昇り龍ラモスをストレートで破る!(2012モンテカルロ1回戦)

更新遅れましてすいません。

2012 Monte Carlo Masters 1000
1st Round
Kei Nishikori [12] def. Albert Ramos, 6-2,7-5

錦織の落ち着いた試合運びと鋭いショットが光ったいい試合でした。

ラモスは先週の快進撃の疲れもあったのか、序盤は動きも悪く完全に錦織ペースで進みました。
ゲームカウント4−0とするまでわずか3ポイントしか落とさず、これは錦織の圧勝か?と思われました。

続く第5ゲームは20ポイントを超すロングゲームとなり、最後の2本でいいサーブを入れたラモスが初のキープ。徐々にラモスも調子を上げて来ました。

錦織の1stセットはボールが深く鋭く、サーブも好調で1stサーブが入ると92%もの高確率でポイントを取りました。
しかしラモスもセット終盤にかけて粘りが出てきており、序盤には簡単に決まっていた球をかなり返球できるようになっていました。2ndセットは1stほどは簡単にいかないだろうと思われました。

その予測が的中し、錦織は第2ゲームをブレイクされます。スマッシュのネットが痛かった。
しかし錦織は落ち着いていました。すぐにブレイクバックすることの必要性をよく理解しており、気を取り直して再びフットワークとボールの深さに対する意識を高めたように見えました。2−2のイーブンに戻すと勢いそのままにブレイクして3−2とリード。
丁寧にラリーしながらも攻撃出来る球を見逃さないという、オフェンスとディフェンスが噛み合った素晴らしいテニスを見せてくれました。

4−2となり錦織ペースのまま試合終了かと思われましたが、ラモスはさすがに昇り調子なだけあって簡単には勝たせてくれません。
おそらく今年の快進撃を支えているであろう粘りのディフェンスと、回り込んでからのスピンの効いた強力なフォアが徐々に試合の流れを変えてきました。小雨まじりの天気によって遅くなったコートサーフェスの影響もあったようで、なかなかストロークが決まらない錦織はフォアのミスが出てブレイクバックを許し、4−4。次のゲームも淡泊にミスを繰り返し、4−5。ダンテコーチも渋い表情。

ここで雨足が強くなり試合は一時中断となりました。

私は22時30分からのGAORAのミニライブ放送で観戦し、実況掲示板のニアライブ専用スレに書き込んでいたのですが、この中断のおかでニアライブ放送がライブに追いつきましたw

そして本スレに合流w すでにライブで観戦していた皆さんから「過去から来た人」よばわりされましたが、なかなか面白い経験をしました。

ニアライブを楽しむ私(とBAKOさん)の様子も「未来から来た人」たちにとっては結構面白かったようです。

そして試合再開。ややラモスに流れが行きかけていたところでの中断だったので錦織にとっては悪くないタイミングでしたが、中断後の気持ちの持ち方はなかなか難しいものです。そこを錦織は見事にクリアし、中断前のやや淡泊なプレーから試合序盤のようなキビキビとしたプレーに切り替えてきました。フォアのエースに始まり、ストロークで押してキープ。
5−5で迎えた次のゲームはラモスの痛いダブルフォルトもあり、錦織がブレイク。
最後はサービスウィナー2本を交えてしっかりキープして、6−2,7−5の見事な勝利でした。

私のこの試合の内容に対する評価は非常に高いです。

まず少し間隔が空いた大会の1回戦、初めての大会、ヨーロッパ遠征初戦で上り調子の対戦相手、となかなか嫌な条件が揃っていたと思いますが、まったくその影響を感じさせなかったこと。

フットワークが良く、ボールが深かったこと。途中、ミスが増える場面もありましたが試合全体としてはボールをコントロールできていました。サーブも強く打てていました。

危なくなりそうな場面を事前に察知し、堅実なプレーを心がけていたこと。そしてピンチを迎えるとサーブで切り抜けた。

ラモスが調子を上げて来ても焦らず、コートチェンジや雨天中断後にきっちり立て直してきたこと。

など、フィジカル面に加えて試合運びの面でみるべき点が多くありました。クレーも問題ないと思います。

2回戦は私の愛する選手の1人、P.H.マチューとの対戦です。あのダイナミックなフォアがたまらん。顔が怖いのもいい。

マチューは最高12位の元トッププレイヤーですが、いまのコンディションを考えれば錦織はここは勝っておきたい試合だと思います。

基本的にはランキングというものは現在のプレイヤーの力を比較的よく反映していると思います。つまりランキングに差があればランキング上位の方がやっぱり勝つ確率は高いです。そういう意味で錦織がマチューに勝つ確率は5分以上なのは間違いないと思います。

元トップ選手と言えども低いランキングに留まっているということは、やはり勝てていないということです(故障によるランキング下降はまた別の話)。だから、必要以上に恐れる必要はありません。

しかし元トップ選手は「昔は上位にいた選手」であり(当たり前ですが・・・)、「力の上限が高い」ことが証明されているという点で怖いです。マチューが往年の力を発揮してくれば、錦織は苦戦を強いられるでしょう。

トップ10,そして世界No.1を達成するためにはそれでも勝っていかなければなりませんので、むしろ100%マチューは大歓迎。ここを乗り越えてまた1つ自信を付けましょう!

4 件のコメント

  • ホントに雨様々ですね!!(‘-^*)ok
    中断直前の圭はかなり強引になっていて、ちょっぴり心配モードに突入してたもん(;^_^A
    でも、それ以外は団長のおっしゃる通りで、貫禄すら感じられました
    この調子で決勝まで勝ち続けて良いからね〜(≧∀≦)

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  • 未来から来た人と過去から来た人の遭遇に立ち会いたかったです。残念。
    昨日はいい試合でしたね。
    今日も昨日のようなプレーを希望です!

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  • わ~い、団長さんに誉められとる~
    ほんと、「落ち着いた試合運びと鋭いショット」が光ってました。
    しかも試合開始早々から、
    おお、この隅っこにビシっと決まるショットは!と
    スロースターターの圭くんは一体どこへ??
    どんどん進化していく圭くんに
    置いてけぼりされないようついて行かねば。

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  • 今日、深夜2:00からマチュー戦GAORAでニアライヴ!!
    嬉しいですw

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。