楽天オープン5日目観戦記 その1

火曜日に引き続き楽天オープンを観に行ってきました。

火曜日の観戦記その2も書かないといけないのですが、とりあえず今日の分を先に書きます。

今日も盛りだくさんだったので力尽きるかもしれませんが・・・。

(追記)予想通り力尽きましたorz その1とさせてください。その2以降はどうなるのだろう・・・。

本日も近くの駐車場に車を止めて、有明テニスの森に向かいました。

コロシアム横の陸橋の上からコートを見ると、ちょうど伊達さんが12時の試合に備えて練習を切り上げるところでした。

他の練習コートではベルディヒや日本人選手が練習していました。

添田が近藤大生とポイント練習をやっていました。しかし、せっかく外国人選手が来ているのだから、外国人のパワーに慣れるためにも体の大きい外国人と練習したほうがいいのでは?と思いました。

ベルディヒはフォアの手首の使い方が私と同じタイプで参考になるので、10分間ほど食い入るように見ましたが、身長が20cmほど違うのでそのまま真似することはできないと思いました。

ベルディヒが腰のあたりで打つ球は私の胸のあたりの球ということになります。8割くらいの球は腰より低い位置で打っていましたので、私が同じフォームにしたら打点が下がってしまうことになります。高めの球に対する打ち方を参考として取り入れることにしました。

ボレー練習では何となくバックボレーのバランスが良くないなと思っていたら、今日の試合でも大事なところでミスしていました。

そうこうしていると、ツォンガが練習コートに移動するために脇を通りました。髪の盛りが以前より盛大になっていましたw

チャンスとばかりに、「Bonne chance !」((今日の試合で)幸運を)と声をかけたのですが、無視されましたwww

iPodで音楽を聴いていたので聞こえなかったのかもしれません。

火曜日に、シモンとサントロに声をかけたときはきっちり反応が返ってきたので味をしめていたのですが、ちょっと残念。警備の人も付いている中、周りからも浮いてしまいましたwww

11時20分ごろ、12時からの伊達さんの試合のため、早めに2番コートに移動しましたが、すでにかなりの人が集まっていました。

なんとか席を見つけて座ります。

第1試合: クルム伊達公子 6-7(2),2-6 チェン(台湾)

11時50分ごろ、修造さんが現れます。相変わらずトークが上手いです。

このころには立ち見も出て、1,2番コートは人であふれます。試合中は、あまりの人の多さに入場制限もかかりました。

修造さん曰く、センターコートの試合でなくて申し訳ないが、これは伊達さんの希望だと。

昨日の夜9時までダブルスをやっていた伊達さんは、少しでも体を休めるために12時スタートの2番コートを選んだと。
(コロシアムなら朝10時スタート)

「なんせ39歳だから!」(力を込めて)

と、何回も39歳を強調する修造さん、ウケを取っていました。

本当に修造さんのサービス精神は旺盛です。彼がいないとジャパンオープンの盛り上がりはどうなるでしょうか?

そして本日の対戦相手、Yung-Jan Chanは森田あゆみや錦織圭と同じ年生まれの20歳。76位の森田と勝ったり負けたりを繰り返している実力があるのですから、119位というランキング以上に強敵であることは試合前から分かっていました。

また、先週の東レPPOでは伊達さんとダブルスを組んでいましたから、ある程度の情報は分かっていたことでしょう。

立ち上がりは両者硬さが見られます。伊達さんにもミスが出ましたが、ダブルフォルト2本が出ていきなり伊達さんがチャンのサーブをブレークして始まります。

2ゲーム目はデュースが繰り返され一進一退の展開となります。チャンは引き続きサイドアウトなどミスが出ますが、球自体は伸びが出てきました。競り勝って2-0とリード。

伊達さんは次のゲームもブレイクし、3-0として流れをつかみかけますが、続く2ゲームを落とします。チャンの球が入り始めてきました。

チャンのミスは完全にはなくなりませんが、ラリーは伊達さん優勢から互角の展開へと変化します。4-3で迎えた伊達さんサーブ、思うようにボールが決まらずブレイクされてしまいます。

伊達さんの1回戦も見ましたが、そのときと比べるとやや動きに切れがないように見えます。ショットの精度もいまいち。

もともと伊達さんの球はフラット系ですが、今日は球が落ちてくれない感じです。打点が低いのかな。

2回戦までインドアで試合していたので、アウトドアで慣れない部分もあったと思います。全然違いますから。風が多少あったのも影響したかもしれません。

第9ゲームもキープされ、4-5とされますが続く自分のサービスゲームは一段ギアを上げるあたりがさすが伊達さんです。続く第11ゲームは良いタイミングのネットダッシュそして相手のダブルフォルトに助けられブレイク。Serving for the setを迎えます。

このゲームもまたデュースの続く一進一退の攻防で、セットポイントとブレイクポイントが交互に訪れます。

しかし微妙なミスが出たり、どうしても波に乗れない伊達さんはこのゲームに競り負けると、タイブレークも落として1stセットを奪われます。

その後もジリジリと試合の内容に差をつけられていき、2ndセットはそのまま2-6で落として残念な結果となりました。

チャンの球は確かに良かったですが、今日は伊達さんの調子が悪かったように思いました。

1回戦が良すぎたのか、あるいは男子の試合を見すぎたからそう思ったのかもしれませんが、チャンは韓国で倒したクレイバノワ、ハンチュコワ、キリレンコ、メディナガリゲスらと比べると落ちる選手です。

連戦の疲れがあったのかもしれません。また休養して、来週のHP Openが勝負どころでしょう。

GAORA/WOWOW実況の鍋島アナウンサーと至福のひととき

最初は座って観戦していたのですが、2セット目の途中からコロシアムへの移動を見据えて立ち見にしました。

するとすぐ横に、GAORA/WOWOW実況の鍋島昭茂アナウンサーも立ち見で観戦してらっしゃるのを見つけました。

鍋島アナには3月の大阪デ杯の時にも挨拶させていただき、サインを頂いた上に握手までしたいただいたのですが、今日も優しく、あのスイートボイスでお話ししてくれました。

「すいません鍋島さん、GAORAで毎日ジャパンオープンを放送してくれるということはないんでしょうか。」

と話しかけますと、

「NHKさんが権利を持っていて、水曜日までは放映していいという許可をもらえるようになったのも最近のことなので、なかなか難しいと思います。」

とのお答えでした(木曜日からはNHK(BS hi含む)で放映されています)。

その他にも、伊達の対戦相手のチャンについての情報を教えてくださったり、私が名前の出てこなかった選手を

「ウアンナ(FRA)ですね?全仏でサフィンに勝った。」

と一発で当ててしまうなど、さすがのテニス博士ぶりを発揮してくださいました。

「すごく選手のことにお詳しいのでいつも感心して聞いていますけど、選手の情報はどこから仕入れるんですか?」

と質問すると、

「練習コートに出向いたり、インタビューしたり・・・とにかく現場に足を運ぶことですね。

と、さすがの答えが返ってきました。あの豊富な知識はそういった地道な努力によるものなのですね。納得。

いつもGAORAやWOWOWで聞いているあの声を独り占めしながら伊達さんの試合を見るという、至福のひとときを過ごせて大感激でした。

鍋島さんも、

「いつもは目の前に視聴者の方々がいるわけではないので、こういった生の声は大変貴重です。ありがとうございます。」

とおっしゃってくれて、思い切って声をかけて本当に良かったと思いました。

(他にお話できた方々もあとで感想を書くように!)

あ、告知ですが、来週の上海マスターズは、通常GAORAでは準決勝からの放送ですが、特別に準々決勝から放映できることになったとのことです。

GAORAに加入していらっしゃる方はGAORAホームページをチェックし、ぜひ準々決勝から鍋島節を堪能してください。

GAORAにまだ加入されていない方はぜひGAORAに加入して、テニス放映を堪能してください。来月はトップランカー8人によるATP Finalも連日放映されますし、錦織が活躍したときには緊急放送を組んでくれた実績も豊富な、テニスファンの大きな味方となるチャンネルです。

4 件のコメント

  • 鼻血さんは今日分を先にアップしたんですね。
    私は前に進むために、火曜日分を優先させました。
    (今日分はどうなることやら・・・)

    今日はどうもありがとうございました!

    私も鍋島さんじゃないですが、日頃愛読させていただいている鼻血さん直々の分析を聞くことができて、すごく感激しましたw

    もっと上手くなりたいので、なんとか踏ん張って這い上がります。
    (そして、添田くんに対しても時には厳しく、愛情を持って応援していきますw)

    今後ともよろしくお願いいたします!

      引用  返信

  • あ、分析って、「この大会、デルポが優勝するね!」とか「モンフィスはファイナルセット、前に出ないはず!」とかいった、当たらない分析のことでしょうかwww

    失礼しました!

      引用  返信

  • 昨日は、モンフィス対ワウリンカ戦最後まで観ることができ、とても満足でした。
    ユーズニーはタイブレーク危うくなりながらも、ベルディッヒに助けられ、勝ちました。
    ベルディッヒはフォアもサービスも良いのに…。
    今回、ヒューイットとユーズニーを生で観て、2人共に試合が面白かったので、今日の対戦は楽しみです。モンフィスは、テニスを別の新しいスポーツの様にしていて、知ってはいたけれど、やはり目の前で見ると違いました。
    鍋島さんにお会いでき、お話しを聞けたのもとても嬉しかった!!
    いつも実況が鍋島さんだと、ラッキー!と思っています。

      引用  返信

  • 鍋島さん、私もお会いさせていただきました。
    とても低姿勢で温かいお人柄の方でした。
    いつも素敵なテニス実況を見させていただいているお礼を
    申し上げました。
    握手もしました。ニコニコな笑顔と違って力強い男っぽい握手でした。
    私たちと話したあとは、カメラマンの方と談笑しながら
    去っていきました。
    試合放送の無い日に来られるなんて、テニスへの愛情がなくては
    できませんよね。
    こうやって日々自分の足を使って取材した積み重ねが
    生きたデータとなっていくのですね。
    あ~、テニスの試合は全部鍋島さんで見たい、特にWOWOWは!
    とあらためておもった私です。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。