ATP Finalレポート by マックウィンさん(その1)

マックウィンさん、なんとロンドンのATP Finalを準決勝から見に行っていました!

観戦レポートをお楽しみください。


準決勝デイセッション:フェデラーvsダビデンコ

ATPツアーファイナルは、テニスのトッププロにとって最後の大舞台。

演出も奇抜でまるでプロレスの試合のような派手なものでした。

照明が暗くなり、盛り上がりの音楽と共に、準決勝選手紹介のかっこい映像が流れあとお待ちかね、MCの入場のアナウンス!

ぅろじぅあぁぁああ~~~~~・ふぅぇえでぅえぅらららら~~~~。

にこらい・だぅ~ヴぃ~ぅでんこ~~~~。

いやがおうにも気持ちが高ぶります。

とうとう、トッププロの生の真剣試合がこの目で見れることに興奮を覚えてくる自分がいます。

02アリーナの会場は、さいたまアリーナをもうすこしギュっとこじんまりさせ、もっとかっこよくさせた感じですかね。

スタンド部分の真ん中ゾーンに2段分のボックス席のゾーンがあります。やはりロイヤルなお国柄だとおもいました。

ここが、マイケルがやるはずだったO2アリーナなのね。。。
マドンナがコンサートをやった02アリーナなのね。。。

満員の観客席を見ているとそんな思いもこみ上げてきてさらにテンションが上がります。

そうして、生の試合が始まってみて、まず第一に感じたこと。

トッププロそれぞれの打音が、それぞれほんとうに個性があり違うんですね~。

TVで見ているときも少しは感じていたけれど、それがよりハッキリ感じられるんです。

ロジャーの球音は、やさしい音なんです。「スパンッ」って感じかしら。

デンコの球音は、パワー音じゃないけれど、音もでかくないけれど、でもするどい音。「シュパッ」って感じかな。

二人の試合を見る私は、デンコを応援しているけれども、それでもロジャーの試合も1試合だけ見るんじゃ寂しい・・そんな気持ちでした。

デンコはこのトーナメントの前半の調子を物語るが如く、最初からほぼミス無くポイントを気持ちよく重ねて行きます。

ロジャーはというと、出だしはやはりスロースターターな感じがします。1セット目はデンコのあまりの調子のよさに、良いところなくセットを取られてしまいました。

2セット目。
このままでは終わらないだろうという雰囲気をかもし出すロジャー。

流れの中でスッとネットへつくその足音のまるでしないようなネットダッシュは、美しいの一言に尽きました。

ロジャーのプレーは、今日の対戦相手のプレーの様子から、どうしたらポイントが取れるか、そういうものを頭の中できちっと分析しつつプレーをしている、という気がします。
そういう思いが伝わってくるプレーです。

1セットを経て、どこでどうしたらいいのか、自分の動きを変えて来ているのが解るのです。

そういう、観戦している側にも勝つための意図がきちんと見えてくるプレー、私はロジャーのプレーのこういうところが好きです。

2セット目はロジャーの努力が功を奏し、セットをものにしました。

3セット目、これはもうどちらも譲れませんから、どうなることか、と固唾を呑んでボールの行方を見守りました。

ロジャーは、絶好調じゃないながらもなんとかスコア的にはデンコとの互角を維持し、さすがと思いました。

でもロジャーの方が苦労してポイントを取っている感があり、片やデンコは自分の思い通りのプレーが出来ている様子が見て取れます。

“何やってもうまくいく”雰囲気ありありのデンコ、
本日のコンディションでは自力で上回るデンコ、
しかも気迫もあり、心技体充実のデンコが最終的には勝利し、ロジャーからきっちり勝ちをもぎ取りました。

せっかくロンドンまで来たのにロジャーの試合が1試合しか見れなくなってしまいましたが、デンコの勝利は納得の行くものでした。

決勝はデンコを応援しよう!私の決勝での応援はもうすでに決まっていました。

6 件のコメント

  • マックウィンさん凄ス!!
    あのシーンが蘇ってきますね。
    読ませてくれます。

    第2弾待ち遠しい♪

      引用  返信

  • そうだ、ロンドン行こう!っていう新幹線で京都行くみたいなのりで行けちゃったのですか?
    マックウィンさんなにもの・・・
    チケットどうやってとったのでしょう・・・
    むちゃくちゃ高かったのでは・・・
    そんなことばかりが気になります。
    もしよかったら番外編で語ってください。

    ゆくゆくはKeiがあの場に立つかもしれないので。
    ↑という大義名分を付け加えてみました。

      引用  返信

  • うわぁ。いいですなあ。
    デンコさん、生で見てみたいです。
    あの体で、すごいスピードでボールが飛んできますからねぇ。

    トッププロの観戦記。
    続きを楽しみにしてます。

      引用  返信

  • 外国の試合の演出、特にパリマスターズやATP Finalなんかは本当にかっこよくて見ていて興奮します。

    インドアの試合ということも関係していると思います。

    有明(ジャパンオープン)は基本的にアウトドアの試合なので(悪天候のときだけインドアになる)全く同じ演出をすることは出来ませんが、大画面スクリーンくらいはぜひとも欲しいところですね。

    それからホークアイも。

      引用  返信

  • マックウィンさん、
    レポートその1、その2と、とても楽しく読みました。
    臨場感があって、ワクワク→いつか行きたい!という思いを強くしました。
    生デンコ、生フェデラー見たい!
    眠くなってしまったのはもったいなかったですねぇ。
    ナダルを見られなかったのは残念でした。
    来年もぜひレポートお願い致します。

    団長、
    去年、東レで有明に行ったときは、ホークアイがありました。
    大会の予算によるのかなあと思います。

      引用  返信

  • Nosaさん

    じゃあホークアイはテンポラリーに設置可能なんですね。
    スクリーンはどうしたのかな?
    パーマネントに設置してほしいですね。ホークアイは、選手によっては嫌いな人もいると思うけど、観客の側からすればあった方が盛り上がりそうです。

    ホークアイじゃなくても、大型スクリーンでリプレイを見てみたいですよねやっぱり。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。