まだ1回戦なのに、ストレート勝ちなのに感動した勝利(2011全仏1回戦)

2011 French Open
1st Round
Kei Nishikori, def. 6-1,6-3,6-4  Yen-Hsun Lu

このスコアだけを見たら、「楽勝だったんだな」とお思いのことでしょう。しかし、ハラハラする試合でした。

1stセットは申し分ないテニスで先取。落ち着いており、フットワーク良し、フォア良し、バック良し。攻め球の無駄なミスもありません。

2ndセットもそのままの勢いで4−1。ここで開き直ったかルーの強打が入り、ブレイクを許します。

そこから目に見えて錦織の動きが悪くなります。どうやら、大会前に腎臓結石で治療した影響で体力が落ちている模様。

ルーの方は徐々にフォアの強打が入ってきています。特に、2ndサーブに対してはリターンで強打してきます。

なんとか6-3でこのセットも取りましたが、最後は当たり損ねた感じのリターンエースでなんとかもぎとった感じでした。

3rdセット、ルーの攻勢でブレイクを許し、0-2。

この時点で、このセットを捨てるか取りに行くか、錦織も迷っていたかもしれません。

チャンスを伺いながらのプレー。あの手この手でポイントを取ろうとします。なんとかキープ、そしてブレイクポイントを迎え、思い切って打ったリターンがエースになり、ブレイクバック。2-2。

その後は一進一退の攻防。ルーのフォアは明らかに当たりが良くなってきています。まず力で押して、甘いボールをもらってそれを決めに行くという戦略は当たっているように思いました。

3-3、錦織は15-40の大ピンチ。ここで2本、サーブで切り抜けます。体力は落ちても集中力は落ちていませんでした。

ここまで来るとあと少し頑張れば勝利です。錦織のがんばりが伝わってきます。ルーも錦織の状況が分かっているので、「ここを取れば」とばかりに必死に食らいついてきます。

ルーの猛攻に耐えながらもカウンターの機会を伺っていた錦織が、バックのダウンザラインを決めて吠えます。4-4からのサービスゲーム、ルーのリターン強打を返したフォアがねじ込むようにライン上に落ち、3本のフォアハンドエースを集めてキープ。第10ゲームを迎えます。

このゲームもギリギリの状況で打ったバックのパスがオンラインに落ち、フォアのクロスの強打、ルーのミスでトリプルマッチポイント。2本返されましたが最後はルーのダブルフォルトで貴重な1回戦突破となりました。

やはり、腎臓結石そして胃けいれんの影響はあったようです。かなり走ってはいましたが、6-1,6-3というスコアの段階で疲労するということは、通常では考えられません。

一時期は出場すら危ぶまれた状態で、結果としてストレート勝利。一歩間違えば逆転負けを喫してもおかしくない状態に見えましたので、今日の第3セットの錦織のがんばり、そして精神力には脱帽です。

もう最後の方はTVの前で声を出して応援、まだ1回戦でこのスコアなのに、深く感動してしまいました。

次の試合はスタコフスキーとの対戦になる可能性が高いです。不安材料はありますが、速くとも試合は水曜日になるので、十分な休息と体調と整えるための時間があります。2回戦もいい試合を期待しましょう。

51 件のコメント

  • ま、皆さんの気持ちは分かりましたので、その辺にしておきましょう。

    お願いします。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。