一皮むけた森田あゆみと奈良くるみ

森田あゆみは1回戦でタナスガーンに快勝。2回戦でチブルコワに惜敗。

負けたものの内容は素晴らしかった。

1回戦のタナスガーンは芝巧者として知られており、ウィンブルドンではベスト8にも入っている。
そんな相手にガンガン打ちまくっての勝利。あのくらい打ちまくると見ていて清々しかった。あまりの迷いのない攻撃ぶりに笑いすら出てしまったw
ミスも出ていたけど、ミスをしても相手を脅かしていた。言ってみればいいミスの仕方だったと思う。

もともと強打はすごく、ジュニア時代は錦織をして「カイチョー(球が速くて)やばい」と言わしめるほどであった。ちなみにカイチョーとは森田が日本テニス協会会長の盛田氏と同姓であることからそう言われていたらしいw (出所:実業之日本社/「錦織圭 15-0」)

そんな森田ではあったが、自慢の強打も世界のレベルではなかなか通用しなかった。
しかし一昨年あたりから体もかなり出来上がってきて一回り大きくなり、試合の結果も徐々に出せるようになっていた。
錦織のようにツアー優勝やグランドスラムでの活躍がなかったのであまり騒がれなかったが、ツアーでの実績は錦織に引けをとらない。

しかしグランドスラムではこれまで8回出場して1回も勝てず、先日の全仏の後では本当に落ち込んだそうだ。
しかし今回の1回戦、2回戦ではそんな素振りはまったく見せず、強気を貫いた。2回戦のチブルコワは現在ランキングを落としているものの、昨年全仏でベスト4に入った頃の輝きを取り戻していたように思う。タフで、ガッツがあり、よく動いて終始攻撃的であった。
そんな強敵相手に、森田は第2セットを取られても落ち込むことなく、最後まで真っ向勝負ができたのは素晴らしかったと思う。これは勝てると思って見ていたが、最後はほんのわずかな差だったと思う。

もともとグランドスラムでもある程度は勝てる実力はあったので、あとはめぐりあわせだけだったと思う。でも何回も敗れるうちに自分の力に疑問を感じたり、葛藤があったと思う。それをふっきって臨むことができた今大会、全仏からのこの短い間に何があったのだろうか?と思わずにいられない変身ぶりだった。完全に一皮むけたと思う。全仏の錦織、伊達さんに続いてまた感動した。

奈良くるみは2大会連続のグランドスラム予選突破。このブログでも何回も言っているように、グランドスラムの予選は非常に厳しく、本戦1勝に値すると思う。
しかも今大会は相手が上位選手でなかったとは言え、本戦でも1回勝ってしまった。
ものすごく自信になったと思うし、こうやって勝ちきることができる能力はこれからの活躍を約束してくれると思う。

森田にしても奈良にしてもそうだけど、テニスが攻撃的なのがいい。日本人選手と言えば俊敏でよく粘り、精神的にも我慢強いというのが従来の王道だったわけだが、この2人のテニスはさらに積極性を備えている(土居美咲も)。
体格のハンデはあるが、スイングスピードが出ているのでボールの威力もある。

いつまでも伊達さんに頼りっぱなしではいけない状況の中、若い2人が活躍してくれたことがとてもうれしい。テニスの内容からすれば、もっと上位に行けておかしくないと思う。
男子ばっかり見ている私ですが、日本人女子の活躍には注目しています。

3 件のコメント

  • 女子の試合は見ていてあまり興奮したり感動したりがないのですが、あの攻撃的なテニスは観ていておもしろい。
    この3人は存在感あります。期待持てます。
    良い意味で早く伊達さんを打ち負かして上に行ってほしいです。
    (森田さんはダブルスで今回勝ちましたけど、個人的に土居さん一押し)
    錦織、添田選手に森田、奈良、土居選手・・・
    (伊藤選手ももちょいがんばれ~)
    日本のテニスが盛り上がるとうれしい!!!

      引用  返信

  • チブルコワ戦おしかったですね~。(ライストの)イズナー戦ともかぶってたような(記憶が前後してるぅw)
    森田さん行けるかと思ってたけど、終盤相手の気迫が増して、、、。
    3セット目はストロークは強いままでしたが打ち合うリズムが単調でネットプレーがすごく少なかった気がする、、、。
    でも、森田さんの飄々とした表情好きです。(うろたえることがないように見える)なでしこJapanでも入れそう。ってか、圭くんのブログ写真のWCイベントのサッカーユニフォーム二人ともすごく似合ってた!!
    んー、あゆみちゃんの方がお姉さんに見えるのは私だけでしょうか?
    くるみちゃんは少ししか見れなかったけど、あの体であれだけのストローク力!きっと、しなやかな上質の筋肉なんでしょうね(驚)

      引用  返信

  • 私も森田、奈良の1回戦を見ましたが、ホントに清々しいというか、
    特に森田のプレイは鬼気迫るものがあり、胸を打たれました。

    どこで読んだのかちょっと思い出せないのですが、ローランギャロスで
    負けた後、テニスを辞めることさえ考えたそうです。
    GSに関していうと、敵はネットの向こうの相手ではなく自分自身に
    なってしまっていたんでしょうね・・・。

    2回戦は惜しい結果に終わってしまったけど、大きな壁を越えた彼女
    のこれからには本当に期待できるし、奈良や土居など日本人女子界の
    未来はとても明るいような気がします。

    ということで、これは個人的な考えですが、伊達さんが退く時も
    そう先の話ではないのかも・・・と思ったり。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。