リュビチッチにストレート負け(2009インディアンウェルス1R)

BNP Paribas Open 
開催地:アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ
カテゴリー:ATPマスターズ1000
サーフェス: ハード
ドローサイズ:96
賞金総額: $4,500,000
錦織圭エントリー条件: 本戦ダイレクトイン
錦織圭の過去の成績: 2008 1回戦(lost to チリッチ)

1st Round
I. Ljubicic def. K. Nishikori, 6-3,6-3

負けました。残念。

ここは錦織もファンも我慢の時期。やることをやっていればまたいい時期もやってきます。

腕の治療についてもベストを尽くしているはず。その結果、すぐに完治するという保証はないですがとにかくやることをやる、それしかないしそれをやっているはずです。

1回戦の模様は現地特派員のフォーさんがレポートしてくださいました。

今日の試合は1年前のチリッチ戦と同様、9時を過ぎてからの開始で強風のために10度の気温がそれ以下に感じられる寒い夜の再現でした。

相手も同じクロアチアのリュービチッチ。現在74位といっても故障とドロー運が無いだけで、超ベテランの実力者です。

最初からリューはサーブで得点します。平均時速200キロ以上のサーブを要所で打ち込み、特に圭くんのバックをせめて攻撃してきます。

朝、センターコートでリューの練習を見ていましたが、ストロークは深く、サーブはバックのワイドに際どく入れていましたので、予定通りの行動ということでしょうか。

圭くんも右腕の故障を感じさせない自由なスイングで打っているように見えましたが、やはり要所要所をサーブできっちり決めてくるリューに先手先手を取られてしまいます。

しかもリューはサーブだけでなくストロークも安定していて特に時々放つフォアとバックの思い切りの良いライン近くを狙ったショットが大事なところで決まります。

圭くんも深いショットを打った後にネットに出てボレーウイナーを決めたり、ワイドの厳しいサーブに対してリターンウイナーを打ったり、自分のサービスゲームではサーブアンドボレーで得点したりと観客を沸かせるポイントもあったのですが、リューのベテランらしい落ち着いたプレーになかなかブレークのチャンスがないまま、1セット目は6-3でリュー。

そしていつものバスルームブレークを取った後、会場のファンから「カモン、ケイ!」の掛け声がありました。1ゲーム目の自分のサービスゲームでは多彩なショットで相手を守勢にしたあと、ショートボールを打って前に出てきたリューの頭上をきれいに抜けるトップスピンロブでウイナーをとる幸先のいいスタートになったと思ったら、第3ゲームは最後はDFでブレークされます。

しかしその次のリューのサーブを相手のエラーも重なりラブゲームで取り返した時はいよいよ「錦織劇場」の始まりかと思われました。が、しかし、その次の圭くんのサービスゲームをエラー2つとDF2つで簡単に相手に与えてしまいました。

このゲームは圭くんにとっても悔いの残るゲームだったと思います。

このレベルでは1ゲームを守れるか守れないかで勝負の行方が決定されることが多いので、一瞬たりとも油断をしていることは出来ません。

第6ゲームのリューのサーブの1ポイント目はリューが放った厳しいショットに追いついた圭くんがバックハンドのDTLのウイナーを決めて観客から大きなどよめきが聞こえてきます。

4-3でのリューのサービスゲーム。圭くんは長いラリーの後ネットに出てフォアハンドのボレーウイナーを決めたり、フォアハンドのリターンエースを決めたりと積極的に攻めて15-40のダブルブレークチャンス。しかしここでリューがベテランらしいしぶといプレーを見せて圭くんのエラーと132MPHのサーブなどでキープ。

このゲームを取っていたらまた流れが変わって行ったかも知れません。

チャンスの後はピンチありの言葉通り、そのあとの3-5での圭くんのサービスではUFEが続いてゲーム、セット、アンドマッチでリューの勝利となりました。

試合後の談話では次のようにコメントしていた模様です。

「勝てない試合ではなかったと思うしチャンスもあったが、相手が想像以上に良い攻撃的なプレーをして来た。」

「ストロークももっと粘りたいが自分の方から先にミスしてしまうことが多くて残念。」 

「ひじの調子が良くなれば試合感ももっと戻ると思うのでひじの調子次第。」

「来週のチャレンジャーは(エントリーはしているが)マイアミの方が大事なので様子をみて(出場するか)決める。」

ATPの新人賞の発表が今月の25日にあるが。。という質問に対して

「もらえるものはもらいたい(笑)が最近は良い試合がないので取れるかどうかはわからない」

思ったよりも元気そうでした。試合中はかなり自由にスイングしていたし痛いのを我慢して打っている感じでは無いように見えました。(私の楽観的願望?)

団長も言っている様に、今は圭くんも私たちファンも「我慢」の時です。こういう苦しい時に応援していくのがきっと本当のファンの姿だと思います。

とにかく圭くんがどういう状態でも応援するという気持ちを持って見守りたいと思います!みなさん、これからも一緒に応援していきましょう!!!

最後の1文に100%同意です。どういう状態でも応援します!!

お話しを聞いてみるとそれほど肘も悪い状態ではないのかも。

調整不足に実戦不足、そして最近あまりいい試合ができてないということが影響しているかもしれません。

こういうときはとにかく何かのきっかけが必要ですね。きっかけさえあればまた勝利の味を思い出すでしょう。

レポートからは見せ場もあったものの、自分からミスする場面がまだ多く、さらにリュビチッチの好プレーにチャンスを阻まれたという印象でしょうか。

来週のサンライズCH、腕さえ行けそうなら個人的には出てもいいと思います。

しっかり直してから試合に出ては・・・という声も大きいのは知っていますが、ツアーは待ってくれませんし、インディアンウェルス、マイアミというのは出る価値のある大きな大会ですから今回の出場はOKだと思います。

サンライズCHは本人も言っているように腕の様子次第。マイアミに出て、それでもまだ完治しないようならちょっと休養もありでしょうが、全仏オープンに向けて実戦経験を積みながら調子を上げていきたいとところでしょう。

結局本人と本人に近い人じゃないと腕の状態は分からないので、見守るしかないかな・・・と思っています。

繰り返しになりますが今は我慢。まだまだ大会はあります。1回ずつコンスタントに勝つよりは、1回戦負けが続いても時々爆発するような勝ち方の方がランキング的にも有利になります。

今までも苦しいときがありましたが、その後にはまたいい時期がやってきました。信じて復調を待ちましょう。

14 件のコメント

  • 錦織選手より団長の方が元気がないのでは?

    私に出来ること、それは応援フードを食べること!
    今日のお昼はカルビ弁当求めさまよってしまいました~。
    おかげでゲットできましたがね。

    私に出来ることといったら応援フードに賭けること
    この程度しかありません。
    というかこれがミッション、とも思っているし~。

    フォーさん
    詳しいリポありがとうございました。

    フォーさんも錦織選手と共に少し体を休めてくださいね。

    フォーさんのおっしゃるとおり
    試合後のコメントで落ち込んでおらず
    きちんと戦況を分析できているので
    また次へモチベーションをつないで
    じっくり臨んでもらいたいです。

    我々も地に足つけて応援していきましょう!

      引用  返信

  • 仕事中にこっそりライスコ覗いてましたが…残念><

    まあ、マスターズシリーズ(去年流の呼び名で行くと)なんて、去年は予選にさえ参加できなかったことを考えれば、ものすごおく進歩しているのですけどね!

     やっぱりファンとしては、勝ってるところが見たい!!!けども今はきっと我慢のときなのでしょう。すべては後半の爆発のためなのだ。1試合、1試合がこのあとの肥やしになっていくと思います!腐らずに前を向いて頑張れ~!!!!!

     それにしても、映像が見たいよん♡せめて1回だけでも勝って、テレビに映ってほしい~(というのがホンネで~す≧▽≦)

     まだこの記事がうPされなかったので、一つ前の記事に書き込みました。フォーさん、団長と全く同じことを考えているな~と思い、こちらにもコピっておきます。

     今は毎試合、これでもかというほど未知の強さを持つ相手とあたり、(しかも個性豊か)ワンダウンで負けてしまう極度の緊張感の中で戦っています。

     でも、これは選手全員が一度は浴びる洗礼だと思います。この状態を突き抜けることができたものだけが、栄光をつかめるのでしょう!

     もう少しで勝てそうなのに、歯がゆい試合が続いているように思います。(映像で見るときっともっとそう感じることでしょう)本当に強くなるために必要な経験を今は積んでいるのだと思います。

     大丈夫!圭のポテンシャルはこんなものではありません。!!!あのベルディヒを負かした圭ですもの、その時を楽しみに待ちましょう!!!(早くキテネ≧0≦)

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  • 圭くんお疲れさまでした。
    残念でしたね。仕事中にたまに覗くライスコでしか応援できませんでしたけど、肘のことだけがすごく気になっていました。

    フォーさん、レポありがとうございました。
    圭の姿が思い浮かぶようでした。
    大好き圭!さんがおっしゃるように少しでも圭の姿が見たいですぅ

    肘は少しずつ回復してるのでしょうかね~

    2年目の今年は我慢のときだと最初からわかっていたことですから、負けたからってガッカリなんかしませんよ。
    圭にはまだまだ長い将来がありますものね~

    ComeOn!KEI!!

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  • フォーさんレポートありがとうございます!

    サンライズCHの予選がもう16日から始まりますよね!?
    錦織選手は本戦INではないので、予選からの戦いとなると肘への負担も考えて出場は微妙でしょうか。
    (昨年はWCを貰っていましたが)

    いずれにしても肘が良くなることを願いつつ、応援しています!

    p.s. ATPの新人賞・・・頂けるものなら頂きたいですよね。

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  • フォーさん、お疲れのところ詳しいレポートありがとうございます。
    ライスコちょっと見、のみの応援だと、結果しか分からずあぁぁ~とモチベーション思いきり下がっていたのですが、応援する側がこんなことじゃいけませんね。

    がんばって応援しましょ!

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  • フォーさん、レポート、ありがとうございました!

    miewさんも、実況板のスコアありがとうございます!

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  • フォーさん、いつもありがとうございます。
    思いは同じです。圭君が試合に出るなら応援するのみ。
    私も応援フードを食べるぐらいしかできませんが、応援し続けますよー。

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  • ライスコを少し見られたのですが、1stサーブの確率よりもリュビの1stリターン時ポイントが圭君よりも30%くらい上回っていたのが目に付きました。
    やはり、肘の不調はサーブの威力低下に現われてしまっているのでしょうね。
    その代わり、いつもの事かも知れませんが2ndリターンでは上回っていました。
    また、ブレークポイント時取得率も低く、これはおそらく精神的なものによるのでしょう。
    デ杯でもよく見られましたが、構えこんで打っているのに主砲であるストローク豪打をフカしてしまっていたのではないでしょうか。
    そして、それを気にして次はネットしてしまう・・・
    もちろん、肘の故障も振りぬきに影響しているのでしょうが、好調時(通常時)には精度良く決まるこの豪打に、今は少し自信を失っているのではないか、と感じています。

    ただ私は、一番の苦戦の原因は対戦相手の意識の変化にあると思っています。
    無名な頃の圭君にはどこか精神的にゆとりのあった彼らも、今は事前に研究し、必死にベストのテニスで戦っているのだと思います。
    しかし、これは急躍進するどの若い選手にも言えることで、圭君の本来のテニスに戻り、改善と経験を積めば乗り越えられる壁のはずです。
    なんといっても、「圭、大好き!さん」の言われるようにベルディヒにも勝ってしまうのですから。
    乗り越えることが「本物」の証明であり、成長も能力の一つです。

    テニス雑誌で、たしか松岡さんだったと思うのですが、「ツアー選手は皆、故障を抱えながらプレーしている。戦いながら治すしかない」というようなコメントを読みました。
    故障の程度や個人差にもよりますが、あくまで基本的には、きっとそうやって治してしまえるものだと取りあえず信じます。
    今の壁を越えたときの圭君のテニスは、心身ともに磐石さを増したものになっているのは間違いないでしょう。

    フォーさん、観戦記をありがとうございます。
    映像を見られなかった分、やたら嬉しいです。
    やはり、元上位のデカくてしぶといベテランには、そう簡単に勝てませんよね。
    でも、そういうベテランを含め上位と戦うのが標準になってしまった現在から得るものは、今後、とてつもなく大きい経験として役立つに違いないと思います。

      引用  返信

  • フォーさま、観戦録ありがとうございます。
    今回の試合は放映もなく各メディアの情報も少ないため、
    特に貴重ですね。

    今錦織選手はダブルセカンドサーブで試合に臨んでるようなものです。
    これだと重要な場面でサーブをミスした場合、普段以上にプレッシャーがかかります。
    大して変わらないサーブをもう一度打つわけですから。
    技術や肉体の不調が精神面に影響を及ぼすよくある例の一つですね。
    ブレークポイントでダフォったり、ダフォを連発したりするのは、今の状態では仕方ないでしょう。歯がゆいことです。

    現状ではよほどストロークが弱いか、リターンの下手な選手が相手じゃないと辛いでしょうね。
    早く調子が上向くとよいのですが。

      引用  返信

  • もうひとりのきょうこさん、無事に帰宅されたようでよかったです。
    フォーさん、いつもレポートありがとうございます。

    錦織選手の体調に関する記事を気にするのは止めました。
    心配していたらきりがないし、それよりフォーさんがおっしゃるように楽観的に考えて応援していきたいと思います。
    新人賞取れたらいいですね。というか、もらえるものと思ってるんですけど。

      引用  返信

  • フォーさん試合レポートありがとうございます。きっとラッキーがいずれやって来るはずです。
    あと、島根県から功労者に選ばれたそうで、おめでとうです。

      引用  返信

  • まちがえて前の記事のコメント欄にリポートその1を
    送ってしまいました。

    その2はこちらに書き込みします。
    つまらない話を書いてしまったかもしれないけど
    もしよかったら読んでください。

      引用  返信

  • フォーさん。
    詳しいリポートありがとうございます。
    ライスコだけだと絶対わからなかったことが
    いっぱい。
    感謝、感謝です。o(_ _*)o
    もうひとりのきょうこさん。
    いいお席で観戦できたのですね。
    ロングドライブ、がんばった甲斐がありましたね。
    リポートその2も、楽しみに待ってます!

      引用  返信

  • もうひとりのきょうこさん

    現地レポートありがとうございます!
    コメント欄だと目につきにくいので、記事の方にうpしておきますね。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。