2012マイアミ4回戦 ナダル戦展望

さて、いよいよ次はナダル戦となりました。ここで少し試合の展望を書いてみたいと思います。

去年も同じようなことを書きましたが、条件的には悪くありません。

まず、ナダルの調子がそれほどでもないと思われること。
これは、ナダルについてはこの時期は例年そんな感じです。
どんな選手でも1年間ずっとピークを維持することはできません。
その代わりナダルはもうすぐ始まるクレーシーズンでは鬼になります。

次にハードコートでの対戦ということ。
私はやっぱり錦織に取ってのベストサーフェスはハードコートだと思います。
対するナダルにとってはハードコートはベストとは言えません。
とはいえ、それはクレーコートとの比較であって、全豪もUSオープンも取っているナダルがハードコート苦手ってことはありませんが。

そして球質とプレースタイル。
錦織はナダルのフォアハンドの球は嫌いじゃないと思います。
錦織のフォアはグリップが厚いですから、ある程度打点が高い方が打ちやすいです。
またナダルの球はスピンが掛かっていますから高く跳ねますし、滞空時間もあります。
もちろんコート深くやアングルに打たれるときついのですが、打点の高さやラリーのテンポとしては比較的心地よいのではないでしょうか。
ラリーをさせてくれるのも錦織にとっては嬉しいはずです。
錦織はある程度ラリーが続いた方が調子が出るタイプです。

というわけでナダルは4強の中では錦織にとって一番やりやすいタイプのはず。これは私だけが言ってることではありません。

ですがここまで読んでナダルに勝てると思っている人は甘いですw
タイプとしてはやりやすくても、プレーのレベルが高いので勝つことは難しいです。
少なくとも錦織の最高のプレーが求められます。

ラリーはさせてくれるでしょうがなかなか決めさせてくれません。また、簡単なミスも絶対してくれません。
攻め球のミスは致命的です。かといってミスを恐れて消極的なプレーをしては逆にナダルの思うつぼです。
左利きの切れるスライスサーブ、特にアドサイドからのワイドへのサーブは脅威です。
最初の対戦(2008クイーンズ3回戦)でも、マッチポイントはこのサーブでした。
そこに来ることが完全に分かっているにも関わらず、錦織は返球できず敗れました。そういう「鉄板」サーブです。

ナダルに勝つには、基本的には攻めて攻めきらなければいけません。いい条件が揃っているとは言え、勝率は2割くらいと見ます。
低いと思われるかもしれませんが、4強以外にナダルが敗れた相手は(2011年以降)、

モンフィス
ツォンガ
マイヤー
フィッシュ
ドディグ
ダビデンコ

これだけです。
モンフィス、ツォンガ、フィッシュ、ダビデンコは錦織以上の実績を持つ、ナダルに勝ってもおかしくない選手と見れば年間2回くらいしか取りこぼしがないのです。そう考えれば錦織の勝率2割というのも十分錦織を評価しての判断だと言えます。

ナダルに勝つための作戦はどうなるでしょうか。
過去には比較的ナダルのフォアを攻めていました。
これは既述の通り、フォアハンドよりもフラットに飛んで来るバックハンドの球質を嫌った結果ではないかと思います。
しかし私は、それでもやはりバックハンドにもう少し配球するべきではないかと思います。ナダルのフォアハンドの自在性はやはり脅威です。

あとは深い球でナダルを下げることだと思います。
ナダルはどちらかというとベストの打点までボールを落としてそこから強打することを好みますので、深く打つことでポジションを下げることができます。
ポジションを下げることが出来れば短い球を引き出せるかもしれません。
クレーコートであれば短い球を送ってしまって強打されても、ナダルはそこから追いついてカウンターのパッシングを打つことができますが、ハードコートではクレーコートほどは上手く行かないと思います。

過去のナダルとの対戦を見る限り、錦織はナダルに対してかなりストロークエースを取れる力があります(他の選手よりも)。
多少のミスは仕方ないので、攻撃的にプレーしてウィナーでナダルに勝って欲しいです。

11 件のコメント

  • 全豪マレー戦に続き、BIG4挑戦権獲得しましたね!
    勝っても負けてもこの試合の経験がまた一回り圭くんを大きくすると思うと本当にワクワクします。

    以前に報道ステーションで修造さんがインタビューしたときの内容を思い出しました。ナダルに対しては、圭くん自身も戦うプランが描かれている模様。
    http://www.shuzo.co.jp/blog/2012/02/column_320.html

    ところで、鼻血ブログでナダル戦といえばなだ万プリン。
    まだあるんですかね?
    今うちの冷蔵庫にはなだ万のドレッシングがある!
    とりあえずこれでサラダ食べまくります(`・ω・´)

      引用  返信

  • アドサイドのスライスサーブは鉄板ですね、なんとかストレートに返しても次にバックで叩かれて決められるパターンは非常によく見られます。
    オールキープは厳しいと思うので、どうにか早い段階でブレイクがほしいところです。錦織はリターンで決めるタイプではないので、とにかく深く返してラリー戦に持ち込みたいところですね。

      引用  返信

  • 団長、錦鯉のみなさん、こんにちは。

    ラファの圭くんに対するコメントが出ていました。
    http://www.sonyericssonopen.com/News/Tennis/2012/Tournament/Sunday/ATP-Miami-Sunday-Nadal-Dismisses-Stepanek.aspx
    ついに、4強の一角との今年2戦目にたどり着きましたね!
    これからも何度と無くこういう状況になって、実戦でしか学べないたくさんのことを学んで成長していくんだろうと思うと、ワクワクが止まりませんね!

    さて、ラファとの一戦ですが、団長のおっしゃるとおり、勝つのは不可能ではありませんが、相当に厳しいと私も思います。
    私の私見を少し述べさせて頂きますと、
    ラファのディフェンスは鉄壁ですが、どんなに足の速いラファであっても予測なしで相手の球を拾っているわけではないと思います。
    どの選手にも言えることですが、相手の打つ球を予測して動いています。
    そして、圭くんは、打つときの体のバランスが凄く良く、打つ時に相手に予測させない、そして、相手の動きを見て予測を外すのがとても上手い。天才です。
    ラファが圭くんを「試合感が抜群だ」と認めているのはそういうところにあるんじゃないかと思います。
    ですから、この試合、もし圭くんの調子が最高なら、圭VSラファのエースの取り合いという物凄くハイレベルな試合が見れるような気がします!
    通常の選手は、攻めボールを全部ラファに拾われ、ラファにエースも取られ、ラリーは続くがポイントは取れないという展開ですが、圭くんならポイントの取り合いの大興奮の試合を出来るんじゃないかと今からワクワクしています。
    ただ、それでも勝つのは難しいと思いますが。。。
    景気のいい事が言えず、申し訳ありません。。。

    とにかく、楽しみですね!

      引用  返信

  • 団長さんの分析毎回楽しみにしてます いよいよ対ナダル戦ですね
    最近の圭の調子や傾向から考えると確かに2割位の勝機になるかもしれません が、私は期待をこめて今までの圭のパフォーマンスの良いとこ取りできたとして勝機5割位とみています(希望と期待と夢がはいってます・・) ナダルが対ストローカー相手に苦戦してるのはライジング気味に早撃ちしてくる相手にいつもてこずってます ジョコビッチもそうですが同じスペインの選手のアンダハルなんかの一戦なんかバタバタしてました! 高い打点になってもナダルの短くなるスピンボールをライジングで果敢に叩いていってほしいものです!圭はそんな戦いやってました。08年の対フェレール戦です あまりの圭の早い返球にフェレールベンチで頭抱えてましたもん! 私はいまだに圭のベストマッチだと思ってます。勇気出して1歩前でナダルのショット打ち返してほしいです。

      引用  返信

  • 団長さん始め錦鯉の皆さん お世話になります。

    錦鯉の一匹としてはナダル戦100%勝つ…と思いたいです。勝ち負け以上に今シーズンのベストマッチと言われる試合内容を望みます。義務は果たしたから気楽にゲームして下さいよ。

      引用  返信

  • mazzaskiiさん、
    記事のURLありがとうございます。

    記事を読んできて気付いたんですけど、ナダルは6-2 6-2、錦織は6-4 6-2で勝利していて錦織の方が2ゲーム多く戦ってるのに、試合時間はナダル(87分)より錦織(69分)の方が18分も短いんですね。
    ま、ナダルとステパネクだと確かにラリーが長そうですけど、少なくとも団長さんの言うようにナダルはラリー戦に持ち込ませてくれる選手だってことですかね。

    それにしてもマスターズ1000って1回勝つだけでも大変だったのに、シード16がつくと当然のごとく4回戦まで来ちゃうんですね-。

      引用  返信

  • ナダルが苦手としている選手は私なりに分析すると、バックを高いところからフラット気味にクロスにクリアーな球が打てる選手(右利き想定)ですね。当然そのような球を打てる選手は両手打ちバックの人が多いですね(現に負けている選手はフェデラー以外は全て両手打ち)。ジョコ・マレーはこれがすごい精度で入ってくる=したがって大きくフォアに回りこむ展開を使いにくい、、、いずれにせよすごくナダルの総合力でこれを成功させるのは至難の業ですが、圭ならばそれを成功させてくれると期待しています!!!

      引用  返信

  • 圭くんvs.ラファ どちらも大好きな選手。この対戦、ワクワクしています。

      引用  返信

  • こういった分析が自分でもできるようになりたいものです。
    この対戦は非常に楽しみであります。ファイト!

      引用  返信

  • 今、GAORAを見終わりました!!(*^.^*)
    圭、ホントに強くなりましたね(=゜ω゜)ノ貫禄〜
    辻野さんが言うように、相手を弄んでいますー
    ここは一発、ラファを慌てさせてやりましょう(‘-^*)ok
    頑張れ(≧∀≦)

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。