楽天オープン第6日観戦記 by sabumasaさん

土曜日も楽天オープンを見に行きました。

男子シングルス準決勝2試合、男子ダブルス準決勝2試合、女子ダブルス決勝1試合が行われました。

有明に行ったはいいものの、事情で途中、かなり席を外さなくてはならなかったので、まともな観戦記が書けそうにありませんでしたので、ピンチヒッターでsabumasaさんに簡単な感想でいいので、ちょっと書いてくれませんか?とお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。以下、その観戦記です。

sabumasaさん、「簡単な感想」どころではない力作をありがとうございました。

なお、sabumasaさんは(おそらく)唯一の「添田豪応援ブログ」としてブログを開設していらっしゃいます。当ブログの姉妹ブログのようなものですねw

A journey from “watcher” to “player” テニスウォッチャーからプレイヤーへの道程

テニスはまだ始めたばかりということですが、その割にはテニスに詳しいですねw

それではお楽しみください。


楽天オープン6日目。

目玉はなんといっても準決勝、ヒューイットとユーズニー戦です。

といっても、予めお詫びしますと、テニス観戦暦9ヶ月、テニス暦5ヶ月というテニス初級人につき、技術的なことは多く語れません。

今回の彼の活躍によって、今後彼について雑誌などで紹介される機会も出てくるだろうから、私は会場で目にしたものやそこで感じたことを書きたいと思います。

その前に、構成上の理由ですが、最初にこちらに触れておきます。

ダブルス準決勝、岩渕・鈴木組!!!

フルセットに持ち込みはしたのだけど、なかなか一歩及ばずというところで、岩淵さんの全日本をもっての引退を前に、悲しいけどふたりのコンビは解散となってしまいました・・・。

試合後のインタビュー(普通は勝者だけだけど、まぁ当然でしょうね)では、岩淵さんが意外と冷静にお礼とかを言ってるのに対し、貴男さんは言葉に詰まるほど泣きじゃくってました。「自分は来年も再来年もやっていくけど、これほどのパートナーはいない」・・・。

近頃すっかり涙腺が緩くなってきた私も、ついついもらい泣き・・・(T T

2階席だったからちゃんとは観れてないのだけど、試合終盤、スーパータイブレーク(で合ってますか?鼻血さん)で少しずつ離されていく中、タオルで汗を拭く貴男さんを見て、「もしかしたら涙を拭いているのだろうか」と思いました。

パートナーの方が動揺してしまう、というこの光景、少し前にも見たことがあります。

東レをもって引退した杉山愛ちゃん、ハンチェコバ。

テニスに限らず、何事においてもそうだけど、去る人は心が決まっているから意外とサバサバしていられるけど、それを見送る後者の方は断然辛いんです・・・。

このところ、国内男子選手の引退発表が続いてますよね。

貴男さんには、思うところもいろいろあると思います。

でも、これからもなんとか頑張って、国内テニスを盛り上げて欲しい!!!

で、シングル準決勝ね。

ユーズニーはロシア人プレイヤーで最新ランキング49位。

今期はどうもいまいちパッとしていないようで、WOWOWとGAORAの放送カードには当然乗ってこない。そんな訳で、今まで彼の存在自体全く知りませんでした。

ところが、大会を前に、ひとつ馴れ初めがありまして、大会前夜祭のATP SUNDAYを見に行った帰り、立ち寄った夜の練習コートでひとりぽつんとベンチに腰掛けている選手を見かけました。

その時、「彼はなぜひとりなんだろう?」と思いつつそこを後にしたのだけど、後になって、彼がユーズニーという選手で、ひとりでサーブの練習をし、自分でボールを集めて・・・と実に切ないことをやっていて、不憫に思ったのか、その場にいた少年たちがボール拾いを買って出ていた、という話を聞いたのです。

どれぐらいの認知度なのかは分からないけど、あだ名が「軍曹」であることも知りました。(ということで、以下軍曹とします)

そこで、勝手に「今大会、彼の応援をしてあげなくては・・・」と注目することにしたのだけど、大会前半はごひいきの添田くん、そのマッドプレイにやられてしまったサントロ師匠を応援することで手一杯で軍曹にまで手が回らず、初めて彼のプレイを見たのは金曜のQFでした。

相手は1回戦で添田くんを倒したベルディヒでした。

軍曹は片手バックハンド。早いボールとスライスを織り交ぜたストロークがとてつもなく安定している。

特にバックはとてつもなく高精度で、ダウンザライン決めまくり!!!

なんというか、余りにもすごすぎてまるで精密機械ではないか!と思ってしまった訳です。

添田くんは全く歯が立たなかったベルディヒを、後半競りつつもストレートで下してしまいました。

で、ちょっと脱線してしまいましたが、ヒューイット戦。

見所としては、前回の神がかりプレイを今日も見られるか?ということだった訳ですけど、またしても飛ばす飛ばす。

ヒューイットをまるで手玉に取るかのように、右へ左と振り、返ってくる甘いボールを見逃さずに角にピシャァァっとウィナー!!!

ヒューイットの動きに冴えがなかったことに助けられたのかもしれないけど、第1セットを6-2とあっさり先取。

しかし、第2セットに入り、少しずつヒューイットが調子を上げてきて、軍曹も応戦するも、毎ゲームのようにブレイクポイントを握られるようになり、なんとかかんとかしのできたけど、5-5でついにブレイク。第2セットを7-5で落としてしまう。

こういう局面において、追いついた選手の方に勢いが移っているもので、大きなピンチが訪れるのだけど、ずっとヒューイット寄りだった応援も、とんでもないプレイに多くの人が刺激を受けたのか、隠れファンが決起したのか、徐々に軍曹に対する応援も聞こえてくるようになってきました。

場内からは控えめな声で「レイトン」、「ミーシャ」と声が上がります。負けじと私も大声を張り上げて、軍曹を後方支援。

最初、日頃口にしない「カモン」という言葉を大声で発することに相当の抵抗があって、なかなか行動に踏み切れなかったのだけど、1度言ってしまえばまぁ後は慣れですね(笑)

ロシア語で「頑張れ」を知らないので、とりあえず「カモン」と言ってみたのだけど、調べてみたら「ダワーイ」でした。

そういえば、彼自身第2セットで重要なポイントを取った時に、ガッツポーズを取りながら「ダワイダワイダワイ!!!」と絶叫してたなぁ。

そんなこんなでファイナルセット。

ふと、軍曹がサーブの時にボールを1つしか持っていないことに気付きました。

普通はセカンド用にポケットに入れておくものだけど、それをしないということは、「絶対にファースト入れてやる!!!」もしくは「入れるから必要ない!!!」という気迫の表れだと思うのだけど、確かにフォルトがほとんどなく、しかし入れに行っているのではなく、毎回いいところにガンガン入ります。

スタッツを確認してみたら、この試合のエース10本中、6本をファイナルで決めてました。

こういう勝負どころに対する姿勢もすごく好感が持てました。

ファイナルはヒューイットもすごくよく、キープが続き、全くどっちが勝ってもおかしくない状況。

軍曹は1度のブレイクポイントを守り、ヒューイットは1度のそれを守れませんでした。これだけの違い。だけど、軍曹は勝ってしまったのです!

やはり、神のせいとしか思えません。

勝利した時、彼にはお決まりのポーズがあります。

「軍曹」と呼ばれるゆえんなのか、ラケットを頭の上において、はにかみながら敬礼です。ちゃんと四方にやってくれます。

という訳で、今日いよいよ決勝です!

相手はツォンガ。軍曹は勝てるだろうか・・・。神はまだ彼のもとにいらっしゃるのだろうか・・・。

国内最大の大会、お祭りも今日で終わりです。

観戦に行く人もTVで観る人も、悔いのないように楽しんで応援しましょう!!!

勝利へのカギは、「ダワーイ、ミーシャ!」です!!


sabumasaさん、ありがとうございました。今日はいよいよ決勝ですね。

ユーズニーも好きな選手なんですが、ツォンガは私の大のお気に入り選手なので、ツォンガを応援させていただきます。

SFのモンフィス戦は最後の2ゲームしか見れませんでしたが、あのパワーと瞬発的な動きはますます強力になっていました。

彼はATP Finalへの出場がかかっているので、出場選手の中でも特に今大会への意気込みは高かったと思います。

ユーズニーは確かに絶好調。今のテニスならツォンガに引けと取らないでしょう。

ヒューイット戦では私の逆フラグ伝説に終止符を打ってくれました!!

(でも「こりゃユーズニー優勝もありえるな」とtwitterでつぶやいた瞬間、そのセットを落としましたw)

しかしここはあえて!優勝予想は!過去の自分と決別するために強気で予想しますと!

ツォンガ

7 件のコメント

  • ユーズニー・ヒューイット戦、TVで観戦しました。
    前日のヒューイットを見る限り、良くは見えず、ましてや全盛期と比べるべくもないというのが感想で、2ndセットの序盤の時点でユーズーニーの勝ちだと思いました。ところがユーズニーはいわゆる勝ちビビリをする選手なのか4-4あたりから怪しい雰囲気に。3rdセットはかなり脚が重く動きが悪かったですね。最後は調子を上げ切れなかったヒューイットに助けられた感がありました。
    決勝は順当にツォンガを予想しますが、昨日の2ndセットまでのユーズニーなら面白くなるかなと。

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  • 私もTVで見ました。見ながら頭の中で「柚子煮」という言葉がぐるぐるしてました。完全にフード病です(笑)
    (応援フードがなつかしいですね)

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  • Sabumasaさん、観戦記をありがとうございました!
    今回、一番印象に残ったのがユーズニーでした。
    金曜日のベルディヒ戦ではかなり繋ぐ感じのボールを多用していたように思えたのですが(フォアクロスをハードヒットしたり、バックハンドのスピンで緩急をつけていた)、土曜日のヒューイット戦ではほとんどのボールを叩いていて、あれ?と思いました。
    エキサイトするイメージが強かったのですが、頭脳派でもあるのかな、と興味がわきました。
    ヒューイットは、火曜の伊藤竜馬と対戦時、めちゃくちゃマジで、「カモーン!」と叫んでファイトしている姿に、急に好感度アップ。
    生で観ると面白いです。
    ところで、会場で試合の合間にかかっている曲は何で、あんなに古いんだろう?
    20数年前の曲ばかり。
    誰かさんじゃなくても、イントロドンがやりたくなりますよね^^

    ところで、優勝ツォンガって、当たってるんですけど…
    えーーーー、何が起こった?

      引用  返信

  • とにかく早く鼻血さんに送ろうと思い、急いで書いていたら、案の定間違えだらけでした・・・(T T
    いかにテニスを知らないかということを露呈してしまっているのですが、

    とり急ぎ、

    岩淵

    岩渕

    確か4-4あたりでついにブレイク

    5-5でついにブレイク

    は修正していただけると・・・
    鼻血ブログのサイトとしての正確さも大切でしょうし、何卒・・・。

    >Nosaさん

    そうおっしゃっていただけてうれしいです!

    私も今大会突然ユーズニーに注目し出した身ですが、なかなかいい選手見つけてしまったって感じです。

    他にも好きな選手はいっぱいいるけど、やはり、生で見るという体験は何物にも変えられないものがありますよね!!

      引用  返信

  • >Nosaさん
    コートチェンジの合間にかかっていた曲、私が「テニスの前に聞く曲」とかなりカブりまくってました。
    要するに、私と同世代の古い人間が選曲してるんじゃないかとww

      引用  返信

  • >みけさん

    どうもありがとうございます!
    鼻血さんのように抱負な知識も技術もないので、
    ただダラダラ書いてるだけですが・・・(笑)

    ところで、そういえば錦織くんと三橋くんって同級なんですよね。
    テニスエリート街道まっしぐらの錦織くんと、泥臭く世界を
    駆け巡る文字通り侍な三橋くんって、一見不思議な組み合わせ
    だけど、同士意識ってやはりあるんですかねぇ?

    ちなみに昨日の決勝で、錦織くんが私の席の近くで観戦してた
    んですが、その時のシャツ(下のグレー)で、
    ちょっと不思議な感じ・・・(笑)

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。