錦織圭、クイーンズ本戦に繰り上がりダイレクトイン

来週のクイーンズ・Aegon選手権(芝、ATP250)にプロテクトランキング106位を使用してエントリーしていた錦織圭は、昨日まで2番OUTの状況でしたが、本日、繰り上がって本戦インが決定しました。

これは錦織圭本人がブログで明らかにしました。

練習が終わってイイニュースが入ってきました。
トーナメントディレクターに挨拶して、予選のワイルドカードを頼もうとしたら
なんと本戦に入ったとの知らせが。
まだ朝見た段階では本戦から2アウトだったので
(予選に出るならプロテクトランキングを使いたくなかったのでトーナメントディレクターに予選のWCを頼もうと思ってたところでした)
良かったです。
予選からやることを覚悟してたので予選からでも大丈夫でしたが
本戦から出れることに越したことはありません。
特にこの芝のシーズンのATPでは予選のレベルも高いのでラッキーです。

イギリスなう – 錦織圭公式サイト|KEINISHIKORI.COM

Aegon選手権はATP250の大会ですが、ドロー数は56と大きく、ポイントの面では厳しい大会です。

しかしウィンブルドンの前哨戦として最適なので有力選手が数多く出場します。

通常のATP250大会は32ドローですので優勝するまでに5回勝つ必要がありますが、56ドローの今大会では6回勝つ必要があります。
(ノーシードの場合。シード選手は1回戦免除なので5回。)

それでいて得られるポイントは32ドローのATP250と同じなのですから大変です。

32ドローだと1回勝ってベスト16、20ポイント。2回勝ってベスト8、45ポイント
56ドローだと1回勝ってベスト32、10ポイント。2回勝ってベスト16、20ポイント

こんな感じです。 また予選は3試合勝ってようやく通過となりますが、たったの5ポイントしか得られません。

負けてしまうと1ポイントも入りません・・・。

それでいて予選出場選手の大半は100~200位と、通常のチャレンジャー並ですので割に合いません。

チャレンジャーでは1回勝つだけで、8ポイントか9ポイント入ります。

という状況なので、本戦から出れるということは非常にありがたいことなのです。

まあ、今大会はポイントよりも芝に慣れていいコンディションでウィンブルドンを迎えるための大会でもあるので、ポイントのことはそれほどガメツク考えなくてもよいかもしれませんが。

本戦ドローは土曜日に発表されるはずですが、誰とあたるでしょうか?

Men’s Tennis Forumsよりエントリー選手を見てみましょう。

1 Djokovic, Novak SRB 2
2 Nadal, Rafael ESP 3
OUT Del Potro, Juan Martin ARG 4
4 Murray, Andy GBR 5
5 Roddick, Andy USA 8
6 Verdasco, Fernando ESP 9
OUT Tsonga, Jo-Wilfried FRA 10
8 Cilic, Marin CRO 11
9 Monfils, Gael FRA 18
10 Querrey, Sam USA 23
11 Simon, Gilles FRA 25
12 Karlovic, Ivo CRO 30
13 Lopez, Feliciano ESP 35
14 Benneteau, Julien FRA 36
15 Tipsarevic, Janko SRB 38
16 Gulbis, Ernests LAT 40
17 Kubot, Lukasz POL 43
18 Seppi, Andreas ITA 47
19 Llodra, Michael FRA 59
20 Mayer, Leonardo ARG 63
21 Robert, Stephane FRA 65
22 Sela, Dudi ISR 67
23 Korolev, Evgeny KAZ 70
24 Russell, Michael USA 73
25 Golubev, Andrey KAZ 75
26 Giraldo, Santiago COL 76
27 Gasquet, Richard FRA 77
28 Lu, Yen-Hsun TPE 78
29 Marchenko, Illya UKR 79
30 Clement, Arnaud FRA 80
31 Istomin, Denis UZB 81
32 Gicquel, Marc FRA 82
33 Malisse, Xavier BEL 84
34 Schuettler, Rainer GER 85
35 Beck, Karol SVK 87
36 Anderson, Kevin RSA 88
37 Daniel, Marcos BRA 90
38 Fish, Mardy USA 91
39 Ram, Rajeev USA 93
40 Massu, Nicolas CHI 94
41 Lorenzi, Paolo ITA 96
42 Gimeno-Traver, Daniel ESP 97
43 Granollers, Marcel ESP 98
44 Przysiezny, Michal POL 99
45 Riba, Pere ESP 100
46 (SE)
47 (SE)
48 (Q)
49 (Q)
50 (Q)
51 (Q)
52 (WC) Ancic, Mario CRO
53 (WC)
54 (WC)
55 (WC)
56 (WC)

Alternates
IN Kavcic, Blaz SLO 102
IN Ginepri, Robby USA 103
IN Brown, Dustin JAM 104
IN Dent, Taylor USA 105
1. Navarro, Ivan ESP 106
2. Nishikori, Kei JPN @106
3. Kunitsyn, Igor RUS 107
4. Darcis, Steve BEL 108
5. Koellerer, Daniel AUT 109
6. Levine, Jesse USA 110
7. Devvarman, Somdev IND 111
8. Muller, Gilles LUX @113
OUT Gabashvili, Teimuraz RUS 114
9. Ball, Carsten AUS 115
OUT Alves, Thiago BRA 116

ご覧のようにトップ10選手が5人と豪華なメンバーが揃っています。

このリストは6月1日現在で、ここから2人がOUTした(1人はMayer?)のですが、とりあえずこのリストを用います。

まず56ドローなので23位のクエリーまでの8人まではシード選手となり、錦織と1回戦で当たることはありません。

すでに錦織と対戦済みの選手も数多くみられるようになってきました。錦織も徐々に経験を積んでいるんですね。

シモンやカルロビッチ、ガスケと言ったビッグネームと1回戦から当たる可能性があります。

そうでなくても強い選手がたくさんいて、気が抜けません。

しかし錦織の調子も上がっており、絶対勝つと言い切ることはできませんですが、1回戦で誰と対戦しても勝算はあると思います。

2年前にはナダルからセットと取って「トップ10に確実に入ってくる」と言わせた大会です。ストロークでエースが簡単に取れるので好きなサーフェスだ、と錦織は言っています。

すでに現地入りして芝への準備も着々と進めています。また期待しましょう!

4 件のコメント

  • 6月3日現在7+1人が取り消しましたので、10OUTまでインしました。106位のプロテクトランキングは微妙ですが、辞退者が多い本年はなかなか良いところかな?噂があったSimonは参戦しそうかな?

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  • 錦織選手、ブログ更新に燃えています。約束の写真が早速アップされています。頻繁に更新してくれるのは、心身ともに調子が良い証しですね。
    マレー選手と練習するそうです。Keiと練習したいという選手は多いんじゃないでしょうか。練習だけでも得るものは多そうです。

    相変わらず辞退者が多いですね。ダイレクトインは嬉しいですが、控えめに喜んでおきます。

      引用  返信

  • マレーと練習するんですか??
    すごーい。
    フェデ、ラファ、マレーとトップ選手はみんな圭君指名ですね。
    ジョコとは練習したことあるのかな?
    これって圭君のストローク力をみんなが認めてるってことですよね。
    あと、いいやつだからっていうのもあるのかも^^

      引用  返信

  • 全仏は、決勝をのこしていますが、気持ちは、すでに海を渡っています。クィーンズは、WOWOWさん、ライブ放送は、無理かなー

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。