いました。

私はこういう試合、嫌いじゃありません。勝ちにこだわったプレーもできるということは大きな強みだと思いますし、トップに行くためにはそういうプレーも必要です。昨日のジョコビッチもある意味、勝負所に集中した「勝つためのプレー」をしていました。

錦織の場合、遊び心を入れたりいろいろ試したりした方が結果的に勝率も上がるのかもしれませんから何とも言えませんが、私はこういった勝ちにこだわった試合もやっておくことは大いに良いことだと思います。

そもそも錦織は奔放にプレーしているようでいて、実はかなり勝負にこだわってプレーしているのではないかと私は思っています。

2008デルレイビーチ準決勝 クエリー戦、2008USオープン3回戦 フェレール戦でも試合終盤の土壇場になって、「ここはつなげてほしい!」と思う場面でじっくりチャンスボールを待つプレーが見られました。

特にクエリー戦ではファイナルセットでクエリーが繋ぎに徹する中、打ちすぎなくらい打ちまくって一人で決めて一人でミスっていた錦織だったのですが、最後の最後でしたたかなテニスを見せてくれて、私は大変関心した記憶があります。

復帰して最初の大会こそ初戦負けでしたが、その後は必ず1回は勝ってポイントを稼ぎながらランキングを上げている錦織圭。すべてが上向きだと思います。

ちょっと心配なのはジョコビッチ戦のインタビュー後、「一瞬肘に違和感があったが、後半はなんともなかった」と語ったことです。これから10日ほどは調整に使えますから、連戦の疲れとダメージをしっかり癒してほしいと思っています。

8 件のコメント

  • おはようございます!

    ブログに圭君のコメントが来ました。
    負けず嫌いな性格ゆえ、かなり歯がゆい思いをしたようですが
    次の試合に向けて、又頑張ってくれるのではと
    楽しみにしています。

    そうそう、
    フェデラーと打ち合って 何かを得て欲しいですね。

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  • 次はクイーンズでしょうか?
    あのナダル戦からもう2年になるんですね。

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  • gaoraの放送が、ジョコビッチ戦の前だったら良かったですね。そしたら、もっとジョコビッチ戦、盛り上がったのに・・・
    それか、’チャレンジャー戦がもっと感動だったのに・・・。
    タイミング外しちゃったっていうか・・・。

    あのジョコビッチとの試合見たあとでは、チャレンジャーは比較にならないような・・・。

    でもでもいい試合だったと思います。

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  • 団長さん
      いつもながら、読み応えのあるコメント
      有難うございます。むー    なるほどお!!!
        素晴らしい。   よく、分かりました。

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  • >Reiko In FL(ジャスミン)さん
    同感です~~~。
    やっぱりRGの前に見たかったよね。
    (あ。Reikoさんは現地で見てるじゃん!)

    でも、圭くんが一試合ごとに
    レベルアップしてる、ということで
    喜んでおきましょうか。

    次の試合も楽しみ♪
    その前の<ロジャーさん>の
    ヒッティングも楽しみ♪
    WOWOWさん、撮影してくれないかなあ??

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  • 昔、世界ナンバー1のレンドルのヒッティングパートナーをサンプラスがやっていました、十年もしないうちにサンプラスがレンドルと公開練習をしていたのを生で見ましたが、サンプラスのボールが別次元の精度に変わっていました。圭君も身体ができてきたら、楽しみですね。
    数年もしないうちに、フェデラーを振り回してるかもしれません。

    しかし、さばよんでなければ、データ上はダビデンコと圭君が同じくらいですが、ほとんどのトップ選手が190センチくらいの選手ですから、その選手相手にパワー負けしない技術があるとは…それだけでもすごいことですね。

    しかし、年間グランドスラムを狙っているフェデラーにご指名って…お金払っても練習してもらえませんよ。ウィンブルドンの決勝で陛下が御観覧される日も期待できますね。

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  • ジョイさん
    はじめまして。同年齢か先輩とお見受けしました。
    全く同感です。
    ウィンブルドンが楽しみですね。
    こんな写真見つけました。
    ttp://twitpic.com/1sgeaz

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。