錦織圭 vs ガスケ戦の感想(2008AIGオープン)

AIGオープン観戦とブログ更新でいっぱいいっぱいで、最近コメントに返信する時間が十分とれませんでした。申し訳ありません。
すべてのコメントは読ませていただいております。この場を借りてお礼を申し上げます。
これからも鼻血ブログをよろしくお願いします。

1日遅れですが、NHK BSで見た錦織圭 vs ガスケの感想を述べたいと思います。

2008 AIG Open 3回戦
R. ガスケ def. 錦織圭, 6-1,6-2

昨日の速報記事では「硬くなっていたのでは」と書きました。錦織圭の自滅で負けたのではないかと思ったのです。
実際の映像見てみての感想を一言で言うと、

「錦織も悪かったが、ガスケも非常に良かった」

でした。
格上の選手にあれだけのプレーをされ、自分が思うように波に乗れなかったらあのスコアもしょうがない、そう思いました。

ガスケは攻めが早く、サーブからのファーストストロークからコーナーへ厳しいボールを送ってきました。
迷いがなく、錦織がペースをつかめないでいるのを見るや一気に畳みかける作戦を取ってきました。

対する錦織は、昨日書いたように「硬くなっていた」部分はあったかと思いますが、疲れていましたね。

ちょうどデルポトロ戦が似たような感じで、試合に入って行けない、雑念が入ってしまっているそんな感じでした。

試合後のインタビューで、

「ガスケを尊敬しすぎていた。」

とコメントしましたが、これを分かりやすく言うと「名前負け」ですね。
自分が子どもの頃に「天才」と騒がれた選手で、憧れの選手であったはずのガスケに対しては、どうしても自分が上だと見ることができなかったのでしょう。
なんとなくわかります。

これが逆に、いつも練習しているハースやステパネクだったらどうだったのでしょうか?興味があるところです。

先ほど「疲れていたのでは」と書きましたが、デルレイビーチでは予選から8試合を戦い、USオープンでも5セットマッチを4試合戦いました。
それに対して今回のAIGオープンでは3セットマッチを3試合です。
確かに2回戦の第1ゲームで34ポイントプレーするなど、タフな試合をこなしてきてはいましたが、3試合くらいで体力が切れるようでは心もとない、そう思われても仕方がありませんが、

今回は精神的な疲れも大きかったのではないか

と思います。

帰国して、予想以上のフィーバーぶりに面食らった面があるのではないでしょうか。
ホテルでも周りに人だかりができて、自由に行動できなかったと言います。

出版されたばかりの「錦織 圭 フィフティーン・ラブ」にも、

「圭君は、目から入ってくる情報が多くて、それをもろに受けて、情報量が多すぎると混乱する。」

という目の専門家の発言が掲載されています。
そういう意味で生まれ育った松江、トレーニングをしているフロリダの環境は彼に合っており、今回のAIGオープンのような熱狂的な状況は苦手ということになると言えるでしょう。

昨年も注目はされていましたが、今年は本当に大フィーバーで、TV局などからも引っ張りだこ。取材にイベントに大忙しでした。

錦織圭は逆転勝ちが多かったり、大舞台で大きな仕事をやってのけたりと精神的に強いプレイヤーだと思いますが、意外と繊細な一面も持っているようです。

錦織 圭 フィフティーン・ラブ」を読んでも「~のときは緊張した」というエピソードがところどころ見られますし、「以前は対戦相手をリスペクトしすぎるところがあった」という談話も耳にしたことがあります。

プロだし、これからも長いキャリアが待っているのでこういうことばかりは言ってられませんが、ずっと錦織圭の情報を追っかけている者から見れば、今回の負け方はそれほど不思議ではありません。
通らなければならない試練でしょう。

それでも1回戦の厳しい試合をものにし、2回戦で見せた素晴らしい技術と戦術、そして気迫はワールドクラスの選手に成長した証です。

自ら「弱点」と言ってはばからないサーブもかなり良くなってきました。本当に順調そのものと言っていい成長をしていると思います。

今回得た25ポイントで来週は78位前後になることと思います。今回の最終シードのガルシアロペスが60位でしたから、来年はシード選手になって帰ってくるかもしれませんね。

11 件のコメント

  • この10月3日の内容とっても好きです。
    ちゃんと分析して期待もしてるし、今ランキングの84位の
    錦織選手とトップ選手の違い、そしてテニスがいかに
    精神的に強くないといけないかがわかります。
    いろいろな選手とあたって沢山の事を学んでいくのですね。

    また、来週スットックフォルムですね。
    私、日本語以外(それもあやしい)全く駄目ですので
    このHPからの情報楽しみにしてます。

    ライスコと実況掲示板をひたすら見て応援しますので
    よろしくお願いします。
    そうそう、ハース先輩とストックフォルムで合流ですか??

    きっとSubmit Comment押しても載らないだろうな~~
    まっぁあ いいや

      引用  返信

  • 私もたまたま昨日15-0を
    「圭君は、目から入ってくる情報が多くて、それをもろに受けて、情報量が多すぎると混乱する。」
    のあたりまで読んでいて、
    この言葉に神妙に納得していました。

    視覚情報を処理する能力もすごいのでしょうけど、
    (だからあのようにセンスあるテニスをすることが出来る)
    その分視覚が敏感なんですね。

    この言葉に天才の意味のその一部が垣間見えた気がします。

    来週は78位なのですね。
    ストックホルムの予習もしなくちゃな。

    そうそう、団長!
    TV情報も~。

    明日10/4(土)は
    めちゃイケで「オファーしちゃいましたシリーズ」
    岡村さんが修造鬼コーチにしごかれて、
    杉山愛に挑戦します。

    そして夜はスマステで伊達さん。(のはず。)

    日本テニス界もこのスケジュールに合わせてくるなんて
    プロモーション上手ですね。

    そして錦織圭ファンサイトさんを見たら

    うるぐすで錦織選手の特集。
    あのテニクリの場面かな、やっと。

    男子準決見て、夜はTV三昧。
    よい感じの一日のスケジュールです。

      引用  返信

  • 追伸。

    うるぐすは日曜日だそうです。

    日曜日、時間のある方は
    は「決勝見て、夜はうるぐす」

    ですよ~。

      引用  返信

  • 団長、記事更新お疲れ様です。
    まぁ、端折れるところは端折って、適度にまとめていただければ。
    もう、ストックホルムが迫っていますから。ww

    まさにおっしゃる通りだと思います。
    硬くなると体が動かなくなりますが、そういう感じではありませんでした。むしろ、いろいろな面で読ませてくれなかったガスケがあっぱれでした。
    今、時間があると必ず見る「スポーツ大陸」を再び見ていて、相手からの直接的な威嚇はなかったものの、ロディック戦に似ていたのかな?……と。(勝手な想像ですが)

    来年は、きっとシード選手ですね。
    どの大会も、WC に頼らずに本戦インで。
    ……ってことは、団長の「本戦インなるか?」というネタが減っちゃいますね。(笑)

    日曜日は、決勝戦を見てきます♪
    古いテニスボールもたくさん持参しなきゃ。

      引用  返信

  • さすが団長の分析は鋭いですね。
    精神的な疲労、確かにその通りかも。
    ガスケ戦では「眼が死んでいた」し「声も出ない」。言ってしまえば覇気を感じませんでした。
    こういうときの対処法っていうのも身につけていかなければならないでしょうね。プロってある意味ではポーカーフェイスも必要でしょう?入場のときに「あっ、こいつ今日はやる気ないな」なんてばれちゃったらそこで試合終わっちゃうもんね。
    まあ、18歳にそこまで望むのは酷だと思いますが、だんだんそういう面も成長していくんでしょう。
    ストックホルムのドローが気になる今日この頃です。
    疲れが取れてるといいんですがね。

      引用  返信

  • ストックホルムオープンのサイトを見てきたんですが、
    優勝予想投票、ナルバンディアンと圭くん、いい勝負ですね。
    (スウェーデン語わからないので違ってたらすみません)
    あちらでも注目度大!でしょうか。
    気負わずリラックスして試合できるといいですね。

      引用  返信

  • 来年は北京と重なりますよね、しかも翌週は上海MS。
    このあたりのスケジュール変更がにしこりに有利になるか。

      引用  返信

  • ストックホルムHPは英語版もありますよ。

    圭君、人気?それとも日本人が投票しているのかなあ・・・。

    デルポ、本当に、強いですね。

      引用  返信

  • 久しぶりに書き込みします。
    ガスケ戦の放送で錦織選手の顔を見たとき、あのツルツルの肌からは考えられないような「ニキビ」がポツポツとありました。それになんとなくまぶたも重そうな感じで、疲れているんだなぁと思いました。相当なプレッシャーだったし、いろんな人に会って気を使わなければならなかっただろうと想像しました。
    そんな中、3回戦まで進出できたことは素晴らしいと思います。
    ストックホルムでは伸び伸びとプレーする錦織選手を期待してます。またライスコなど参加して盛り上がりたいです!!!

      引用  返信

  • スマステ伊達さん、今日じゃなかったですね。
    曖昧情報すみません。

    gomiさん!
    お久しぶりです~。

    またライスコで盛り上がりましょう!!

      引用  返信

  • >てんてんさん
     コメントの件すいません。
     とりあえず毎日スパムフィルターは覗いてますので、手動で復活させます。
     あとはフィルターがちゃんと学習してくれることを祈るのみ・・・。

    >マックウィンさん
     情報thxです。

    >robyさん
     ネタはそんなに困ってませんが、記事作成能力に問題あり・・・。
     私のブログネタより圭くんがシード選手になってくれる方がいいです~

    >takolinさん
     アップになった顔が確かにやつれている感じがしました。
     考えすぎですかね・・・。

    >miewさん
     日本人の組織票の匂いがしますw

    >takaさん
     錦織有利にはなりそうですが、メンバーが豪華じゃなくなるのはさびしいですね。みんな北京に行きそう。

    >gomisawaさん
     なるほど。ニキビまでは気付きませんでした。
     ストックホルムのライスコで実況応援ぜひやりましょう!

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。