錦織圭、数々の名勝負を残すも今大会力尽きる(2014パリ準決勝)

2014 Paris Masters 1000
Semifinal
Novak Djokovic[1] def. Kei Nishikori[6], 6-2,6-3

仕方ない!ロンドンがんばろう!

今日の錦織は腹筋かどこかを痛めていたのか、サービスは全力で打たずあまり元気もありませんでした。
しかし万全だったとしても今日のジョコビッチのサービスの調子から考えると勝つのは容易ではなかったと思います。
ストローク戦になればいい勝負はできていただけに残念ではありますが、仕方ありません。

今大会のこれまでの3戦がいずれも厳しく、ダメージが蓄積されてしまっていたようです。
「故障と痛みの区別がわかってきた」という錦織ですから、今回のは故障とまではいかない「痛み」の類だったと思います。
そんな中なんとかゲームメイクを試み、セカンドセットは比較的良くチャンスを作っていました。
ジョコビッチのサーブ力に押されて最後の2ゲームはブレイクなりませんでしたが、チャンスと見るや早い仕掛けてストロークエースを奪った第5ゲームは素晴らしい内容でした。

今日の調子なりの見せ場は作ることができ、決して無抵抗な敗戦ではなかったと思います。

ジョコビッチは強いですね。世界No.1なのだから当たり前ですが。
ラオニッチとの決勝戦は、まずストローク戦では主導権を渡さないでしょう。

今大会もまたひとつ壁を破った大会だったと思います。
地力でロンドン行きを決めた経験は確実に今後に生きるでしょう。
調子が良くなくても勝つ、これはランキング下位の選手には前からできていたことですが、それを上位選手に対しても実行することができました。
今日負けてもこれまでの勝ちあがりの価値は変わりません。

ただ、バレンシアをスキップしたにも関わらず最後はフィジカルの問題で最大限の力を発揮できなかったことは、ベルディヒ、ラオニッチ、マレー、フェレール、ディミトロフが錦織よりもハードなスケジュールをこなしながらも身体的に耐えていることと比較すると気がかりです。
そのあたりはトレーニングでどうにかなるとは限らない部分もありますので悩ましいところですが。
スタミナはむしろツアーの中でも上位だと思うのですが、故障や痛みはスタミナとは完全にはリンクしませんからね。
ロンドンまで1週間あくことは好材料です。回復可能と見ています。
きっとまたアッと驚くプレーを見せてくれることと思います。

110 件のコメント

  • 赤黄色さん、なかがわさん、ありがとうございます。
    要は、今日の夜の12:00ってことですね。

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  • マイアミ、マドリッド、パリとフェレール選手との激闘が錦織選手を一段ステップアップさせてくれた反面、その後に棄権や今回のように疲労困憊で動けずと身を削らされてますね~それだけの価値ある名勝負になってますが・・・。
    このレベルまで来れば、天才同士の戦いばかりなのでしょうが、錦織選手の才能を一番に感じてるのはフェレール選手かもしれませんね~どちらに転ぶか分からないギリギリの激戦の中で勝負を分けるのは一瞬の閃きと、それを実践できる僅かな才能の差だと聞いたことがありますが、その僅かなようで大きな才能の違いに驚き、ショックを受けて自信を失い挫折する選手も多いそうですね~
    最近、TVでは錦織選手が獲得した賞金や四大大会等の賞金の多さに驚くようなシーンも見られますが、全世界を転戦して行われるテニス界でごく一部の選手だけが得られる待遇という現実も報じてほしいですね~賞金だけで飯が食えるのが世界で50人もいないと言われる厳しい世界でトップ5になった錦織選手の才能と努力を正しく評価して、相応しい対価だということも感じてほしいですし、報じてほしいですね~

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  • LuLuさんに同意です

    生身の身体にもかかわらず、 全部勝ってほしいと願ってしまいますが

    ぎりぎりの勝負を、身を削って勝ちきったベスト4そして今のランキング

    これはもう、すごい の言葉だけでは言い表せません

    こんな喜びを味わわせてくれる錦織選手の存在に、感謝 感謝です

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  • @コリコリ さん

    ありがとうございます。
    そうです。

    赤黄色さん
    なんだか余計なこと言って申し訳ございませんでした。

    とにもかくにも今夜は楽しみですね!

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  • 下団さん
    私もフェレールとの対戦は激戦の末、勝利した錦織選手が疲労や怪我の影響を受けて翌日の試合に影響が出てしまうので、あまり当たって欲しくないな〜といつも思ってしまいます。フェレールも素晴らしい選手ですしツアー史に残る名勝負である事は間違いないので、複雑なジレンマですね。
    フェレールが2st setのタイブレであと2ポイントまで追い込みながらも錦織選手の怒涛の攻撃で落とした後、思いっきりラケットを投げつけて警告取られてしまいましたね。ふっと、18歳の錦織選手が全米オープンBest16をかけた当時世界ランク4位のフェレールとの試合で、フルセットの末に破った直後のフェレールの姿と被りました。そういえばあの試合も、最後は錦織選手がブレイクして勝利をもぎ取りました。あの若武者錦織の名勝負は今でも錦織選手の大会初戦前など緊張した時に観直す事がありますが、不思議と絶対大丈夫だと確信出来て、錦織選手の天性の勝負強さを証明した試合でした。
    当時からフェレールは錦織選手の「一瞬の閃きと、それを実践できる才能」を目の当たりにして脅威に感じていたと思います。
    そしてマドリード後のフェレールの言葉を思い出しました。
    「勝利を目前にしての勝ちびびりは、どんな選手にもあること。でも彼はその重圧に負けなかった。もともといい選手だったが、彼が今、一段上のレベルに至ったように感じた」
    若干17歳の錦織選手に信じられない才能を感じとっていたナダルやフェデラーと同様に、フェレールもまた身をもって感じていたと思います。

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  • LULU さん、ありがとうございますm(__)m私もあのシーンは目に焼き付いています。第4セットでのバッグのハイボレーを無理せずにスルーしたシーンも衝撃でしたが、フェレール選手を、あそこまで悔しがらせたシーンは忘れることができません・・・あの後、フェレール選手は暫く20位台に低迷しましたが、見事に復活して今に至る素晴らしい選手です。そのフェレール選手に再びあのように悔しがらせたのは素晴らしいですし、フェレール選手の衰えぬ闘志も改めて素晴らしいと思いました。m(__)m

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。