鼻血の徒然草(2015/8/19):舛添都知事の提案に反対、ほか

1.公式アプリチャットルームに本人現る

昨日12:10ごろ、本人?がチャットルームに現れてファンに英語でメッセージを送りました。
といってもあっという間に1000人近くの人が集まり、洪水のようにメッセージが流れていくのでなかなか双方向のコミュニケーションは難しい。

英語でコメントしたファンのうち数人に対しては「Thank you」とリプライしていました。
(本人?と書いた意味お分かりですよねw)

以下、発言内容。

  • ブラデントンに戻りました。USオープンに備えます。
  • ワシントン、モントリオールについて温かいメッセージありがとう。
  • 2、3日休んでからチームと共にUSオープンを目指します。
  • 応援ありがとうございます。
  • NYで会いましょう。
  • 寝ます。おやすみなさい。
  • (寝ると言ったのに戻ってきてw)USオープンを見に来る人はいますか?
  • それでは寝ます。zzzzzz

こんな感じでした。アプリからのお知らせが突然来るのですが、どうやら欧米の時間帯で夜遅めの時間が多い気がします。

2.舛添知事、それはないですよ

舛添都知事が、リオオリンピックの最終日に予定されている、東京オリンピックのプレゼンに錦織圭を起用したいとのこと。

東京都の舛添知事は、ニュース専門チャンネル「ホウドウキョク」に出演し、2016年のリオデジャネイロオリンピックの最終日に行われる東京のプレゼンテーションで、テニスの錦織 圭選手(25)の出演を検討していることを明らかにした。
舛添知事は「錦織あたりが一番、皆さま方、世界中が知っているなと思って。そういうアイデアもあるので、今それをみんなで議論して、つめましょうと」と話した。
オリンピック・パラリンピックの閉会式では、次の開催都市のプレゼンテーションが行われている。
リオデジャネイロ大会では、東京都がおよそ8分間のプレゼンテーションを行う予定で、舛添知事は、国内外で知名度の高い、錦織選手を起用することで、東京や日本の魅力を広く世界にアピールしたい考え。

www.fnn-news.com: 舛添都知事、東京五輪…

光栄なことではあると思いますが、これ、日程を考えたらとんでもない話です。ツアーの仕組みをご存じないのかな?

リオオリンピックのテニス競技の日程は8月6日~14日で、オリンピック閉会式は21日(報道では最終日と閉会式がごっちゃになってますね。最終日は22日なのですが閉会式でプレゼンと言ってるので閉会式のある21日が正しいと解釈)、そして全米オープンが29日から始まります。そもそも15日の週にはシンシナティがあるので、21日にリオでプレゼンするためにはシンシナティをスキップしてリオに留まるか、大会後にリオに戻ってこなければなりません。ありえませんね。

仮に負担軽減のためビデオ出演にするとしても、段取りやら気遣いやらありますし、全くそんなことをしている場合ではありません。

はっきり言って思いつきによる発言にしか思えません。26歳と言う全盛期の貴重な1週間にどれほどの価値があるか分かっているのでしょうか。
テニスの世界ではグランドスラム>オリンピックです。優勝ポイントを見てもグランドスラム2000に対しオリンピックは750。マスターズ1000以下です。「世界的に有名だから」という安直な理由ではなく、オリンピックが最大目標となる競技の、ふさわしいアスリートにプレゼンしてもらう方がよっぽど有意義だと思います。また、現役選手にこだわる必要もないでしょう。

錦織サイドが承諾するとも思えませんが、それ以前に東京都はこのような無茶な要求をしないようにしてほしいと切に願います。

マレー戦におけるNHKの解説の件

この話題も議論がなかなか尽きないので、私見を書いておきたいと思います。沈静化しつつあるところを蒸し返すことになるのが怖いですが・・・。

今回はNHKで解説された谷澤さんが、錦織の体の異変のことに触れず、「戦意喪失」という言葉を使って錦織の状態を説明したため、批判を浴びました。

確かに「戦意喪失」というセンセーショナルな言葉のチョイスは失敗したかもしれませんし、錦織を非難する論調に聞こえ、反感を招いてしまったかもしれません。解説者として視聴者に対する伝え方の面では改善すべき点があったことは事実でしょう。

ただ、私の見方は少し違っています。すでに谷澤さんは受けるべき批判は受けていると思うので、ここでは改めて責めるようなことはせず、一つの解釈として聞いてみてください。

谷澤さんの発言の根底には、「いつも勝負を諦めない錦織選手だからこそ、あの局面でも何か他にできることがあったのではないか」という考えがあったように思います。
実際、ボールを無理に追いかけはしなかったものの、全く動けないほどの状態ではなかったと推測します。
ただ、あのマレーに対しガチンコ勝負できる状態でもなかった。

そのような状態のときどう行動するべきかについては、様々な考えがあると思います。私は「状態を悪化させるリスクがあるので、リタイアした方が良い」という考えを持っていますが、アスリートにしてみれば様々な事情によって最後までプレーしなければならないことはあると思います。

「もう少し何かやろうと思えばできなくもなかったが、全米のことなど総合的に判断し、状況を受け入れ勝ちに行くことを諦めた」

この状況を表現する言葉として「戦意喪失」を谷澤さんは使ったのではないかと思います。誤解を恐れずに言えば、広い意味では「戦意喪失」と言えるかもしれません。なぜなら積極的にポイントを取りに行かなかったからです(正確には「行けなかった」ですが)。

ただ、ポイントと取りに行かなかったと言っても「意図的に」勝ちに行かなかったのですから、「戦意喪失」という言葉の持つ「外圧に屈した」というイメージからすると確かにミスリードする言葉の選択であったと思います。

また、あの日はマレーのプレーが素晴らしく、錦織が体調万全だったとしても苦戦が予想されていたので、錦織の不調ばかりがクローズアップされないように、マレーのプレーのクオリティを正当に評価するために強調したことがさらにミスリードを助長したように思いました。

谷澤さんご自身も、大器と言われながらも怪我に泣かされた選手でした。そういった経験から、谷澤さんから見る世界は我々のものとは少々違ったものであると思われます。解説者としてはそれを視聴者に分かりやすく咀嚼して伝える必要がありますので、舌足らずであったかもしれません。ですが選手批判をする意図はなかったのではないかと思いました。

以上は私の解釈です。発言は発言としてしっかり残っていますので、

「いやいや鼻血さん、それは好意的に見過ぎですよ!あの解説者はこう言っています!」

と言われてしまえば私には反論することはできません。

しかし一つの事象を見る際に、明らかに悪意があった場合ならともかく、今回のように多少なりとも複数の解釈が可能である場合は言葉そのものだけでなく、

「その人がどうしてそういう発言をするに至ったか」

という背景や思考プロセスにまで思いを馳せることによって、多面的な理解が可能になると思うのです。

谷澤さんの解説を否定的に捉えた人が一定数いる以上、真意はどうであれそれが伝わらなかった時点で解説者としては反省すべき点があると考えられます。

しかしこれまでの谷澤さんの解説者としての実績と将来性を考えると、今回のことだけで良くない解説者としてのレッテルを貼られてしまうことは、ご本人にとっても視聴者にとっても不幸なことではないかと思います。

近い将来、谷澤さんに名誉挽回の機会が与えられることを切に願います。

60 件のコメント

  • オリンピックのプレゼンターに錦織選手を

    起用したいとは 錦織選手も日本の顔になったのですね。

    来年の錦織選手のスケジュール次第ですが、

    チームの手腕に託して、無理をして

    出ることは無いようにしてほしい。

      引用  返信

  • オリンピックのプレゼンは本人にとって名誉だし、閉会式も楽しめるので参加したいかもしれませんね。なにより1年後のポジションが彼しかいないというところになっているかもしれません。

      引用  返信

  • NHKの解説の件です。NHKを見ていましたが、解説はあくまで推測だと割り切って聞いていました。当初HNKでよくあった圭くんを持ち上げすぎる解説はとても苦手ですが、この様な場合には1つの推測として聞きます。真意は本人にしか分からないと思うからです。だから色んな解説があっていいし、その方が自然だと私は思っています。

      引用  返信

  • 舛添さんの発言には随分ネガティブ意見が多くてちょっとびっくりです!
    思うに、彼のえらそうな態度?がそうさせちゃっているのではないかと。これもやはりNHKと同様にイメージ1つで変わってしまうのかなと思いました。

    私は、閉会式まで残る案、すごいいいと思ったんですよね。
    1つには、この辺りの過密スケジュールをスキップする言い訳になるし。
    また、ロンドンでは、すぐにオリンピック会場を出て大会に出て、すっごく疲れてましたよね。
    そして、ブログにも、そのことを書いて嘆いていたと思います。ロンドンの香川選手に会えなかったとかなんとか。

    1週間ゆっくりオリンピック会場に残るのいいんじゃないですか〜?
    選手村で他の選手と交流したり、他の試合も見れるかもしれません。
    圭君は、こういうの結構好きですよね?
    圭くん自体もこういうPRとか割と嫌いな人ではないと思うので、もちろん本人の意見尊重ですが。

    リオからシンシィにトンボ帰りしても相当疲労がたまりそうですしね。

    ただ、舛添さんは、きちんと裏取りして発言しているのか、発言には責任持って欲しいとは思います。

      引用  返信

  • つれづれなるまゝに、、、ということで (*^_^*)

    うーん 団長さま 文章が上手い すっと心に入ってくる文章ってそうお目に掛かれないんだけれども

    そういった文章って知的なかほりがして ほんとうに好き 惚れそう w

    あ もちろん 私はそういった分野の専門家ではないので 個人の好き嫌い程度の感性での発言ですが

    ひょっとしてスポーツ関係の文章を書くお仕事をされているのかなぁーとか 勝手に想像して楽しませてもらっています

    そうそう団長さまが メールなのか フィーメイルなのかの話題に びっくらしたなぁ
    疑うこともなく「漢」だと思い込んでいたから 女性だとしたら それはそれで 惚れてしまいそう ww

    錦織選手 元気かなぁ~☆ 元気いっぱいだといいなぁ~☆

    フィギュアスケートもシーズンに入って外国での試合を観戦し始めたので、テニスの試合とのダブル時差攻撃が始まったよぉ

    この夏 初めて熱中症になって酷い体験をした程 自身の体力は加齢と伴に衰えているので このW攻撃を上手くかわしながら スポーツに青春を 人生をかけている素晴らしい若人たちを全力で応援していこうっと

    去年全米での決勝進出を聞いてWOWOWに入ったのが切っ掛けで始まったテニス観戦 もう一年が経つんだなぁ

    さぁ 今年の全米は、初戦から楽しむぞぉ~☆  応援しているぞぉ 圭~☆   (*^。^*)

      引用  返信

  • 国または自治体からのオファーは正式なものであれば基本的に最優先すべきと思います。これは一競技の一選手として、大変名誉なことですし何よりオリンピックというイベントがテニスのツアーとは比較にならないくらい世界規模だからです。おそらくマレーやフェデラー ジョコビッチなら、同様のオファーを断ることはないと思います。ジョコビッチなどは特に強いナショナリズムを持っているはずです。自らの生まれ育った国の存続の危機に直面しているからです。何かでセルビアの若手選手を必ず練習相手に指名したり同行させていると見聞きした憶えがあります。

      引用  返信

  • 私は国や自治体のオファーは、「選手への敬意」や「環境(過密なツアー日程等)を熟知した事」等を
    始めとした、プレイヤーズ・ファースト的な事を基本的に最優先にすべきだと思います。

    「先生」等と呼ばれるお偉いさん方の中には「この人、本当にこの競技(テニスに限らず)の事を
    分かっているのかな?」と思う事も多々ありますし・・・・・

    また、五輪は確かに魅力的ですけどATPの影がうすくなる程の存在とは思えないですし、
    陸上や水泳の様に「五輪が頂点」とは違い、「GSとは違う存在」という位置付けかなと思いますので
    プレゼンは過去の金メダリストの方にしていただいたほうが良いかな?と言うのが今回の感想です。

    欧州サッカーやMLB同様、錦織選手もATPで飯を食っているプロ選手ですから優先すべきなのは
    其方ですし、ましてやGSに心身の面で響くようなことなどは論外だと思います。

    まあ、この様な事に名前が挙がる事自体は光栄ですけどね。

      引用  返信

  • ギリシャに続き、日本選手団の入場です。先頭の旗手はテニスの王者として君臨し続ける錦織選手です。ってアナウンスされるシーンを妄想してしまいました。

      引用  返信

  • あくまでも個人的な見解ですが、オリンピックではやはり陸上競技とか水泳あたりが華の競技だし、プロスポーツがある競技については競技団体側もオリンピック側も若干「エンターテイメント性」を補完する役割のような気がします。サッカーなんかは明確に「若手選手達の活躍の場」にしてるし、バスケットボールもNBAのトッププロはあまり出てなかったですし。そういう意味では錦織選手の名前が上がるのには少し違和感も感じますね。でもパラリンピックで国枝選手が旗手を務めるとかは大賛成です!

      引用  返信

  • 今さら??オリンピックの件です。

    全米のショック~デ杯の感動的勝利~

    やっとデ杯勝利の余韻もおさまって、
    またオリンピックの話が今度はテニス協会の方の名前も出ていたので
    驚きました。
    (全米ショックでオリンピックふっとんでましたorz…)

    先日、全米のドロー表を貼りつけてあったわが家の冷蔵庫、来年のツアー予定表へと
    張り替えました。

    この予定表眺めていると、このオリンピックが1週入ることで来年のスケジュールが
    恐ろしいものになっていることについ最近、気づいた次第。

    例えばもう参加が決まっているアカプルコ→デ杯@イギリス1回戦→IW→マイアミ

    この間空きになる週ありません( ;∀;)

    また今年はハレに出るか私はわかりませんが、
    全仏~ハレ?~WB

    このいつものクレー連戦→芝のあたりのすき間が狭くなり・・

    いろいろごちゃごちゃ書いてしまいましたが
    来年は今年悔しかったことを全部晴らして欲しいって思うんです。

    そんなことを思いながらオリンピックの記事を改めて見てみて、

    錦織君には、大事なキャリアの中で来年しかできないことを思う存分、
    やって欲しいです。

    そんな環境を、錦織君に気を遣わせることなく、
    周りが自然に作ってあげて欲しいです。

    今日改めてそんなことを思いました。
    今さらながらですが(._.)

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。