左膝と相談して出場するかどうか決定。出場したら全力応援(2023ワシントン・大会&1回戦ハリス戦 プレビュー)

大会プレビュー

ツアーレベル復帰戦のアトランタでいきなりQF入り。そして得意のワシントンを迎えるとあれば期待は鰻登り(土用の丑の日なので)、と行きたいところなのですが、とにかくアトランタで痛そうにしていた左膝の状態次第です。
まだワシントン入りの報告もなし。とにかく心配です。

錦織本人の膝に関するコメントは「ちょっと痛みがある」で、ワシントン参戦についても「チームと相談して決める」だったので、出場しない可能性が割と高いと思いつつこのプレビューを書いています。

ドローはATP500なのでどこに入っても厳しいのですが、2回戦ユーバンクスは勢いがあって怖いかなと思います。
1回戦ハリスもビッグサーバーで怖いのですが、マヨルカでSF進出があるものの今年はそこまで活躍できていないようです。

48ドローなので、1回勝って20p、2回勝って45p、3回勝ってQFで90pと、勝利数と獲得ポイントの関係はQFまではATP250と同じです。
なかなかツアーは厳しいですね。

膝が回復していればQF目指して頑張ってもらい、フリッツと再戦してどこまで課題を修正できているか見てみたいです。
下に書いたように過去の成績を見ると相性の良い今大会ワシントン。期待しましょう。

また今大会には西岡、ダニエル、綿貫が本戦出場、そして7/30現在、島袋と望月が予選決勝に進出しており、最大で6人も日本人が本戦に出場する可能性があります。実現すればすごいことだ(6人は記憶にない)。

大会情報

大会名:Mubadala Citi DC Open
カテゴリー:ATP500
サーフェス:ハード
開催地(時差):アメリカ/ワシントン(−13時間)
ドロー数:48
獲得ポイント:優勝500/準優勝300/ベスト4 180/ベスト8 90/3回戦45/2回戦20/1回戦0

出場選手情報

シード選手(ランキング)

[1] フリッツ(9)
[2] ティアフォー(10)
[3] オジェアリアシム(12)
[4] フルカチュ(16)
[5] ディミトロフ(20)
[6] ブブリク(26)
[7] マナリノ(27)
[8] コルダ(28)
[9] エバンス(30)
[10] 西岡(31)
[11] ユーバンクス(32)
[12] グリークスプール(36)
[13] アンベール(38)
[14] シェルトン(41)
[15] マレー(42)
[16] ウルフ(46)

日本人出場選手

本戦:錦織圭(WC)、西岡[10]、ダニエル、綿貫
予選:島袋、望月、Trotter

想定対戦相手

1回戦 ハリス
2回戦 ユーバンクス[11] 
3回戦 マナリノ[7] (アンダーソン、トンプソン)
準々決勝 フリッツ[1]/マレー[15] 
準決勝 フルカチュ[4]/ブブリク[6] 
決勝 ティアフォー[2]/オジェアリアシム[3] 

過去の成績

2021 SF (lost to McDonald)
2018 QF (lost to Zverev)
2017 SF (lost to Zverev)
2015 Winner (def. Isner)
2014 QF (lost to Gasquet)
2013 3R (lost to Baghdatis)
2010 1R (lost to Kunitsyn)
2007 2R (lost to Benneteau)

放送・配信予定

※7/30(日)現在、WOWOW/WOWOWオンデマンドでは準決勝からの放送・配信予定。しかし直前に1回戦から放送・配信してくれる可能性は高いです。

1回戦プレビュー

まずは左膝の状態次第ということは大会プレビューで述べた通りですが、もし回復できていたとしたらまず鍵となるのはリターンかなと思います。
ハリスはビッグサーバー。最初の対戦の2021年ドバイでは22本、2回目の対戦の2021ワシントンでは11本のサービスエースを取られています。
しかし2021ドバイでのハリスの1stサーブでのポイント獲得率は70%と高くありませんでした。つまりこれは、

リターンさえ返せばラリーで勝てる

ということに他なりません。
サーブ以外でも攻撃的プレーを身上とするハリス。錦織がしっかりディフェンスすればブレイクチャンスが多くやってくるでしょう。

攻撃面ではアトランタでフォアが復調したのが心強いファクターです。
安心と信頼のバックハンドに加えてフォアの感覚が戻ってきたのなら鬼に金棒。錦織にフォアハンドです(何言ってんだそのまんまだ)。
ハリスは昨年に故障があり、今年の成績は4勝6敗、ランキングも204位とまだ戻り切れていないように思えます(マヨルカではSF進出しましたが)。
ここはチャンスではないでしょうか。

過去のレビュー記事を載せておきますのでぜひご一読ください。

勝負強さ際立つ錦織圭、ハリスを「次は見とけリスト」から抹消!(2021ワシントン準々決勝 vs. ハリス レビュー)

リターン返れば取れるがそのリターンが返らず!負けた気がしない敗戦でも最後まで調子を持続させた収穫の大会(2021ドバイ準々決勝 vs. ハリス レビュー)

対戦相手情報

ロイド・ハリス(南アフリカ) Lloyd Harris (RSA)

  • 26歳、193cm、80kg
  • 右利き、両手バックハンド
  • ランキング204位(最高31位)
  • 今年のツアー勝敗:4勝6敗(錦織は2勝1敗+チャレンジャー8勝2敗

過去の対戦成績

1勝1敗
2021 Washington Hard QF Kei Nishikori 6-3,7-5
2021 Dubai Hard QF Lloyd Harris 6-1,3-6,6-3

157 件のコメント

  • がんば錦織 さん、基本的に16日と17日の両日でシングルス1Rを消化する日程になるかと思います。
    ただ、錦織選手の1Rの相手が15日決勝の上海MSで上位進出、決勝進出して、18日に1Rをリクエストした場合に18日にズレ込む可能性があります。
    錦織選手が上海MSで決勝進出して、そうなった場合は嬉しい悲鳴ですが・・・(;^ω^)

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  • 下団さんありがとうございます。
    楽天で復帰かと思ったら上海で復帰なんですね。
    ああ木下グループか、、

      引用  返信

  • 👆上海MSへのエントリーが残ってますし、そこで一叩きして東京500で大暴れ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
    を期待してますが・・・(;^ω^)
    いきなり東京500で復帰はキツイかと思います。トップ20から11選手、トップ50までみれば20選手がエントリーしています。
    96ドロー大会の上海MSで1,2試合こなしてから参戦が望ましいかと思います_(._.)_
    https://www.dartsrankings.com/tennis/tokyo

      引用  返信

  • 中国は取捨選択するのかと思っていたのに、すべて”捨選択”とは。下団さんのおっしゃるような段階を踏んでの東京参戦を期待していたので、いきなりぶっつけ本番は可能なんだろうかとちょっと心配になってきました…

      引用  返信

  • 👆こうなったら、ダブルス予選にWCを貰って参戦して一叩き・・・(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

      引用  返信

  • 心配ばかりしていても始まらないなあと思い、先程ワウリンカとマレーの経歴をまたちらちら眺めていて気づいたのですが…
    ワウリンカは左膝手術(32才)、その後約半年で全豪に復帰(2回戦敗退)、その後再び故障で戦線離脱、約3ヶ月後にマスターズ1000で復帰(初戦敗退)。この選手はいきなりツアーに復帰する”ぶっつけ本番型”ですかね?
    一方、マレーは股関節手術(32才)、その後約5ヶ月でまずダブルスで復帰、その2ヶ月後にツアーのシングルスに復帰(初戦敗退)、チャレンジャーに切り替えて勝利、その3ヶ月後再び股関節を痛めて戦線離脱、ツアー自体がコロナ禍に見舞われる中復帰するが自らも感染、その後チャレンジャーで復帰(準優勝)。この選手はダブルスやチャレンジャーも利用しての”段階型”でしょうか?そう言えば東京オリンピックもダブルスで出場してました。(大まかに見ていたので数字とか間違っているかも…)
    錦織圭も今回の復帰の仕方を見ていると段階型かな?と思って見ていたのですが、どうなんでしょう?
    ま、怪我の程度にもよると思うので(実際、怪我の具合はどうなんだろう?)、何事も一概には言えないでしょうけどね。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。