外れる優勝予想@2018全豪

4回戦になりましたので恒例の(外れる)優勝予想を行います。

フェデラー、ナダルがやはり抜けている印象でそれ以外の選手は混戦かなあ、という印象です。
私はグランドスラムを勝つためには経験が必要だと考えているため、どうしても実績重視の予想になってしまう傾向があります。
その辺を補正しつつ、新しい力にも注目して予想をしてみました。

4回戦

ナダル def. シュワルツマン
チリッチ def. カレニョブスタ
キリオス def. ディミトロフ
セッピ def. エドムント
ティーム def. サンドグレン
ジョコビッチ def. チョン
ベルディヒ def. フォニーニ
フェデラー def. Fucsovics

準々決勝

ナダル def. チリッチ
キリオス def. セッピ
ジョコビッチ def. ティーム
フェデラー def. ベルディヒ

準決勝

ナダル def. キリオス
フェデラー def. ジョコビッチ

決勝

ナダル def. フェデラー

寸評

新しい力に注目すると言っておきながらフェデナダ対決の予想です。新しい力を考慮してもこの2人は別格だろう、と。

最も悩んだのは準決勝のキリオスナダルです。

かねてより私はキリオスを高く評価しています。エースが出始めたら止まらないサーブ、以外と器用なストローク、身体能力の高さ。
技術と体力はNo.1になるだけの素養がすでにあるとにらんでいます。あとは、ご存じの気性。でも集中できたときはメンタルの強さもあるし、爆発力もある。あとは年中、安定してそれを発揮するだけなのですがそれができない。
しかし高年齢化の進むテニス界ではまだまだ若手。成熟はこれからだし徐々に成長もしていると思います。
準決勝まで行ってやる気がでないこともありますまい・・・ということでキリオス決勝進出にしようと思ったのですが、ですが、

ナダルは甘くない。

ナダルに勝つためにはストロークをグイグイ押し込んで、フォアの浅い球を引き出す(かつてキリオスがそうして勝ったように)ですが、ハードにしては遅く、跳ねるプレクシクッションでナダルは粘りに粘るのでは。そうなったときにはやはり「経験」かなあ、と。そして同じく経験を得たキリオスが次の機会にはその壁を破る・・・といったストーリーを想像しています。

それにしても多くの選手が怪我で戦線離脱し、混戦模様の中抜けてきた選手達は明暗が分かれています。
ソックは杉田に1回戦負け。しかしカレニョブスタはしっかり4回戦進出。ディミトロフも苦しみながらも勝ち残っています。
ディミトロフ、決して好調とは思えませんがしぶとさが出てきて、これがトップに居座る効果というますが、彼もまた経験を得て脆さがなくなってきているのではないかと思います。

そしてチョン。やっぱり強いんだな、と。ジョコビッチもうかうかしていられない。
ジョコビッチはさすがにトップフォームではありませんが戻ってきたからにはしっかりやれる準備はしてきたはずで、モティべーションも十分でしょう。
チョンとの対戦は、正確なストロークが持ち味という似たようなプレースタイルの対決なので、競りながらも意外なスコア差がつくこともありかと思います。
ジョコビッチが本来の力を出せば、同タイプの選手に負けることはあまり考えられないので・・・。
面白くなりそうなのは、チョンが攻めない場合。「ジョコビッチにはセンターセオリー」説もあり、ペースのない球に苦戦することもあったので、チョンが欲を捨てたドロドロストロークで挑めば、まだ100%の自信は回復していないであろうジョコビッチの牙城を崩す可能性も。

ベルディヒは久しぶりの活躍ですがフォニーニとは五分五分の予想ながら、こういうチャンスは結構しっかり勝つタイプだと思います。ただし次は厳しい気がします。

チリッチはもう安定した実力、強さですね。

フェデラーは準決勝までは問題なさそう。
ジョコビッチが準決勝まで上がってきても、テニスの内容を見ればフェデラーが上に思えます。
でもこの2人の対戦ですから何が起こるか分からない。休養あけでリフレッシュしたレジェンドの怖さは昨年、フェデラー自身が証明したばかり。
ラウンド毎に自信を回復したジョコビッチが覚醒・・・なんてことも(ああ、去年は錦織がフェデラーに自信を取り戻させちゃったなあ・・・)

決勝はナダルの体力がモノを言うのではないか・・・という予想です。
去年の決勝を見ればフェデラー、と言いたくもなりますが、さらに1年経ってあの年齢でまたグランドスラムの7試合を平然とクリアしてもらっては、他の選手の存在意義が・・・。
さすがにスタミナだけは若い頃より落ちているはずなので、そこだけがフェデラーの心配な点でしょうね。そこを考慮してみました。
ナダルはまだまだ体力に衰えはないでしょう。いやはや、常識が通用しない2人です。

110 件のコメント

  • 限界を超えた戦い。勝ちたいという執念だけで、あそこまで自らの極限を引き上げて質の高いラリーができるものなのか…。ウォズニアッキ選手、初優勝おめでとう!ハレプ選手、勝たせてあげたかった(。´Д⊂)歴史に残る名勝負でした。

      引用  返信

  • 壮絶過ぎる試合を連発したハレプ選手・・・

    男女ゴルフの4大メジャー・五輪のメダル・競馬のG1などビッグタイトルに不思議と縁が無い世界No.1クラスの名選手&名馬はいますが果たしてどうなるのか?

    これで優勝したら大号泣モノですね。

      引用  返信

  • 試合終わるまで家族に夕飯我慢させてしもた…(^◇^;)。
    夕飯作ってる場合じゃない!と言えるほどすごいお互い死力を尽くした戦いでした。
    ウォズニアキ選手おめでとう!
    ハレプ選手、ホントにホントに残念でした。でも、「きっときっとこの次は!!」という闘志が彼女の目に輝いて見えました。

    泣ける…(T ^ T)

      引用  返信

  • フェデラー選手、20回目のGS優勝凄すぎます!おめでとうございます!年齢が上がるにつれて、更に効率の良い究極のテニスを体現しているようで、これは全選手の手本ともいうべき姿なのかなと思いました。表彰式での最後の涙にもびっくりしました。美しい涙でした。
    また、決勝戦でのチリッチ選手にはもっと驚かされました。2セット目以降ファイナルセットまで、フェデラー選手を後一歩のところまで追い詰めた姿を見て、いつもは錦織選手がらみで悔しい思いの方が先に立ってしまうのですが、今日は素直に彼の強さを認め、新しいランキング3位にふさわしいと思いました。準優勝おめでとうございます!
    素晴らしい決勝戦でした。二人に、ありがとうと言いたいです。来年は錦織選手がその場にいると思いますけどね(*^_^*)

      引用  返信

  • フェデラーの20回目のグランドスラム優勝!
    凄すぎです。
    何も言うことはありません。

    表には一切見せませんが、とてつもない練習をしているはずですし、当然ながら年齢と戦うために完璧な準備をしているんだと思います。
    セレモニーでの涙が全てを語っていると思います。

    チリッチも凄かったですね。
    強くなったな~マリン・・・。
    錦織の完全復活が待ち遠しいです。

    イズナーの言葉通り、誰もがうらやむ才能をいくつも持っている錦織ですから、もう一度TOP選手として輝くために、手首が完全に治り、何の心配もない状態で戻ってくるのを楽しみに待ちたいです。
    まずは、先週のリベンジから?wですね。

      引用  返信

  • 今日は。
    AOの大団円は、フェデラー選手の優勝で幕を閉じるという、まあ大方の予想通りとなりましたね。しかし、予想を現実に変えることがいかに困難なことか! 皆さまが仰るようにフェデラー選手、凄過ぎて異次元も甚だしいですね(苦笑)

    フェデラー選手のWOWOWインタビューでのコメント抄訳記事です。
    <連覇したフェデラー「ほっとした」決勝や今後について語る>
    https://www.thetennisdaily.jp/news/overseas/grandslam/australia/2018/0029210.php
    なお、彼の今季1年間の出場予定については、フォーラム・鼻血ブログラボ「2018ベテランの復活」トピにてご紹介済みです。彼はクレー・シーズンを、RG含め全てSKIPの予定ですが、こうなると(AO優勝、ナダル選手の状態等々で)、再度クレー参戦を考え直すかも知れませんね。

    フェデラー選手、メルボルン郊外でフォト・セッションです。写真16枚、とくとご覧あれ。
    <全豪OP優勝のフェデラー、メルボルン市内で写真撮影>
    http://www.afpbb.com/articles/-/3160313?cx_part=top_category&cx_position=1

    yuriさま
    フェデラー選手は昨年のAO優勝時、「SNSには楽しい写真だけをアップする。努力したり厳しいトレーニングをしている姿を人に見せびらかすつもりはない」とコメントしていましたね。yuriさまの仰るように、見えないところで血のにじむような努力をしているのでしょう。
    漢ロジャー36歳、天晴れっ!が幾つあっても足りませぬ。

      引用  返信

  • ロジャーさま、WOWOWのインタビューで決勝のナイトマッチは時間がありすぎて試合のことあれこれ考えてしまうから大変だと言ってました。
    ロジャーさまですらそんな状態になるのですからGS、MSに限らず「ファイナル」を戦う前の選手たちはメンタルを平静に保つなんてことは不可能なのかもしれませんね。あれこれ考えて悩んで、そしてコートの上に立ったら後はボールを追うだけ。
    表彰式も泣けましたが、今日になって、反則技なツイッターを見つけて涙腺崩壊しました。
    https://mobile.twitter.com/theljubicic/status/957627109194661888

    さて、ロジャーさまは今年は”ノーマン”🏆をどこに連れて行くのでしょう?

      引用  返信

  • AO終了後のATPポイントと今シーズンの基礎ポイント(失効ポイント)のプロジェクションは、こちらにあります。Big4+Top16+αまでプロットしています(トップ50までフォローしており、下位選手のプロットは作っているのですが、煩雑なのでまたいずれ)。それからBig4+1+錦織選手の2015年からのATPポイントの変遷図はこちらです。

    ◯ フェデラーはAO優勝で、前年のポイント2000Pを守りました。これで、ナダルとフェデラーは僅か155P差です。ナダルは1ヶ月後のアカプルコ(2/27〜、昨年決勝進出で300Pの失効ポイントがある)にエントリーしていますが、ケガからの回復がどうなるでしょうか。フェデラーは例年アカプルコと同じ週にあるドバイ(昨年のドンスコイ効果により失効は45Pのみ)に出場していますが、今年はコミットメントがないので出場は不明と言っていました(今年のドバイは極端に上位選手が減って、トップ10ディミトロフ以外皆アカプルコへ行ってしまいました)。アカプルコ/ドバイのポイントが失効する3/5付で、フェデラーがナダルを100P上回ることになるので、二人ともこれらのATP500に出場しないか、ナダルがアカプルコでSF以上に進出しないと、フェデラーがナダルをかわして1位復帰することになります(2012.10.29以来実に5年4ヶ月ぶり)。ただし、フェデラーはIW+マイアミ失効2000Pが待っています。クレーでは、ナダルの失効ポイントが多く、ナダルが昨年並みの活躍をしないと、フェデラー1位復活は時間の問題とも言えますが。
    ◯ ジョコビッチ+マレー帝国から、ナダル+フェデラー時代へとX字変遷を遂げた昨年からの反転を今年は期待していますが、AOでは故障組の復活が遅れることが明らかになりました。フェデラー+ナダル2強時代がここ暫く続くのか、特に2015年のジョコビッチの無敵不沈艦船時代は復活するのか、興味深いところです。
    ◯ 3位は暫くチリッチが固いと思われます、これは、彼が昨シーズン序盤冬眠していた(笑)ので失効ポイントが少ないためです。
    ◯ 4位は僅か20Pでディミトロフとズヴェレフ弟の争いになっており、クレー・シーズン序盤まで仲良く縺れます。ズヴェレフ弟はクレー・シーズンに失効ポイントが多くなるため、それ以降はディミトロフ有利となります。
    ◯ このままいくと、RG失効時に、ナダル、ディミトロフ、チリッチで2−4位争いとなります。
    ◯ 5位以下はダンゴ状態で、シーズン序盤、誰が上がってきてもおかしくないです。

    ◯ 錦織選手は、1/29付ランキングで27位(25位マナリノの下なのが心なしクヤシイ、笑)、AOで大活躍したエドマンドが23位順位を上げて錦織選手より一つ上の26位、チョンが29位順位を上げて29位です。

      引用  返信

  • 高速フーリエ変換連盟じゃないやフランステニス連盟(FFT)会員のためのRGチケット販売開始は、今週1月31日(水曜日)から。一般は3月21日(水曜日)から。あの伝説のチケット争奪戦は今年も繰り返されるのか?(笑)

      引用  返信

  • 今日は。
    AO締めくくりということで、フェデラー選手関連記事を。

    フェデラー選手の強さを神仁司さんが徹底分析。Web Sporutlivaにコラム掲載です。
    <36歳でも強くなるフェデラー。ケガ続出のライバル勢に止められるのか>
    https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/tennis/2018/01/30/36/index.php

    出場大会の厳選と徹底したスケジュール管理。まあ歳が歳ですし。やはり彼、RGはSKIPするかも知れませんね。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。