2009年第1週の3大会のエントリーリストを大解剖

来年のATPツアーは1月5日からの3大会(ブリスベン、チェンナイ、ドーハ)からスタートします。

錦織圭がこのうちブリスベンの大会にエントリーしていることは既報のとおりです。
(11月27日「錦織圭の2009年は正月明けのブリスベンでスタート」参照)

ブリスベンは63位の錦織が本戦ダイレクトインギリギリだったのに対しチェンナイは119位の添田豪が本戦インしているように、3つとも同じ格の大会でありながらレベルはかなり違うようです。

このあたりのエントリー事情について、ケイメヒコさんが鋭く分析してくださいましたので、本人のご了承のもと掲載させていただきます。

錦織選手より上位ランクのエントリー数
ドーハは13人、チェンナイ10人、ブリスベーン24人(30位以降16人)、
エントリー無し16人(30位以降6人)

ブリスベーンに非常に多く集まっているみたいですね。
今年のドーハは25インが62位でしたが、オータネートはいきなり80位代でした。
そして、アデレードは25インが88位でした。そこで、新しく建設されたテニスセンターの上、ドーハには去年程度の集まりと思ったのでしょうから、ブリスベーンに非常に多くの人が集まっているみたいですね。

エントリー無しの人数から分かるように、30位以内よりも30位以下の方がより多く初戦にエントリーしています。

つまり、新ランキングの配点表を見て、30位以降の選手はランキング維持により多く戦うことが要請されていると
感じているのでしょうね。素人の想像でしかないですが。

プロジェクト45の基本作戦は、

「今は上位選手とできるだけ多く戦い、勝敗よりも、そこからたくさん学び、
2年後に安定してトップ10に長く継続キープし、No.1も視野に入れる」

だと想像します。

その意味で、ドーハやチェンナイはより多くポイント稼げたかもしれないが、新しく建設されたラフター・アリーナでジョコやツオンガ他との戦いが、より目的に沿ったものになりましょうね。

でも、できるだけ早く50位以内というのですから、この大会でも2勝(最低1勝)して終わって欲しいです。

ドーハはナダルも出るということで、ランキングNo.1,2,4,8とトップは豪華です。
フェデラーが出ると言っていたところにナダルも参戦し、彼のやる気満々な姿勢を感じます。

初戦、休みの人たちの多くはアルゼンチンとスペインの感じです。

その中、ベルダスコがブリスベーンに出るのは、男女共催でイワノが出るから?

前からブリスベンHPのプレーヤーのトップに掲載されていたモンフィスの名が無いのがちょっと気になります。
HPにヒューイットの名もないのは未だ本調子でないのか?
エントリーリストにはランキングがちょっと足りなかっただけなのか?

終盤活躍したシモン、去年はアデレードに出てたはずなのにどうしてなのかな?
同じく?デルポトロは体調悪いから見送ったのかな?

これらの選手が出たら、ストレートインできなかった。
まぁ、チャンスってことですね。運も味方にしないとね。

チェンナイは慶応チャレンジャーの優勝、準優勝でポイント稼いだリー、添田が、そろってストレートインできて良かったですね。
彼らが、トヨタで勝っても、全豪のダイレクトインまでちょっと足りないかな?
添田選手には今年はATPで是非、頑張って欲しいですね。

いやー、細かい分析、私好みですw

ケイメヒコさんは、第2回調査依頼「カットオフランキング調査」のときも、ご自身のデータベースから調査結果を送ってくださいましたし、相当なデータ派だと推測します。

またお願いしますw

さてドーハは財力にものを言わせてトップ選手を集めた感じですが、ブリスベンとチェンナイでは、やはり全豪を見据えて同じオーストラリアでの大会であるブリスベンを選ぶ選手が多かったようです。

ポイントのことだけを考えるならチェンナイでしょうが、インドからの移動もあるし肝心の全豪で気候などに慣れていなかったら意味がないですしね。

ギリギリで本戦インできてよかったです。こんなにカットオフが高くなるのはチームにとっても予想外なのでは。

来年以降も、全豪に向けて調整したいランキング上位選手=ブリスベン
ポイントを稼ぎたい下位選手=チェンナイ

となる図式は変わらないと思います。今年のレベルの高さを見て、来年は多少ならされるかもしれませんが、またそれを見て再来年は・・・と、なっていくことでしょう。

しかしチェンナイは、ムンバイのテロの影響が少し気になります・・・。

ちなみに1位のナダルから63位の錦織までのエントリー状況は以下のとおりです。

赤・・・チェンナイ
青・・・ブリスベン
緑・・・ドーハ
薄い灰色・・・エントリーなし

やっぱり青が目立ち、レベルの高いブリスベンが浮き彫りになりました。

ドーハはトップ10のうち4人が出場しますが、それ以降はそんなにレベルが高くありません。

エントリーがない16選手のうち、アルゼンチンが5人、スペイン4人と多くなっています。デ杯決勝の影響があるのかもしれません。

1 Nadal, Rafael ESP
2 Federer, Roger SUI

3 Djokovic, Novak SRB
4 Murray, Andy GBR
5 Davydenko, Nikolay RUS
6 Tsonga, Jo-Wilfried FRA
7 Simon, Gilles FRA
8 Roddick, Andy USA
9 Del Potro, Juan Martin ARG
10 Blake, James USA
11 Nalbandian, David ARG
12 Ferrer, David ESP
13 Wawrinka, Stanislas SUI
14 Monfils, Gael FRA
15 Gonzalez, Fernando CHI
16 Verdasco, Fernando ESP
17 Soderling, Robin SWE
18 Almagro, Nicolas ESP 
19Andreev, Igor RUS
20 Berdych, Tomas CZE
21 Robredo, Tommy ESP
22 Tursunov, Dmitry RUS
23 Cilic, Marin CRO
24 Fish, Mardy USA
25 Gasquet, Richard FRA
26 Karlovic, Ivo CRO
27 Stepanek, Radek CZE
28 Kohlschreiber, Philipp GER
29 Safin, Marat RUS
30 Lopez, Feliciano ESP

31 Mathieu, Paul-Henri FRA
32 Youzhny, Mikhail RUS
33 Schuettler, Rainer GER
34 Melzer, Jurgen AUT
35 Seppi, Andreas ITA
36 Ancic, Mario CRO
37 Nieminen, Jarkko FIN
38 Kiefer, Nicolas GER
39 Querrey, Sam USA
40 Llodra, Michael FRA
41 Bolelli, Simone ITA
42 Moya, Carlos ESP
43 Benneteau, Julien FRA
44 Ljubicic, Ivan CRO
45 Montanes, Albert ESP
46 Monaco, Juan ARG
47 Kunitsyn, Igor RUS
48 Acasuso, Jose ARG
49 Tipsarevic, Janko SRB
50 Hanescu, Victor ROU
51 Ginepri, Robby USA
52 Santoro, Fabrice FRA
53 Gulbis, Ernests LAT
54 Gicquel, Marc FRA
55 Ferrero, Juan Carlos ESP
56 Granollers, Marcel ESP
@56 Dent, Taylor USA
57 Troicki, Viktor SRB
58 Schwank, Edouardo ARG
59 Serra, Florent FRA
60 Calleri, Agustin ARG
61 Darcis, Steve BEL
62 Garcia-Lopez, Guillermo ESP
63 Nishikori, Kei JPN

 

2 件のコメント

  • だんちょ、今からこんな情報流されたら身体に毒やww
    はよ観たくて辛抱たまらんがなwww

    ナダル・フェデラー・マレー・ロディックの居るドーハと、
    ジョコ・ジョー・圭君の居るブリスベンに注目かな。
    許せデンコww

      引用  返信

  • ケイメヒコさん、感謝!
    団長、色分けされたランキング表眺めてるだけで、面白いです。
    来年は、正月の休み明けるのが待ち遠しいだろうな。
    GAORAさん、放映の程、どうぞよろしくお願いします。
    デンコ?目を離してるスキに大量ポイントゲットの予感。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。