メルツァーに完敗(2009全豪1回戦)

Austrarian Open 2009
1st Round
Jurgen Melzer def. Kei Nishikori, 7-5,6-2,6-1

完敗でした。

1stセットは5-3リードする場面がありましたが、そこからどんどんリズムが悪くなっていき、最後まで優位に立つことができずに敗退しました。

気になる腕の状況は、さすがに100%の状況ではなかったと思いますが、トレーナーも呼ばなかったしプレーできる状態だったと思います。

それよりは元気のなさがとにかく気になりました。

フットワークがぎこちなく、あまり動けていませんでした。

終盤はボールを追えない場面もちらほらと出てきて、試合内容としては良くありませんでした。

40度近くになったという酷暑が堪えたのかと思いましたが、試合後のインタビューによるとそうでもない模様。

(個人的にはかなり暑さにやられているように見えましたが・・・帽子をしていなかったのが良くなかったと思います。)

体が悪いとかではなくて、「単純にいいプレーができなかった。」と語っています。

(しかし今日のインタビュワーも質問がちょっと意地悪ですw)

腕を休ませるために練習を控えていたのも影響したかもしれません。

あまりいい負け方ではありませんでしたが、負けたことは仕方ありません。

もう少し精神的に粘りが欲しかったとも思いましたが、フィジカル・技術の状態もメンタルに影響を及ぼします。

体力が十分ならばメンタルにも好影響を与えますし、技術が確かならば多少ビビっても入ります。

心技体は互いに密接に絡み合い、些細なことでお互いに影響を与えあうものです。

今日は思うようにテニスが展開できない中、ゲームに留まるようにトライしてみたがうまく行かなかった、そんな感じでした。

体に変調をきたしての敗戦ではないのが救いです。単純に(暑さ対策も含めて)、まだまだやるべきことがあるし、こういう日もあるということでしょう。

リフレッシュして次がんばれば良いし、チャンスはこれからも来るので、(試合前に言ったとおり)あまりファンとしてもショックを受けずに次に目を向けましょう。

現状認識としては、

「調子がいいときはトップクラスの選手を力でねじ伏せるくらいの凄いテニスをするが、試合展開が悪いとメンタル的にダウンしてしまったり、どういうプレーをしていいのか分からなくなったりすることもある」

ということだと思います。

苦しい試合展開の中で粘っていく技術はこれから修得が十分可能なものですが、トップクラスの選手に力で勝つという錦織のいいときのテニスはなかなか教えても身に付くものではないので、変に小さくまとまるよりはいいです。

次は頑張ってね。

USオープン、AIG、ストックホルム、全豪と負ける試合は似たような感じの負け方になっています(ストックホルムは膝が悪かったので多少事情は異なりますが)が、対戦相手に対する慣れや体力アップとともに減っていくと少し楽観的に思っています。

あるショットを打つのに必要な筋力が10だとして、最大筋力が12しかない場合と15ある場合では、同じショットを打っても安定度と疲労度が変わってきます。

これからもフィジカル強化に努めていけば12が13に、13が14にという風に余裕が出てくるはず。

それに「気がついたら体力アップしていた・・・」というくらいの方が、体力アップを急いでオーバーワークになったり、プレーバランスが崩れてしまうよりいいので、本当にあせらないでほしいです。

今日の試合も「勝ち急いだ」との本人のコメントがありましたが、結果を求めない方が結果が出るかもしれません。

ファンも、勝ち負けは重要ですが、それ以上にプレーの内容を重視して見ていきましょう。

(ですが、勝ったら思いっきり喜びましょうwww)

全部の試合で力を出し切ることができればあっという間にトップ10に入れてしまいますしw

 

相手のメルツァーは素晴らしいプレーをしました。隙がないいいテニスでした。

序盤はネットプレーを多用、その後粘るべきところは深くつないでミスを誘ったり、相手がダウン気味になったら畳みかける強打を放つなど、試合巧者ぶりを十分発揮しました。

27歳のメルツァーも少しずつ経験を積んで、ここまでいいテニスをするようになったのです。
若いころは今日の錦織のように、思うようにプレーできなかったこともあったでしょう。 

錦織が27歳になるまでに、同じようなテニスができない理由はありません。

まだまだお楽しみはありますので、ファンも腐らずに行きましょう。 

13 件のコメント

  • 錦織選手、お疲れ様でした。
    怪我が心配でしたが無事に試合を終えられたこと、何よりです。

    年始の地元紙インタビューでも「精神力は練習や試合を重ねることで強くなると思う」と本人が語っていますし、まだまだこれからです。

    ちなみに試合後のインタビューをTennisnakamaさんが訳してくれています。

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  • ネットで見たときに、ぱっと思ったのが、「どうしてこの人、帽子かぶってないの?」ということです。様子を見ているだけで、コート上がどのくらい暑いかわかったし、2,3度AUSで熱射病も経験済みなので、じわじわやられるのもわかるんです。日差しが強いなかサングラスしないで外出すると、あとで眼をやられて頭痛がすることもあります。
    たとえば、昨日プレーしたAUSの子は、サングラスしてましたね。
    ブリスでの1回戦でも、圭君、すごくまぶしそうでした。
    AUSの日差しを侮っちゃいけない、ということです。(別に侮ってるつもりはないんでしょうけど、北半球から来る人にはピンとこないことだとは思います)

    でも、こういうことをひとつひとつ経験していって、段々とプロになっていくんではないでしょうか。自信なんて、きのうや今日簡単につくものではないと思いますし。 少しずつ、身につけていってほしいですね。

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  • 圭くん、お疲れさまでした。

    団長さん、私も全く同感です。
    1セット目が取れなかったときの彼の表情は忘れられません。
    メンタルが弱いのかとも思いましたが、それも爆弾を抱えてしまったために弱くなってしまったのですよね。
    昨日の伊達さんのようにフィジカルや技術が万全であればメンタルも自分を信じて強くなれるんだと思います。
    まさに心技一体です。
    圭くん、まだまだこれからですよね!
    ほんとに焦らずに頑張ってほしいです!
    もちろん私も長~~~い目で応援し続けますよ!!
    彼には未来がありますから~

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  • 最後まで戦ってくれてほっとしました。

    初戦敗退は残念ですが、少し時間がとれるので体のケアをしてほしいです。

    負けてもサインをしてあげている圭君には脱帽です。

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  • 団長様

    早速の更新ありがとうございました。
    私がメルボルン入りする前に負けてしまいましたが、
    また次に期待しましょう。
    ちょうど、今年ヨーロッパへ転勤になりますので、
    全仏、全英、その他の欧州ATP大会と、できるだけ
    現地レポートできるよう、また観戦に行きます。
    今後とも宜しくお願いします。

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  • 昨日に比べてさらに暑い!
    10時過ぎ、6番コートに到着すると、Tシャツ姿で、錦織が練習して
    いました。
    練習後、子供たちにサイン。
    その後、女子選手の練習の後、11時にメルツァーと錦織の両選手登場。
    特に腕や膝を気にする様子もなく練習していました。

    メルツァーのサーブで試合開始。
    キープで進みます。
    第5ゲームは、錦織のリターンがようやく返るようになってきたな
    と思ったら、ブレーク!
    3-2とリードします。
    その後、ナイスサーブや、ゆっくりした1stサーブを混ぜてキープしていきます。
    メルツァーのドロップボレーはエグイ。
    風が方向定まらずに結構吹いています。
    第9ゲーム、ゲームポイント2つを生かしきれず、キープされる。
    それにしても、メルツァーのセンターへのサービス、アドコートからワイドへのサービスは強力です。
    第10ゲーム、2ポイント目以後連取され、ブレイクを許します。
    少し浅くなったボールは確実に決めるメルツァー、ここらへんから
    メルツァーのアンフォーストエラーが減り始めました。
    そして、4ゲーム連取され、5-7で1セット目を落としました。
    (1セット目は観客は割合静か。昨日の伊達の試合のような、序盤からの「これから、これから~」「どんまいー」など、ここは日本か?と思わせるような応援はあまりありませんでした。)

    2セット目、メルツァーの良いプレーが続き、0-4とリードされます。
    錦織の凄まじいハードヒットも、打っても打っても返ってくる。
    ネットプレーも今日は成功しません。
    日本語の応援が多くなり、大半が錦織の応援。
    ブリスベンで錦織ファンになったかと思われる上半身裸のオージー少年たち?も応援を盛り上げます。
    第7ゲームではエアケイ!
    ストレスの溜まるこの流れを変えたいところでしたが、良いショットも後が続かず、このセットも2-6で失います。
    負けムードが漂い始め、席を立つ観客がちらほら。
    (ちなみに、私の周りは日本人でいっぱいでした。連れは別の席に座っていたのですが、おそらくオージーの老夫婦と思われる方が錦織の大ファンのようで、盛んに話しかけられ、熱心に観戦していたそうです。やはり、錦織のテニスには人を魅了するものがあるのでしょう。)

    第3セットも、同じような流れのまま、1秒でも長く試合を観たいという祈るような気持ちの中、ゲームセット。

    悔しいけれど、完敗でした。
    第1セット、5-3から取りきれなかったのが痛かった。
    ドロップショット、ネットプレー、緩急をつけたサーブ、ストロークなどが、少しずつ研究されはじめているな、という印象があります。
    最大の武器であるストロークのプレースメントで上回れない日はつらいものがありました。

    けれど、メルボルンの青いコートで、錦織の試合を観ることが出来て、こんなに嬉しいことはありません。
    錦織の応援を始めて、このブログを愛読することがなければ、一生
    メルボルンに来ることはなかったでしょう。

    本当にありがとう!
    これからも、応援を続けます。

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  • ひょっとしたら彼は完全主義なのかもしれません。
    または、完璧主義とか理想主義なのかもしれません。
    自分のテニスができているときは無類の強さを発揮できるけれど、ダメな時(なぜダメで、だからどうするかが重要なのですが)は、彼の根源的な戦意が希薄になってしまうのではないでしょうか。
    私はフィギュアスケートの浅田真央のファンでもあるのですが、彼女も昔は完全主義者と言われ、出だしのジャンプなどに失敗すると尾を引いてしまって全体がハチャメチャになっていました。
    今は意識的に改善してしまっていますが、何か王道を歩んできた才能あふれる若者には共通しているような気がします。
    (天然っぽいところまで似ていますww)

    そして、まだ性格がサッパリしており、挽回に必要な勝負に対する泥にまみれたマムシのようなしぶとさが少ないのでしょう。
    相手の意表を突いたり、逆を突いたりは上手いのですが、それはまだまだゲーム的な面白さから発想されるものであり、勝負の流れを変えるためとか、相手を心身ともに疲労させるとか、いわゆる勝負にこだわる執念とか意地の悪さから生まれるものではないように思います。

    このような「しぶとさ、いやらしさ」が身についてくれば、同時に自分のテニスの粘りも増し、悪い時の自己修正にも長けてくるような気がします。
    時間とキャリアが必要でしょうが、そうなれば今のようにアッサリ勝ち、サッパリ負けるという傾向も薄らいでいくのではないでしょうか。
    ・・ただ、人間性は変わって欲しくはないのですが。
    フェレール戦での錦織劇場の場合はスタミナ配分のセンスが良かったので成功しただけで、見ていないので確信はありませんが、オリンピックでの追い上げのときのような意識を最初から常備しておくことが必要なのではないのかナァ、と思っています。

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  • Nosaさん臨場感あふれるレポートをありがとうございました!バトン渡せました!
    どきどきしながら読んでしまいましたよ。

    こっちでは誰も注目してなさそうなアジアの少年を応援するオージーが増えていくのは凄いことだと思います。嬉しい反面、いつかもっと凄いプレーで多くの人を魅了して欲しいですね。まずは怪我を治して。

    でも慣れない現地でネットに繋いで送信するのも大変だったろうと思います。
    暑い暑い中、Nosaさんありがとうございました!
    メルボルンは美しい街だと聞いてます。(オージーが遊びに行きたい都市ナンバー1)楽しんでくださいね。余力があれば他選手の試合レポートも読んでみたいです!
    おつかれさまでした!

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  • 圭君、次に向かって頑張れ!いつも応援してるよ!

    (それにしても団長、関係者なんかにわざわざ頼まなくても団長の前の実績で圭君はこのブログ見てるんじゃないんですか?僕はそう思ってたけど。勘違い?)

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  • 匿名さん(次はなるべくハンドルネームつけてくださいね)

    本人がこのブログを読んでいるか確かめる術はありません。
    忙しくてそんな暇ないんじゃないのか?と想像していますし、
    読んでいることを前提にはブログ書いていません。
    というわけで、読んでるかもしれないけど分からないので、
    読んでもらえるようにお知らせするのが確実かと思っています。

    しかし、まだまだ「たくさんメッセージが来たから読んで」とは
    言えない数ですね。みなさん恥ずかしがらずに想いを書いてください!

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  • 錦織君のテニスが大好きです!
    結果を出す事に焦らず、早く体を治して、元気な姿を又、見せてね~

      引用  返信

  • やっとやっと、録画見ました。

    1セットを取れなかったショックに暑さが追い討ちかけたのかな。
    後半はらしからぬところが多かったですね。

    体力も徐々につけて天候的にもハードな戦いのGSについていけるようになってね。
    (団長の『次は頑張ってね。』を真似てみました^^)

    テニスも語学と同じだと聞きます。
    コツコツと練習しているとあるとき大きく飛躍するときがある。
    応援もそんなふうにコツコツ精神で行きましょう。

    全豪はマレーは自信満々、ナダルは絶好調、
    フェデラーも調子を上げ面白くなってきました。
    明日はシモンの試合とナダルの試合が見れそうですー。(喜)
    (このコメントは1/21深夜に書いています。)

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  • たつさん、
    コメントありがとうございました!
    負けた試合の後、頭の芯が痛いような感じの中(2時間の試合中、
    700ccぐらい水を飲みましたが、観ているだけで日射病に近くなっていたみたい)、レポートを書くのは気が重かったです。
    選手は、負けた後に、よくインタビュー受けて話せるなあと思いました。

    団長が書いているように、焦らないでやっていって欲しいですね。
    メルツァーは格上の選手で、今は負けて当たり前の選手。
    我々は過剰な期待をしてしまいますが、GSの本戦に出て、19歳日本人が戦っているという、1年前には信じられないことが起きているんですよね。
    勝ち試合も負け試合も、私は本当に楽しんでいます。
    正直言えば、メルツァーに負けたのは今もまだ悔しいですが、そこまでのめりこめることが楽しい。
    今日のメルボルンは曇り、風が吹き荒れています。
    アザーコートは大変そうです。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。