やや悔いの残る内容で疲れもあったか。ただ立派に1年を戦い抜いたことに拍手!(2018パリ準々決勝 vs. フェデラー レビュー)

2018 Paris (Masters 1000)
Quarterfinal
Roger Federer[2] def. Kei Nishikori[10], 6-4,6-4

内容的にはやや消化不良でしたかね。
ただ2ndセット、ブレイクされて以降は良いプレーが出ました。しかし遅かった。

1st wonが錦織57%、フェデラー97%。ここで大きく差を付けられました。総ポイント数も20もの差をつけられました。
すなわちフェデラーはあっさりキープするのに対し、錦織は苦労することが多かったということ。要因はストロークで主導権を握れなかったことでしょう。
ネットプレーは冴えてしました。(両者とも)

1stセットでブレイクされたゲームは、1stサーブが入りながらもフォアが浅くなり、攻められました。
2ndセットでブレイクされたゲームは、2ndサーブを叩かれました。そしてミスをしました。

12ゲーム中10ゲームのキープは、キープ率83%。錦織のキープ率は平均81%くらいですから、悪い数字ではない。ただ、ブレイクが各セットに出てしまったということと、リターンゲームでチャンスがなかったので敗戦に繋がりました。

唯一のチャンスは1stセット4-5でしたが、パッシングショットを読まれ、華麗にドロップボレーを決められてしまいました。これは仕方ない。
このゲームはブレイクされましたが、このようなゲームを増やしていくしか勝機はありませんでした。
2ndセットでは1-2の30-30での2ndサーブリターンミスが痛恨。やはり2ndサーブのリターンはミスしてはいけない。
フェデラーの2ndサーブは世界一だと思いますが、このポイントの2ndは返せたと思います。

ただ、これらのチャンスを仮にものにしていたとしても、勝利できたかどうか。それくらいフェデラーのサービスゲームは良かったし、余裕がありました。
錦織が勝てるとしたらまずはドロドロの展開に持ち込むことだったのではないでしょうか。

しかし、本当に今年は立派に戦いました。
チャレンジャーに出場するところから始まって、春先にはランキングが39位まで下降。風邪でアカプルコとIWをフイにしましたし、モンテカルロで活躍するまでは「本当に復活できるのだろうか」と思った方もいらっしゃったと思います。

ウィンブルドンの前哨戦でもハチャノフに吹っ飛ばされ、全米オープンの前哨戦でも奮いませんでした。
しかしグランドスラムではきっちりと結果を出しました(全米4R、WBベスト8、全米ベスト4)。

私はいつか必ず復活するとは思っていましたが、ここまでの活躍は予想していませんでした。見事な9位でのフィニッシュ。
9位ですよ9位。よく考えてください。世界の9位。

特に全米以降の勝率は見事でした。その代償として今日の疲れがあったわけですが、結局最後まで大きな故障をしなかった。そこが一番大きいポイントです。

(まだファイナルズの可能性が残っていますが)優勝できなかったとか、フェデラー、ナダル、ジョコビッチには敵わなかったなどの点はありましたが、対トップ10は6勝8敗(.429)とキャリア通算勝率(.374)を上回る数字を残しました。

まだフォアハンドに課題を残していますが、上昇傾向にあると思います。サーブは改良され、ネットプレーを磨いた。タイブレークは高い勝率を誇り、ファイナルセットの強さも健在です。

ファイナルズへの出場は、デルポトロの状況次第ではありますが、Alternateとしての権利を保有し、錦織本人も出場できるか否かに関わらずロンドン入りする模様です。

またもう一回、今年中に応援できることになれば、その時はまた集まって応援を楽しみましょう。
まずは充実感の中で体をゆっくり休めて欲しいです。

60 件のコメント

  • ATPの公式サイトの記事には、さっそく錦織選手の煽り動画も付いてます(^^
    そして、その動画の中には2016のツアーファイナルで、ばぁばさんが持ち込んだ、KEIの電飾も(^^、なつかし~~、今年の活躍も期待したいぞ~~

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  • チャレンジャー初戦敗退からのロンドンファイナル出場!!!
    ファイナルも大活躍間違いなし。
    頑張れー錦織さん。
    眠い

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  • nakaさま,

    貼り付けて頂いて、ありがとうございます!
    錦織選手もツイッターで発表してますね。
    デルポトロ選手には早いリカバリーを!
    錦織選手には、純粋にロンドンでの最高峰の戦いを楽しんでほしい!

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  • まさかファイナルズに出られるなんて、思ってもみませんでした。
    これはエクストラなご褒美感覚で、心からテニスを楽しんでくれればいいと思います。
    そうしたら、結果が勝手に着いてくるのではないかと。

    公式サイト見たら、まだチケット入手可能ですね。
    いい席は残っていないようですが…。
    どなたか、急遽ロンドンに飛ぶ方いらっしゃったら、ぜひリポートお願いします!

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  • 夏くらいまでは、まさかファイナルズに出られるとは、思ってもみませんでした。
    絶対出られる!と信じて応援していた皆さんを思うと、ファンとして恥ずかしい…。

    今回は、棚ボタの出場ではありますし(デルポになんか申し訳ない)、ノンプレッシャーで、テニスを楽しんでほしいなと思います。

    公式サイト見たら、まだチケット取れるみたいですね。
    いい席はなさそうですが…。
    もし急遽ロンドンに飛ぶ!って方がいたら、ぜひリポートお願いします!

      引用  返信

  • leiさん,
    棚ぼたではないと思うなあ(⌒▽⌒)
    錦織選手が届かなそうな高い棚目指して、ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!
    いったい何回ジャンプするんですか?っていうくらいがんばって、やっと届いて
    手にした感じです(笑)だから申し訳なくはない!ですね( ´ ▽ ` )

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  • 遅ればせながら、団長さんレビュー記事ありがとうございます。
    疲労がピークだったのか思うように身体が動かない、そんな感じにみえました。
    でも何とかしようと力の限りを尽くしていることは伝わってきました。
    負けた事は残念ですが、それより全米以降ほとんど休み無く試合に出続けたのに、怪我も無く、MTOもとらず、身体にテーピングも無い状態で(手首は別として)、最後まで戦えた事に驚いています。
    そういえば団長さんのツイートに、アンダーソン戦かな?ウエアを着替え中で裸の上半身の写真がありましたが凄い筋肉でしたね。
    たゆまぬ努力の成果を見たような気がしてウルウルしてしまいした。
    その努力が連戦に耐える強い身体をつくり、今回の快進撃を支え、更にファイナルズへ導いてくれたと思うと、もう感動しか無いです(@_@。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。