厳しくも優しい松岡修造氏の言葉

今月のテニスマガジンのShuzo Magazineのコーナー(松岡修造氏の連載コラム)の中で、錦織のデルレイビーチでの復帰戦について触れられていました。

「思っていたよりいいテニスができた」とメールしてきた錦織に対し、「焦らずやっていけば大丈夫」と返信した、としながらも、その評価は厳しいものでした。

彼には言わなかったが、3-6,6-1,0-6というのはあまり喜べないスコアだ。(中略)あってはいけないスコアだ。

その要因は”彼の心があきらめた”ということ以外考えられない。(中略)最後の一球までくらいついていったとすれば0-6にはならなかったはずだ。

と手厳しい。(もちろん、フォローする言葉もありますが。)

ファンの目線からすると、これまでの苦労を考えたら復帰戦を迎えることができただけでも喜ばしいですし、ましてや予想以上のテニスの内容で1セット取ったのですから、勝てなかったものの「上々の復帰戦」という評価をする方が多いと思います。

実際私もそのような記事を書きました。

しかし、何でもそうですが、「どういう目線で見るか」によって評価というものは変わっていきます。

修造さんは最後にこう結んでいます。

大切なのはこの1年だ。もし、彼がケガを何かの言い訳にしたら、落ちていく一方だろう。ここでランキング100位以内に戻すようでないと、世界のトップという彼の夢に到達するのはむずかしくなる。

そう、「世界のトップになる」という目標を達成するためには、という目線から見ると、ファイナルセットの0-6という結果に対してはもっとこだわった、ちょうど今回の修造さんのような評価になるのでしょう。

辛かった1年の治療・リハビリを、メディアを通じてではあるものの見守って来たファンの目線とはどうしても違ってきます。

このような発言ができるのは世界を知る修造さんならではといった面もありますが(私が同じ発言をしたら「何様だ?」と叩かれるでしょう)、こういった厳しい評価をしてくれる人も、錦織にとっては必要だと思います。

何が錦織にとって、我々にとって幸せなのか?それを考えた時、やはり「世界のトップに立つ」というキーワードは欠かせないもののはずです。

ファンはそれを錦織に夢見るからこそ応援していますし(そこまで要求してないファンもいらっしゃるとは思いますが)、錦織も「世界のトップに」の言葉を自ら課して今までも頑張ってきました。

修造さんの言葉は厳しいながらも、愛情と真剣味が伝わってきて私は好きです。

このテニスマガジンのShuzo Magazineというコラムは、はっきり言って素晴らしいです。

これだけを読むためにテニスマガジンを定期購読しても、決して損しないと思います。

TVでしか修造さんを知らない人は、熱血、独特のキャラクター、暑苦しいwといった印象しかないかもしれませんが、文章を読むとそれだけの人物でないことはすぐに分かってもらえると思います。

実に明快に、説得力のあることを述べていますし、そのキャラクターのままに一切手抜きなし、毎月外れなしです。

これは、もちろん本人が一生懸命書いているということもあるでしょうが、日頃からどれだけテニス(あるいはスポーツ全般)のことを真剣に考えているか、そのバックボーンがなければ書けないことです。

量が質を作っている感じの文章を書かれます。

今月号はバンクーバーオリンピックでの高橋大輔、浅田真央両選手について書かれていました。話のポイントは4回転やトリプルアクセルにこだわった姿勢を評価する、という、特に奇抜でもない意見だったのですが、どうしてそう思うに至ったかの説明が凄く、説得力がある。まあ一度読んでみてください。TVでは見られない修造氏の一面が見られます。

ほめすぎた。

4 件のコメント

  • さすが修造さん!
    若かかりし頃、目標にしていたのを思い出しました…と遠い目をしながら語る私。
    ランキング越えを果たすまでは、やはり修造さんが良い手本であり、道しるべだ〜!

    テニスをしていない方々は、松岡修造という存在を間違って捉えているのが現状。
    テニス全然知らない人に、いつだったか「松岡修造って暑苦しいよね」と言われた。

    …、ある意味で事実ですか…?ははは

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  • おはようございま~す。

    マイアミのナイトセッションが始まりました。。。
    波乱の大会ですね、、、

    修造さんのコラム、私も楽しみに読んでいます。
    そして3月にナショナルで行われた修チャレの放送が4日に
    あります。毎度おなじみテレ朝のgetsportsです。
    なさるがクローズアップはされていませんが原石ばかりなので
    是非見てくださ~い。

    圭君、ブログ頑張ってますよね!
    もっと短くて良いからこれからも毎日更新してほしいです;;

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  • 私もShuzo Magazineは毎回読んでいます。確かにすごい説得力です。
    修造さんのサイトに、修造チャレンジの模様がアップされています。なさる君もいらっしゃいますよね?
    http://www.shuzo.co.jp/

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  • 毎日ブログを更新するのは大変だと思いますが、これからもがんばってください。
    では。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。