タマリネ姐さんタマラネ、トマラネ

The Championships, Wimbledon 2008
Ladies’ Singles 4th Round

T. Tanasugarn def. J. Jankovic [2], 6-3,6-2

ウィンブルドンに強いタマリネ・タナスガーン。アジアの肝っ玉母さん(注:あくまでイメージです)。

過去6回に渡って4回戦進出。(1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2004)

7回目の挑戦にして第2シードのヤンコビッチをストレートで下してベスト8進出してしまった。

ヤンコビッチは3回戦で負傷してしまったので、この結果はある程度予想できた。

しかしそれを割り引いても恐るべきはタマリネ姐さんの芝適性。

彼女の過去のグランドスラム成績は以下の通りだ。

全豪:14勝12敗、勝率54%、最高4R(98年)
全仏:5勝10敗、勝率33%、最高3R(03年)
ウィンブルドン(現時点まで):27勝11敗、勝率71%、最高QF(08年)、4Rが6回(既述)
全米:9勝10敗、勝率47%、最高4R(04年)

ウィンブルドンでの勝率がずば抜けている。

逆に全仏での勝率は33%と冴えない。

これだけはっきりしているのもすごい。まるで、芝が得意でダートが苦手なサラブレッドのようだ。

低い打点が得意で、サーブも変則的なフラット~リバーススライス。

31歳にしてグランドスラムでのキャリア最高成績は見事の一言。

タマリネ姐さんは5月のカンガルーカップ決勝で復帰直後の伊達公子と戦ったが、伊達公子が最も刺激を与えたのがタマリネ姐さんだったりして。

女子はトップ4シードが全員姿を消して、混沌としてきた。

ウィリアムズ姉妹は強いだろうが、ここはタマリネ姐さんの快進撃を期待したい。

7 件のコメント

  • 団長、女子の記事ありがとうございます。

    タマリネさんは本当に芝が強いんですね。今日は、ビーナスのサーブがイマイチだったら???かも、ですね。

    でも、女子は誰が優勝してもおかしくないと思いますよ。決勝でウィリアム対決だけはさけたいと思うのは私だけ??

      引用  返信

  • タマリネ母さんはタイの自宅にウィン仕様の芝コート持ってるらしいですからねぇ。それにしても30過ぎてこの大活躍はあっぱれです。
    前哨戦のオルディナでもサフィナを下して5年ぶりに優勝してるし自信を取り戻したんでしょうね。ヴィーナス戦楽しみです♪

      引用  返信

  • タナスガーン、何度か地元で見たことがあるので非常に親近感があるのですが、ここまで調べるとはなかなかすごい。

    本日、ヴィーナス戦、ちょっときついでしょうが、頑張ってほしいですね。

      引用  返信

  • ジェンジーもがんばってるし、アジア決勝なんてものいいですね。
    でも、やっや姉妹対決なんでしょうねえー
    自分は、差別を受けながらもテニスで自分を証明してきた姉妹を応援する気持ちもあるんですよね。

      引用  返信

  • さすが団長!見る視点が鋭いですよね。
    皆さん一つ言っておきたいことが有ります。
    今週もアメリカでCHがありますが韓国の選手がシードダウン。
    アジアでFU中心に回っている選手の限界かも。
    ところで一方ウインブルドンでアジア勢が活躍。
    これってある意味でも錦織効果だと思いません?
    やれば私たちも出来るんだ!ってメンタルはでかいと思います。
    もちろんすべてメンタル面に依存するわけではないでしょう。
    でもあのちびの錦織でもここまで出来るってのは大きいと思います。
    来年は伊達が優勝しちゃうかも。それをみてエナンがあんなババアがやるなら私も、、、なんちゃって復帰したらテニス界ももっと盛り上がるかも。これって妄想過ぎますかね?
    僕はそう思っていないんだけど。

      引用  返信

  • 伊達の復帰3連戦では、目障りなだけだったタナスガーン、
    こんなに芝に強い選手だったとは!!
    (米村知子は勝っていますが、例によってオム二コートだった。)

    タンタンさん、自宅に芝コートですかー?
    ってことは、ウィンブルドン前哨戦に向けて、全仏は早めに負けて
    自宅で練習しているにちがいない!

      引用  返信

  • おはようございます。
    私は自分がテニスが出来ないせいか、
    女子はあまり見なくて男子シングルスを見る事がほとんどですが 伊達さんの復帰の御陰でタマリネ姐さんのお顔は知ってました。しかしこんなに凄い方とは。。。
    自宅に芝のコートですか!
    ウインブルドンのかける意気込みが伝わってきます。
    中国のジャンジー選手にも驚きました。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。