2026 Washington (ATP 500)
1st Round
Kei Nishikori[WC] def. Shang Juncheng, 6-7(3),6-3,6-4

これまで何度と私の想像を超えて来た錦織圭、今回も想像を超えてきました。鼻血も涙も出ました。
調子の良さは聞いていました。それでも、ツアーは甘くないだろうとも思っていました。
どんな偉大な選手でもいつかは年齢の壁、あるいは怪我との戦いに力尽き、ラケットを置きます。
引退を決意した選手がコートを去るとき、全盛期のプレーができることはほぼ、ありません。これは、悲観ではなく長年テニスを見ての経験則です。
それを錦織圭はやってのけました。しかも、まるで引退など忘れたかのように平然と。
記事タイトルにもある通り、引退間際の選手のプレーではありませんでした。
私の「引退までに叶えたい3つの願い」の1つ目、「ATPツアーまたはグランドスラム本戦での1勝」が早くも叶えられました。
マッチポイントまではいつもの試合のように、スコア(鼻血記法)とツイキャスで忙しく観戦をしていたのですが、マッチポイントを迎えた時、これまでの18年間の思い出が、そしてここ数年の錦織の苦悩が思い起こされ、感極まってしまいました。昨年目の前で見た慶応チャレンジャーでのらしくないプレー、そして今年の春先の敗戦からは想像できない光景でした。また、こんな大きな勝利を味わえるとは。
試合の流れ
1stセット、サービスポイントが多く、3球目攻撃もしっかり決まる盤石なサービスゲームが続きました。
しかしリターンゲームでは度々ストロークを決めながらもサーブで凌がれ5-5まで試合は進みます。
驚いたのはフォアに振られたときの返球。近年は振られるとスライスで返球することが多かったのですが、しっかりスピンをかけてボールをコントロールしていました。
これだけで体調が良くなってきたことが分かりました。
5-5からのリターンゲームはロングゲームとなりました。
キュキュキュという例の靴音からのドロップを鮮やかに決めるなど、ついに錦織がペースを掴んだに見えましたが、ブレイクポイントでリターンがなかなか返らず、5回のブレイクポイントを握られながらもキープされてしまいました。
すると次のゲームで錦織がフォアの調子を崩し、最後はなんとかキープしたもののタイブレークでもリターンが返らずセットを先取されます。
しかし本日の錦織はサービスゲーム安定。
ミスが増えたストロークも丁寧な打ち方を心がけ修正すると、粘りが実を結んで第6ゲームをブレイク。ベースラインから下がらず卓球のようなテンポの速いテニスにシャンのポジションはどんどん後ろになっていきました。
このセットをそのまま6-3で取ると、ファイナルセットはシャンが右太もものMTOを取るなど状態の悪化からミスも増え、早々にブレイク。
最後までサービスゲームは衰えず、被ブレイクポイントは0と素晴らしい内容で勝利を締めくくりました。
途中、リターンとフォアのミスが出る場面はありましたが、尻上がりに調子を上げ最後は余裕すら感じられました。
ただ、暑さのせいもあったでしょうか、ファイナルセット終盤ではきつそうな様子も見られ、連戦に対する不安も少々、感じました。
いずれせせよ、ここ1年のプレー内容とは雲泥の差、よくぞここまで復活してくれたという内容でした。
2回戦の展望
2回戦はフィス(第8っシード)あるいはホダルです。本日両社の間で1回戦が行われます。24位のホダルにシードが付いていないのですから、GS前のATP500はやはり、相当なレベルです。どちらが来ても厳しい試合になることは間違いないでしょうが、球質的にはフィスの方が良いでしょうし(錦織はフラット系よりスピン系が得意)、望月に敗れたウィンブルドンでの戦いを見る限り、錦織の経験でうまく揺さぶれば若いホダルの調子を下げることができそうな気もします。
とにかく今の調子の良さに賭けたい。そして、連戦に体が持ちこたえてほしい。ゴールが見えた錦織は強いことは証明済み。やってくれそうな気がしてなりません。
優勝したら引退撤回はちょっとだけ考える、とのことですから(現段階ではジョークでしょうが)、本当に優勝して引退撤回してほしい・・・出雲大社の八百万(やおよろず)の神に向かって祈っています。





追伸:
団長さんのツイキャスもある!
この前のWOWOW特番の時、気づかずに聞き逃してしまったので、今度こそは聴きます。
最後になるかもしれないらしいし(早くも涙が…)
ウクレリアン引用 返信