5ポンドのテンションの違いが分かるか?

同じラケット2本を、1本は55ポンド、もう1本は50ポンドで張って打ち比べてみました。

テンションの違いは感覚的には分かっているものの、あまり同時に打ち比べてみることはなかったので、試してみようと思いました。

一般的な感覚と異なり、テンションを変えてもボールのスピード自体はほとんど変わらないということは、「テニスの物理」シリーズでも述べましたが、それを確かめるという目的もありました。

どちらのテンションのラケットを使っているか分からないようにして打ち比べてみましたが、どっちのラケットを使っているかは明らかでした。

一番の違いは「音」です。

テンションが高い方(55ポンド)が打球音が高く、テンションが低い方(50ポンド)は低い打球音でした。

飛びに関して言えば、注意深く見ましたが、確かに大きな差はないと思いました。

耳栓をして打ったら多分、どっちがどっちか分からなかったのではないでしょうか。

特にセンターで打った時の打球感はほとんど一緒です。

オフセンターになると、55ポンドの方がやや衝撃がある気がしました。

音や振動などに代表される「打球感」というものの違いが、ラケットの差を決定づける大きな要因だと改めて思いました。

言いかえれば、「信頼感」だと思います。

「このラケットの感覚は好きじゃない」と思えば、たとえボールの飛びがほとんど同じでも思い切り振れなかったり、フォームが変わったりと悪影響が出てきます。

逆に「このラケットは私に合っている」と思えば思い切って振れ、結果いいショットが行き、ラケットの信頼感が増すという好循環になると思います。

Cross教授の教え

「ラケットの性能は、重量とその配分、そしてフレーム(とストリングを合わせたラケット全体の)剛性でほぼ決定される」

に100%同意している私ですが、それでもこの「ラケットに関する精神的なもの」は無視することができません。

Cross教授の本によると、テンションの緩いラケットはテンションが高いラケットと比較してボールが上に飛ぶ傾向があり、それが「緩いラケットはボールが飛ぶ(スピードが出る)」という一般的な印象につながっているとのことですが、そのことが気になって、ポイント練習では50ポンドのラケットをうまく使うことができませんでした。

実際は5ポンド程度の差ではあまり影響がないでしょうが、ボールが上ずってアウトしそうな気がしたのです。これは完全に精神的なものだと思います。

普段は55ポンドで張っているのですが、実際の張り上がりというよりは「50とか55という数字」に翻弄されている気がしました。これはちょっとショックでした。「テニスの物理」を語るものとしては・・・。

まだまだ修行が足りんのう、というローテンション仙人の種さんの笑い声が聞こえてきそうです。

8 件のコメント

  • うわははははははっwwwwww
    ・・・っと、ここは一応笑ってみるぞww

    ローテンションだと余計に5ポンド程度ぢゃ
    「あんまり変わらん・・・」となるぞよw

    そもそもテンション数ぢゃなく
    「ふぃーりんぐ」ぢゃと思っとるからww

    夫婦と一緒ぢゃ。
    ハイテンション(美人・いけめん)と「ふぃーりんぐ」が
    合う人・合わん人、
    ローテンション(普通・ごつめん)と
    合う人・合わん人がおるわなww
    「ふぃーりんぐ・かっぷる」というではないかwwwww

    ・・・・・・・何言ってンだ・・・・俺・・?

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  • ほぼ同じ仕様の違う機種のラケットが打球感が違うと感じるのは、
    やっぱり音、振動がちがうから?
    あとスピンがかけやすいラケット、フラットに向いているラケット、
    その他etc・・・の違いって、物理学的に説明をお願いしま~す。

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  • スピンの掛けやすさについては、多少の知識はありますがまだ皆さんに披露するほど理解していませんので後日として、

    「フラットに向いたラケット」

    これは、全部でしょw

    「スピンに向いている」は「スピン量が多くなる」という意味でいいと思いますが、「フラットに向いている」が指しているものが、やや特定できません。
    飛び(反発力)のことを言っているならそれは人の好みによりますので、一概には言えませんね。

    「このラケットはスピンがかけづらい」という感想は聞いても、「このラケットはフラットが打ちにくい」という感想は聞かないですね。
    ただ「飛ばない、飛ぶ」という会話は頻繁にされていますね。

    打球感の違いが何に起因するか、音や振動がその一因なのは間違いないとは思いますが、完全に説明することは私にはできませんね。
    それはやはり、打球感というものがきちんと定義されていないからです。

    言い換えれば、「要因が分離しづらい」からです。ラケットやストリングの特性以外にも、プレイヤーの体調や気分も影響しますし、コートサーフェス、相手のテニス、インドアアウトドア、気象条件など考慮すべき要因は山のようにあり、それらが相互作用を及ぼしながらひとつの「打球感」というものを形成していますので、それらの影響を個別に取り出すことは大変難しいです。

    ただ、ボールの飛びが大きく違わない中で「音」は物理現象として最も異なる部分なので、打球感を決定する大きな要因にあげてよいと私は思います。
    (おそらく「振動」もそうでしょうが、ラケットによって振動がどう違うか、データを持っていないので断言できません。)

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  • しかしreikoさんはこの話題についてきてくれて非常にうれしいですねー。

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  • フラットに向いてるラケット=やっぱり打球感が気持ちeeeeeかな?
    あと、飛んでコートに入る?かな?そんなラケットあるのか~?w
    ついていきますよ~。変な(マニアックな)話題ほどww

    それから テクニカルテニス きました~(^O^)
    中身見てすぐ閉じました~b^^;;

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  • Cross先生の意図は物理特性を正しく理解した上でプレーに生かしていくということなんでしょうが、プレーに生かすのにも恐らく相当テクニックと経験が必要ですよねぇ。「分かっちゃいるけど…」というのが実際のとこでしょうか。ふぃーりんぐ仙人の高笑いが聞こえる…。
    テクニカルテニスは端書きと本文5ページ「読破」しました。単語調べまくりです。reikoさんもレッツトライ!

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  • こんばんは!

    いや〜、よくわかります。
    私は非力で回転かけるのが好きなストローカーです。とくれば普通はピュアドラなんでしょうが、実はピュアドラ嫌い。
    そしてその理由は打った時の音。あのガシャガシャいうのだけがどうしても好きになれない。
    飛びとか回転のかかり具合とかは好きなんですけど、やっぱり気分よく振れないとね。
    だから似た性能で打球感も気に入ったextreme proを使ってます。

    それと「フラットに向かないラケット」一つだけ思いつきます。

    それは・・・ 「初代アエロ」

    スピンをかける時にはラケットを縦に振る。ならその時の空気抵抗を減らせばよりスピンのかけやすいラケットになるはず!
    というコンセプトのラケットなのですが・・・
    確かに縦に「は」振りやすいのですが、その分普通に横に振った時の空気抵抗が・・・

    アエロドライブが出て以降使ってる人を見たことがないのでやはり不評だったんでしょうね。

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  • C太郎さん、私も辞書引きながらがんばってみます^^;
    marbleさん、そんなラケットがあったんですか。
    うちわみたいな?ww
    打球感って「パーン」か「ボソッ」か「グシャッ」はイメージ
    つかめますけど「ガシャガシャ」ってどういう感じでしょうか?^^

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。