トップ100選手のポイントの稼ぎ方(1)(カテゴリー毎の内訳)

11月1日記事「トップ10選手のポイントの稼ぎ方とは?」では、ランキング1~10位の選手について大会カテゴリーごとの獲得ポイントを集計し、その特徴を分析してみました。

今回、Takeさん、ぴこさん、Nosaさん、mimiさん、マックウィンさんの協力を得て、同様に100位までの選手について調べてみましたので分析してみます。

まず、ランキングシステムのおさらいを簡単に。

ランキングは18大会の合計点で決まります。30大会出ようが40大会出ようが、ポイントに加算されるのはそのうち18大会です。

グランドスラム(GS)4大会、マスターズシリーズ(MS)9大会は、出場したら結果に関わらず強制的にカウントされます。

残るインターナショナルシリーズ・ゴールド以下のカテゴリーの5大会分は、成績の良かった(ポイントを多く稼いだ)上から5大会を採用します。これをBest 5 TounamentsとかCountable Tournamentsとか言ったりします。

したがって例えば、MSパリで1回戦負け(5p)、AIGオープン3回戦(25p)だとして、AIGオープンがISG以下のカテゴリーで6番目にポイントが高かった場合、パリは加算されるけどAIGは加算されないということが起こります。

GSやMSにランキング的に出場できなかった場合は、その数だけISG以下の大会で加算される大会数が増えます。

たとえばGS3大会、MS6大会に出場したら上から5大会ではなくて9大会分が加算されます。

ただし、ランキング的に出れるのに出なかった場合は0pとして強制的に加算されます(つらい)。

そのため、怪我などで出場できなかった選手にはかわいそうなことになります。

マスターズカップは18大会に含めません(出場したら、19大会分のポイントでランキングが算出されます)。

カテゴリーのおさらい。

グランドスラム(GS) テニスの最高峰の4大会
マスターズカップ(MC) ランキング上位8人のみによる実力No.1決定戦的な大会
マスターズシリーズ(MS) ランキング上位選手に出場が義務付けられた大きな9大会
インターナショナルシリーズ・ゴールド(ISG)およびインターナショナルシリーズ(IS) ATPツアーの基本となる大会群

以上を総称してグランプリと言うことがあります(最近はあまり聞かない気が)。

グランプリはたぶんフランス語でGrand Prix=大きな賞金、つまり単純に大きな大会を指す言葉だと思われます。豆知識。

「ATPツアー」とも呼ばれますが、GSはATPではなくてITF(国際テニス連盟)の管轄なので厳密に言うと正しくありません。

いつものように長い長い前置きは終わりで、データを貼り付けます。

ATPトップ100選手ポイント内訳20081103

ATPトップ100選手ポイント内訳(ポイント数ベース)
(クリックすると別ウィンドウで拡大します)

きれいな右下がりの曲線です。

そして、上位4選手(ナダル、フェデラー、ジョコビッチ、マレー)のポイント数が抜きんでていますね。

そして、チャレンジャーでのポイントは40位台で現れ、70位以下の選手にとっては貴重な得点源であることがわかります。

同時に、これらの選手にとっては来年のランキングシステム改正(チャレンジャーのポイントが相対的に下がる)は不利に働く可能性があります。

次にこのグラフを比率ベースにしたものを載せます。

ATPトップ100選手ポイント内訳-パーセンテージ

ATPトップ100選手ポイント内訳(構成比率ベース)
(クリックすると別ウィンドウで拡大します)

これを見るとより傾向が分かりやすいです。

GSはテニス最大のイベントですが、なんだかんだで128人も出場できますので、下位選手にとってもポイント源であることがわかります。

マスターズシリーズはドローが48のものが多く、多くても96ですので逆にGSより狭き門だったりします。

錦織も意外なことにまだMS本戦での勝利はありません。出場も96ドローだったインディアンウェルスとマイアミ(WC)のみです。

前回も書きましたが、MS本戦で頑張ることがランキング上昇に直結する状況になっています。

まずは3月のインディアンウェルス、マイアミでの結果に期待したいところです。

それにしてもポイント全体の80%、90%がチャレンジャーのものという選手がたくさんいますが、来年はどうするのでしょうか。

きっとシステム改正に対して焦りのようなものがあるのではないでしょうか。

確かに同じくらいのランキングにグランプリ廻りの選手とチャレンジャー廻りの選手の両方がいる(ときには逆転する)状況は疑問ではありますが、大事なのは下位トーナメントでも、結果を出せば上位トーナメントに挑戦できる仕組みを作ることであり、そのあたりはどういう影響が出るのか、始まってみないとわからない部分が大きいので私としてはまだ何とも言えません。

もう少し詳しくポイント数を見たり、制度の行方を見守る必要があるでしょう。

この話題、もう少しお付き合いください。

10 件のコメント

  • どーもです、団長。

    自分で集計にチャレンジしてみて
    やっとこ真剣にポイントの獲得の仕組みがわかった次第です、ハイ!
    なので、参加した意義はあるかと……自分で勝手に考えております。

    上位、中位、下位でポイントの獲得の仕方に特長が現れるのですね?

    自分の集計した選手の、50pの捨てはもったいなくね?
    と、甥っ子の世代のイントネーションで心の中でつぶやいちゃいました。

    今年の仕組みがまた変わって、どんな影響がでるんでしょう。

    団長の分析をお待ちしております。
    (と、またまた他人まかせ^^;)

    来年はきちんとボランティア戦力になりたいと思っております。

    ひとまずおやすみなさーい。

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  • おはようございます!
    ハッ∑(゚ロ゚〃)私・・・・多分?集計間違っていましたよね?
    私もくーさん同様、集計しながら真剣に大会・ポイントの仕組みが分かった所なんですが、
    この記事読んで 自分の集計の間違いに気付きましたm(。≧Д≦。)mスマーン!!
    もう1度勉強しなおして、出直しやぁっ!!がんばれ私!(笑

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  • 書かれているとおり、
    70位以下は、CHの比率が大きいですね。
    そして、本当に4強時代なのだと実感しました。
    昨日付けのランキングではフェレールは5位から12位に変わっていました。
    65位の錦織選手のところに目がいきますが、特に60位代のポイントの取り方として変わったところはないですかね。
    定期的にこの集計をやると、また推移が分かって面白そう。
    分析の続きがとても楽しみです。

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  • 皆さん、お手伝いありがとうございました。

    間違いは、私も結構やっていたので大丈夫です。
    直しておきました。
    時間の短縮にはちゃんとなっています。

    フェレールは・・・ですね。
    昨年の勢いがすごすぎたとも言えます。
    また巻き返してくるでしょう。

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  • 団長はじめTakeさん、ぴこさん、Nosaさん、mimiさん、
    マックウィンさん、集計お疲れ様です。ホント頭下がります。

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  • 皆様 集計お疲れ様でした。
    数字が並んでいるだけのランキング表ですが、こんな切り口もあったのかと面白かったです。ポイント獲得についてもよくわかりました。

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  • 皆様、本当に集計おつかれさまでした。
    それだけダンチョがみんなに愛されている証拠だと思います^w
    そしてランキング表、すごくわかりやすかくて参考になりました。
    やっぱりトップ3は抜きにでてますねw

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  • 遅ればせながら団長ならびに集計されたTakeさん、ぴこさん、Nosaさん、mimiさん、マックウィンさんお疲れ様でした。
    ランキングシステムには多少理解はしていたもののこういう細かなポイント分布というのはなかなか記事でもお目にかかりませんからほんっと役に立つし理解も深まります。
    来年は錦織の陣営もどの大会に出るのか綿密に計画を立てる必要があるのは間違いないでしょうね、今年みたくチャレンジャーに回ることは減るのかな?ポイント的に考えて。

    まあとにもかくにもマスターズカップも始まるし、今年一年も締めくくりを迎えようとしておりますですな、さ・・僕も仕事がんばるかw

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  • みなさん、集計作業ご苦労さまでした!
    じっくりグラフ見ながら、有り難ーく勉強させていただきます。
    お疲れ様でした。

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  • やっぱりハワイ、じゃなくて、
    やっぱり可視化してなんぼですよね、データは。

    喜んでいただけたら苦労した甲斐があるというものです。

    しかしプログラミング能力さえあれば、このあたりのデータは1回入力さえすれば自由自在になるはずなんだがなあ・・・。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。