USオープンシリーズ緒戦は予選2回戦敗退(2010ロサンゼルス)

「力を出せなかった敗戦」(公式ブログより)で予選2回戦敗退となりました。

2010 Los Angels Farmers Classic
Qualifying 2nd Round
Tim Smyczek
def. Kei Nishikori, 6-3,6-4

公式ブログによると、「全く力を出せなかった」そうです。

予選2R – 錦織圭公式サイト|KEINISHIKORI.COM

確かに良くない結果、勝っておきたい試合でしたが、ナダルやフェデラーでない限り、「勝ったり負けたり」が基本です。がっかりしすぎる必要もありません。
公式ブログを読む限り、危機感を持って取り組んでいるし、切り替えて次を見据えていると思います。

スタッツを見ると、スミチェクの1stサーブが84%も入っていました。これではブレイクは厳しいと思います。
錦織も74%といい確率で入っていたのが好材料です。
しかも、2ndサーブから14本中11本(確率79%)をポイントに結び付けています。

これほど良いスタッツにも関わらず、きっちり各セット1ブレイクずつされて負けてしまったのです。
何が起きたのか、ポイント推移をみる必要があるでしょう。

ちなみに私は仕事に備え、今回はライスコ観戦は控えました。
「本戦に備えて休養します」と実況掲示板に書いてしまったのが不用意で、逆フラグの神様に見つかってしまったのかも・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい


ポイント推移(スコアリング:ちょこさん、えみっちさん)
Set1
G1ス××○×× 0-1
G2K ××○×○○○×××0-2
G3ス××○○×× 0-3
G4K ライスコ飛び  1-3
G5ス  ライスコ飛び  1-4
G6K ×× ライスコ飛び  2-4
G7ス××××2-5
G8K○○○○3-5
G9ス ○×○×○×○×○×××3-6

Set2
G10 K ○○○○ 1-0
G11 ス ×××× 1-1
G12 K ×○××○× 1-2
G13 ス ○×○××○××○○×××1-3
G14 K ○○○○ 2-3
G15 ス ×(○○××)× 2-4
G16 K ○○×○×○ 3-4
G17 ス ×○××× 3-5
G18 K ○○××○○ 4-5
G19ス ×○××○× 4-6

赤字のところがブレイクされたゲームです。

他のゲームは比較的楽にキープしていて、各セットともに唯一のチャンスを取られてしまったという感じです。1回戦も似たような展開でしたし、復帰後このような試合展開がたびたび見られますが、ブレイクバック力があるのでなんとかなってきました。

しかしこの試合は相手のサービスゲームが良かった(スタッツより推測)のでブレイクバックも難しく、持っていかれてしまった感があります。

スタッツ、ポイント推移、本人のコメントをすべて照らし合わせて見てみると、本人が言うほど悪い試合じゃなかったのではないかなと思いました。本人の目指すテニスからはかけ離れていたのでしょうけど。

今は勝利がのどから手がでるほど欲しい状態でしょう。本人は「全然だめだった」と言いますが、こうしてみると、なんかちょっと改善できれば大丈夫そうな気がします。

プロの試合を見ていて思うのは、「カウントが悪くてもキープしてしまう」ということ。

我々アマチュアだと、30-40になったらかなりまずい。50%とは言わないまでもそれに近い確率で落としてしまいますが、プロはしのいでデュースに持ち込むことが多いように思います。

それだけサーブ力、キープ力が強いのだと思います。

錦織だって、そういう挽回の仕方は以前できていましたし、またできるようになると思います。何かきっかけが必要なのかもしれませんし、経験が必要かもしれませんし、試合勘と取り戻すことが必要かもしれません。ひょっとしたら、運が悪いだけかもしれません。

原因はよく分かりませんが、試行錯誤の中でつかんでいけるチェックポイントだと思います。

そもそも錦織に今、不足しているものとは、いずれも訓練や実戦経験で克服可能なものばかりです。打つところとつなぐところのメリハリとかは、レベルに慣れて試合経験を積めば覚えれますし、サーブの組み立てだって基本的な技術は備わっているのだから経験で上手くなって行けると思います。何も220km/hで打てというわけではありませんし。

逆にあのフォアハンドのように、普通の選手にはいくら教えてもできないようなものを持っていますので、調子が上向けば一気に勝ち抜ける力もあります。

復帰してからずっと、調子が出ていないように思います。ATPテニスショーでヒューイットが、「臀部の故障の復帰からずっと(半年以上)、調子が悪くて勝てなかった」と言っていましたが、トップ選手ですらそうなのですから錦織の今の状態は特に「やばい」とも思えません。いいとも思いませんが。

一昨年の5~6月ごろもこんな感じの時期があって(全仏予選負け、CH2回戦負けなど続いた)心配されたのですが数ヵ月後、USオープンで活躍しました。ナダルも春先まで心配されていました(私はブログにも書いたとおり、楽観していたw)。選手の調子なんてコロコロ変わりますので、適度な心配は必要ですが、心配しすぎる必要もないと思い書かせていただきました。

何回も1回戦負けが続いたら心配することにしましょう。

さ、次行こう。

7 件のコメント

  • ああ、逆フラグだったんですね。納得。w
    昨日は他で決勝などあり、時間も同じくらいだったので、ライスコ・ツイッター・テレビと大変でした。錦織選手の負けは残念でしたが、レキシントンで奈良選手が優勝したので良かったです。今週末、奈良選手はサンディエゴ、錦織選手はワシントン、どちらも予選頑張ってほしいですね。それでは、また。

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  • 団長、有難うございます。
    2R敗退で、圭くん以上に(????)落ち込んでいましたが、
    今回の記事で元気が出てきました。
    このところ過去の試合を何度も観直し、やっぱりすごい選手だと
    思いを新たにしていました。
    昨春のSportiva「錦織圭特集」を読んでも、松岡さんや米澤さんが、先を急がないほうがいい、2.3年後が勝負と言ってましたよね。
    身体を作りつつ、よりテニスを向上させていってほしいです。
    ワシントンの予選も厳しいでしょうが、活躍を期待します。

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  • 米国シリーズはさすがに時差の関係で、応援もきびしいものがあります(^-^;
    掲示板もちょっと寂しく、結果もあわせて残念でした。
    このポイントを取れば乗っていける!というところで、ことごとくうまく行かない…そんな感じの試合だったように思います。
    以前は、こういった場面で勝負強かったので、私たちを熱狂させてくれたんですね(^-^)b
    怪我からの完成復帰はどの選手を見ても難しく、今は険しい山道を登っている最中なのでしょうか。
    とにかく、圭が地道に1歩ずつ前進して行くのを、ハラハラドキドキしながら精一杯応援して行きたいと思います(^o^)/
    いつか突き抜けて、また私たちを狂喜乱舞させてくれる日がくるのを楽しみにしながら(*^-‘)b
    長文、失礼しましたm(__)m

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  • こんにちは。予選2回戦も一人で見に行ってきました。
    圭くん、調子は悪そうには見えませんでしたけど、力を発揮する前に終わってしまった感じがありました。
    何度も「このまま終わるはずがない」と思いましたけど、相手のスミチェク選手は、自信に満ちた感じがあり良いプレーをしていました。
    今日も勝ってメインドローにも残っていますが、今、波に乗って勢いがついているのかも知れません。スミチェク選手のペースのまま終わってしまったような気がします。
    圭くんとの試合でも、1stサーブはよく入るし、ラリーも圭くんに引けを取らず、低めの球をどんどん打ち、ミスの少ないまとまったプレーをしていました。
    ただ、コートをひとつ挟んだ向こう側の面での試合でしたのでちょっと見辛かったです。
    (しかも手前のコートの試合も白熱しており、ついそっちに目が行ったりもして。。。)
    passing shot やdrop shotなど、圭くんは随所素晴らしいプレーを見せてくれましたが、unforced errorも多かったです。
    試合後の圭くんが近くに座っていましたけど、ブログに書いてあった心境のような、やるせない雰囲気が伝わってきたような気がします。
    でも、スポーツに限らず誰にでもスランプの時期はありますし、必ず出口はあると思うんです。
    ここで終わる圭くんではないはずです。
    今回初めて予選を見に行ってみて、選手がこんな身近にいて、こんな近くでしかも無料で観戦できるなんて!この選手達の中から、何人かがこれからトップクラスの選手に成長して行くんだろうか、なんて思いながら観戦して来ました。
    圭くんには、気軽に近付けないくらいトップに行って欲しいと思いつつ、また機会があったら例え一人でも絶対に見に行ってやると誓いました。
    それにしても、あんな狭い空間に、島根県民が最低でも3人?しかもアメリカで??信じられない。。。

    新入りのクセに長々と失礼致しました。しかも素人丸出しの感想。。。

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  • 島根の県庁所在地は松江市ですさん、ありがとうございます。
    どんなにスタッツやスコアをいじくっても、絶対に現地で見た観戦記には叶いません。
    やっぱりスミチェク、相当良いプレーをしたんですね。
    それでもプロはなんとか突破口を見つけて勝たなければなりませんが、まあ今回は力及ばなかった。課題があるし、もっともっと精度を上げていかなければならない、そういうことでしょうね。

    復帰してから今まで、素晴らしいチャレンジャー連続優勝や全仏での大逆転勝ちがありましたが、いつも錦織のコメントからは本当の満足感は感じられませんでした。

    まだその状態から抜け出してないのでしょうね。
    これから必ず浮上するという可能性は、外から見ていれば非常に高いと思うのですが、本人にしてみればそんな保証はないということで、危機感を感じつつ、でも努力を信じて頑張っているところでしょう。

    幸いなことに故障は再発せずにここまで来ています。「生き残り」さえすれば、チャンスは必ず巡ってくるのでそこまで選手・ファン一緒に我慢です。

    試合に出れない状態を我慢するよりよっぽど幸せだ。

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  • 島根の県庁所在地は松江市ですさん
    レポありがとうございます。ライスコ観戦していたので、エラーが多かったと聞いて、ああやっぱりと思えました。大事なポイントでやっていたんじゃないかな?

    本来の調子が出るまで、我慢しま~す。でもUSオープンで爆発してほしいなぁ。

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  •  島根の県庁所在地は松江市ですさん

     素晴らしい現場レポ、ありがとうございます。
     また、さらに元気が出てきました。

     今後も機会があれば、よろしくお願いします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。