残念サフィーナ、グランドスラム大会優勝はまたもやお預け

2009 French Open – Roland Garros
Women’s Singles
Final
S. Kuznetsova def. D. Safina, 6-4,6-2

クズネツォワがサフィーナをストレートで降し、2004年USオープンに続いて2つ目のグランドスラム大会制覇。

対するサフィーナは3度目のグランドスラム決勝をまたしても勝つことができず。

クズネツォワのプレーも良かったが、それ以上にサフィーナが不調でした。
フォアハンドを振りぬくことができず、相手の前に自分との戦いでした。

これで3回連続でグランドスラム決勝で敗れていることになり、それをもって「メンタルが弱い」と言われてしまいそうです。私はそうは思いませんけど。

テニスに限らずスポーツの世界、ほんの数回の結果で「レッテル」を貼られてしまうのは、仕方がない部分があるとは言え、確率的、統計的な視点が少し欠けているように思います。

試行回数は十分取らなければ正確な判断は下せないと思います。

決勝に来る2人の選手の実力は基本的に五分五分に近いはずで、勝率50%とすれば2回連続で負ける確率は25%。結構高いです。十分ありえます。

3回連続で敗れる確率も12.5%。ありえます。

ただし過去2回敗れているということが今回のサフィーナにプレッシャーとしてかかったことは言えると思います。
それに打ち勝たなければグランドスラムは手に入れることはできないという意味で、今回のサフィーナの力が足りなかった、そういうことは言えると思いますが、「サフィーナの精神力は弱い」とまでは言い切れないと思います。

なかなかグランドスラムの決勝で勝てなかった選手と言えばアガシ、レンドルを思い出します。

アガシは10代で早くもNo.1候補として頭角を現し、そのライジングショットでセンセーションを巻き起こしましたが、最初のグランドスラムは92年のウィンブルドンでした。

それ以前に90年全仏(ゴメス)、90年全米(サンプラス)、91年全仏(クーリエ)と3回もグランドスラム決勝で敗れています。

当時はいろいろと言われましたがアガシは決して精神的に弱い選手ではありませんでした。

レンドルは「チキンハート」と呼ばれた元祖的存在で、84年の全仏でグランドスラム初優勝を果たすまでは、81年全仏(ボルグ)、82年全米(コナーズ)、83年全米(コナーズ)、83年全豪(ビランデル)と4回も決勝で負けています。

しかしその後、全米3連覇を含む8個のグランドスラムタイトルを獲得します。グランドスラム決勝の成績が8勝11敗と負け越していることからも精神的に弱いという評価が下されがちですが、初優勝以降は8勝7敗ですし、そもそも8勝11敗という数字だけで「決勝に弱い」と判断するには試行回数が足りなさすぎだと思います。

要はサフィーナも、これからのがんばり次第だということを言いたいのです。確率的な側面を意識すればそれほど悲観的になることはありません。

しかしテニス(というか勝負事)の場合、それぞれの結果は厳密には独立事象ではありません。

要するに過去の結果がそれ以降の結果に影響を与えることがあるということです。

前の大会と次の大会が別の大会であると割り切ることができればいいのですが、「前も負けたから今回も・・・」と思うことが悪い影響を及ぼします。

負ければ負けるほどさらに負けやすくなる、負のスパイラルです。

実力はすでにトップ級なので、サフィーナの今後の活躍は「いかに過去と決別できるか」、それにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

2 件のコメント

  • またお預けなのですね。
    今回は優勝してほしかったな。クジーも調子良さそうだったので、もしかしたらクジーが優勝かもと思ってましたが。。。
    サフィーナ対チブルコワ戦の打ち合いは、すごかったです。
    クジーも真似したいし、お手本がいっぱいです。
    Wiiまだ悩み中です。
    いつか本体を買う事を想定して、ソフトだけ買っとくのもアリですよね。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。