【詳細版】2013ブリスベン準々決勝レビュー(vsドルゴポロフ)

詳細版は新たに記事を起こすことにしました。

2013 Brisbane ATP250
Quarterfinals
Kei Nishikori [5]def. Alexander Dolgopolov, 6-4,7-6(3)

今日も安定感たっぷりのテニスで3試合連続のストレート勝ちとなりました。ジャッジでゴタゴタがありメンタルへの影響が懸念されましたが、それも最小限に留めて最後のタイブレークは気迫勝ち。マレーとの準決勝に駒を進め、シーズン初戦としては申し分のない結果を残しています。

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近所のショッピングセンターのスクリーンにも勝利のニュースが。

試合の流れ

ドルゴポロフがサーブを散らし、スライスを駆使し、カウンターを常に狙ってくる中、錦織は動じず危なげない返球。1stサーブ第3ゲームでは深いリターンを連発して先にブレイクしました。

その後、互いにキープが続きますが、ミスが少ないのは錦織。最後はサービスエースで締めて1stセットを6-4で取りました。

最後のゲーム、ドルゴポロフが返球できなかった錦織のサーブをフォルトと判定され、チャレンジの結果、実際はインだったのですが錦織のポイントにならず、「えっ?」という場面がありました。まあ、この類の判定については他の試合でも見ることがありますし、主審の裁量の範囲内と言って良いと思いますが、2ndセットではもっと不可解な判定がありました。

2ndセット第1ゲームをいきなりブレイクし、波に乗ってきた第2ゲームでそれは起こりました。

ドルゴポロフがラケットを交換するのを待っていた錦織に、なぜかタイムバイオレーションの警告が課されました(25秒以内に次のポイントを始めなければならない、というやつ)。

当然、錦織は納得いかず抗議。”I can’t accept that !”と言っていたようですが、当然ですね。

しかし警告は覆らず(ルールの厳格化で1回目から1ポイント落とすと聞いていましたが、警告だったようです。この辺もよくわかりませんね。)。

そして次のゲーム、ドルゴポロフの30-0となったところで、錦織がわざとラケットを交換w

明らかに主審への抗議の意味が含まれていたと感じました。その態度のふてぶてしいことwww(褒め言葉)

結果、2回目のタイムバイオレーションということで1ポイント取られてしまいましたが、それほど腹が立ったのでしょうw ポイントを自ら取られにいったことは褒められたものではありませんが、見ている側もなんとなく

「いいぞもっとやれw」

みたいな気持ちにもなりました。負けなくて良かったですね・・・。

錦織は第2、第4ゲームをキープして3-1とリードを保ちましたが、やはりこのゴタゴタがメンタル面へ影響しているのか、少しミスが増えます。そしてそれを見たドルゴポロフはチャンスとばかりにより攻撃的になり、かつプレーの精度を上げてきました。

錦織も徐々に立ち直りますが、我慢の時間帯となりました。どうにかして波に乗りたいドルゴポロフでしたが、攻め切るのか、それともメンタルを揺さぶられている錦織のミスを誘うのか迷っているように見えました。ドルゴポロフは大事なところでの1本が出ず、第2セットはタイブレークに突入します。

タイブレークでの錦織は気迫が凄まじく、ここで試合を終わらせるんだという明確な意思がありました。最後は深いロブに対して華麗にジャンピングスマッシュをスカっと決めて勝利してくれました。

とても内容のある勝利だったと思います。

ドルゴポロフの魅力

2回目の対戦も1回目と同様、錦織に自分のテニスを封じられた感のあるドルゴポロフですが、非常に良い選手だと思いました。

プレースタイルは錦織と少し違いますが、共通点もあります。

体が大きくないので錦織と同様、変化をつけた多彩なプレーを身上とします。特に回転の多いスライスは苦手とする選手も多いでしょう(錦織は苦にしてないようですが)。

また試合の流れに敏感で、相手の気持ちの変化に付け込んで試合の流れを引き寄せようとするところも素晴らしいと思います。錦織と同じ勝負師タイプですね。

逆に言えば強引に腕力で試合を制することはできないので、頭を使い、精力的に動き、時には思い切って勝負をかけて行くことによってツアーで勝ち抜いています。

このプレースタイルを常に続けるのはなかなかしんどいと思いますが、こういう選手が活躍することでツアーが面白くなると思います。

錦織との3回目の対戦が楽しみです。

マレー戦展望

そしてマレーとの3回目の対戦を迎えます。

当然、鼻血対象試合です。

そろそろ勝ってほしい・・・という期待はあるにはあるのですが、それよりもプレー内容ですね。

極端な話負けてもOK、それよりもマレー攻略の糸口をつかんで欲しいですね。あるいは「通用する」という自信をつけてほしいです。

平常心で自分のプレーを出せばチャンスは大いにあると思います。攻めてストロークエースをいっぱい取って欲しいですね。

動画ハイライト

26 件のコメント

  • 団長、深夜のブログUP、ありがとうございます。
    審判の理不尽な判定に、
    ふてぶてしく対抗した圭くんは、
    たのもしかったです!(本当、勝ってよかった)
    メンタルのコントロールも、上手になったんですね。
    昔、ロディックにすごまれて泣いていたのは、どこの誰?
    マレー戦、本当に楽しみです。

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  • 団長、待ちくたびれて遊んでいたら、
    来るのがすっかり遅くなってしまいました^^:

    ホント、絶対勝って欲しい1戦でした。
    よく2セットで終わらせてくれました!!
    ざまーみろ!って感じですね^^
    (まあ、なんておげひんなwww)

    すぐにMTO取ったりしてさすが策士ですね!!
    BAKOさん、そうそう昔は脆い圭だったのにねえ^^:

    そろそろマレーに勝つ圭が見たいぞ~~≧▽≦!!!

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  • 団長、試合の詳細を教えて下さってありがとうございます♪
    なーんにも知らず、結果だけで喜んでいましたが、ふてぶてしい圭くんを早くGAORAで確認したいですw
    明日はTVの前でスタンバイします!

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  • あっ、TVの前って言っても放送はしないので、PCから繋いだ画像の悪いライストを観るって意味です。
    今日はGAORAさんのニアライブなかったけど、放送しない方が結果良いって 、どなたかが『あるある』で仰ってたような・・
    てことは、次も勝てるか\(^o^)/
    勝てば全カード放送って書いてくれてますね♪

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  • いや~、胸がすっとしました
    強い勝ち方だったなと思います

    覚悟の上でラケット交換した時の圭くん、私も、いいぞ~と思ってみてました、ちょっと流れがドルゴくんのほうへ行きかけたけど
    しっかり2セットでまとめてくれましたね
    なんかすっかり貫録がついてきたようです
    頼もしい~(=^・^=)

    マレー戦も楽しみです
    これまでとはまた違った戦いをみせてくれるんじゃないかと期待しちゃいます♪

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  • 理不尽な判定をしたあの人の嫌いな色はイエローと言う事で納得しました(笑)
    SFの対戦者は潰してくださいな、圭くんチャチャチャV(^-^)V

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  • いい試合でした。あのラケット交換も良かった!!! あのくらいの抗議や文句が審判に言えるようになったのですねぇ。成長したなぁ。
    Bakoさんのおっしゃる通り、ロディックに泣かされてた日が懐かしい。(*^_^*)
    次はアンディですね。何かつかんでほしい!!何かつかめば、トップ10も本当に見えてくるかもしれないですね。

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  • 今年初コメです。
    あけましておめでとうございます。
    団長レビューありがとうございました。

    この試合チラ見しかできなかったのですが、
    やはりあの場面はわざとだったんですね。
    ラケット交換後グッジョブサインしてましたものね。。
    そういう駆け引きもすっかりトップ選手。
    そこで勝ちきるのもさすがです!

    う~~今日は鼻血出してみたい~~

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  • 遅ればせながら おめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします

    団長様の記事で昨日のドルゴ戦が手に取るように分かりました
    いろいろあっても強くなっているんですね錦織君!

    やっとやっと忙しさから解放され いよいよ本日はマレー戦ライスト応援できます(祝)
    マレーとどんな風に戦うのか
    いや~もう楽しみ♫

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  • BOKOさん、【昔、ロディックにすごまれて泣いていたのは、どこの誰?】
    なつかし~~~
    本当にいろんな意味で成長しましたね。

    今回はダブルスも含めてWベスト4。
    どこまで進むか。
    楽しみだぁ

    GAORAさん、しつこく無理なお願いはわかっているけれど
    9日以降と言わずなんとかニアライブで!

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  • 理不尽な判定について

    以下はわたしの理解したことにすぎませんが、説明させていただきます。
    厳格化されたルールを殆どの選手は知らない〜慣れてないと思います。

    ポイント間25秒、チェンジオーバー90秒、セットブレーク120秒
    はポイントが確定したときに主審が即ストップウォッチをスタートさせ、
    理由の如何を問わないで警告というものです。
    今年はハッキリと時間の計測の始点(ポイント確定時)を明記されました。
    そして、この運用を情状酌量なく厳格にしているようです。

    サーバー側の1回目の違反は警告フォールト、レシーバー側は警告のみで、
    2回目の違反は相手のポイントになります。
    警告はサービスチェンジ後にも引き継がれます。

    時間内にレシーバーが態勢整えてなかったら、レシーバー側に警告です。
    錦織選手の場合こちらでした。

    Dolgopolovがラケット交換して、戻って時間内に態勢を整えました。
    去年までならそこから一呼吸置いてレシーバーが態勢整えても良かった。
    でも、今年はどんな場合でも時間内に態勢を整えてなければなりません。
    両者とも相手がどうのというより、時間で違反を取られてしまいます。

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  • 団長のレビューを読んだだけでも、
    熱くなる試合だということがわかりました。
    昨晩GAORAさんで見たかったですね。

    そのふてぶてしさもプロらしいではないかーっ!
    (あーつくづくRの現役中にリベンジ出来なかったことだけがくやしい。)

    ドルゴッチは運動量が半端ないですよね。あの腕・足の筋力。
    読みのするどさ。
    いい好敵手です。

    次、対マレー。
    鼻血対象試合に参加するのは久々だな。

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  • ケイメヒコさん
    分かりやすい解説ありがとうございます。

    タイムバイオレーションの厳格すぎる適用は、せっかくのゲームに水を差してしまいかねないので個人的には嬉しくないですね。どういうお達しになっているのか知りませんが、審判の方もプロとしてその場の空気を読んだ柔軟な対応をお願いしたいものです。

    例えるなら車の交通違反取締とかと同じで、目に余る危険なヤツだけ捕まえて欲しい…って、ドライバー側からの虫のイイ願望ですが (^_^;)

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  • ゴタゴタの顛末がよーく分かりました。
    勝てて、良かったです。
    そして、ケイメヒコさん、なるほど!解説ありがとうございます。
    早い段階で、ルールの厳格化を経験できて良かったですね。マレー戦で同じことをしたら、勝てませんから。
    どんな経験も勝利につなげていきたいと思います。

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  • ケイメヒコさん
    詳しい解説ありがとうございます。ルールはわかりました。
    選手としては、相手がスタンバイしてないときから、トスを上げなきゃ成らないってことにもなるわけですね。選手にとっては、苛酷なルールでは?

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  • ケイメヒコさん、ありがとうございます。
    ってことは、相手がリターンの構えに入っていなくてもサーブを打たないといけないってことになるんですかね・・・
    25秒以内にリターンが構えに入らないとすればリターン側にペナルティになるんでしょうけど、それがぎりぎりで構えられた場合はサーバーは厳しいですよね。

      引用  返信

  • ケイメヒコさんの解説で
    ルールの説明はわかりました。
    ありがとうございます。

    でも厳格化になった経緯がわからないですね。
    試合時間の短縮?
    それからテニス界では
    審判側が今年から
    こういう部分を厳格にとるよ
    というお達しが選手側にあったのかな?って
    思いました。
    なんだかすっきりいかなそうなルールですね。
    ジョコなんかブチ切れそうな予感;^_^A
    あ、ジョコファンの皆さま、すみませんm(_ _)m

      引用  返信

  • 皆様解説ありがとう御座います。動画もありがとう御座います。試合の1部でも観られ嬉しかったです。マレー戦おっしゃる通り負けても次戦に繋がるヒントを得て欲しいですね、私がいまさら述べるまでも無い事でしょうが、怪我の無い様に戦えます様にと祈ります。

      引用  返信

  • ふーむ、仕事でライスト観られなかったので状況が分かりませんが、ルールはルールとして、明らかにリターナー側が遅延行為ととられても止むを得ないような感じだったのでしょうか。
    ライスト観られた方のご意見をお伺いしたいところです。
    何はともあれ、ベスト4、おめでとう!

      引用  返信

  • 試合を用事で見れなかったので、団長さんの記事を始め錦鯉のみなさんの詳しい説明で試合内容が手に取るようにわかりました!!いつもいつもありがとうございますm(__)m

    タイムバイオレーションについてですが、やはり去年の全豪の決勝に代表されるように近年4強同士の試合などは5セット5時間を超えるのが当たり前になってきて、選手の体力や放送時間の問題などで短縮論が上がってるのだと思います。

    といってもポイント間の時間を厳粛化してもそこまで試合時間が短くならないし、休憩できなくなって逆に選手側に負担を強いてるシステムのような気がします…

    フェデラーなどが主張している通りコートのスピードが遅くラリー回数が長くなっているのが問題な気がします。特にハードコート。

    以下の記事は杉山愛さんが試合時間短縮についてコメントを出したスポーツナビの記事です(少し古めですが)
    http://sportsnavi.yahoo.co.jp/tennis/text/201211070001-spnavi.html

    これを機に試合時間についてテニスファンである私たちも考えていかないといけないなーと思いました。

    まあ、重たい話は忘れて、今日は皆さんで鼻血出して、輸血もらいに行きましょう!!!

      引用  返信

  • 圭くん、ベスト4すごい!!
    今シーズンのさらなる飛躍の予感ですね・・♪

    昨日まで実家で、乗り遅れました(><)
    団長、皆さん、今年もよろしくお願いします

    団長のレビューと皆さんのコメントで
    ざっとおさらいして、今日ようやくPC観戦!!
    どこまでマレーに迫れるか・・
    あわよくば勝利をもぎ取って欲しい

    Go、Kei!!

      引用  返信

  • ディミトロフ勝ちましたねえ!!

    これは・・錦織も勝って、ダブルスコンビ決勝対決か!?
    そんでもってダブルスも勝てば、単複優勝!?

    夢が広がります!頑張れ!

      引用  返信

  •  前の試合が終わりました。
     圭-マリー戦は14:00前後からインプレーとなる見込みです。

      引用  返信

  • 試合見れませんでしたが、団長さんのレビューで映像を見ているかのように想像できました。ありがとうございます。
    ケイメヒコさんも詳しいご説明ありがとうございます。よくわかりました。
    選手によって「儀式」の時間が短くなってしまい、調子狂いますね…仕方の無い事ですが。
    ディミトロフ君、すごいですね、勝ちました。
    ほんとう、圭君が勝ち上がれば、ダブルスペア同士の対戦かも、と思うとワクワクします^^
    さぁ、今日はちゃんと観ます!
    みとけまれー!

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。