【鼻血対象試合】持てる武器をどう使うか、テニス脳をフル回転させよ!2016ウィンブルドン4回戦 vs. チリッチ

大事に戦い辿り着いた舞台

まさに「辿り着いた」感のある4回戦。
「最低でもベスト8」の期待感のあった全豪、全仏とは明らかに違ったこれまでの道のりでした。
棄権も覚悟しながら応援した3試合でしたが、内容はどうでしょう。立派なものだったのではないでしょうか。
状態が不安視されながらも、様子見あるいは元気のない時間帯があっても、勝負としては万全・・・。
錦織のテニスはこんなに奥が深いのかと、実は私は結構感動しています。

「やりたいテニスか勝つテニスか」
これは錦織のテニス人生で大きな命題でした。
今大会は、確実に「勝つテニス」を実行しています。
3回戦でスライスを多用したのは、芝向けの戦略でもあり脇腹の「節約」でもあるでしょう。
厚いフォアハンドのグリップにこのボールが低く滑るサーフェスはマッチしているとは言えません。
それでもサーブを工夫し、リターンを返し、果敢にボレーに出たと思えば冷静なドロップショット。
「今できることで、どうやって効率的にポイントを取るか」
そのただ1つの目的に錦織のテニス脳がフル回転しています。

4回戦の対戦相手はチリッチ。
7勝3敗と勝ち越していますし、あの全米決勝以来、2連勝中です。
何回勝っても悔しさはGSで優勝するまでは晴れることはありません。
当然、ここも体調が万全であろうとなかろうと、勝ちに行きたい。
そしてフェデラーとGSで初めて対戦したい。
ジョコビッチが負けたチャンスも活かしたい。

でも錦織はそんな視野ではプレーしないかもしれません。
目の前の1試合を、目の前の1ポイントを取りに行くことでしょう。
1試合1試合が全て「勝負」だった2010〜2011年を思い出します。

また1つ大きな殻を破るチャンスがやってきました。

勝てばGSでのチリッチへのリベンジ。
(おそらく)フェデラーへの挑戦権獲得。
GS4大会すべてでベスト8以上の偉業達成。
怪我を抱えながらのシードキープ

これらを加味すると、「鼻血対象試合」となるのが自然だと思いました。

チリッチ戦の展望

長身ビッグサーバー&フラットなストローク
2度のウィンブルドンベスト8の実績

ランキングでは錦織の方が上ですが、芝の実績・適性と錦織の状態を考えると、チリッチはかなり厳しい相手と言えます。
ビッグサーブはグロスで、フラットストロークはクズネツォフで経験済みですが、
チリッチは両方を兼ね備えている上に精度が高いです。
省エネで勝てる相手ではありませんので、これまでの試合より早い段階でエネルギーをかけたプレーが必要になってくるでしょう。

チリッチのサービスゲームはほとんどキープされても仕方ありませんが、とにかくリターン返球率を高めることがプレッシャーをかけることに繋がります。
グロス戦では60%ほどリターン返球率があったとか。
このくらいの数字を出せると申し分ありません。
また、セカンドサーブをバックのダウンザラインで攻め立てたい。

サービスゲームは、3回戦のように高い確率で1stサーブを入れることがブレイクはめったなことではされないでしょう。
デュースサイドからのワイドサーブがよく決まっていますが、今度は198cmのチリッチが相手なのでカウンターも怖い。
ボディーを上手く使って欲しい。

ストローク戦ではフォアを狙われると思います。
2回戦、3回戦ともクロスのフォアラリーでは角度、深さとも相手の方が優勢な時間帯が多かった。
(それでも要所ではボールの質を上げたのはさすが)
そこで早めのストレートを使って欲しい。ストレートは少し高い弾道を混ぜてみるのも面白いですが、チリッチは高い打点からの強打が上手いからよく効果を見極めてからですね。
ともかく、角度を付けてクロスをクロスに返せるならいいですが、真ん中気味に入ってしまうようだと先手を取られます。
それならば少々ゆるくてもストレートの方が効果的かもしれません。

バックハンドはストレートが生命線。今年、とにかく決まりまくっています。頼れる武器です。
サイドスピンをかけたスライスのストレートで引っかけさせるのも有効だと思います。一本調子なストロークには滅法強いチリッチですが、変化をつければミスを増やしてくれるはずです。

試合情報

大会名(カテゴリー):Wimbledon (グランドスラム)
サーフェス:芝
ドロー数:128
ラウンド:4回戦

今大会の過去の成績

2015 2回戦(lost to Giraldo, Walkover)
2014 ベスト16(lost to Raonic, 64 16 67(4) 36)
2013 3回戦(lost to Seppi, 63 26 76(4) 16 46)
2012 3回戦(lost to Del Potro, 36 67(3) 16)
2011 1回戦(lost to Hewitt, 16 67(4) 76(7) 36)
2010 1回戦(lost to Nadal, 26 46 46)
2009 出場せず
2008 1回戦(lost to Gicquel, 64 57 RET)

試合日時

現地時間 7月4日(月) 11:30開始の第2試合
@ No.2コート

※第1試合は土居 vs. ケルバー

対戦相手

Marin Cilic (CRO) マリン・チリッチ(クロアチア)

  • ランキング13位(最高8位)
  • 27歳、198cm、89kg
  • 今年の勝敗(ATP250本戦以上):22勝13敗(錦織は36勝10敗)

過去の対戦成績

7勝3敗
2015 Tokyo QF Kei Nishikori 36 75 63
2015 Washington SF Kei Nishikori 36 61 64
2014 US Open F Marin Cilic 63 63 63
2014 Barcelona QF Kei Nishikori 61 63
2014 Brisbane QF Kei Nishikori 64 57 62
2013 Memphis QF Kei Nishikori 64 62
2012 US Open R32 Marin Cilic 63 64 67(3) 63
2011 Chennai R32 Kei Nishikori 46 76 62
2010 US Open R64 Kei Nishikori 57 76(6) 36 76(3) 61
2008 Indian Wells R128 Marin Cilic 62 64

生観戦手段

応援フード

男女そろうと、気持ちが華やぎます
圭くんも、美咲ちゃんも
GSの借りは、GSで返してね〜

micchi

food-cilic11-micchi

68 件のコメント

  • 久しぶりの書き込みです。
    今日はホントそわそわしますねー!

    確かに、前の試合でも圭くん、いつもよりスライス多いなーと思ってましたが。
    素朴な疑問なのですが、どうして芝だとスライスは有効になるんでしょうか?

    とここまで書いて、質問の前にちゃんとググろうと思ったら、2010年のこの記事に当たりました。
    http://www.keinishikori.info/tennistalk/efficiency-of-slice-on-grass.html

    6年越しでありがとうございます!

      引用  返信

  • 謎の楽天ジャパン欠場疑惑騒動もありましたが、楽天ダイヤモンド会員先行申込みによると今年も錦織とワウリンカが参戦するようですね。

      引用  返信

  • 圭君、渋い顔見せながらもヤル気ですよね、脇腹痛 芝対策の為に、だけではなく、団長様の仰る通り 勝負に対して気持ちとも闘っていて、明らかに取組み方が違っている様に思います。

    脇腹痛については、本人とチームで、我慢をして闘い続けると決断をしたのだから、心配し過ぎない事にします、冷静にアグレッシブに、絶対チリッチに勝つ気満々だと思うので、圭君の今出来る『勝つテニス』を全力で応援しなきゃです !!

    先ずは1ポイント1ポイント。
    良いテニス、良い闘いをして、
    しっかり、しっかり、倒し切って下さ〜い。\(^o^)/

    脇腹の神様、まだまだ圭君を御守り下さい、お願い致します。🙏

      引用  返信

  • いろんな意味を持つ今回の鼻血対象試合。体調は万全じゃ無いけど、この試合に勝てたら今までよりもっとたくましい、錦織選手の姿を見られるかもしれません。何かしらつかみ取ってほしいです!
    がんばれ*\(^o^)/*

      引用  返信

  • ああ~ 美咲ちゃん、大ピンチ! 1ゲームずつでも返していって!

      引用  返信

  • 土居今日フォアでバコってミスしたり、バコリで基本的に狙うコースが一緒で、なおかつ、勝負どころでミス多すぎ。
    あと第一セットの序盤のフォアのオープンコートのミスは理解できなかった。何故相手が逆に行ってるのに、強打する必要があって挙句ミスしたのか?
    あとストロークのリズムが同じなのもちょっとカウンタータイプのケルバーには怪しいとも思ったし。

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  • 錦織選手がこんな状態でも、試合を棄権できない理由って何だろう?
    いろんなしがらみから解き放ってあげたい、と思うのは、
    ファンの勝手な思い込み⁇
    一切、言い訳できない、しないんだよなぁ、プロだから?
    僕まで苦しい。

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  • 錦織には、イチローの門を叩け、と言いたい。今回の欧州遠征には、シカゴの大橋さんまで引き連れてきた。でも、残念な結果に終わった。

    イチローは、けがをしないことのスペシャリストだ。彼から、どうしたらけがをしないかを学ぶのが最善だと思うのだが、どうだろうか。

      引用  返信

  • こんな試合を見たくない、痛々しいしやめてほしい、と思いながら手で顔を覆いつつ見てました。…でも、コーチの制止を拒否して続行した時に、何だか彼の気持ちが伝わってきたような気持ちになりました。

    本人がやめたくないんだなぁ、どんな状態でも負けたくないのだなと感じて、幼少期の泣き顔がオーバーラップしてきました(よくTVで使われる修造チャレンジの時の)。フェデラーとWBで対決したかったのかな。チリッチにまた大舞台で負けたくないのかな。悔しいんだね。身体が思うように動いて欲しいんだね。気持ちのいいショットを打ちたいんだね。大好きなテニスを続けたいんだね。…なんて、本当はもっと色々な事を考えているのでしょう。ど素人が分かったようなことを言うのは筋違いだけど、今日はなんだか勝手に親目線で見てしまいました。
    勝手に親目線でもう一言…!最後にお客さんにごめんなさいしてから帰りなさい、とちょっと思いました。

    早く傷が癒えて、伸び伸びプレーできますように。

    とんちんかんなコメントでお目汚し、失礼しました。

      引用  返信

  • ゲス(こう呼んで良いのかな?苦笑)さん
    イチローは怪我しないと言われてますが、テニスと野球とじゃ運動量も全然違いますし、しかも集団スポーツですから、テニスの過酷さを考えるとそこはまた条件がテニスと野球とじゃ違うから比較しづらいかと苦笑

      引用  返信

  • 下団さんはドSの方ですか?
    意見のひとつとして言うだけなら問題ないかと思うのですが苦笑
    僕もテニスと野球とじゃ比較しづらいかとは思いますが、考え方の否定まではしてはいけないと思います。
    そういう考え方もあるにはあるのか?ぐらいで良いと思います。
    今鼻血サイトの皆さん錦織の棄権で落ち込んでると思います。
    なのでさらにここの雰囲気を悪くするのは良くないです。
    悪い流れは永遠には続かないので、今は我々ファンは錦織の今後の活躍を信じて見守りませんか?
    我々も応援する力をチャージしましょうよ。

      引用  返信

  • ??? さん、団長さん、申し訳ありません😂
    カッ!としてしてしまいました🙇

      引用  返信

  • やっぱり下団さんもショックから失言されてたんですね。気持ちは同じテニスファン、錦織ファンとして痛いほど分かります。残念ですよね。
    でもプラスの面では、ハードコートシーズンまで休める期間が少しでも長くなったと思います。
    ただマイナス面では脇腹は古傷になりやすいので、そこのケアだけは抜かりなくやって欲しいと願うばかりです。

      引用  返信

  • ??? さん、消しに戻ったら、団長さんが配慮して下さったようで・・・m(__)m
    まだまだ若いですわ(T_T)
    本当に申し訳ありませんm(__)m

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。